んがお工房の桜めぐり


2011年長野の桜めぐり

2011年は春が遅かった。とにかく雪が多かったうえに、3月4月と寒かった。
例年であれば、4月のうちに県内、近県ともあらかたの桜の名所の桜の時期は終了しているはずなのだが、2011年だけは違った。4月29日、ゴールデンウィークに入って、まだまだ桜を見ることができる名所はあちこちにあった。
が、実は我が家は桜を追って県外に行くのは1箇所と決めていた。前週に福島に行ってしまったので、今週は県内の桜を見に行くはずだった。県内の桜で見ることができるのは、平地の桜ではなく、ちょっと標高の上の桜。そこでしばらく行っていない糸魚川市の桜を見ることにした。
せっかく糸魚川市に行くのだから、ひすい峡近くのひすい滝(仮)を見て、その近くのカタクリの群生を見て、あわよくば春の蝶を探して、と予定をたてた。ところが、である。
とにかく2011年は雪が多かったうえに雪解けが遅かった。
ひすい峡まではなんとか自動車で行けたが、いつもの年なら楽に行けたはずのひすい滝(仮)の近くまでは除雪さえされていない。ダメもとで行ってみようと歩きだしたが、道を雪がふさいだ上に雪崩のように直接川まで斜めになっていて、ちょっと足を滑らせたらそのまま川に落下しそうな状況だった。春の蝶を狙っている人たちや釣りの人たちは果敢に雪に埋もれた道に挑戦していたが、我々は断念した。
この状況では、かなり道の細い場所にある糸魚川市の桜も無理だろう。
だが、糸魚川まで来て、何も得ずにすごすごと戻るのか?それはいくらなんでも不毛だろう。さりとて、何か別の案は無い。
いや、無いわけではない。
実は前日に糸魚川に行くか長野の高山村に行くか悩んだのである。しかし、先にも書いたように県外の桜は一箇所に決めたということもあって高山村は却下したのだった。仕方が無い、事情が事情だ。ここはちょっとだけ高速道路を戻って別の道に行くことになるが、高山村に行こうではないか。と、いうことにしてしまった。
長い言い訳だが、そんなこんなで、今年は2006年以来5年ぶりに長野県の高山村の桜めぐりをすることになった。
  高山村HP

  2006年の高山村の桜めぐり



高山大橋南
のしだれ桜

樹齢約200年のしだれ桜。
墓守の桜である。
十大桜になると、この木も入る。




和美の桜
樹齢約100年のしだれ桜。
若い木だけあって、勢いよく美しい。

「なごみ」の桜と読む。
十大桜の1本。




二ツ石のしだれ桜
樹齢約300年のしだれ桜。
背はそれほど高くなく、
左右に手を広げたような姿が印象的。
これも、十大桜。



幹は空洞化している。


ちょっと葉っぱが出掛かっていたが
まだ散ってはいなかった。

信州高山の桜めぐり

2011年4月29日
急遽予定変更で高山村に入った我々。ところが、桜の資料は全く持って来ていなかった。ついでに長野県の地図さえ持って来ていなかった。
とにかくナビに高山村役場を入れて案内してもらうことにする。
まずは、見覚えのある一茶館の姿をみつけた。ここの少し先にしだれ桜があるのを覚えていたので、駐車場に自動車を入れてその桜を撮影することにする。
そういえば、2006年の時もこの桜から高山村の桜めぐりを開始したのだ。
やや緑の葉っぱが見え初めているが、最初に出迎えてくれた見事な咲きっぷりだ。
ただ、墓守の桜なだけに、どうしてもお墓が足元に入ってしまう。ちょっとだけ申し訳ないと思いつつの撮影になる。

  

