2018年早春の滝めぐり
小中大滝、柱戸不動滝



小中大滝
滝が見事に真っ暗になりました。
スケールの大きないい滝なんだけどなぁ。



やっぱり来る時間や季節を考えないと
ダメなんですね。



これ、上流部分。



真ん中。



滝つぼ。
白いのは氷のなごり。
厳冬期には多少凍るのかもしれない。




柱戸不動滝
見事なまでにまっすぐな直瀑。
真正面の鑑瀑台より撮影。



県道の橋からのズーム。
木々に光が当たっちゃって、
滝が目立たない。



ね、こんな感じなのよ。
この滝も時間帯の考慮が大切だ。



ちなみに、真正面の鑑瀑台は、
こんな感じだ。



滝つぼはとてもきれいだった。

2018/3/3  小中大滝(96M) 
           柱戸不動滝(26M)  群馬県みどり市

今年の3月はなかなか忙しくて、二人の休日のタイミングが合わない。行ける時に行ってしまわないと、滝に行かないまま早春を潰してしまいそうな予感がしていた。
ということで、いきなり滝に行くことにした。
いきなりなもんで、どこに行きたいという希望もない。あるとしたら交通障害ができるだけ少ない方面に行くこと。
大雪だった2月からだいぶたって、雪も落ち着いたのだが、高速道路の両脇にはうず高く積まれた雪の山がある。雪が降っていなくても、その雪を崩して処理するというのを一車線潰して行うのである。対面通行が随所にある磐越道や上信越道は通行止めにこそならないだろうが、なにかしらの規制が予想された。ならば、利用するのは関越道だろう。群馬か。今年は群馬づいているなぁ。
群馬の滝で久しぶりに行きたい滝は、そうだ、小中大滝はどうだろう。
以前行ったのも冬だった。大きくて、冬でも大丈夫な滝、そんな単純な理由で小中大滝に行くことに決めた。(前回、2012年のレポはこちら
冬の群馬はよく晴れている。道路も雪の心配がない。
いや、雪の心配はないが、実は氷の心配はあるのだ。冬と言っても、前回行ったのは、12月。今回は2月。3月初め。寒さが違うだろう〜。
ともあれ、高速道路はものすごく順調に進み、ナビにすっかりまかせきって走って行ったら、赤城山の裾野をまわる国道353号から、どうも県道333号に入ったらしい。助手席ナビでは絶対に走らない道に案内されて、行ったことのない道を走ることになった。
我が家のナビは、実は番号の大きな県道を案内するのが好きだ。今回もそのパターンである。毎回このパターンに翻弄されて、頭を抱えることになるが、今回は拾い物をすることになった。
通りがかりの右手がまっ黄色になっていた。
あれ、あの黄色い感じは。
福寿草である。
きちんと整列しているので、植栽であることは間違いないが、それにしてもすごい広さの福寿草畑だ。ちゃんとのぼりも出ていて、ここで作って売っているらしい。
見学もできるようなので、向かい側にある学校の敷地に駐車して見てみることにした。
他にもたくさんの人が見に来ていて、何株が買っていっている人もいる。それにしても、こんなにたくさん福寿草が見られるとは。3月初めの色彩のない時期にこの明るい黄色は気持ちも明るくしてくれる。とてもいい拾い物ができた。

  

  

  

自動車に戻り、県道333号は国道122号に合流。あ、なんだ、ショートカットだったんだ、県道は。
あとは、国道を走り、草木ダムの少し手前の小中交差点で県道268号に入れば、道の端っこに随所に大滝への案内があるので安心だ。
が、県道が終わって、完全な林道になると、どうして閉鎖していないのかと思うくらい道は荒れていた。落石はあるわ、枝は落ちているわ。
しまいに、凍っていたのよ。長い距離ではなかったが、ガチガチに凍っていた。もちろんスタットレスタイヤなので進めないわけではないが、ちょっと怖かった。
小さなトンネルを抜けるとようやく小中大滝の入口になる。やっぱり自動車は1台もとまっていなかった。
12時半くらいにたどり着いたので、滝に行く前に昼食にしたいところだったが、12月に来た時に午後からでは滝が谷間の影になり、まったく写真にならないのを経験していたので、できるだけ早く滝前に行きたかった。
と、いうことで、手早く支度をして出発。
斜面を登り、トンネルの向こうの吊り橋を見る。あーあ、相変わらずジェットコースターみたいな吊り橋だなぁ。でも、揺れる橋が怖い私でも、この橋はあまり怖くないんだよ。しっかり作ってあるからね。

    

    

急降下する階段を下りて、吊り橋の上に立ち、小中大滝と対峙する。
あららららら、この時間でも谷の奥にある滝は真っ暗だった。しかも、手前に樹木があって、細かい枝の数々に太陽の光が当たり明るく光っている。最悪のコントラスト再び。分かっていたのに、またしてもうまい具合に写真の撮れない時間に来てしまった。
ま、写真は仕方ないか。この目で滝のすごさを脳みそに焼付けよう。
よくよく見てみると、滝つぼ付近に氷の塊がある。滝全体が凍ることはないと思うが、厳冬期には氷との共演が見られるかもしれない。ただし、道がもっとすごく凍っているとは思うけど。
吊り橋を渡りきり、滝見台に行く。それにつけても、この滝見台の岩はすごい。きっと地学を学んでいる人にはなに石かすぐに分かると思うのだが、ぐにゃぐにゃ曲がった層のある岩だ。火山が生んだのかしらん。赤城山の産物かしらん。

