んがお工房の桜めぐり


2013年新潟の桜C

新潟の桜を追うと決めた2013年の春。ついに4月の連休も終わろうとしていた。
この年は魚沼が特に雪が多く、春の訪れも遅い感じだった。
雑誌で知った魚沼市のお寺のしだれ桜も今がちょうど見ごろだろう。GW前半の三連休の3日目、桜追いは魚沼に自動車を走らせた。



千手院枝垂桜
推定樹齢200年のしだれ桜。
千手院の銀色の屋根に映えて、
ピンク色がふうわりと美しい。
午前中は晴れていたのに、雲が出てきて、
桜が暗く写ってしまった。



樹勢は豊かで、花もたっぷり。


下に潜り込むと、花が降るようだ。
4月29日
実は昨年秋から浦佐のあたりには観光に何度か来ている。
新幹線浦佐駅の近くの毘沙門堂の駐車場も迷うことなくすぐに入れた。
千手院ははだか祭で有名な毘沙門堂のすぐ隣のお寺で、秋に来た時にはそこにしだれ桜があるとは全く気がつかなかった。
立ち読みした雑誌にみごとなしだれ桜があると書いてあって、ぜひとも見てみたいと思っていたのだ。
毘沙門堂の巨木ケヤキを下から見上げて、今回は立ち寄らずに千手院へと向かう。
おやまあ、見事に咲いている。
千手院自体がきゅっとまとまったお寺という感じなのだが、そのきゅっとまとまったお庭全部を覆う感じでしだれ桜は咲いていた。
  
毘沙門堂がわから行くと、まず赤い欄干の橋がある。ここに緋毛氈の敷いてある椅子などがあり、ここから桜を眺めることができる。
なんだかちょっと京都っぽい。
  
お寺の正面に回ると、向かって左側にしだれ桜の濃いピンク。右側にたぶんソメイヨシノの薄い桜のピンクがある。
回り込んで毘沙門堂を見る形にすると、その2本が重なって一層豊かに見える。
お寺の境内に入ってしだれ桜の傘の下に潜り込むと、新幹線の高架の向こう側に八海山が見えて、花ごしの姿もまたいい感じだった。
  
家を出発した時には晴れていたのに、桜を見た時には雲が出てしまって、青空でなかったのが本当に残念だ。あのしだれ桜のピンクは青空に映えただろう。
お寺には小さな小さな池があって、そこにも椅子がしつらえてあり、夜ライトアップされた桜が池に映るさまは素晴らしいと書いてあった。
もうちょっと池が大きければね〜。
でも、このきゅっと小さなお庭にはそれがいいのかも、とも思った。



栗山沢の枝垂桜
平成2年に建てられた看板に
樹齢90年とあったので、
今年は樹齢百年ということになる。
いわれ樹齢のはっきりした桜だ。



うーん、これでは桜っぽくない。
ところで、我が家から魚沼に行くのに、旧栃尾市の栗山沢地区を通る。
ここには立派なしだれ桜があって、せっかく開花の時期に通るんだから立ち寄って見てみようということになった。
もう夕暮れ近い時間だったので、ほとんど自動車なども止まっていない。
まだ道に雪が残っているなか、しだれ桜の咲いている場所に行ってみると、あれれ、なんだか花っぽくないぞ。
なんか、粒っぽいぞ。
五分咲き?いや、三分咲き?とにかくそんなに咲いていないように見えた。
まだまだ雪が残っているくらいだからなぁ、残念。
などと思ってそのまま立ち去った。
その後、5月4日に坂戸山に行った際にも通ったので、立ち寄ってみたら、あらまあ、完全な葉っぱ状態。
いくらなんでも咲き残っていると思ったのに。
いや、待て。
よくよく写真を見て検証してみると、4月29日の桜もすでに葉っぱが出ていた。いくらかつぼみもあったが、とにかく花芽が少なかったようだ。
鳥に食べられてしまったせいか、雪が多かったせいか。
今年の栗山沢の枝垂れ桜はあまり咲かなかったようである。
なんらかの手を尽くして、ふっくらと咲くようになってほしいものだ。
  

  4月29日の桜。
  
  5月4日の桜。

ちょっと最後は残念なことになったが、これにて今年の桜追いは終了である。
新潟の桜も追いかけるつもりになれば結構楽しめる。まだまだ知らない桜の名木もあるはずである。
来年以降もどんどん追いかけていきたいものである。


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