![]() 養老の滝 一番上の広場から撮影。 斜めになってますが・・・。 分類的には直瀑で、下流から見たときも きれいな直瀑に見えたが、 この位置からだと分岐模様もきれいな滝だ。 ![]() 広場から見ると、手前に岩が2つあり、 しめ縄が張られている。 雪で岩がよくわからない写真になったが、 現場では厳かに見えましたよ。 ![]() これはやや下流から撮影。 遊歩道の途中から川に出られるようになっている。 ![]() 一番下の広場から撮影。 岩の連なりがきれいだ。 ![]() 滝名の杭を入れないと、 こんな感じに見える。 ![]() 誰が作ったか、かわいい雪だるま。 てのひらサイズで、頭にはもみじをつている。 ![]() こちら、一番上の広場から見た滝つぼ。 ホントにすぐそこが滝つぼ。 段差もない。 ![]() 岩陰にロープを跨いだ悪い大人。 いや、実は下から川沿いに登ると ロープの向こう側に出てしまうのだ。 ![]() しめ縄の岩の向こう側に滝。 滝の前にダンナ。 大きさ比較写真。 |
2018/12/30 養老の滝(30M) 岐阜県養老町 2018年の滝納めは、実はこの1週間前に行った新潟県内の滝のはずだった。年末年始はほぼ予定をたてていず、どこかに行くつもりは全くなかったのである。なにせ、年末寒波というやつがやって来るという予報だ。大雪に警戒しろと天気予報が言っているし、そんな時には出歩かないほうが無難である。 だが、我々は疲れていた。 なんだか知らないがこの年末は夫婦2人して肉体疲労の塊になっていた。 お正月くらいのんびりしたいよね〜。温泉にでも入って羽伸ばしたいよね〜。 一泊するとして、宿を探すのであれば、正月の値段の跳ねあがる時よりは年末がいいだろう。さすがに大晦日は自宅にいたいから、30日しかない。 どこに行く?せっかくだから滝に行こう。遠出するなら百選の滝がいい。百選の滝ならば、まだ詳しいレポートのない養老の滝か箕面の滝。最初どちらも見て来られる場所も模索していたが、あまりに疲れていたので、近いほうの養老の滝1本に絞った。 養老町のホームページで宿泊できる温泉はないかと探し、目星をつけて旅行サイトで検索してみたら、ぎりぎり予算内で12月30日が空いていた。 決定したのは、なんと12月27日でしたとさ。便利な世の中になったものである。 年末寒波のピークは29日に去ったが、朝からどんよりと沈んだ空の新潟を早起きもせずに午前8時過ぎに出発。今回は温泉で骨休めが主な目的で、場所の決定の口実に滝を使っただけなので、あそこに行かなきゃ、ここにも行かなきゃという焦った気持ちが全くない。安全運転で長い新潟県内を走る。 新潟県よりも、むしろ富山県に入ったあたりのほうが雪がひどく、除雪車の部隊に通行を先導される場所もあった。 年末の交通と、雪の状態で、北陸自動車道の琵琶湖経由で行くか、東海北陸自動車道で白川郷経由で行くか迷ったが、途中の昼食で立ち寄った有磯海SAで得た混雑情報で白川郷まわりのほうがよさそうだと判断。東海北陸自動車道に乗った。 いや〜、雪、すごかったです。 さすがに豪雪地帯。って、豪雪地帯の新潟県人が言うのもなんなのだが、いきなりこんなに雪が積もるか、ってびっくりするほど積もっていた。だが、山岳地帯でもあるこの道路、実はほとんどがトンネルで、トンネルの中は当然雪はない。対面通行なのが難点なのだが、天候の悪い時はむしろトンネルは走りやすいのかもしれない。 さて、養老の滝。 前回来たのは2001年なので、実に17年前になる。そんなに前なのか〜。どうりで記憶が瓢箪しかない。 というわけで、場所さえおぼつかなかった。岐阜県の滝ということで、北部の山のほうを探したが養老町がない。町のHPで確認したら、大垣や関ヶ原のほうじゃないの。岐阜は岐阜でも新潟からもっとも遠い岐阜である。 それでも滝のある養老公園に着いたのは、午後3時半頃。17年前の記憶はすべて消え去っているので、滝に行くにはどの道に行けばいいのか迷い、大型車は通れませんの文字のある駐車場の案内にそって、右折してしまった。 これがマズかったな〜。 17年前にひっかかって、暴利だと嘆いた一番滝に近い駐車場に導かれる道だった。滝に一番近いということは、標高をかなり上げる道なのだ。うっすらとではあるが積雪しているほぼ林道。積雪している道になれた新潟県人とはいえ、対向車が来たらアウトだよな、という道を走り、マイクロバスがやって来た時にはきゃーと叫んでしまった。幸いすれ違えるカーブで出会ったので事なきを得たが、マイクロバスって大型車じゃないの〜。よく見たら標高の高い駐車場のそばの宿の送迎車だったけど。 ひやひやしながらたどり着いた駐車場。駐車料金はなんと1000円。 いや、1000円はないだろう。17年前のことはとにかくきれいに忘れている。17年間値上げしていないとなれば、もしかして良心的かもしれないけど、我々にはただ駐車するだけで1000円とは信じがたい。 細い林道ではあったが、即決でUターン。 あの、右折した道を直進すれば、遠くても安い駐車場があるにちがいない。 そもそも年末なので、実は養老公園そのものがお休みなのだ。公園のHPによれば、お休みの時は有料施設は閉鎖されている。ので、公園の駐車場も閉鎖すると書かれていた。となれば、頼みは民間の駐車場にになる。ある程度の出費は覚悟はしていた。 