![]() 清滝 えーと、凍っていません。 ところどころ、凍りかけの部分があるけど、 概ね直瀑の姿のままだ。 でも、左下側に虹が見えるかな? 氷瀑に虹はかからないからね。 ![]() 太鼓橋の手前から撮影。 ![]() これは太鼓橋の上から。 ![]() 仮設の遊歩道がわから 太鼓橋とともに滝を見る。 細い木がちょっと邪魔。 ![]() 新滝 うん、凍っていない。 こちらもほぼ直瀑のまんま。 しかし、滝つぼ付近には氷のオブジェが。 ![]() 意外と氷は汚れているんだけどね。 ![]() 見上げてみる。 さらさらとした流芯が青空に光る。 凍っていなくても、きれいだわ。 ![]() 脱衣所の上のうから見るとこんな。 ![]() 不動様の祠が氷に飲まれかかっている。 ![]() 不動様から滝の裏側に行くことができた。 氷の裏見だ。 水流に太陽が差し込んで、 ホントにきれいだった。 ![]() こもれびの滝 これは上段のアップ。 二条に分かれている水流の間の部分に 白い付着物があるのがわかると思う。 あれ、雪じゃないのよ。 たぶん、温泉成分。 ![]() こうやって見ると、その白い部分が かなり大きいのが分かると思う。 ![]() ちょっと分かりづらいが、 滝つぼももんやりと白い水に見えた。 ![]() 滝前の小枝は凍りついている。 ![]() こんな感じで上の二条の滝の前まで 行くことができる。 ![]() で、これが遊歩道のあずまやから見た こもれびの滝。 上の写真の滝つぼは、下段の滝つぼだ。 ![]() 不易の滝 大きい滝なのだが、対比するものがないので、 どうとらえていいものやら。 氷と湧水の流れは対照的で、 不思議な空間でもある。 ![]() 横に走った溝の奥には たくさんの氷柱。 ![]() 滝の上部の断崖には 氷も貼りついていた。 ![]() 唐沢の滝 かなり遠い駐車スペースから撮影。 うーむ、何がなんだかよくわからない。 どうやら、上段の部分が見えているらしい。 下段は二股に分かれている。 ![]() 駐車スペースの手すりから滝までは、 このくらい離れている。 徒歩で数分程度だとは思うんだけどね。 |
2018/1/20 清滝(30M) 新滝(30M) 長野県王滝村 こもれびの滝(15M) 不易の滝(20M) 唐沢の滝(50M) 長野県木曽町 2018年の冬はとんでもない寒波が日本列島を覆った。 覆ったはずなのだ。たしかに、2月に入るとあちこちで数年ぶりに完全結氷した滝の話題が出るようになった。 だが、実は1月についていえば、そんなに寒くはなかったのである。このレポートを書いている私自身、そんなはずない冬だったのになぁ、と思っている。1月後半まで、どこの滝も凍っていなかったのだ。 しかし、冬になれば氷瀑を求めてうろうろする我々、どこか凍っている滝はないものだろうか、と探していた。 みつからなかった。 で、推測で行動することにした。 つまり、凍りそうな条件の滝に行ってしまえ、ということである。 それが長野県の御嶽山のふもとに落ちている滝たちだった。 ふもと、というより、ほぼ御嶽山の中腹である。清滝、新滝で標高にして1200メートルの場所にあるのだ。 標高の高い場所であれば、たとえ暖冬であろうとも、滝、凍るでしょう。 御嶽山といえば、2014年に噴火して多数の犠牲者を出したことも記憶に新しい。2014年以前は何度か訪れたことがある場所なのだが、さすがに行くのがためらわれていた。 でも、まあ、登山するわけじゃないし、多少の情報の発信で観光に貢献できればいいし。 そんなこんなで、我が家からは実は遠いほうの長野県になるのだが、がんばって出発しましたよ。 