最初の桜にご挨拶して、さて、次はとにかく役場に行こう。役場の前には和美の桜という桜があったという記憶もある。
あのあたりは、観光バスなんかが来て、かなりごった返していたと思うが。
ナビに案内されるままに高山村役場に行くと、予想に反して、なんだか閑散としていた。ご自由にお使いください、バスもOKと書いてあった駐車場所にも自動車は2,3台しかとまっていない。
そうか、この長野県も3月11日に北部で大きな地震があった震源地である。大まかに言えば、高山村も長野県の北部にあたる。例年よりも観光客がかなり少ないのかもしれない。
とにかく和美の桜という看板の矢印のまま桜に向かった。
おお、なんとも華やかに咲いているではないか。
それほど大きくない木ではあるが、ふんわりとした枝ぶりと、ふっくらとした咲き方がとても美しい。
桜に近づくと、その桜の持ち主なのか近所の人なのか、別の観光客にこの桜は高山の五大桜ほど樹齢が古くないのでパンフレットなどにも大きく扱われないが、写真家さんからも一番綺麗な桜といわれているのだ、と説明していた。
いや、本当に綺麗な桜である。
周りになにも高いものが無く、一身に太陽を浴びている。遠くの山も青空も全て桜のためにあるように見えてしまう。
ふと見ると、仮設の売店の横にご自由にお持ちください、と高山村の桜のパンフレットがあった。おおおおお、ラッキー。これがあれば、地図と桜の場所が明記されている。桜めぐりができるではないか。これでほっと一安心。
美しい桜とパンフレットに感謝して、役場前をあとにした。

  

実は、糸魚川市に行ってしまったために、時間がかなり押していた。
和美の桜をあとにした段階ですでに正午を回っている。どこかで昼食にしなくてはならなかった。
しかし、いかに桜の名所とはいえ、宴会桜ではない高山村の桜、桜を愛でての昼食という場所は無い。
なんとなくおぼろな記憶で、You遊ランドという施設の芝生のあたりで以前は昼食を食べたような気がする。ということで、まずそちらに向かった。
その途中、道端になんだか樹齢の古そうなこぢんまりとした桜の木を見つけた。お、あれは、位置的に言って、二ツ石のしだれ桜じゃないか?
この桜は以前には見ていない桜である。
駐車スペースが無いので、路駐して、そそくさと撮影する。それほど広くない道路だし、けっこう通りが多いので、速攻で終了。幹の感じからして、なんだかおじいさんかおばあさんっぽい桜だったかな。

  

樋沢橋を渡って、見事なソメイヨシノの角を曲がるとYou遊ランドだ。温泉やらプールやらがある施設らしい建物の前に広い芝生広場があって、そこにシートを広げて休んでいる家族がいたので、我々もベンチに座って昼食にすることにした。施設を利用しなくてもYou遊ランドはこの芝生の広場や施設の裏側にある広場でのんびりとアウトドアできるので、お弁当を食べるにはちょうどいい場所である。
腹も満たされ、さて、次は五大桜で一番近い黒部のえどひがん桜に行こう。




黒部のえどひがん桜
推定樹齢500年のエドヒガン桜。
濃いピンク色の花が特徴だ。
信州高山五大桜。


幹。
大きく二つに割れている。


足元には、十二神宮跡という
石碑があった。



皇太神社の
しだれ桜

自動車の中からなので、
小さいうえにくすんでいて
すみません〜。



十王堂のしだれ桜
この桜も実に豊かな桜なのだが、
五大桜でも十大桜でもないため、
樹齢等のデーターが無い。



高山中学校の
桜トンネル

見事に満開。
でも、両側ではないので、
トンネルじゃないでしょう〜。
黒部のえどひがん桜は、2006年に来た時にはまったく咲いていなかった。しだれ桜が多い高山村において、しだれ桜でないこの木を実は私は楽しみにしていたのだ。
とにかく他の木に比べてピンクが濃くて見栄えがする。白っぽいピンクの桜もいいが、濃いピンクの桜も好きなのである。
今年は咲いていてくれるだろうか。
やたら親切に案内表示があり、自動車をそれに沿って進めて行くと、畑の真ん中の細い道に誘導された。
畑をそのまま仮に利用したような駐車スペースに入って行く。
自動車はそれほど駐車していない。
駐車スペースはなんだかぬかるんでいて、ちょっと歩きづらかった。
黒部のえどひがん桜より高い位置にある駐車スペースからぽっこりとピンクの桜が見えて、なんだか嬉しくなってくる。
どうやら五分咲きくらいで、つぼみが多い分さらにピンクが濃くみえる。
すぐ隣に菜の花が植えられていて、菜の花の黄色と濃いピンクの桜をあわせて撮影することもできる。
しばらく桜の周りを歩き回って撮影した。

