![]() 三階滝 思いのほか小さく写ってしまった。 沢滝に見えるが、立派な滝です。 ![]() 大きさ比較。 あれれ、これでも滝が小さく見える。 たぶん、各段の奥行きがあるせいだ。 現地で見ると、はるかに見上げる滝である。 ![]() 上の写真の私が見上げて撮影した図。 ここからだと一番上が見えない。 ![]() 大きさ比較の2。 おいおい、さらに滝が小さく見えちゃった。 だから、小さい滝じゃないんだってば。 ![]() おだやかな河原のある沢だった。 ![]() 菅滝 すげたき、と読む。 あらまあ、崩れちゃったのね、という感じの 岩盤の茶色がちょっと痛々しい。 郡山市民が選ぶ「水とふれあう名所10選」 なのだそうだ。 ![]() 流れは実にさわやかで、 早春よりは盛夏向けの滝かもしれない。 ![]() 落ち口を上流から。 ![]() 滝つぼ。 とはいえ、それほど深くない。 ![]() 滝を祠が見下ろしている。。 ![]() 大きさ比較。 こっちの滝は小さく写ってません(笑) だいたいこれくらいの落差の滝だ。 ![]() 滝見台から見る菅滝。 むしろ滝見台からは下流の流れのほうが よく見えたりする。 |
2011/4/24 三階滝、菅滝 福島県郡山市 2011年3月、東日本を巨大地震が襲った。福島県は地震の被害だけでなく、原子力発電所の事故もあり、他県への避難を余儀なくされている人たちも多かった。 さまざまな風評被害も加わり、福島の観光はすっかり冷え込んでいるという話だった。 我々も近県に住んでいながら、地震の影響で滝はどうなっただろうか、と心配するばかりで、何の行動もとれないでいた。 しかし4月。 桜が咲いた。 こんな時だからこそ、福島の桜を見に行こう。どうせだから、桜のついでに滝も見てこよう。とはいえ、被災地の迷惑になる行動はできない。せいぜい震源からは遠い場所をウロウロする程度である。 桜はもちろん、三春滝桜を愛でよう。(桜のレポはこちら) では、滝は?三春の帰り道に寄れる、行ったことのない滝がいいなぁ。 「福島かんたん滝めぐり」で探し当てたのが猪苗代湖の南側にある滝だった。 −−−福島県をはじめ、東日本ではで余震が続いています。地盤が緩んでいる場所もあるので、簡単な気持ちで滝を訪問するのは控えましょう。必ず留守宅にどこの滝に行くのか連絡しておき、自動車などに行程表を置く等の対策をとっておくこと。危ない場所には無理に近づかないこと。まず、身の安全を確保して、滝めぐりをしましょう。−−− 三春の桜を堪能し、国道49号線を西に走って猪苗代湖に出る。そこから県道9号で南下。やや走ると、湖とは反対側に「御霊櫃(ごれいひつ)峠」に向かう林道が延びている。そちらに入って行くと、左手に大沢川を見ながらかなり細い道を走って行くことになる。途中で峠がわから自動車がやって来て、この先は通り抜けできなかったよ、と教えてくれたが、我々は通り抜けるつもりはない。 三階滝はライトマップルにも出ていて、御霊櫃峠へ向かう山道がつづれ折になる手前にある沢の上流であることが分かる。 だいたいこのあたりだろう、という場所に自動車が止まっていた。もしかして、滝を見に来た物好きかしらん、と思いつつ、そのそばに路駐。 ![]() ![]() 沢は二手に分かれていて、左側の沢の方に滝マークがある。どちらかというと、左側の沢のほうが細かったが、そちらのほうに踏み跡らしきものがあったので、迷わずに入り込んだ。 沢はかなり急流なのだが、両側が迫っているわけではなく、足元を選べば楽々と歩いて行ける感じだった。 ![]() ![]() GPSがあるわけでもなく、だいたいこのあたりなんじゃないかな〜、という場所から出発しているので、よくもまあ一発ビンゴだったと思うが、5分も歩くと、もう木々の間の遠くに白い滝の姿が見えてきた。 ![]() 10分弱で滝前に到着。 思っていた以上に大きな滝で、思わず、すごいねぇ!と声が出る。 そんなに苦労もせずに、こんなに立派な滝を見ることができていいのかしらん、と思えるくらいだった。 三階滝という名前だが、大雑把に見れば4段に見える。下流の流れを滝とみなすと、もっと段数は多くなる感じだ。 しばらく滝を撮影したが、惜しいかな、ほぼ1方向からしか滝を眺めることができない。それにだんだんと空が曇ってきて寒くなってきてしまった。 この先、もう一つ滝をチョイスしてある。雨が降りだすかもしれないので、そちらに向かうことにした。 自動車に戻ってみると、先に駐車していた1台のドライバーもちょうど戻って来たところだった。