2012年夏のゴールドラインの滝たち



滑滝
えーと、ちょろっとしか見えません。
緑の濃い季節はアウトですぅ。



磐梯山も雲の中に頭を隠しているし。
上の写真の中に滑滝も写っているのよ。
みつけられますか〜?




とび滝
頑張ってアップにしてみた。
水音はかなり大きく聞こえたので、
緑の少ない季節なら、きっと
立派な滝の姿を見れたことだろう。




幻の滝
想像以上に見事で美しい分岐瀑。
夏場は観光客が多く、
ちょっと勇気がないと滝つぼまで
行けないと思う。



右岸の茶色い岩盤を含めた姿。
滝自体の岩盤もなんとなく茶色い。
いろんなミネラルが含まれた水なんだろう。



落ち口。


滝つぼは浅いみたいだった。


大きさ比較。
右下に観光客の女性がいる。
思いのほか滝が小さく見えてしまった。
女性の位置から滝つぼまでは、
少し距離がある。



下流から撮影。
この滝は緑が濃い季節でもオッケー。

2012/7/14 滑滝(20M) とび滝(20M) 幻の滝(18M)   福島県磐梯町

梅雨の合間の晴れる場所を狙って、この日は会津磐梯山に登ることにしていた。
幸い、東日本大震災の復興支援として、福島県内の有料道路が無料開放されている。磐梯山に登る一番短いルートである八方台コースの入り口は本来であれば有料であるゴールドラインの途中にあるのである。
さらに、有料道路だから見に行くのを先延ばしにしていたゴールドライン沿いの滝が3つもある。
これは、登山ついでに見ない手はないではないか。
おっと、わがサイトは滝のサイトだった。むしろ磐梯山に登ることのほうが滝訪問のついでなのであった。(磐梯山登山の様子はこちらから)
ともあれ、登山も終えて、ゴールドラインを下って行く。
順番はめちゃくちゃになるが、とりあえず、標高の低い順にレポしよう。理由は後程。

滑滝(なめりたき)
 ゴールドラインを登って行くと、左手に駐車スペースがある。最初は湖を望むスペースで、その次が滑滝の駐車スペースだ。ちゃんと看板も出ているので、見落とさないと思う。さて、滑滝。1台も自動車が止まってないなか、駐車して柵を覗いても、緑が濃いだけてあとはなんにも見えない。
ちゃんと滑滝の看板が出ていて、写真も出ているので、それにしたがってよぉーく探すと、あった。濃い緑に埋もれそうなくらい、チロっとだけ見えていた。
いや、滝自体は大きいのだと思う。それ以上に緑の勢力が強すぎる。完全に埋もれている。
見上げると、磐梯山があるはずなんだが、その磐梯山は頭を雲の向こうに隠してしまっている。
ああ、絵にもならなきゃレポにもならない〜。
  

とび滝
 滑滝の駐車スペースからさらに登り、やはり右側に駐車スペースが出てくる。とび滝の駐車スペースにも自動車は1台もない。
自動車から降りると、派手な水音がして、少し期待するが、一番川に近いだろう柵から覗き込んでもなんにもない。ホントになんにもない。緑だけ。
これもまた説明看板が設置されていて、写真つきになっているので、こっちなんじゃないか、という方向に移動。説明看板に向かって立って右がわ、登り方向である。
やっと木々の間からとび滝の頭っぽいのを確認できた。
ああ、全部こんな感じだとしたらストレス溜る〜っ。
  

幻の滝
  と、いうことで、幻の滝である。
この滝を最後に持ってきたのは、この滝だけまともにレポできる滝だからです(笑)
登山し終えて、まぼろしの滝の駐車スペースに着いたのは午後3時頃。
梅雨の合間の曇天なのだが、10台近くの自動車がとまっている。この幻の滝の駐車スペースだけ未舗装でいかにも仮といった感じなのに、一番自動車が多いじゃないか。
  

  
自動車を止めて、ゴールドラインを登り方向にやや歩き、道路を渡ると遊歩道になる。駐車スペースの看板に徒歩200メートルとあったので、それほど大変な遊歩道ではないだろう。ちょっとジメっとして虫が多い感じの道を2分も歩かずに前方に滝が見えてきた。
  

  

  
わお。今までの遠望の滝に比べるととんでもなく近くに滝はあった。
滝の飛沫が風に乗って飛んでくるくらいに近い。
しかも、とってもきれいな分岐瀑で、見た目にも涼を味わえる。
たくさんの人が見に来るのは、涼みに来ているのね、と実感。
よくよく観察してみると、滝の右岸に茶色い岩盤があり、そこから水がわき出ている様子だった。間違いなく鉱泉だろう。滝自体の岩盤もなんとなく茶色っぽい。火山である磐梯山の滝だもの、温泉成分の濃い水が流れていても不思議はない。
  
ようやく滝を見たという実感を得て、ストレスも解消。
もしゴールドラインに来ることがあったら、砂利の駐車スペースだからたいしたことない、とは思わずに、ぜひとも幻の滝に立ち寄ってほしい。
徒歩3分足らずでとても気持ちのいい滝に出会える。
交通
  滑滝、とび滝  最寄ICは、磐越自動車道磐梯河東IC。案内看板に沿って進んでゴールドラインに入る。我々の行った時は無料開放中だったが、本来は有料道路なので要注意。ゴールドラインに入って標高を上げて行き、右手に駐車スペースがある。どちらも看板があるので見落とさない。どちらの滝も遠望だ。なお、緑の濃い季節はほぼ見えない。木々の葉が落ちたころがおすすめ。

  幻の滝  とぴ滝よりさらに標高を上げて、右手に小さい未舗装の駐車スペースがある。ここにも看板があるので、見落とさない。駐車スペースから徒歩3分ほどで幻の滝前に行くことができる。滝のほぼ直下まで行けるので、夏場は涼しい。

トイレは、幻の滝からさらに登った八方台駐車場にある。ちなみに、八方台駐車場には磐梯山に登る登山口もある。特別天然記念物雄国沼に行くコースの出発地点でもある。
  



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