  

  

帰り道は来たのとは別の方向に案内された。道が細いので一方通行にしているようだ。
高い位置にある黒部のえどひがん桜から近くの集落にも立派な桜の木があるのが見てとれたが、どうやらそちらに向かって自動車を誘導しているようである。
細い集落内の道を走って行くと、こんもりと桜が道に覆いかぶさってきているのが見えた。
パンフレットによると、皇子神社のしだれ桜だ。
道が細いうえに、この皇子神社の広場でお年寄りがゲートボールをしていて、ちょっと中に自動車を入れづらかったので、車窓よりながめるだけにして通り過ぎた。
次に近い五大桜は赤和観音のしだれ桜なのだが、これは水中のしだれ桜と一緒に最後に行くことにした。なぜなら、水中のしだれ桜には直接自家用車では行けず、県道112号沿いにある農協の裏にあるスポーツパークから有料のシャトルバスが出ているのだ。それに乗るくらいなら歩くつもりだったので、そっち方面は最後に回した。
と、いうことで、次はもう一度和美の桜の前を通って、沖渡橋を渡り、坪井のしだれ桜を見よう。
えーと、パンフレットの地図によると、高山小学校入り口の信号の手前を曲がって・・・。などとしているうちに、通り過ぎてしまって、見覚えのある十王堂に出た。ここにも立派なしだれ桜がある。
ちょっと駐車しづらいので、十王堂を通り過ぎ、小学校の脇の道路に駐車して細い道を戻って撮影することにした。
ここでもお年寄りがゲートボールを楽しんでいる。ゲートボールが盛んな土地なんだなぁ。

  

  

  

小学校に戻って、オオヤマ桜を探したがやっぱり分からず、今年も見事な中学校の桜のトンネルを車窓より撮影。
ウロウロしたが、なんとか橋を渡って県道66号に出ることができた。




坪井のしだれ桜
五大桜。
墓守の桜の上に、推定樹齢600年と
高山村でも一番の古木なため、
幽霊のように見えてしまう。



しだれた細い枝が風にゆれるが、
なぜか花も蕾もつけていない
枝が多いので、白髪に見える。



幹。さすが600年の風格。
一番根元はかなり太いが、
大きく2つに分かれていて、
そのどちらにも花が咲いている。





横道のしだれ桜
樹齢約200年のしだれ桜。
これも墓守桜だ。
十大桜の一本。



背の高い木である。


見る角度によって、表情が変わる。
さすがに五大桜なので、坪井のしだれ桜は案内がしっかりしていた。ほとんど全く迷うことなく、案内どおりにすすんで、坪井のしだれ桜の駐車スペースに着く。ただ、駐車スペースがちょっと狭くて、入るのに苦労した。ここでは10台ほどの自動車が駐車していた。ちゃんと案内の人もいた。
自動車を下りて、前はこんなだったかなぁ、という感じのチップをひかれた綺麗な道を歩いて桜の正面に出た。
あれれ、前はこっちがわから来なかったと思うけど。
桜の前をすっかり整備して、菜の花を植えている。
また、桜の周りをぐるりとロープで囲って近づけないようにしてあった。そのせいで、桜についての案内看板にまで近づけない事態になっていた。
桜はまだ5分咲きくらいで、しだれた枝のほうが目立ってしまっていた。
あまりに整備されてしまって、しかも、私の苦手な菜の花の香りがきつすぎて、ちょっと足早に坪井の桜をあとにして、この桜のすぐそばにある横道のしだれ桜に向かうことにした。

  

  

  

