2015年GW能登の滝めぐり



垂水の滝
遊歩道がすぐ前を横切っていなければ、
海に直接流れ込んでいる滝なのだが、
海を含めた風景には
なかなかできない感じだ。



海を入れるとこんな感じ。


滝の前を通って反対側から見上げる。
午前中の太陽を浴びて
輝いている。



駐車スペースからこの道を歩いて
滝のすぐ前まで行ける。



滝前。
いい水遊びの場所になっている。



滝つぼはほぼ無い。
浅い沢になって海に流れ込む。




男女滝
なめたき、と読む。
この写真は滝下から撮影。



右欄の撮影スポットの場所から撮影。
緑の中にするんするんと落ちる姿は。
なかなか楽しい。



上の写真をもっと引くとこんな感じ。
階段みたいに落ちている。



滝下にて。
右端にダンナが撮影中。
さすがに見上げる図なので、
滝の長さが感じられないが。



滝つぼらしいものはなくて、
下流は一部は岩盤に溝を掘って
取水する形になっていた。



滝つぼっていうと、
このあたりが滝つぼかしらね。



左岸がわからも
別の沢が流れ込んでいた。



上段のアップ。


大きさ比較なんだけど、
滝が小さく写っちゃった。




桜滝
写真では水量が少なく見えるが、
現場ではちょうどレースのカーテン的で
なかなか綺麗だった。



実はこの写真、大きさ比較写真なんだが。
私が滝の裏から梢ごしに
こちらを見ているのだけど、
豆つぶじゃん〜。
わからないわね〜。



滝の裏がわへと進む。。


ちゃんと通り抜けられる。


右端に脱衣室らしきものが写っているので、
大きさ比較になるかな。





さらさらと落ちる水なので、
植物がたくさん浴びている。




桶滝
予想と違って、けっこう谷底にあった。
海に近い滝なので、
明るい空間を予想していたんだけど。
正面から見ると、
どこから水が出ているのか、
実に不思議な風景だ。



で、これがくだんの穴ぼこ。


水、だばだば出てるし。


横から見るとこんな感じ。
下段の流れも綺麗だ。



大きさ比較なんだけど、
滝が小さく写ってしまった。



どちらかというと、こっちが大きさ比較。
どこにダンナがいるかわかりますかね(笑)
穴ぼこから落ちる部分の暗がりの右岸、
やや下のぽっこり丸い緑の上に
しゃがんで撮影中のダンナがいます。



穴ぼこ撮影中のダンナ。


下の流れの横顔。


中段の滝壺。


上から澪目下滝つぼ。
水はお世辞にも綺麗ではないが、
脇に湧水があるのか、
水飲み場のようなものがあった。

2015/5/5 能登の滝めぐり
  垂水の滝(30M)、男女滝(35M)、桜滝(35M)、桶滝(25M) 
                   石川市輪島市
2015年のGWの滝遠征に能登を選んだのには深い理由があるワケではない。曜日の並びのせいで4日間の連休しかお休みがないのと、遠出できるほどの体力と資金がなかった、というのが大きな理由である。
その他さまざまな理由がくっついて、どういうワケだか北陸新幹線開業で大賑わいの金沢を経て能登に行くことになってしまったのだ。
そのあたりの詳しいことと、1日目の雨の中の桜めぐりについては、桜のページに譲ろう。ここでは、昨日までの雨が嘘みたいに晴れ上がった2日目の滝めぐりについてレポする。
能登に行くにあたって、一応立ち寄りたい滝はピックアップしてある。
まず、世にも奇妙な底抜け滝である「桶滝」ははずせない。ダンナがずっと前に出張で見たことがある海に落ちる滝「垂水の滝」も必見だろう。あとは。桶滝の近くの「男女滝」、そこからそれほど離れていない「桜滝」、宿からほど近い「タルミガ滝」、滝行をすることもあるという「不動滝」など、1泊2日でめぐることができそうな滝をチェックしていた。
そのうち、宿に比較的近い「タルミガ滝」を1日目に行くつもりでいたが、峠に向かう道に入っていつの間にか宝達山の山頂まで行って濃霧に見舞われ、さすがに断念した。この天候ではアプローチは無理である。
あっさりとタルミガ滝に行くことはあきらめた。
宿に到着。能登半島で唯一源泉かけ流しのお湯を堪能して、よく朝はものすごーくよく晴れていた。
せっかく能登に来たのだからと、すぐ近くの千里浜なぎさドライブウェイをちょっとだけ走ってみたりした。

  
新潟の砂浜だと間違いなくハマる。

  見て見て、この近さ!

