2021年花ついでの滝
いずくの滝、大滝



いずくの滝
きれいな渓流瀑である。
登山道を歩いていて、
脇を流れる沢がこんな滝になるとは
想像がつかなかった。


大きさ比較。
手前にダンナがいる。


滝つぼはこんな感じ。


二段になっているのが
わかると思う。


その上の段に行く。
意外に距離があった。


下段の落ち口が見える。


角度を変えて。



大滝
あら、小さく写ってしまった。
意外に存在感のある滝だったのだが。


大きさ比較。
滝を含めて、岸壁も見事。


滝が作った地形がよく分かる。


手前の岩に祠が立っていた。


落ち口。


滝つぼ。
浅いが、きれいな水だ。

2021/5/2 いずくの滝(落差7?) 大滝(落差7?)  群馬県桐生市

実はこの日は滝を見るつもりはカケラもなかった。
花を見に登山する、という日だったのである。
新型コロナウィルスの流行により外出自粛を求められているGWにわざわざ見に行きたい花とは何か。
カッコウソウという。
サクラソウの仲間の可憐な花を咲かせる花なのだが、絶滅危惧種に指定されていて、確認されただけでも1000株に満たない数しかない花だという。
その花は群馬県の鳴神山という山に完全な保護のもと咲いている。
ちょうどGWが花の時期で、しかも、この年のGW、我々が住む新潟県内は天候が思わしくなかった。
晴れのエリアを求めていたら群馬県であり、花を求めていたらカッコウソウがあった。
桐生市なので、多少遠いのだが、長いお休みのこと、自動車を走らせてしまった。
さて、鳴神山。
カッコウソウが咲くという登山道の入り口はコツナギ橋口。
そこから杉の林の中を歩いて行く。
なだらかな作業道的な道を15分も歩かずに、右側に「いずくの瀧」と書かれた看板が出てきた。
右手の沢が豪快に落ちている。
落差ほどそれほどないのだが、上にももう一段あって、なかなか見栄えのする滝だ。
私は滝を想定していなかったので、ものすごくいい拾い物をした気分だった。
いずくの滝って、なんだか趣のある名前だなぁ。
どっかしらの滝、という意味なのかなぁ。

  
  登山道の脇に滝出現。

  いずくの瀧と書かれている。

登山道から滝前に出て、しばらく撮影。
登山道は滝の上流に続いていて、滝の落ち口や上段の滝も間近に見ることができた。
そうなのよ、登山道は、時として滝のそばを通ることがある。
いずくの滝をあとにして、小一時間ほど登るとカッコウソウ群生地になる。
保護されているため、保護団体の人などがいたり、柵で囲われたりしている。
本当に絶滅に瀕している花だから、そういう措置は必要なことなのだろう。
日本から一つの植物が消えてしまわないようにと願うばかりだ。

  
これがカッコウソウ。

カッコウソウを見終えて、山頂を目指す。30分ほどで山頂。
そこから、自動車を駐車した大滝口へと下山する。
むむ、大滝口?滝っぽいじゃないですか。
杉林の中、1時間強下って行くと、登山道からそれて、大滝の案内が。
案内のとおり、ちょっとだけ高い広場に行くと、小さな赤い鳥居があり、その向こうに滝が落ちていた。

  案内看板の裏手、といった感じ。


  赤い小さな鳥居の向こうに落ちる。


素直な直瀑だ。
大滝、というほど大きな滝ではないが、素直な直瀑な分、滝としての存在感が強い。
広い浅めの滝つぼにはとても綺麗な水がたたえられていて、暑い日には気持ちがいい場所になりそうだ。
登山の行きと帰りにまでご褒美をいただいた気分だった。

ちなみに、登山の様子は、こちらからどうぞ。
交通
  いずくの滝、大滝  一番近いICは、北関東自動車道太田薮塚IC。と、我が家のナビは案内した。
ナビまかせだったので、道案内は難しいが、県道66号を北上して梅田地区に進む。
梅田南小学校あたりから県道343号に入りさらに北上。林道みたいなこの道をかなり進む。
すると、左手に下の写真のような石の鳥居がある。
これが鳴神山の大滝登山口。5台ほどの駐車スペースがある。
ここに駐車して、登山道を歩くこと15分ほどで大滝に着く

  目印の石の鳥居。

この石の鳥居から県道をさらに先に進んで行くと杉林の中のコツナギ橋という小さな橋になる。
この橋の先、左側にコツナギ橋登山口がある。3台くらいの駐車スペースがある。

  小さなコツナギ橋は、一見、橋っぽくない。


  そのすぐそばの左側に登山口。


この登山口から徒歩15分かからずにいずくの滝になる。


  



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