2009年桜めぐりの滝C
小野川不動滝 





小野川不動滝
実はこの位置は水しぶきかぶりの位置。
レンズを拭き拭き撮影。
優美に写っているが、
それどころじゃない。



これくらいが見た感じのまま。
とにかく、滝水浴び放題である。



遊歩道から撮影。
対岸に反対側の遊歩道がチラっと見える。
下流もけっこういい流れになっている。



落ち口。
とにかくザバザバ落ちていた。



滝つぼ。
すごい水量なのに、水は澄んでいる。
さすが、名水百選。



遊歩道の階段の途中から見ると、
こんな感じに見える。
小野川不動滝の別の横顔。



川から滝になる瞬間も見ることができる。
スピードを増す水。




上流の流れ。
けっこう寒かったが、
それでも気持ちよかった。



とにかく水が澄んでいる。



リュウキンカが咲いていた。

2009/5/6  小野川不動滝(40M)  福島県北塩原村

磐梯山の麓に咲く大鹿桜のついでに、ぜひとも小野川不動滝を見たい。
それも、前回に行ったがわからでなく、対岸に見えた遊歩道からの滝を見てみたい。
そんなわけで、グランデコスキー場から伸びている遊歩道に向かった。
大塩温泉から国道459号で桧原湖畔を走り、観光客で賑わう五色沼あたりを通り過ぎる。
スキー場の案内のとおり、左折して、小野川湖畔あたりに行くと、いや〜な看板が。「グランデコスキー場、滑走可能」
なんですと、滑走可能ですと?
ということは、雪があるということではないか。
いや、待て、あのスキー場は、確か、ゴンドラでかなり標高が上の場所まで行くんじゃなかったっけ。だとしたら、ゴンドラに乗った先に雪があっても、遊歩道のあたりには雪は無いだろう。
ま、自動車には長靴も積んであるし、もし多少の積雪があっても大丈夫だろう。
そんなわけで、ホテル前の駐車場に着いた。
げ、雪、あるよ。
だが、駐車場を除雪した際に出た雪を集めた場所に残っている程度である。その他の場所には雪は全く無い。
さて、遊歩道の入り口はどこだ?
ホテルのまん前の駐車場ではなくて、もう一段上というか先というか、まん前の駐車場とつながっている奥がわの駐車場の一角に入り口らしい看板があった。
が、一角というのがミソでして。
ちょうど雪の残っている先である。
うわ〜、あの雪乗り越えないといけないのか。
  
駐車場からホテルグランデコを望む。

  
林の中央にある白い点が遊歩道入り口の看板。その手前は全部雪。白いのも茶色いのも全部雪(笑)。
そのあたりのことはとりあえず置いておいて、正午もかなり回っていたので昼食にすることにした。ホテルやスキー場のゴンドラのあたりでは、さすがにカップラーメンをすする雰囲気ではない。が、幸いなことにホテルがわの駐車場にはひと気は無い。ちょうど桜の若木たちも花を咲かせていて、お花見気分でシートを広げられた。
腹もふくれて、さて、滝に向かうか。
雪の状態を踏みしめてみると、固くなっていて絶対にもぐりそうもない。ということで、長靴はやめておいて、登山靴にする。
雪山を乗り越えて遊歩道入り口の看板を見ると、滝まで1050メートルとあった。
  
遊歩道入り口。
雪はやっぱり駐車場だけだった。
歩き始めると、遊歩道はコンクリートで固められたとても歩きやすい道で、これならもしかしたらパンプスでも来れるかもしれないといった感じだ。
しかし、3分も歩くと、「この先急な下り坂になります」と看板があり、階段状の下りになった。しかしきっちりと整備されているのでパンプスは無理でもスニーカー程度でも大丈夫だ。
    