さらにまた、せっかく能登に来たんだから、と、白米千枚田に立ち寄って海を見下ろす千枚田を見学。

  
千枚田はまだ田植え前だった。

  ホントに波打ち際まで田んぼ。

  確かに、遺産だわね。

ここの道の駅でお土産を買うつもりだったのが、めぼしいものがなくて、次の道の駅にも立ち寄ることにした。

  
途中で見たたくさんのこいのぼり。

そのまま日本海を左に見ながら、「なーんか、新潟の海岸沿いの道と似ているね〜」とか言いながらのドライブをして、垂水の滝へ。
トンネルの出口に広々とした駐車スペースがあり、けっこうな数の自動車がとまっていた。滝は、と見ると、トンネルがわの断崖からしゃらしゃらと音をたてそうな水が落ちていた。午前中の光を浴びてきらきらしている。
親子連れなどが滝まで近づいて行って、水と戯れていた。

  
駐車スペースから滝を見る。

さて、次の駅である道の駅「すず塩田村」。ここで揚げ浜式塩田などを見ることができるが、近隣の観光案内のイラスト看板で「のとキリシマツツジ」の県天然記念物の木があると発見してしまう。
ここで、滝めぐりの日程を変更してしまう迷走が始まった。その顛末も桜のページに譲る。とにかく、満開ののとキリシマツツジに季節を違えても訪問できる滝は負けてしまった。午前中、花を探してうろうろして、ようやく午後に滝めぐりが再開する。
この時点で、ちょっと順路から外れる不動滝は削除。
今回のメインであると私的には考えていた桶滝に向かうことにした。
国道249号から桶滝のある大沢地区に行くには県道38号に入って日本海に出ることになる。われわれはのとキリシマツツジをめぐって、能登半島をうろうろしてしまったので、門前町がわから県道38号に入った。
これがまた、とんでもなく細い道で、完全に林道クラスである。擦れ違いもままならない場所もあって、ちょっとスリリングである。
大沢地区に入る少し手前に男女滝がある。
右手の川の本流が滝になっていて、看板や駐車スペースもあるのですぐにわかる。
駐車スペースには撮影スポットなる表示もあって、そこからだと綺麗に男女滝が見えるらしい。

  
親切な撮影スポット表示。

そこから下流に向かって目を転じたところ、なんだか県道から河原にはずれた場所に自動車の窓が反射する光が見えた。あ、あそこまで自動車で行けるんだ。だとしたら、男女滝を下から見上げることができるかもしれない。
と、いうことで、坂を下って、右側の河原に出そうな道に曲がる。
すぐに何台か駐車できる場所になっていて、どうやら親水公園のようになっているらしかった。ただし、あまり手入れはされていなくて、草ぼうぼうである。
あずまやもあって、もうちょっと草を刈ってくれたら気持ちいい場所なのに、と思う。
そのあずまやを通り越して、踏み跡を進んで行くときっちり男女滝の前に出ることができた。

  
あずまやのある広場。

  
踏み跡を進むと滝前に出る。

おお、上から見るのとまた違った表情になるぞ。
すぐ正面の岩に乗って見上げると、なだらかな段々になった水が自分に向かって滑って来るようで、とても面白い。
海からほど近くて、こんなに長くてゆるやかな段瀑があるとは、能登、すごいぞ。