積雪している林道をゆっくりと下り、結局30分近くロスして右折してしまった場所に戻る。 公園の入口に進んで行くと、大きなアーチで養老公園とあり、その向こうにものすごく大きな駐車場があった。 自動車がまばらに駐車している。入口に料金所らしきものがあったが無人で徴収するような箱もない。ゲートも閉じられていない。つまり、公園はお休みであるが、大きな駐車場は無料で駐車できるらしい。ラッキー。戻ってよかった。 前回、滝に一番近い駐車場から行っているので、ここから先は初めてである。どれほどの距離があるのか、イラスト案内の看板があったが、いまいち分からない。まあ、遭難するほど遠くはないだろうと歩き出した。 養老の滝を含む巨大な公園である養老公園なので、案内はしっかりしていて、全く迷うことなく歩き出せた。 川を左に見ながらうっすらと雪が積もっている道を歩く。年末のこと、ほとんどのお土産屋が閉まっている。静まり返っていると言っていい。途中、右手に養老神社と菊水泉という名水百選の水がある石段に出たが、そこは帰りに寄ろう。 ![]() ![]() 駐車場を出てお土産屋などが並ぶ道へ。養老神社への石段を通り過ぎる。 そこからすぐに川を渡る橋になり、今度は川を右に見ながら坂を登って行く。 このあたりから雪がけっこうな深さになった。滝まで行く人もまばらなのか、遊歩道は除雪されているわけではなく、踏み固められた雪で滑りやすくなっている。時々すれ違う人たちも滑るのを怖がって歩いているようだ。 ![]() ![]() 川を渡り、ここから先は自動車は通れない道になる。 ![]() ![]() 途中、右の川を渡る橋が何本かあり、トイレも随所にある。坂の先に滝が落ちている。 坂を登って10分たたないうちに、正面に滝が見えた。 すとーん、と、真っ正直に落ちている直瀑だ。 雪を被った岩の重なりの向こう側に見えている姿は、幽玄でさえある。 滝の左岸がわから上に登るように遊歩道は続いている。岩の連なりから直瀑の滝つぼレベルまで登って行ける。 本当に滝つぼギリギリまで広場になっていて、申し訳程度にロープが張られている。落石の危険があるから滝つぼで遊ばないようにと看板が出ていたが、夏場だったら遊ぶな、こりゃ。 滝から離れて見ると、2つの大きな岩にしめ縄が張られていて、ちょうどその間に滝が落ちるように見えた。なんだかめでたい。 我々は年末に見ることになったけど、お正月にこの岩ごしの養老の滝を見るというのも、いいんじゃないかなぁ。 見ると、この広場からスロープが上に伸びていて、これが上の1000円の駐車場につながっているようだった。上から若いグループが凍結しているスロープにきゃあきゃあ苦労しながら下って来ていた。近いけど、それなりに苦労はあるのね。 さて、我々は来た道を戻ろう。 登るより下るほうが雪道はちょっと怖いのでのんびりと下る。 橋を渡り、菊水泉への石段に来た。この石段もちょっと怖いなぁ。 怖い石段を登り、道路を渡ってさらに神社の石段を登るのだが、その横にもう菊水泉らしい湧水が出ていた。ここで水が汲めるらしい。 神社へと登って行く。 小さいがきれいなつくりをしている神社の脇に名水「菊水霊泉」と書かれた湧水があった。どこから湧いているのか、岩の下あたりから滾々と流れ出て、さっき見た階段の下の水汲み場まで流れているようだ。 昔々の天皇さまがこの水を飲んで若返るようだと喜んで、年号を養老にしたという話があるそうで、名水百選に選ばれている。 ちなみに、養老の滝そのものも名水百選であり、昔は菊水泉は同じ川の瀬だったと説明看板にあった。帰ってから説明文を写真で読んで、水を持って帰ってこなかったことをちょっと後悔した。実はあまりに体が冷えていたので、飲んでもいないのよ。とほほ。 ![]() ![]() 養老神社への石段。右の石段の脇に水汲み場がある。 ![]() ![]() 駐車場にたどりつくと、時計は午後5時。もう夕暮れである。 あとは予約した宿に行き、のんびり温泉に浸かるだけだ。 ちなみに、泊まったのは、日帰り温泉併設の「ゆせんの里ホテルなでしこ」びっくりするくらいに少女趣味の部屋で閉口したが、お湯はとってもよくて、料理もとってもよくて、飛騨牛ってものすごく美味しいのねと感動させられた宿でした。 翌日は本当にどこにも寄らずに新潟に帰るだけの日で、やっぱり午後3時過ぎには帰宅できて、それからせっせと正月料理を作りましたとさ。 養老の滝といい、時間の使い方といい、なんかもったいないんだか贅沢なんだかよくわからない旅だったが、年末の骨休めにしては上等な2日間だった。 |
交通 養老の滝 最寄ICは、名神高速道路大垣ICまたは関ヶ原ではあるが、養老SAからもスマートインターで降りられるし、さらに、東海環状自動車道養老ICも近い。あとは養老公園という道案内は必ず出ているので、それに沿って走るといいだろう。 滝に一番近い有料の駐車場は林道をしばらく標高を上げながらぐねぐね走る必要がある。駐車料金は1000円。 養老公園のゲートのすぐの駐車場は普通であれば300円必要らしい。 ここから滝まではものすごくゆっくり歩いても20分くらいだ。行きは登り坂だが、それほど急でもないし整備されている。途中に菊水霊泉のある養老神社もあるし、お土産屋などもたくさんあるので、のんびり歩くのもいいだろう。 養老町観光協会 |