んがお工房の桜めぐり


2018年桜追いA
日光の桜たち

4月14日。先週、松本で素晴らしい桜たちを見た。が、実は桜めぐりのメインはこの14日に決めていた。
我々の住む新潟県周辺の桜たちの見頃がこのあたりなのだ。しかも、土曜日がお休みなので、多少遠い場所でも足を延ばせる。
が、お天気がマズかった。
週間予報では雨。
雨の場合、我々は有名桜を見に行く。三春の滝桜並みの超大物はツアー客で人混みも変わらないのだが、そうでない桜は雨だとぐっと人出が減る。樹木の花は雨でも咲くので、ゆっくり見るには雨はねらい目なのである。
こりゃ、有名桜に行くしかないかね。青空の地域はなさそうだしね。
と、計画を立てていたところ、前日になって雨じゃない予報になってしまった。
満開の新潟県のあたりが晴れそうなのだ。
ええーーー、予定変更?
ジタバタとよさそうな桜とよさそうな場所を探してみた。完全に迷走である。
さんざん迷って、結局ワケがわからなくなってしまった。
ならば、当初の予定通りの場所に行きましょう。
我々のまだ見ていない国の天然記念物の桜。
日光の金剛桜である。





金剛桜
国指定天然記念物。
樹齢約500年。
山桜の突然変異種。



説明看板には、黄芽、白花大輪の山桜で、
花香が強く、とあった。
確かに大振りの白い花だったが、
強いというほどの香りはしなかった。



幹は7さすがに500年の重みがある。
古く枯れた部分と新しく生まれた部分が
絡み合っているように見えた。
古樹によくある樹脂などで固められた部分は
無いようだった。



こんなふうに、階段の上にある。
改修中でなければ、
三仏堂の建物の赤と空の青と
桜の白さが見事だったと思う。


ちなみに、三仏堂では、桜の咲く期間限定で
桜御朱印を発行してくれるそうな。
興味のある方は来年どうぞ。






さすがにそもそも標高の高い場所だ。
道端の花も見たことのない山野草。
これはハルトラノオ。



ヒナソウ。
東照宮に向かう道の脇にあった。
どうやら園芸種らしいが、
苔の中に咲いていてかわいかった。



こんな小さな花を撮影しているのは、
私たちくらいでしたとさ。
4月14日
日光には何度か行っていて、そのたびに違うルートで行っている気がする。
主に滝めぐりをする時は、関越道を通って群馬県の金精峠から中禅寺湖に出るコース。
しかし、真冬は金精峠が通れなくなるので、北関東自動車道、東北自動車道と乗り継いで日光道路から日光入りする。
今回はさらに違ったルートを選んでみた。磐越道から東北自動車道の郡山に出てそこから南下、矢板ICで下りて今市市経由で日光入りする。
どっちみち、遠い。
途中、湧水の里しおやという道の駅で昼食。
湧水の里って、あ、このあたりなんだ尚仁沢湧水って。行ったことのある場所なのに、どうも地図が出来上がっていない。
今回は桜めぐりなので、湧水はパス。
滝めぐりでいつも行っている日光とは完全に違う方向から日光に入って、さて、どうしようということになった。
目的の桜は日光東照宮のすぐそばの輪王寺にある。
東照宮ってば、駐車場はどこにあるんだ?
うーむ、完全にイタイ観光客だ。
しかし、その割にきっちりと最適な駐車場を見つけてしまった。日光駅を過ぎて少し行った場所に日光市郷土センターという観光の拠点になるような公共施設がある。その裏手に有料駐車場があるのをみつけて、そこに入れたら、なんと「日光桜回遊の自動車は無料になるのでセンターに申し出てください」という旨の貼り紙が。
桜回遊?そんなイベントしていたのか。まさに我々、そのために日光に来たんじゃないか。らっきー。
さっそく駐車券を無料にしてもらって、さあ、東照宮に行きましょう。
我々にしてみたら、ものすごく珍しい徒歩での観光地めぐりになった。桜回遊のパンフレットもセンターにあったので、こいつを手に桜をめぐることができる。
まずは金剛桜だ。
そもそも、我々は何度も日光に来ているのに東照宮には行ったことがない。あ、いや、社員旅行とか修学旅行とかでは来ているのよ。個人では初なのだ。どっちへ行けば東照宮なのやら、わかっていない。
むしろ外国人の観光客のほうがよく知っているみたいだ。
とにかく駅から歩いて行く人々の流れに乗って歩き、神橋って、通るのにお金とるんだね〜などと見ながら進む。