男女滝を堪能して、自動車に戻り、またもや県道38号の細い道に乗る。大沢地区に入るすぐ手前で・・・、げげっ、県道が通行止めだ〜!?
海に面した広い駐車スペースに自動車を入れられるようになっていて、なんだかテントみたいなのが立っている。
人がいるので聞いてみた。
なんでも、この先は道が細くて観光のための自動車が殺到すると通行困難になっているので、土日の日中は通行止めにしてシャトルバスが通っているとのこと。
観光客が殺到だ〜?
にわかに信じられなかったが、実はこの時、某国営放送の朝の連続ドラマの撮影地がどんぴしゃりの大沢地区だったのである。
北陸新幹線開業、朝の連続ドラマの舞台。
我々はどっちもそんなに興味がなかったというのに、まんまと観光客が殺到する土地に来てしまったのだ。
土地の人、というか市の観光課の人らしかったので、桶滝に行きたいのだと伝えると、他に迂回路は無いという。
3時になれば通行止めは解除にになるらしい。
只今の時刻は2時。じゃあ、どこかで時間をつぶします、と言うと、このあたりで時間をつぶせる場所は無いとの返答。おいおいおいおい〜。観光課の人、それでいいのか〜っ。
我々も今日中には自宅に戻りたい。桶滝、諦めるか。今回のメインのつもりだったのに〜っ。
すごすごと自動車に戻る。
じゃ、どうするよ、これから。
仕方がないので、次の滝に向かうことにした。
桜滝である。
細い県道をまたもや逆戻りして、国道249号に出て、門前町を南下。あー、そういえば、この門前町、NHKの番組で女優さんが出て朝のドラマの宣伝してたよね〜。それ、しっかり見てたのに、まさか能登とは思っていなかったよね〜。
その番組に出ていた総持寺はスルー。深見地区に入る県道265号へと右折する。
分かりづらいんじゃないかと思われた桜滝は比較的わかりやすかった。
県道の突端が漁港らしいが、そのすぐ手前で右に曲がる道がある。
小川を左手に見ながら進むと、その小川を渡る橋がある。左折して橋を渡り、しばらく進むと突き当りが桜滝のための駐車スペースだ

  
この橋を渡るのだが、橋の名前を見忘れました。桜滝への道。

そこからすぐに桜滝かと思いきや、薄暗い参道のような道を歩き、けっこう急な石段を登ることになった。ホントにすぐそばが漁港だったのかしらん、といった山奥の雰囲気である。

  
駐車スペース。

  参道を歩く。

  鳥居をくぐるが、

  意外と長い参道。

  石段もけっこう長い。

石段を登りつめると神社が現れて、その裏手に回ると思ったよりもずっと高い位置から滝が落ちていた。
地図にも載っていない滝だったので、実はほんのちょろっとした滝だろうと思っていたのである。予想外に落差のあるレースのカーテンみたいな滝だった。

  神社の向こう側に

  さわさわと滝が落ちている。

レースのカーテンとはよく言ったもので、実はこの滝、裏にまわることができる。
樹木が生えてしまっていて、滝水ごしの風景を楽しむような感じではなかったが、滝の作る不思議な地形を感じることはできる。
こんな滝であれば、神社を作って祀りたくもなるわね、などとさらさらと落ちる滝水を見ながら思った。
滝のそばには脱衣室らしいものもあったので、もしかしたら滝行が行われるのかもしれないが、そのへんは未確認である。

桜滝を見終えた時点で、時刻は午後3時過ぎ。どうする。このまま帰るか。いや、日はまだ高い。もう一度桶滝に行こうじゃないか。
と、自動車を大沢地区に向けて戻ることに。いったい何度門前町を走る国道249号を行ったり来たりしたかしらね〜。またぞろほっそい県道38号を走り、さっき自動車を止められた駐車スペースを通り越した。
この細い道、実に驚いたのだが、交通規制解除の時間を狙った自家用車がかなりの数通っていた。こりゃ、日中は規制をかけないと混乱するのも分からないでもない。
我々は朝ドラの撮影地も間垣という潮風避けの細い竹の柵も興味がないので、大沢地区をするっと通り過ぎるつもりで、道を間違えた。
こっちじゃないのぉ、と地域のど真ん中の道に入ったら、なんと軽自動車ギリギリの道で、対向車に出会ってしまって、相手が細い道の手練れだったおかげですれ違えて、通りすがりの人に桶滝の場所を尋ねたら、県道をどんどん坂を登った咲きにポケットパークがあって、その前の道に入って行くと桶滝だと適格に教えていただいた。
本当に見事なまでに的確な道案内で、迷うことなく桶滝の駐車スペースに到着。林の中の遊歩道を3分も下らないうちに一度は見てみたかった奇滝が出現した。

