![]() 大瀬の滝 「おぜのたき」と読む。 国土地理院の地図などでは、 大ゼンノ滝、となっているが、 滝前の看板にしっかりと 大瀬の滝とあり、 読みがなもついていた。 となると、地元の呼び方のほうを 選んだほうがよさそうである。 ![]() 神社から入ると、すぐにこんなふうに見える。 緑の中で、白い直線が鮮やかだ。 ![]() 落ち口。 ちょっと複雑に変化している。 すぐに1本に集約されて、 サッと岩盤を滑るように落ちる。 ![]() 滝つぼ。 やや白く濁った感じなのは、 温泉のような成分が入っているのか。 その濁りのために、 深さは今ひとつ分からない。 ![]() いったん滝つぼにたまった水は、 直角に折れて下流に流れる。 すぐ下も落差がありそうだったが、 夏草のせいで見えなかった。 ![]() 滝前にはツリフネソウが揺れていた。 |
2009/9/5 大瀬の滝(25M) 長野県栄村 今年の夏山登山の終わり、ということで、苗場山を長野県がわから登ることにした。 今回は、そのついでに滝を1本拾った。(滝のサイトとしては、滝がついでというのはあるまじきことなんですが) とはいうものの、この大瀬の滝は、以前から行ってみたい滝ではあった。だが、いくら新潟の県境とはいえ、秘境と呼ばれる秋山郷の滝である。そうそう行ける場所ではない。なにかしら理由がないとなかなか行けない場所なのだ。 さて、その秘境。 今回はナビに案内させたら、なんと全部国道405号で通されてしまった。行ってみて、そういえば、この道はとんでもない国道だったと思い出す。細いうえに曲がりくねっているうえに、バスまで通る。実際、このバスってば、この細い道を通って来たのか、というのにすれ違ったので間違いない。 新潟から向かう場合は、清水川原橋の手前から東秋川林道(旧草津街道)に左折すると、国道よりはいくらか快適な道で大赤沢まで行くことができる。(帰りはこの道を使いました) さて、新潟県と長野県の境を通って秋山郷に入り、苗場山の登山口に向かう道へと左折する。道は細いが舗装もされている道で、それほど走らずに左側に下の写真のような建物が見えた。もうすでに看板で大瀬の滝、一合目の水、という文字も見えているし、滝自体も見えている。 帰りに立ち寄ろうかとも思っていたが、見えていると今見ないと気がすまない。 入り口に自動車を止めて、滝に向かって歩き出した。 ![]() ![]() 建物は、諏訪神社。自動車の後ろ側に滝への道が伸びている。自動車のすぐ脇に右写真のような看板と、写真では分かりづらいが湧き水がある。 入り口からすでに滝が見えているので、徒歩にして3分も歩かないと思う。 気持ちよく斜めにストーンと滑り落ちている滝前に行くのはとても楽だ。 ![]() ![]() 滝への道は、こんな感じ。すでに白い滝が見えている。 滝前は滝つぼを囲むようにちょっとしたスペースがあり、写真を撮影するのには苦労しない。ただ、夏草の繁茂している今は、足元が草の露で濡れそうな感じだった。 よく見ると、滝前の岩にはダイモンジソウが咲いていたり、ツリフネソウが揺れていたりする。さらによく探すとウメバチソウなども咲いている。 秋の初めの今の時期には、花も楽しめる滝だ。 ![]() ダイモンジソウは滝前の岩にへばりついてます。 ここが苗場山登山道小赤沢ルートの一合目で、徒歩で来ると湧き水などもあり休憩できるようなベンチもあった。 だが、今は自動車で三合目まで行けるので、ほとんどの登山者が通り過ぎるだけだろう。 一合目の神社から少し林道を登ると、滝の看板があり、そこからも直接滝まで行ける。徒歩で急な坂を駆け下りて30秒かからないくらいの場所だ。 ただし、駐車スペースが無いので、じっくり滝を見たければ神社のそばから入ったほうがよい。 林道からこの看板ごしに滝が見える。 登山者は車窓から滝を楽しむのだろうなぁ。 ![]() ちょっと上の立派な看板からは、自動車から降りなくても滝が見えるのだが、まん前を電線のようなものが横切っている。 |
交通 大瀬の滝 秘境、秋山郷にある。最寄インターは、かなり遠くなるが、関越自動車道塩沢石打IC。国道353号に出て、十日町方面に進み、国道117号に出る。津南方面に進み、津南の市街「大割野」交差点で国道405号に入り、長野県を目指す。 ただし、ずっと国道405号を進み続けると、とんでもなく細くて曲がりくねった道になるので、逆巻のあたりから左側に出ている「東秋山林道(旧草津街道)」に入るとよい。比較的、ではあるがトンネルなどもある広い道路で大赤沢まで行くことができる。 国道405号に復帰して、さらに進むと、とち餅屋さんなどがある集落に出る。小さな橋を渡って、右側を注意していると、苗場山登山口と書いた案内がある道があるので、そちらに左折。あとは道なりに進んで行くと、左側に上欄のような諏訪神社の建物がある。そこからすぐが大瀬の滝だ。 ただ、2009年9月現在は、砂防ダムの工事が行われていて、登山口までの林道に大型ダンプが通る。日曜以外は工事が行われているので、注意が必要だ。 |