横道のしだれ桜は、2006年に来た時には坪井のしだれ桜から徒歩で向かった。今回は駐車スペースから一方通行で戻るように案内されていて、横道のさくら方向に誘導されるようだったので、自動車で向かう。
思ったとおり横道のしだれ桜のすぐそばまで行ったので、小さな案内看板にしたがって桜のほうへ。
果樹園の間の細い道に数台が路駐していたので、我々もそれに習って自動車をとめた。
果樹の間を歩いて横道のしだれ桜に近づく。
以前見たのとは別方向から桜と対面した。
ぐるりと桜を一周することができるようになっていて、思ったよりも左右に大きく枝を広げている桜だったことが分かった。
ただ、惜しいかな、あの時一面のオオイヌノフグリの絨毯だった空き地が耕されていて、畑になってしまっていた。
オオイヌノフグリは果樹の下で健在だったのだが、さすがに果樹園に入り込むわけにはいかないので、青い絨毯のむこうの横道のしだれ桜を撮影することはできなかった。

  

  


  





中塩のしだれ桜
樹齢約150年のしだれ桜。
信州高山五大桜。
さすがに若いだけあって、
勢いのある木だ。



このみっちりと咲いている
ど満開の花々を見よ。
ジャストタイミングだった。


続いては、中塩のしだれ桜だ。この桜は、県道66号からでもよく見えた。
ちょうど午後の光を受けて、この日の高山村一番の咲き具合を誇っていた。大満開である。
きれいだなぁ、という言葉が自然に口を突いて出る。
ちょっと高い場所にある駐車スペースから見下ろす姿もきれいなのだが、桜のもとに歩いて行って見上げる姿もまた美しい。
桜の足元におじぞうさんがいらっしゃるのだが、今回よく見てみたら、子供を抱いているお地蔵さんだった。
お地蔵さんにもその赤ちゃんにも赤い帽子がかぶせられていた。
何かしらいわれがあるのか、そのへんの説明は無かったけれど。

  


  





水中のしだれ桜
推定樹齢250年のしだれ桜。
五分くらいの咲き具合だったため、
ちょっとふくよかさが無い。
信州高山五大桜。



この方向からだと北信の山々が見えるのだが、
今日は曇っていてアウト。
しかも、午後は桜がシルエットになってしまう。



幹。
250年といえば、めちゃくちゃ古樹ではないが、
それでもがっしりごつごつして
威厳がある。



大樹ではあるが、
お姫様という印象のある木だ。


今回、一番見物に困難を極めるだろうと思われていたのが水中のしだれ桜である。前日に行こうかと思って調べていたのだが、この桜の近くまでは土日、祝日は自家用車では近づけない。
県道122号の農協裏にあるスポーツパークからシャトルバスに乗らなくてはならない。なんと往復400円なり。それは痛い。徒歩片道20分くらいらしいので歩くつもりだった。
まず赤和観音のしだれ桜を見て、一番最後に歩きましょう。そう思っていたのだが、ナビに赤和集落を入れたら、スポーツパークの前を通ってしまった。せっかくここに来たのだから、自動車を入れて、まず水中のしだれ桜まで歩くか。ということになった。
シャトルバスに乗る人でなくても自動車を駐車していいと警備員に確認して駐車。住宅街を歩きだす。
どうやら我々と同じ考えの人もいるらしく、前方にも女性のグループが歩いていた。
ほどなく、なにやら神社らしい立派な杉並木が現れた。パンフレットによると式内社高杜神社らしい。
ちょっと杉並木には心惹かれたが、これから先まだまだ歩くのでそちらには立ち寄らない。
  