  
駐車スペース。

  
杉林を下って行く。

  
遊歩道は整備されている。

  
ほぼすぐに滝前だ。

おお。ホントに底が抜けた天井から水が落ちてきている。
しかも、思ったよりずっと大きな滝だ。
つまり、天井が抜けて落ちてきている水の量が思ったよりずっと多い。
いや、まあ、多くなけりゃ岩盤を突き抜けたりはしないか。
妙に納得しながら滝前へ。
あの穴から空を見上げてみたいものだなぁ、と、下段のなだらかな部分をちょっと登ってみた。が、途中から急になっていて、穴の下に潜り込むところまでは行けなかった。
それにしても、本当に奇妙な滝だ。
水量と水の角度と岩盤の質の絶妙な組み合わせで穴が開き、絶妙な状態でそのままを保っているのだろう。普通、穴が開いても、手前の方が崩れるって。
朝ドラの舞台の近くのわりに、まったく誰も来ない桶滝を十分に堪能することができた。
帰り道、桶滝への道の入り口であるポケットパーク「椀貸し谷」に自動車を止めてはるか眼下の大谷地区を見下ろした。
間垣が見える。実は日本海側の我々としては、細い竹(ニガ竹という)の垣根ではないが、板などで強い潮風をよけるため背の高い垣根を作って家を守っている風景は見慣れている。観光というよりは、能登でも同じことをするんだなぁという社会科見学のような気分になった。

  
ポケットパークの看板。

  
そこから見下ろした大沢地区。

  間垣で囲われた家々。

ポケットパークには案内として桶滝のほかに双竜の滝とか鳥毛滝の文字があったが、ここに至るまでのすったもんだで疲れてしまって回るつもりになれなかった。
と、いうことで、今回の能登遠征は終了である。
ちょうど見ごろだったのとキリシマツツジを見るために迷走してしまい、近場でのんびりするという目的を完全に見失った2015年のGWだったが、一つ得た感想がある。
「能登、おもしれ〜」
能登半島、本当に興味深い土地だ。
海と山がせめぎ合っているし、歴史的にも面白い。
佐渡とどこかしら似ているが、佐渡は船に乗らないと行けないけれど、能登半島は自動車で行ける。
金沢も魅力的な都市だし。
これからはもうちょっと目を向けてみたい場所だと思った。
 交通
  垂水の滝  最寄ICは、能越自動車道能登空港IC。県道57号、県道6号を経て珠洲市方面に進む。国道249号に出たら日本海を左に見ながら進み、曽々木トンネルをくぐってすぐ海がわに駐車スペースがある。トンネル側を振り返れば、垂水の滝が落ちている。

  男女滝  最寄ICは、のと里山海道穴水IC。県道7号で門前町に入る。国道249号に出たら右折。左折して県道38号に入る。大沢地区に行く道なので、案内がある。
県道38号はとにかく細くてうねった道なので、注意が必要だ。道がいよいよ山道になり、右側が切れ落ちた崖状態になると、右側に駐車スペースがある。男女滝はここから見下ろせる。もう少し坂を下ったあたりに滝下に出ることができる広場もある。

  桶滝  男女滝からさらに先に進み、大沢地区に入る。間垣のある港をぐるりと通り、道なりに坂をどんどん上って行くと右側に「椀貸し谷」と書かれた小さなスペースがある。ここの前の道に右折で入り、ややすると桶滝の駐車場になる。整備された遊歩道を3分で滝前。
  男女滝、桶滝については、輪島市がわから行くこともできる。どちら側からも道は細いので注意が必要だ。また、場合によっては、日中は交通規制で一般車は入れない場合もある。混雑しそうなシーズンはあらかじめ調べてから行くといい。問い合わせ先は輪島市である。

  桜滝 
 最寄ICは、のと里山海道穴水IC。県道7号で門前町に入る。国道249号に出たら上の2滝とは反対方向、左折する。黒島地区に入る手前に鹿磯漁港に至る県道265号があるので、右折でそちらへ。川沿いに走って行くと突き当りに漁港。漁港へは入らずに右折。次の橋で左手の川を渡って桜滝への道に入る。突き当りが桜滝の駐車スペース。参道と石段を経て神社へ。神社の裏手に落ちている。


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