んがお工房の桜めぐり


2019年桜追いおまけ
新潟の桜たち

2019年は、改元のための大型連休のせいでとにかくあちこち桜を追ってまわった。
1日しかない休みの時もせっかく咲いている桜を見ずに終われない、と、近場であれば桜を見に行った。
このページはおまけとして、県内の近場の桜に行って時のことをレポしたい。





城東窟の桜
樹齢400年ほどの枝垂れ桜。
徳川家光が寄進したという。
新発田市指定天然記念物。、



境内のちょっと高くなっている場所から、
ソメイヨシノごしの枝垂れ桜。
この場所に立つと、花に抱かれている感じだ。



花はみっちりと咲いていた。



桜の足元の苔に桜の花びらではなくて、
花そのものがたくさん落ちていた。
鳥がいたずらするらしい。

4月14日
毎年恒例の県北の山「能化山」に登ってきた。
その帰り道、新発田市の城東窟に立ち寄った。
ここの桜は県内ではめずらしく歴史ある桜なので、機会あるごとに紹介したいと思っている。
山の帰りなのでちょっと疲れていたが、桜のある宝光寺について、あれ、という違和感を感じた。
あれ、なんか違う。どっか、ヘン。
それもそのはず、門前の桜の位置が向かって右から左側に移動していたのである。そして、その桜の奥にはどこにあったのか思い出せないが、形のいい松も移植されている。
そのせいなのか、どうなのか、門前の桜のあのふんわりとした形のいい感じが今年はちっとも無く、花のつきもイマイチ。いったいいつ移動したのかなぁ。何かの理由があったとは思うが。

  
  
門前の桜。向かって左側になっていた。

  可憐な紅枝垂れだ。

そのかわり、山門の向こうに見える桜の姿がすごかった。
満開。
今年は4月の初めに寒の戻りがあり、予想できない開花状況だったが、城東窟に関してはジャストタイミングだったようだ。
今年は、城東窟の桜もきれいだったのだが、境内のソメイヨシノがとにかくきれいだった。
古い山門の暗い色とソメイヨシノの淡いピクンが絶妙にマッチしている。
疲れたから立ち寄るのをやめよう、なんて言わずに来てみてよかった。

  
  
表側から門の中を見るとピンク。

  
  門をくぐって、振り返ると、桜が覆いかぶさる。

  
  
ソメイヨシノ、見事なまでの満開。





楢山一本桜
樹齢30数年のエドヒガン枝垂れ桜。
2012年に地域の象徴として、
また交流人口増を目指して
住民とみひろ窯、市の協力で
移植されたと説明看板にあった。



道路から撮影すると、
粟ケ岳と桜はこんなふうに見える。
右端の木が桜だ。
もっと満開に近ければ、きれいだろう。



ちなみに、粟ケ岳と違う方向にも雪山が見える。
守門岳かなぁ。



説明板とベンチ。
時々ヤギを連れてきてくれることもあるそうだ。
子供が遊びに来るのも楽しいだろう。


4月20日
地元の新聞に、三条市の下田地区に新しく桜の名所にするべく数年前に地元住民が桜を植えた、という記事が載っていた。
ごくごく地元なので、開花時に行ってみようということに。
しかし、読み流しただけの新聞の情報なので、どのあたりにあるのかさっぱりわからない。
ネットで調べて楢山という場所にあるらしい、とわかったので、ナビに楢山の地名を入れて出発。
しかし、うちのナビ、なんであんな場所を案内したかなぁ。
五十嵐川沿いのなんでもない土手のあたりで、目的地に近づきましたので案内を終了します、とおっしゃった。
絶対にここは楢山ではない。
うろ覚えの地図で、なんか役場の裏手のほうみたいな地図だったよ〜と私が言うと、行けばわかる方式のダンナは役場に向かって自動車を進めた。
うろうろするうちにスノーピークのキャンプ場まで来てしまった。
いや、こんなに五十嵐川から離れていないはずだ。
戻る。戻りながら、もうちょっと八木鼻方向に進んでみよう、と、国道289号と並行する広域農道を走ると、あっとダンナが声をあげた。
道の右側に「楢山桜」と案内看板が出ていたのである。
あったーーーー。
その看板の方向に進む。
細い道で、果たしてこんな場所に一本桜があるんだろうか、と思っていたが、みひろ窯という窯の建物を左に見て通り過ぎ、すぐに右手が広々とした草地になっていた。

  
  
青地に白い文字で楢山桜という看板とみひろ窯という看板がある。これは広域農道やまなみロードがわからなので左折になるが、国道289号がわからだと右折だ。確認はしていないが、国道の入り口にも案内があるんじゃないかな。

  
  
国道がわから見た図。赤い矢印がみひろ窯。青い矢印が一本桜。

  
  
路からは草地の農道を通って桜に行く。こーんなに広い。真ん中のポツンと立っているのが桜なのだ

その中に1本、ぽつんと木が立っている。
あらぁ、思っていたよりまだ小さい。
しかも、まだ咲き始めでピンクの色がない。
とりあえず少し進んだ道の端っこに自動車をとめた。狭い道なので、路駐は場所を選ばないといけない。
桜を見ると、背景に粟ケ岳があって、なるほど素敵に見える。もうちょっと咲いていてくれたらなぁ、この青空、あの残雪の粟ケ岳、かなりよい絵になったと思う。
桜のもとには説明板とベンチがあり、植樹した人の意欲が感じられた。
この草地が何のための草地かわからない。広域農道の案内看板の近くにヤギがたくさんいた場所があったので、ヤギたちの餌場なのかな。
ずっとこの広い草地がきれいであり続け、あの桜がすくすくと育てば、全国から桜を見に人がやって来る名所にいずれなるかもしれない。
桜は人を呼ぶ。
楢山一本桜がそういう力を持った桜であればいいな、と思う。
ちなみに、Googlマップにちゃんと楢山一本桜でのってます。迷わないためには、下調べして行ってね。


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