  神橋。川の水がきれいだ。

  世界遺産と書かれている石碑あるの階段を登る。

これはこれで楽しい時間だ。
さて、輪王寺。どこにあるんだ、それ。
毎度、行けば分かる方式で歩いて階段を登って行くと、つるっと輪王寺の脇に出てしまった。輪王寺のほうが東照宮より手前にあるのか。
さて、桜は?
ってか、あれ、何?
我々の向かう方向に巨大な絵があった。
赤いお寺さんの建物の実物大の絵だ。
最初、ホントーに何か分からなかった。頭が理解してくれなかった。
つまり、輪王寺の三仏堂は改修中ですっぽりと覆われていて、その覆いに実物大の三仏堂の絵が描かれているのである。

  
  絵なのよ。実物大の絵の覆い。

ひょえ〜。なんてこった。すると、金剛桜はどうなったんだ?
あった。
ちゃんと咲いていた。
階段の上、書割の三仏堂の前に金剛桜はちゃんと咲いていてくれた。
ああ、まだちょっと満開には早いかな。
それでも白っぽい大きめの花が咲いている。
三仏堂を訪れる観光客はほとんど金剛桜を見て行かない。日光にこいつだけが目的で来る人間はまずいないということだ。
我々が写真を撮っているので、初めて桜に気がついて、説明書きを見て感心している人もいた。もうっ、国の天然記念物なのよっ。
500年を生きている桜は、なんだか盆栽みたいにきゅっとまとまって立っていた。
三仏堂は覆われて改修中ではあるが、内部の拝観はできるらしく、チケットを買った人が入って行くが、我々は中には入らずに、とりあえず、新しく塗りなおされた陽明門だけは見ておこうと東照宮に向けて歩き出した。
それにしても今年は書割に縁がある。
1月に行った榛名神社も一部改修中で実物大の書割で覆われていた。全く姿が見えないのも悲しいが、実物大の絵が見えても、何かの冗談にしか思えないのだが。
ともあれ、東照宮だ。
砂利の参道をそぞろ歩く。標高がスカイツリーと同じだという表示を見て、あら、弥彦山の山頂と同じ高さなんだってさ、ここ、などと話す。
正面が東照宮の入口らしいが、なにやら人だかりがあるぞ。
なにか催し物でもあるのか、入口に向かって人垣ができている。
いや、催し物はいい。我々は陽明門が見たいのだ。
それには入場券を買わなきゃならないのだ。
人垣をぬってジタバタとチケットブースに近づくと、なんと、閉鎖中。
どーいうこと?
と思っている間に、なにやらぞろぞろ行列が近づいて来た。
え、神主さん?
おっ、天狗さん?
え、獅子舞?
あれ、角隠しした女の人たち?
御神輿?
長々とした行列が粛々と歩いて行く。
うわ〜、祭事にあたってしまったよ。
行列の人々は、入口の前でなにやらお参りするのかご祈祷するのか、祭事はしばらくかかりそうだった。
そうこうしてある間にどんどんと人は増えていく。
この足止めされた人たちがチケットを買いに殺到し、さらには見学するために同じ方向に向かうとしたら。
考えただけでげっそりとしてしまった。
陽明門はまた次の機会にしよう。なにも特別混雑している時に行くこたあない。
今回は何の祭かは分からないが珍しいものを見せてもらっただけで満足しよう。
そう判断して、あっさりと引き返すことにした。

  
  重要文化財の五重塔。ここの前の広場で祭事が行われていた。

    
  行列。小さいのでわかりづらいけど、獅子舞みたいなのや御神輿など。

  
  で、入口前でなにやらご祈祷。

  