竿をもっているので、釣り人である。我々は滝を見に来たのだと言うと、滝の存在は全く知らなかった。どうやら、二手に分かれた沢の別のほうに行ったらしい。へえ、釣りをする人も知らないのか。もったいないなぁ、いい滝なのに。 来た道を戻って、猪苗代湖畔に出る。さらに南下して、湖南町の馬入集落に入った。この奥にある隠岐津島神社のそばに菅滝という滝があるという。この滝もちゃんとライトマップルに記されている滝だ。県道235号に入って猪苗代湖から離れて南下。ずんずん進むと、あらやだ、道にゲートが作られている。まだ隠岐津島神社には着いていない。 だが、ゲートのほんの手前に馬入みずばしょう公園という場所があって、大きな駐車場とミズバショウの咲いている湿地があった。 とりあえずそこに自動車を入れて、ミズバショウを撮影。 もう夕方近かったので、ミズバショウを見に来る人もまばらで自動車は2台くらいしかなかった。なにやら農産物かお土産を売っているらしいテントもあったが、そちらには行かずに、まだ咲きたてのミズバショウを見る。 ![]() ![]() だが、ここにはミズバショウを見に来たわけではない。 県道のゲートはいつでも手で動かせるくらいのものだし、どうも地元の人は勝手に侵入しているらしいし。通行止めの理由は積雪のためだし。ならば、積雪で行けなくなる場所までなら行ってもいいんじゃない?と、いうことで、自動車に戻って県道を先に進むことにしてしまった。 そこから、それほど走らずに、右手の杉林の中に参道のようなものが見えた。お、隠岐津島神社か?自動車を下りて確かめる。杉の並木を歩いて行くと鳥居が見えた。しかし、鳥居の向こうにはなんにもない。え?神社は? ![]() ![]() これは仮の鳥居なのかしらん。ともかく自動車に戻って、さらに先に行ってみる。またちょっと進むと、あったあった、右手に滝見台。あれが菅滝の滝見台だろう。 ![]() ![]() そのちょっと先の左側に隠岐津島神社もあった。こちらの駐車場に自動車を入れる。先客もしっかり1台いて、神社を観光しているらしかった。我々もちらっと神社に立ち寄ってから菅滝に向かった。 ![]() ![]() 神社から川を左手に見ながら歩いて行く。まだ道端に雪が残っていて、ようやく早春のイチゲなどが咲き始めているところだ。 と、滝見台より少し手前に滝へと下って行ける階段状の入り口が見えた。とりあえず木が横に渡されているが段差がめちゃくちゃでお世辞にも親切とはいえない階段だ。下って行くと滝前に出ることができる。 階段の終点には祠があって、滝を見下ろしていた。 菅滝は、それほど落差はないが、表情の豊かな滝だ。季節が早春なもので、雪の浸食で岩盤が崩れてしまって、茶色く見えているのがちょっと惜しい感じである。 とりあえず、滝のごく近くで滝を撮影してから、不親切な階段を登って滝見台に行った。ここからは滝を見下ろすことになる。 が、どうにも木々が邪魔で、滝がよく見えない。 ただ、上から見下ろすので、滝の下流の流れがよく見えて、菅滝の下流にもするりと広がるなめ状の流れがあるのが見てとれた。 なんとかその流れの場所まで下りられないかと、だれもいないのをいいことに滝見台の下まで出てみたが、斜面が急すぎて河原まで下れなかった。 そんなふうにじたばたしているうちに、空は暗くなってきて、雨がぽつぽつと当たり始めた。退散する潮時のようだった。 桜のついでに選んだ滝のわりには、融雪時の水量の多い、いい滝を見られたと思う。幸いなことに、我々が桜を見ている間も滝を見ている間も地震はなかった。(その夜に福島中通でも震度4ほどの地震があったのだが) ついでに、帰り道がてら会津若松の強清水で湧き水を汲んで帰るつもりだったが、菅滝から会津若松に行く途中で別の清水を発見して水を汲むことができた。 綺麗な桜とよい滝と清水。 福島は、豊かである。 ![]() ![]() |
交通 三階滝 本文を参考にしていただくと有難い。ポイントは「御霊櫃(ごれいひつ)峠」で、猪苗代湖がわから行くと、つづれ折になる直前の橋の沢で、左側の沢の上流だ。それほど苦労せずに滝にたどり着けるが、道があるわけではないので、しっかりした足回りが望ましい。 自動車は橋の手前に2台ほど駐車できる。 菅滝 湖南町馬入のさらに奥にある隠岐津島神社の近くにある。冬場の通行止めでない限りは自動車で楽々見ることができる。自動車は神社駐車場にとめて、福島県の天然記念物である隠岐津島神社社叢の木々も見学するとよい。 |