  
コンクリートの歩きやすい遊歩道から階段になる。
    
  
まっすぐな杉の林を階段や木道で進んで行く。
    
  
時々ベンチなどもあり、左手に川が見えると、遠くに滝が出現する。
階段と木道を繰り返し、時々小さな沢を橋で渡って20分ほどで遠くに滝が見えた。
実は遊歩道は滝のちょうど上あたりに出るんじゃなかろうか、と思っていたが、けっこう下流に出たのだ。
1分ほど小野川を左に見て歩くとほぼ滝の前に出る。
滝から先には手すりのついた木の橋が続いていて、ずっと先まで伸びているようだ。このまま周遊して再びグランデコホテルに出ることができる。
そんなわけで、先まで行こうとその木の橋を歩き出したら、ズルっ。
でーーーー、ものすごく滑る。
気がつくと、なにやら滑り止めらしいシートが敷かれていて、そこからはみ出るととにかく滑る。滝の水しぶきが年がら年じゅうかかっている木の橋は、ぬるぬるに滑りやすくなっているのである。
危うくスッ転ぶところだったがなんとか免れて、その先にある階段で滝の落差の中ほどに出た。
そこまで行くと水しぶきもなく、ゆっくりと滝を撮影することができた。
    
  
ものすごく滑る橋。シートの上は大丈夫。対岸の小屋が小さく見える。
ちょうど対岸に人が来た。あの長い長い階段を登ってやって来た人だ。だが、雪解け水の水量がものすごくて、さすがにこちら側に来ようとも思わないらしかった。
あちらの遊歩道とこちらの遊歩道と、橋で渡されていないというのは、ある意味正解かもしれない。どっちがわもそれぞれ趣きのある遊歩道なのだ。両側から滝を見るために、どっちの遊歩道も歩いて欲しいものだ。
さて、滝を堪能したので、駐車場まで戻ろう。
そのまま滝の上流に向かう道に進む。
これがいきなり滝の高さを階段で登ることになる。ひー、キツイ。
だが、途中からまたしても別角度の滝を見ることができる。
    
  
右に見えるのは、小野川に合流する小さな沢。ガッツリと登って行く。
  
  
滝の頭が目の高さになっている。滝の落差分登ったことになる。
この先は左手に小野川を見ながら進む。
これがまあ、ものすごく綺麗な水なのだ。
滝好きはこの道はとても気に入る道だと思う。渓流沿いに快適に歩くことができる。
時折右手の岩盤から水が湧き出ている。
小野川や周辺の湧き水を小野川湧水として日本の名水百選になっているが、この湧き水も百選の水ということになるんだろうか。
    
  
あとは、なだらかな道になる。時々橋で沢を渡る。
  
  
後半はほとんどコンクリートの道だ。
  
  
岩を飲み込んだような大木があったりする。
やがて右手の川は二つに分かれ、道は小野川の支流沿いになる。その支流とも分かれて、今までなだらかだったのに、急に登ることになる。その登りの先はもうグランデコホテルのテニスコートだ。
どうやら駐車場よりもさらに先のテニスコートだのパターゴルフだのがあるスペースの片隅に飛び出たようだ。
あっちがわに大きな桜の木があるねぇ、などと話ながら、ゆったりのんびりと歩いて駐車場に戻った。
    
  
最後にまたガッツリ登って、ホテルの敷地に出る。
その後、トイレを借りにスキー場のゴンドラ乗り場に行ったら、なんと今日がスキー場の今シーズン最終日だそうで、小さな袋にお菓子を入れて、ご自由にお持ち帰りください、とあった。
トイレ借りたうえに、お菓子までもらって帰ってきてしまった。
桜の古木と豪快な滝と綺麗な水とついでにお菓子。
なんだか福島の印象がぐっとよくなった一日だった。
交通
  小野川不動滝  最寄インターは、磐越自動車道猪苗代磐梯高原IC。国道115号、国道459号で桧原湖方面を目指す。あとは、グランデコスキー場の案内に従って進めばよい。
遊歩道の入り口は、ホテル前の駐車場の奥がわの駐車場。もしくは、テニスコートなどがある場所なのだが、どのみち駐車場に自動車を止めるので、駐車場がわの入り口の案内看板を見て、どっちから入るか決めよう。
ちなみに、駐車場がわは、けっこうだらだらと下る。テニスコートがわからだと、最初ガーっと下って、中ごろはほぼ平坦。最後にガーーーッと階段で滝の高さ分、下る。
どちらの道を選ぶかはお好み。



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