午後1時過ぎ、まずは清滝の駐車場に到着。そこに至るまで、あれれ〜という思いが募っている。雪がカケラもないのだ。 ちっとも寒くないのだ。 氷瀑を見に行く時の風景ではない。肺がチリチリいうような冷気がまったく無い。 これ、だめかもしんないなぁ。 とにかく、支度をして出発。 われわれの足回りはスパイク付長靴である。これなら雪でも氷でもある程度歩ける。 鳥居の近くに行くと、あれ、別の場所に遊歩道があるぞ。 「6月25日の地震により遊歩道が崩落したので通行止め。仮設遊歩道を利用せよ」という旨の看板が立っていた。 え、いつの6月25日? あとで調べてみたら、平成29年だからつい半年前のことである。そんな地震があったんだ。 崩落した遊歩道は川の右岸なのだが、左岸がわにものすごく立派な仮設の遊歩道ができあがっていた。 この地は信仰の土地だし、滝行をする人もいるから、仮設遊歩道の設置も考慮されたのかもしれない。 ちゃんと木で階段や歩道がつけられていて、もしかしたら崩落した前の遊歩道よりもずっと安全に滝まで行けるかもしれない。 ![]() 清滝入口。鳥居のあるあたりが崩落した遊歩道の入口。 ![]() これが仮設遊歩道の入口。立派。 ![]() ![]() これだけのものを仮設で作っていただけるとは、頭が下がります。 寒くない、とはいえ、さすがに千メートルを超える標高だ。両側に雪があり、時々足場が凍っている。滝前の赤い太鼓橋の前は完全につるつるの状態だった。 が、滝は凍っていない。 予想していたけど、少し残念だった。もうちょっとくらい凍っていてくれてもいいのになぁ。 下部分の氷が多少解けずに残っている、といった印象の状態だ。 黒い岩盤をさわさわと水が流れ落ち、氷がそれを受け止めている。 あ、虹。 太鼓橋を渡って滝を見上げると、下のほうに虹が見えた。氷瀑に虹はかからない。水が落ちているから虹になってくれている。 これが今回のご褒美かな。 ![]() 赤い太鼓橋の向こうに半分凍った滝が見える。 ![]() 太鼓橋から滝つぼを撮影。ってか、太鼓橋の影を撮影。 ![]() 虹のアップ。 ![]() 礼拝所と滝。 太鼓橋を渡って、礼拝所の横から滝のすぐそばまで行ける。これは滝行をする人の通路だと思うが、そこからも滝を見上げることができた。 あとで知ったのだが、危険なので太鼓橋から先は行かないようにしてくれ、ということがHPに書かれてあった。いや、現地にそういう看板なかったし。 遊歩道がどういう崩落をしたのか分からないが、本当に危険なら、しっかり現地で知らせてね。 仮設の遊歩道を下って行くと、白い装束を来た人たちが登って来た。マイクロバスで乗り付けたらしい。御嶽信仰の何かしらの行事なのかもしれなかった。 自動車に戻り、すぐ近くの新滝へ。 ここにもマイクロバスがいる。団体さんが滝前にいる可能性があるなぁ。 そう思いながら遊歩道を登って行った。 ちなみに、こちらはちゃんと元のままの遊歩道で、ほぼ登山道である。こんなに登ったっけなぁと思ったあたりで、目線の先に滝行のための脱衣室が見えた。 その向こうに滝が落ちている。 太陽光を浴びて、すっと落ちている姿はなんとも神々しい。 ![]() 新滝への入口。 ![]() ほぼ登山道。 ![]() 橋の上の雪もこれくらいならかわいい。 ![]() 脱衣所が見えた。 ![]() さらに上に登る。 たしか、脱衣室の向こう側に滝に行く道があったと思ったのだが、先を行くダンナがさらに上に登る階段の方に歩き出した。あれ、滝に近づかないの? 登って行くと、真横から滝を見る場所になった。 