日光美術館の桜
空が曇り空でね〜。
桜なのかただの木なのか
わからなくなっちゃった。



美術館の建物もレンガ色できれいだった。
せめて晴れていたらね。

我々が見たいのは、お祭りや建物ではなくて、桜である。
建物は今の季節でなくても見られるのだが、桜は今でないと咲いていない。どっちが重要かといえば、絶対咲いている桜のほうが我々には重要なのだ。
と、いうことで、手元の日光桜回遊のパンフレットを開く。
ふむふむ、金剛桜から一番近いのは、日光美術館の桜か。
神橋の交差点にほど近い日光美術館。大谷川沿いに建っている建物で、桜も大谷川を見下ろす位置にある。
うーむ、咲いているな。
咲いているけど、空が真っ白な曇り空なもんで、桜なんだやらさっぱり分からない状態だ。だが、川沿いの美術館の敷地ぎりぎりにある木なので、どうしても見上げる位置しかない。
これは、ちょっと写真うつりの悪い桜だったな。
次は、えーと、上鉢石の桜。何々、日光金谷ホテルのすぐ下、星の宿のそばに立っている桜とな。
色々と探してみたが、これといった桜が見当たらなかった。
金谷ホテルに向かう道すがらにとても小さな稲荷神社があって、そこから桜の木が見上げる場所にあったのだが、これではないようだ。

  桜なのよ。咲いていたのよ。

足元にはニリンソウが咲いていて、表通りの観光地っぽい賑やかさとは対照的だったけどね。
そうか、この桜回遊のパンフレットの桜はいろんな桜が紹介されているので、立派な桜とは限らないみたいだぞ。
ちょっと認識を改めて、あらかじめ絶対に見ておきたいと思ってマークしていた桜を目指すことにした。
その前に金谷ホテルのベーカリーが近くにあるので、そこでおやつを買いましょう。行ってみたら、ほぼ売り切れ状態。でも、おいしそうなパンを買って、次の桜をめざして歩き始めた。




観音寺の桜
観音堂を覆う傘のように咲く。
これも晴れていたら、
きっときれいに撮れたよ。



ちょっと高台にあるので、
商店街を見下ろせる。



これは、山桜のほうの花。
しだれ桜は葉っぱがでかかっていた。






我々が自動車を駐車した日光郷土センターのすぐそばに目指す桜のひとつはある。
歩いて行く途中にある観音寺というお寺にも桜があるというから見ていきましょう。
パンの袋をぶら下げたままお寺さんに入って行く。
ここも観光客でごった返す表通りからほんのちょっとだけ細い道を入った場所にあるお寺だが、まったく人の気配がない。

  坂の上に山門。

小さな山門の向こう側に、もうきれいな桜の木が見えている。
山門をくぐると、さらに小さな観音堂という赤いお堂があり、それを覆う傘のようなしだれ桜があった。
大きな木ではないが、風情がよろしい。
赤いお堂を守るように咲いているのが、桜らしい樹だ。
くるりと見回すと、駐車スペースの近くに、山桜とおぼしき赤みの強い桜の木もあった。もう終わりかけの枝垂れ桜に比べてこちらの木は満開状態。
日光に来てようやく華やかな桜を見られたなぁ。

  山桜らしい桜は何本かあった。

ところで、この観音寺のすぐそばに旧日光市庁舎がある。ほぼ裏と言ってもいい。
そこにも桜が咲いていて、実はに日光郷土センターの駐車場に自動車を入れた時にレトロな建物が見えるけど、なんだろうと思っていた。
この旧日光市庁舎の桜も日光桜回遊のパンフレットに載っていた。

  
  レトロな外観の日光市庁舎。桜も似合う。

観音寺の裏から旧日光市庁舎に出て、そこから坂を下る感じで日光郷土センターに戻る。
なぜいったん戻ったかと言うと、ここには椅子とテーブルがあって、さっきからがさがさと音をたててぶら下げている金谷ベーカリーのパンを食べるにはうってつけなのである。
小腹を満たしつつ、次にめぐる桜の位置を確認。
ここのごく近くに桜がたくさんある場所があるぞ。さあ、歩き出そう。





岸野家の枝垂桜
樹齢約500年のイトザクラ。
イトザクラというのは、日光桜回廊のパンフレット
での説明で、通常しだれ桜と呼ばれている
エドヒガンの栽培品種だそうな。
日光植物園の先生が識別してくれた、
と書いてあった。



