2013年滝初め@3013年滝初めAへ
北相木村の滝(箱瀬の滝、三滝、雪瀬の滝)




箱瀬の滝
相木川がそのまま落ちるので、
凍っていない時は迫力ある流れだ。




小禅
水量が少ないなぁ。
チロチロと流れる水さえなくて、
本当に静かだった。




大禅
凍っている部分のアップ。
こうやると、かなり凍っているように
見えるから不思議。



成長途中でも、松かさ状の氷は
ちゃんとできている。



むしろ、できたてで綺麗かも?



雪瀬の滝
ちょっとだけ危ない場所でダンナが撮影。
落差はそれほどないが、
釜が連なっていて、
凍っていない時は綺麗かも。


上流はこんな感じ。


一番下段。
思ったより凍っていた。



やわらかいグズグズの氷。
イボイボのクラゲたち。



流れが凍りで覆われていたが、
一部だけ凍っていなくて、
そこだけジェット噴流のように
水が噴き出ていた。
2013/1/13 箱瀬の滝(10M) 小禅 大禅(30M) 雪瀬の滝                      長野県北相木村
正月をほほ寝正月で過ごした我が家、それには理由がないわけではなかった。お正月ではまだ寒さが本格的ではなく、氷瀑が凍っていない。成人の日の三連休であれば、きっと凍っているだろう。滝初めは正月休みではなく、次の連休にしようではないか。
そんなこんなで氷瀑狙いの滝初めとなった。
選んだのは長野県。長野県の氷瀑の代表格といえば、北相木村の三滝である。今回は南相木村の滝にも行ってみよう、ということになった。
三連休の中日の日曜日は新潟はみぞれまじりの雨。天気予報では長野は晴れるはずなんだが、どうだろう。
我が家から高速道路利用で約3時間。午前10時半頃に着いた北相木村は見事に晴れていた。
県道124号を東に向けて走って行くと、まず右側に雪瀬の滝の看板がある。毎回その看板は見るのだが、滝自体を見たことがない。
帰りに立ち寄ることにして、そのまま走り、箱瀬の滝の橋に。今日は蓮氷はできているかしらん、と覗き込んでみると、あらまあ、蓮どころか滝自体それほど凍っていない。うーむ、やっぱり1月では早すぎたかしらん。
  
橋から見下ろすとこんな感じ。凍りつくにはまだまだかかりそう。
さっさと撮影して三滝へ。
只今幅を広げる工事が始まったばかりという感じの林道を通って、三滝の駐車場に到着。3台ほどの自動車がとまっていて、これから滝に行こうという団体が準備していた。
われわれも準備をする。
といっても、なんと今年はまったく積雪が無いため、足回りもほんのトレッキングシューズだ。いつもならスパイク付き長靴だというのに。
  
雪が全くない駐車場。

  
遊歩道もカサカサ。
なんだかカサカサした茶色い遊歩道を登り、団体さんが大禅方面に行ったので小禅から見ることにして左側に。
それにつけても、音が無い。
小禅から流れている沢がピタっと止まって氷結している。凍りつくとはこのことで、時間が止まったように見える。
  
川が凍りついている。
見上げると、小禅もピタっと止まっていた。
ただし、いつもより水量が少ない感じがする。つまり、氷瀑であってもボリームか足りない感じだ。これも1月だからかしらん。それとも積雪がないせいかしらん。
それにつけても、今日は暖かい。いや、真冬にしては気温が高い。6度もある。北相木でこの気温はやっぱり暖かいほうだろう。
大禅にむけて歩いているうちに汗が出てきてしまった。
今までこんなことはなかったなぁ。吸う空気さえ痛かった記憶しかないなぁ。
それほど期待せずに大禅に行ったのだが、着いてみたらちゃんと凍っていてくれた。いや、まあ、大きさは半分くらいなのだが、ちゃんと松ぽっくりみたいな形になっていた。
しかも、晴天の太陽を浴びて、きれいな水色を見せてくれている。
  
落ち口到達まではまだまだ。
団体さんは右に左に散らばって氷の松ぽっくりを撮影していた。我々も加わってしばし堪能。
滝の落ち口からはシャワーのような水が松ぽっくりの上に降り注いで、これからの厳冬期にどんどんと大きくさせる材料になっている。
滝の左岸、つまり向かって右側の遊歩道を登って滝の横顔を撮影。
そういえば、駐車場にあった遊歩道の案内に浅間の滝への道があるように書いてあったのを思い出して、その道を少し登ってみた。
たくさんのお地蔵さんがある場所から先はまったく踏み跡がなくなってしまい、行くことができなかった。あとでよく看板を見直してみたら、立ち入り禁止になっているお堂の前から別の道が伸びているらしい。もっとも、浅間の滝はかなり遠い位置に見えていたので、お堂からも相当歩く必要があるんじゃなかろうか。
まだ南相木の滝たちも見るつもりだったので、三滝には挨拶程度で終わらせて、次に向かうことにした。