滝前には5,6人の白い装束を着た人たちがいて、脱衣室方向から下ろうとしている。それとかち合わないために、まず上に向かったらしい。 信徒ではあるらしいが、何やらやんちゃなことをしていて、不動明王の祠の裏側に回って巨大なつららにちょっかい出したらしい。ガラガラっと結構大きな音がして氷が落ちた。そういうこと、危ないからさ。やめようよ。 それにしても、すごいな。 滝自体は本流は凍っていないのだが、下の部分がすっかり凍っている。あちこちにつららができている感じだ。 そのつららがすっぽりと祠を覆っているのだ。 団体さんが帰って行ったので、我々も祠まで下りてみた。 祠から滝の裏側に行ける。おお、すごいぞ、氷瀑の裏見の滝だ。 流れ落ちる水と氷が太陽を透かしてキラキラしている。 完全に凍っていたら裏には来れなかったかもしれない。思いがけずきれいな光景を見ることができた。 さて、せっかくここまで来たのだらから、清滝と新滝だけで済ますのはもったいない。 さりとて、ここまでの行程でどうやらこの日は御嶽信仰の何かしらの行事の日で、たくさんの信者がお参りに来ているらしいというのもわかった。つまり、お墓の真ん中にある松尾滝などには間違っても行ってはいけない。 しかし、油木美林遊歩道の途中にあるこもれびの滝と不易の滝なら行ってもかまわないだろう。と、いうことで、自動車をさらに走らせる。 さすがに道も細くなり、曲がりくねり方が激しくなった頃、広い駐車場が左手に現れた。油木美林遊歩道Pと大きく看板が出ているのですぐにわかる。 が、この先は通行止め。ここまでなら自動車で入って来れる。よかった。 さすがにこの季節、油木遊歩道を歩こうという人もなく、広い駐車場にはまったく自動車はなかった。 遊歩道はここから緩やかに下って行く道だ。 雪はうっすらとだけ積もっていて、その下に敷かれた木のチップが見えた。チップのおかげなのか、滑りにくくて歩きやすい。 下りきると沢を渡る橋になるが、古い橋は積雪のため崩れる危険があるのか通行止め。となりに仮設の鉄製の橋がかけられていた。こいつが滑りやすい。ちょっと注意が必要である。 ![]() 不易の滝入口とちゃんと書かれている。 ![]() 雪に隠れているが、チップの敷かれた道だ。 ![]() 左側が古い橋。右側が仮設の橋。 渡ってほどなく、右手奥にこもれびの滝が見える。 最初、滝の中央部分が凍っていて、その部分が汚れて茶色くなっているのかな、と思ってよく見たら、温泉成分のようなものが固まってできたものらしい。真っ白ではないので、ちょっと汚い感じがした。(2004年夏のレポはこちら。2005年冬のレポはこちら) こんなのあったっけ、と記憶になかったので、後日自分のレポを調べてみた。2004年の夏と2005年の冬に来ているのだが、夏場は木の葉っぱで見えにくく、冬場は積雪のため目立たなかった。 にしても、ほかの写真集などを見てもこんなにはっきりくっきりくっついていないので、ここ数年の間に付着物が増えたと思う。 現地で、あれは温泉でよく見る温泉成分だよね、と言い、滝つぼを覗いてみたら、やっぱりなんだか濁っていた。 続いて不易の滝へ歩く。 途中、御嶽山への登山道の入口があった。冬季のためだと思うが進入禁止の黄色いテープでふさがれていた。しっかりとした案内看板があり、QRコードで登山届が出せるようにもなっていた。 ![]() 立ち入り禁止になっている御嶽山の登山道。百間滝コースの入口。 ![]() 橋を渡って少し登ると不易の滝。 そこから少し登って突き当りが不易の滝である。 湧水の滝なので、凍ってはいないが、それでもあちこちつらら状になっていた。 