花はちょっぴり残っている程度。
ほぼ葉桜だった。


幹。
このねじれ方がね、
古樹好きにはたまらないのよ。


こんなふうに、石垣の上の
ちょっと高い場所にちょこんと座っている。
うん、そうだ、この木は立っているというより、
座っている感じがする木だ。

日光郷土センターの裏手は、完全に住宅街である。
そこにパンフレットによれば5つも桜マークがある。
しかも、全部個人の家の名前がついている。つまり、庭の桜なのだ。そして、我々があらかじめマークしていた樹齢500年の桜もその中の1本だった。
すごいなぁ、樹齢500年の個人所有の桜。
パンフレットの案内の通りに裏の道に入って行くと、ホントーに広い庭のおたくがあり、その広い庭に塀垣ごしに桜の木を仰ぎ見ることができた。
えーと、岸野さんちと、神山さんちと、布施さんち。

    

  とにかく、たくさん桜はあったので、散歩するに楽しい地域ではある。。

どれがどれだかさっぱり分からない。
それに、ちょっと時期を逸してしまって、すでに葉っぱが目立った状態だ。
どうも金剛桜とこの町の桜たちの開花時期はかなりズレるらしい。
町の桜を見るつもりなら、金剛桜の咲いていない頃でないといけない。
庭の桜を見上げながら、樹齢500年の桜を探す。
徒歩でしか入り込めない裏道を通り抜け、岸野さんちの裏手あたりにポンと出たら、あった。間違いない、あの風情は絶対に古樹だ。
そこだけちょっと高くなって小さな鳥居がついている。
ほぼ蕊桜になっているが、威厳が違う。
それほど大きな木ではない。何本かの支柱で支えられているが、倒れそうなほど弱った感じもない。
ゴツゴツとした幹が500年をぎゅっと凝縮した盆栽のように見える。
ああ、これはすごい木だなぁ。
満開に咲いている所を見たかったなぁ。
これが個人の所有とは、ため息しか出ない。
ひとしきり桜を撮影して、開けたほうに出ると、そこは会社の駐車場だった。

  この駐車場の奥に桜はある。

つまり、日光郷土センターから歩くと人しか通れない道を通ったほうが近道なのだが、岸野家の枝垂桜だけを見ようと思ったら、国道119号線の御幸町の交差点で天理教教会のほうに曲がって、突き当りを右に行き、すぐ右手にある「岸野美術漆工業(株)」の駐車場の奥を見ればよい。
googlマップで確認したら、なぜか「Kishino tree」と英語表記で記されていた。
日光でも有名な桜なので、迷ったら人に訊けば行きつけると思う。