そうそう、雪瀬の滝を忘れてはいけない。
戻り道では左側になるので駐車しやすい。看板の前の広い路肩に駐車して、やっぱり看板のそばからは見えないと確認。
よくよく看板を見てみたら、左側の遊歩道からご覧くださいと書いてある。
左側を見てみても遊歩道らしきものはまったくない。あるのは、農家の車庫らしい小屋だけだ。よそのお宅に不法侵入するワケにもいかないしなぁ。
それでもどこかから滝が覗けないかとウロウロしていたら、その小屋のすぐそばのガードレールに隠れるようにして下に降りる踏み跡みたいなものを発見した。しかも、その踏み跡、先のほうはちゃんと手すりがついていて道になっている。これが遊歩道か〜っ。全然入り口がわからないじゃないかっ。
  
小屋の向かって右側のガードレールの向こう側に遊歩道がある。小屋のすぐ手前から降りて行く。
ぶうぶう言いながら遊歩道を下って行く。
1分も下らずに川のそばまで来た。
が、滝が雑木の向こうに隠れるくらいの距離でパツン、と遊歩道は終わっていた。というか、手すりがなくなって、あとは好きにしろや、という感じだった。おいおいおい。
その先は踏み跡さえないし、凍りかげんの川のそばへはちょっと行きたくない。どんなにがんばっても雑木ごしの滝しか見えない。
ちょっとだけ張り出した場所があるのだが、もちろんそこには手すりもなにもなく、足をすべらせたら凍った川に転落である。なんて不親切な遊歩道だろう。ってか、危険だろう〜っ。
滝は落差こそそれほどではないが、相木川本流がそのまま落ちているので、迫力の滝である。が、よく見えない。ダンナが意を決して危ない張り出しに出て撮影したのが左欄の滝である。
夏場はきっともっと川の近くまで行けるんじゃなかろうか。でも、大禅のある北相木村なんだから、冬場に滝好きが来ることは絶対に考慮すべきである。よくも今まで事故がなかったと思う。雪瀬の滝に関しては、北相木村は遊歩道の入り口表示をちゃんとして、終点の手すりをきっちりしたほうがいいと思いますです。

それでも、いつも見ることができないでいた滝を見ることができてちょっと満足できた。次は御座山を隔てた南にある南相木村に向かおう。

            2013年滝初めA南相木村の滝へ
交通
三滝  新潟から行くと、一番近いICは、上信越自動車道の佐久IC。ICをおりて右折して国道141号バイパスに出る。あとは清里方面に向かってしばらく走る。国道299号線の交差点を過ぎて、もう少し走ると、小海駅に向かう馬流という信号になる。ここで左の橋を渡って、県道2号に入る。トンネルをぬけて、道なりに進んで行く。しばらく走ると北相木村に入る。そこで県道124号北相木村方面に進む。124号をしばらく進むと、箱瀬の滝がある橋などを通る。雪瀬の滝は、箱瀬の滝の橋より手前の右手だ。どちらもしっかり看板があるので、たぶん見落とさない。
その橋を渡り、少しすると(三滝何キロという看板が随所にある)、右手にでっかい看板で三滝と書かれた矢印がある。ところが看板に見合わず左折する道は細い。細いうえに民家と民家の真ん中にあるので、道であるかどうか分からなくなったりする。とにかくこの看板のすぐそばの道に入るのである。
この道は林道で、すれ違いに困難な箇所のある道をしばらく走る。(2013年1月は拡張工事が始まったばかりらしかった) しばらく走ると50台ほど駐車できる広い駐車スペースに出る。トイレあり。ただし、男性用は凍っていて流れないらしい。
この駐車スペースから徒歩で10分も登らずに大禅に出る。小禅は、この遊歩道の途中から行くことができる。登るが分岐からはすぐである。
関東方面からであれば、中央道須玉ICから国道141号を北上する形になる。


2013年滝初めA南相木村の滝(立岩の滝、千ケ滝、犬ころの滝、おみかの滝、千ケ淵の滝)へ


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