積雪も水嵩もそれほどないので、滝を正面から見るあずまやのある場所から岩づたいに下って、滝つぼのレベルから見上げてみた。 自分の目前の岩盤がすべて水を落としている。静かで、そして広い滝だ。 ![]() 3枚の写真を合成してみた。幅広い滝なのよ。。 とはいえ、冬場の湧水の滝は苔も茶色くなってあまりきれいではない。 しばらく見上げて、今回の滝めぐりを締めくくることにした。 ![]() 本日の御嶽山。山頂のあたりにだけ雲がかかり、取れなかった。 ほぼついでになるのだが、帰り道、温泉に入って行こうと、近くの道の駅に行ってクーポン券でもないかと探してみた。クーポンつきのパンフレットを入手して、木曽福島の温泉に行くことに。 その温泉の近くに唐沢の滝という滝があるらしいてパンフレットに書いてあったので、立ち寄ることにした。 まず、パンフレットの地図を読み違えて通り越してしまって時間をロス。さらに滝に向かう道がほぼ氷でめちゃくちゃ怖くて、私が怖気づいた。滝前の駐車スペースはもう、アイスリンクだった。 夕暮れも近づいていて、滝は見えるのだが、滝の近くまで遊歩道を歩いて行く気力を失ってしまった。落差50メートルの滝なので、まともに見ればかなり豪快な滝だっただろうが、駐車スペースからの遠望でやめてしまった。今度は道が凍っていない時に来ます。 ![]() 左半分の白っぽいところは氷。ガッチガチのアイスリンク。ここから先は冬季通行止め。 温泉は二本木の湯という場所で、炭酸泉のしゅわしゅわ泡づきのいいお湯でものすごくあったまった。次に御嶽の滝を見に来る時はまたこの温泉にしよう、と思いましたよ。 |
交通 清滝 新滝 中央道中津川ICから中山道国道19号をひたすら北上。景勝地寝覚めの床を通り過ぎ、少しすると「元橋」という信号に出る。ここを左折すると県道20号になる。意外に小さな交差点なので注意が必要だ。県道20号に入って少しすると道の駅があるが、これを通り越してもう少し走ると黒沢という交差点になる。これを左折して、王滝川を渡る橋を渡り、もう一度橋を渡って、御岳湖を左に見ながら走って行く。 やがて王滝村の中心部に入ると、ちょっと道がややこしく右左折するが、とにかく田の原方面やおんたけスキー場方面に向かうようにしよう。中心部をぬけると道は1本なので、そこだけ注意すればいい。 山を登る感じで高度を上げていくと、左右に御嶽信仰の墓地などが見えてくるようになる。 曲がりくねった道の途中にまず清滝、次に新滝の入口が見える。道路沿いに簡単なトイレと数台の駐車スペースがある。 こもれびの滝、不易の滝 新滝からさらに道をおんたけスキー場方向に登って行く。バス停が随所にあるので注意して進むと、「百闡黶vというバス亭があり、大きな駐車場とトイレもある。ここは油木美林遊歩道の出発点でもある。 ここから、遊歩道を歩いて行くと、積雪時でも10分も歩かずにこもれびの滝に着く。そこからさらに5分弱の徒歩で不易の滝になる。 どの滝も遊歩道が整えられていて、スニーカーでも十分なのだが、積雪時は氷の上を歩く覚悟で滑りにくい足回りを用意したほうがいいだろう。 唐沢の滝 国道19号を寝覚めの床からさらに北上。JR木曽福島駅を通り過ぎもう少し北上すると、左に国道361号が分かれる。ここは361号へと左折。坂を上る感じでかなり走ると、左手にけっこう目立つ「二本木の湯」の看板がある。ここを二本木の湯に向かって左折。この道は木曽街道だそうだ。二本木の湯を通り過ぎ、さらにくねった道を登って行くと、ちょっと広めの路肩といった感じの駐車スペースが正面に見えるカーブになる。滝についての看板などがあるので、見落とさないと思う。冬季もここまでなら通行できる。 |