    

滝見台から見た滝も吊り橋からの滝と同じく最悪のコントラストだった。が、ちょっとだけ樹木が途切れている場所があって、なんとか滝の一部が見通せた。
これならごはん食べてから見に来ても一緒だったね〜、などと思いながら赤い吊り橋を戻る。帰りは登りになるので、息が切れる。腹も減る。

  

入口の駐車場に戻って、昼食のためにお湯を沸かしていると、一台自動車が来た。おお、物好きがいるんだ〜。と思っていると、「袈裟丸山を登ってきたんですか」と聞かれてしまった。いやいやいやいや、滝を見に来ただけですよ。
2人組の男性、滝を見に来たと思いきや、なんと釣りの支度を始めた。そういえば、駐車場のそばの川に3月1日までは禁漁であると書いてあった。今日は3月3日、つまり解禁である。こんな山奥のめちゃくちゃ寒い場所に釣りに来るのか。人それぞれ楽しみは違うなぁ。きっと彼らも我々のことを呆れながら見たのだろうけれど。

昼食を食べ終えて、また凍って怖い林道を通り抜け、今度は草木ダムを目指す。草木湖の向こう側にある柱戸不動滝に行くためである。ダムの上がそのまま道になっているので、ずんずんと渡って行き、突き当りを左に。ダムの高さを下って、少し行くと柱戸不動滝だ。
あら、まあ、ここも見事にコントラストのきつすぎる時間帯になってしまった。
県道の橋の上から滝を見通すことができるのだが、手前の樹木に太陽光が当たって滝の白さよりも光ってしまっている。
ここ、こんなに木がたくさんあったっけねぇ。
とりあえず遊歩道から滝前に行くことにした。

  

遊歩道入口の滝についての説明板にはこの滝は厳冬期には凍ると書かれている。凍るのか、柱戸不動滝。ってか、以前に来たときにもこの説明は読んでいるはずなので、すっかり忘れている。いかんなぁ。この滝が凍った姿も見てみたいものなのに。
滝前の鑑瀑台に立つ。
相変わらずこの鑑瀑台、滝の魅力を打ち消している。目の前にあるのは、いや見事な直線の水流。でも、これが凍ったらすごいかもな、とも思う。
どうも以前来たときよりも水量が少なかったらしく、今ひとつ美しさにもかけた。

さて、今回は大雪に疲れた身で来ているので、この付近にはいくつか滝がまだあるのだが、この2本の滝だけで終わることにした。草木湖畔にある国民宿舎サンレイク草木に立ち寄ってお風呂に入る。どうも温泉じゃないみたいだったけど、よくあったまりましたよ。
ところで、帰りもナビまかせにしたのだが、またしても今まで一度も利用したことのない道に案内されてしまった。国道122号の水沼駅あたりから県道62号に入ってずんずんと北上するルートである。この道は沼田インターまでほぼ一直線、あ、いや、ぐねぐね曲がって一本道なので、草木ダムからは最短ルートかもしれない。でも、なんで行きはこのルートじゃなかったかな。いつもいつも不思議だぞ、我が家のナビ。
新潟に戻って雪が降っていたら困ると思っていたが、まったくその心配も不必要だった。リフレッシュしたいい一日になった。
交通
小中大滝  最寄ICは、北関東自動車道伊勢崎IC。ただし、新潟から向かうとしたら、関越自動車道の沼田や赤城から向かうルートもあるので、季節に応じて選ぶとよい。
伊勢崎ICを下りたら県道73号で北上し、国道122号に入る。さらに北上、日光方面に進む。道の駅「くろほね」を過ぎて、もうちょっとで草木ダム、という所で小中という信号になる。ここに大滝と観光案内もあるので、その矢印に従って左折。
あとは道の端々に小さいが大滝まであと○キロという道しるべがあるので、心配せずに進めば小中大滝に着く。
ただし、道はすれ違いが困難な細い箇所もあり曲がりくねっているので、運転には注意が必要。
駐車スペースから橋を渡り、遊歩道をやや登って、階段吊り橋を渡れば小中大滝だ。

  柱戸の不動滝  国道122号、草木ダムの手前神戸駅に向かう道が右にある。信号のすぐそばに「童謡ふるさと館」と大きな看板があるので間違わない。ここを右折して下って行く。童謡ふるさと館をすぎて、道なりに左にカーブした先に「滝の上」橋がある。これを渡ってすぐ右に駐車スペースがある。
駐車したら、橋の中ほどまで行って川を見れば、柱戸の不動滝がよく見える。滝見台方向に下らずに、遊歩道を不動尊側に歩いて行くと、滝を右から左までぐるりと見ることができる。

  福寿草畑は、わたらせ渓谷鉄道上神梅駅近くから県道333号に入ると比較的すぐにある旧神梅小学校の向かいにある。小学校のグラウンドに駐車できる。

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