後ろからシャトルバスが追い越して行っても、腐らない。民家の庭を見ながら歩くのだって楽しいじゃないか。
果樹畑を通り越すと警備員が立っていて、あと700メートルですよ、ご苦労さまです、と教えてくれた。
ところが、そのあと700メートルがけっこう辛かった。坂がきつくなっているのだ。舗装道路での坂道は歩くとアキレス腱にくる。
まだか、まだかと歩いて行くと、集落がとぎれて、遠くの斜面に桜が見えた。
他の桜より少し早く咲くという印象があったので、もうちょっと咲いているんじゃなかろうか、と思っていたが、満開ではなかった。
2006年の時にも大渋滞していたので、村としても対策でシャトルバスを出したのだろうが、そのせいもあってかないのか、人もまばらだった。
さらに、空まで曇ってきてしまって、せっかくの桜がくすんで見えた。
桜の周りをぐるりと歩くことができるので、裏側まで歩いてみた。
2006年にはその裏側は緑の草地になっていて、家族連れなどがシートを広げて休んでいたのだか、今回は土もあらわに耕されていた。もともと農地だろうので仕方がないが、これではシートを広げるわけにもいかない。
農地のさらに奥から桜を見ると、はるか向こうに飯綱山、黒姫山、妙高山の姿が見えるはずなのだが、今日は雲が出ていて見ることができない。それに午後も3時近いこの時間では逆光になって桜がシルエットになってしまう。
山と桜を見たいなら、よく晴れた午前中だな〜、などと思った。
ちょうどその場所で桜の絵を書いている人がいて、その人の絵には見事な青空と山々とピンクの桜が描かれていた。朝から絵筆をふるっているそうなので、きっと今日の午前中はそんな桜の姿が見られたのだろう。
さーて、これからまた我々は歩いて自動車までもどらなくてはならない。
もどりかけた時にサッと雲が晴れて、一瞬だけ桜を照らした。ふくよかなピンク色が我々を見送ってくれた。

  

  


  





赤和観音の
しだれ桜

推定樹齢200年のしだれ桜。
五大桜のひとつ。
あまり古い木のように見えないが、
さりとて若い木にも見えない。



別角度から山と観音堂を一緒に。
もうちょっと背景の山肌が
土色でないといいんだけど。

スポーツセンターの駐車場から歩いて水中のしだれ桜に行くまでの道の途中で、赤和観音のしだれ桜の道案内が出ていた。どうもそこから別方向に行くと赤和観音らしい。つまり、歩いた道をまた自動車で途中まで行く必要があるらしいのだ。
駐車場に戻り、警備員さんに赤和観音に行きたいのだが、この先に自動車で行っていいのかと尋ねると、行っていいとのこと。看板どおりに行けば赤和観音なのだが、案内があまりないので、道がわからなくなるかも、と不安なことも教えてくれた。
とりあえずナビに赤和集落を入れてあるので、ナビの案内どおりに行けば大丈夫だと思って出発した。
ところが、である。ナビと現地の案内の示す道が違っている箇所があった。しかも、その案内が実に分かりづらく古びていて、信用していいのかどうか分からないような案内だった。ので、ナビを信じてしまった。
結果的にはナビの間違い。というか、季節道路でゲートが閉まっていて先に進めない場所に連れて行かれてしまった。ちょっと細い道でターンするのに困ったが、がんばって戻り、現地の案内に従う。従ってみたら、その先は実に丁寧に案内が出ていて迷うことなく赤和観音に着いた。
いや、着く手前で信号につかまった。道路工事中によく使われる臨時の信号で3分も待てという。どうやら観音堂の前はとても細い道なので、その信号で交互通行させているようだった。ただ、この時間では交互通行に3分もかけるほど見物客はいなかったけれど。
2006年に来た時は、このしだれ桜もまったく咲いていなかったのたが、今年はけっこういい具合に咲いていた。
樹齢のわりに細い感じのする木で、夕方の寂しい光とちょっと標高を上げたので肌寒い風のせいでなんとも裏寂しく見えたけれど。

山田温泉方面の桜はここよりもかなり標高が高いのでまだ咲いていないだろうと見て、今回もパスすることにした。
もう数本、名まえのあるしだれ桜があるのだが、今回はスタートが遅くなったし、下調べもあまりしていないので、五大桜を見るだけで充分ということにした。
それにしても、2006年にも同じ4月29日に来ているのだが、これほど咲き具合が違うとは。どんな自然の条件が重なって、桜を開花させるのか、本当に不思議だ。
しかも、春が遅い遅いと思っていたら、2006年よりもどの桜も咲いているではないか。いい時の桜を見るのは、本当に難しいなぁ、とあらためて思い知った今回の高山村だった。


2011年桜のもくじ

 
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