高田家の枝垂桜
樹齢約370年のイトザクラ。
とにかく、込み入った町並みに
突如出現する大木だ。
花の時期には夜間ライトアップされるという。


上野写真よりもこっちのほうが
塀からにょきっと出ているのがわかる。


本当に惜しいことに、ほぼ葉桜。
満開の時に道を覆う姿を見たかった。



虚空蔵尊の枝垂桜
樹齢約350年のイトザクラ。
こちらも花の時期にライトアップされる。


分かりづらいけど、
石の鳥居が二重になっているのよ。


白いのが聖徳太子堂。


こちらも、ほぼ葉桜。
続いて、どうしても見たい桜はもう1本。これまた個人所有の桜である。
日光桜回遊のパンフレットのおかげで、場所が特定できた。もしこれがなかったら、どこにあるものやらさっぱりわからなかっただろう。
何々、御幸町交差点で国道119号を渡って細い道に入って行くのだな。
細い道って、これがけっこう細い道で本当にこれなのかよく分からなかったが、ほかに道らしい道はない。
商店街の裏のいかにも住宅街で、ゆるりと坂道になっている。
1本道を渡ってその先のT字の角だぞ。
え、えーーー。
見てびっくり。
巨大な桜の樹木が一般家庭の塀垣からにょっきりと姿を現していた。
枝垂桜なので、枝をふわりと風になびかせていて、それが細い道を覆ってしまっている。
惜しいかな、ほぼ葉桜。
これが満開だったらと想像すると、民家が密集する街中に突如と現れたピンクの怪獣みたいに見えるだろう。
いや、それにしても、すごい迫力だ。
今までいろいろな一本桜を見てきたが、こんな町なかにどどんと立っているのを見たのは、せいぜい秋田の角館の武家屋敷の桜くらいである。あれだって、武家屋敷だからかなり広い敷地の中にある。
高田家は、塀垣の向こうなのでよく分からなかったが、道が狭いし民家が密集していてるし、普通考えたらこの枝邪魔だから切ってしまおう、とするくらい違和感があるのだ。切られなくてよかったけどさ。
桜がにょきっと上部を出現させている塀がまた風情のある塀垣をしつらえてくれていて、実にいい。
いいなぁ。
人を見守り、人に守られて花を咲かせる、実に私好みの桜である。
この桜だけ見に、絶対にまた日光に来よう、という気になった。
高田家の枝垂桜のごく近くに虚空蔵尊の枝垂桜という桜がある。戻りがてら、それも見ておこう。
高田家から住宅街を少し歩いて行くと、すぐに虚空蔵尊になる。桜の木もすぐに分かった。
意外に細い桜の木だった。
聖徳太子堂と書かれた建物の脇に立って、これも道にむかって枝を垂らしている。しかし、残念なことに、やっぱりこの桜も葉桜だった。
それにしても、不思議な神社だなぁ。鳥居が2つ連続で立っている。そういえば、狛犬も神社がわと聖徳太子堂がわにある。
これまたgooglマップで見てみたら、虚空蔵尊の境内社に大杉神社というのがあって、聖徳太子堂がそれらしかった。
ついでに言えば、この虚空蔵尊も改修中で社が見事に覆われていた。とほほ。
まだまだ手元のパンフレットにはたくさんの桜があったが、拾うのは困難だ。田母沢御用邸記念公園の桜も樹齢400年というから見てみたいものだと思っていたが、こちらは入園料が必要で他にも見るのに時間がかかりそうなので今回はパスした。たぶん葉桜だからね、入園料払って葉桜は悔しいじゃないの。
じゃあ、今回の桜めぐりはここまで、と駐車場に向かって歩いて行くと、あら、道の脇にお祭りの屋台みたいなのがとまっている。このあたりがお祭りなんだね、と見ていると、すぐそばに「栃木県指定天然記念物ひめこまつ」という石碑が立っていた。なんだ、ひめこまつって。

  
  にぎやかな屋台がおいてある空地と石碑。

  
  見事な傘つくりの五葉松。背はそれほど高くなかった。

屋台の奥に行ってみると、あらまあ、横に長い松。五葉松だそうで、推定樹齢400年だそうな。五葉松の傘づくりは数あれど、これほど大きなものは類を見ないとか。この木も個人所有だそうで、いやはや、歴史のある町のお屋敷の庭は本当にすごいです。


その後、滝好きであれば日光で見るべき滝は10本の指では足らないくらいたくさんあるのだが、何を思ったのか我々は進路を西にとった。今回は日光の滝をきれいさっぱりあきらめて、日光では桜のみ。しかし、せっかく栃木県に来たのだから、こんな機会でもなければ足を向けない滝を一つ拾おう、というのだ。滝のレポは別ページに譲るとして、そこに向かうルートも日光宇都宮道路を使わずに、国道119号を利用。
ここは、日光杉並木街道として道100選や街路樹100景にも選ばれている道だが、実は桜が多いことが分かった。一見してソメイヨシノではないと分かる背の高い桜の大木が道の両側にあり、道を覆うように桜が咲いている。
ただ、ソメイヨシノではないのでピンク一色にはならずに、葉の赤が見えたり、目線よりずっと高い場所に咲いているので目立たないのだ。
今調べてみました。ここ、桜の名所100選に選ばれている場所だったです。桜好きのわりにそーいうこと知らないんだ、私たち。山桜だそうだ。ソメイヨシノではない桜並木も素晴らしいものだ。・・けど、写真撮ってません〜。山桜だから、金剛桜が咲くころが一番見頃かもしれない。


そんなこんなで、本年の桜めぐりは終了。
ちょっと時期を逸した感もあるが、なかなか楽しい収穫のあった日光の桜めぐりだった。



  日光桜回遊は、日光の老舗や名店が桜の季節におもてなしをするためにいろいろな商品を開発して提供するイベントで、それ自体のHPなどはないようです。日光旅ナビというサイトのイベントページで前年のパンフレットの情報が入手できます。

2018年桜のもくじ

 
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