2022年秋 乗鞍の滝たち
(三本滝、善五郎の滝、番所大滝)



三本滝
分かりづらいが、スリーショットである。
真ん中の本流の滝がちょっと見えづらいかも。
一番左岸よりまで歩いて撮影した。



向かって一番左手に落ちる
無名沢の滝。
落葉したこの時期なのでとてもよく見えた。
しかも、水流の少ない滝なので、
氷の芸術も一番きれいだった。
今回やっと見られたので、感無量だ。



真ん中に落ちる滝。
小大野川の本流がそのまま落ちる。
岩盤が明るい色なので、イヤでも目立つ。
この滝1本でも十分に百選の滝たりうる。



一番右側の滝。
クロイ沢の滝。
あらら、上段に日光が当たって、
うまく全体が表せられない。



もう氷のフリルを見られるとは
思っていなかった。
滝つぼで標高1840メートルだそうだ。
やっぱり、寒いんだ。



本流とクロイ沢のツーショット。



こっちは、本流と無名沢のツーショット。



滝前の岩に登って撮影中のダンナ。





善五郎の滝
凍っていない善五郎さんも美男子。



もしかして、凍っていない善五郎の滝を
滝前から見たのは初めてかもしれない。



ちょっとだけ、近くの植物が凍っていた。



牛留池方面に行く遊歩道には
立派な看板が立っている。



こちらは、上の展望台から見た滝。
遠くに乗鞍岳が見えるが、
そっちを写すと滝が真っ暗になってしまう。



で、滝だけ写した。



アップにすると、こんな。
意外と水量、少ない時だったみたいだ。





番所大滝
見目麗しい番所大滝。
どんな季節でも美しい。



でも、滝見台のあずまやは、
落ち葉だらけでしたよ。



太陽を浴びて光り輝く落ち口。



滝つぼはカラマツの葉っぱが
たくさんたまっていた。

2022/11/12  三本滝(50〜60M) 善五郎の滝(落差20M) 
             番所大滝(落差40M)
何度も書くが、右足親指の先っぽを骨折した。
そのため、この秋は登山を断念。比較的なだらかで平坦な遊歩道のある滝を巡ろう、ということになった。
それで、チョイスしたのが三本滝である。
ま、比較的なだらかである。斜面が無いではないが、階段状になっているので、足先の怪我に負担はかからないだろう。
なぜ三本滝か。
新潟にはなだらかな遊歩道のある滝群というのがほとんど無い。
それに、実は三本滝を訪問したことはあるのだが、三本目の滝を確認していないのである。
これはもう、滝好きにあるまじきことではないか。
ずっとのどに刺さった魚の骨、みたいに気になっていたのだ。
この機会に行ってみようじゃないか。
標高の高い場所なので、紅葉は期待できない。が、むしろ観光客なども少なくていいんじゃないか。
そんなこんなでたどり着きました、三本滝レストハウス。
以下、写真で説明いたします。


    
  ちょっと寄り道して善五郎の滝の駐車場で本日の乗鞍岳を撮影。雲ひとつない。

    
  県道は三本滝レストハウスから先は通行止め。通年マイカーは規制させている。
  道路は、カラマツの落ち葉で茶色い轍ができていた。

    
  10時ちょうど、三本滝レストハウスに到着。10台以上の自動車が駐車している。
  え、みんな三本滝に行っているのかしらん。レストハウスの右手にある遊歩道に向かう。
  トイレはレストハウスの左側にあって、使用可能だった。


    
  小さいが案内はしっかりしている。まず広々した斜面を下る。あら、霜柱。我が家では今季初である。

    
  斜面から左折する感じで樹木帯に入る。川などを橋で渡る。

    
  分岐だが、登るほうは通行止め。どうやら旧遊歩道らしい。
  以前はこっち側から下って来たのだ、とダンナが覚えていた。


    
  木道なのだが、途中、崩れてしまったりしている。木道の脇を通れと指示がある。

    
  
下流の滝。階段が新しくなっている。10時23分。

    
  
吊り橋で下流の滝の上を通過。その先も木道になっている。

    
  美しい下流の滝。川底の白さと水の青さがなんともいえず、きれいだ。

    
  三本滝の説明看板から先は木の根っこを登り、階段を登る。先に滝が見えている。10時29分。
  滝前にはそれほど人はいなかったが、滝を撮影できるスペースが限られているので、ちょっと渋滞。


  左はじの青いのがダンナ。こんな場所で撮影してました。
  見えている滝は、無名沢の滝。



    
  
草花は実をつける時期である。ツルリンドウの実や、右の小さな赤い粒はたぶんマイヅルソウの実。

  ゴゼンタチバナの葉っぱ。紅葉っていうのかしらん。


さすがに標高の高い場所である。
まだ11月だというのに、滝が氷で縁取られている姿を見られるとは思わなかった。
我が家の今季初氷瀑ということになる。
つつがなく三本滝の滝を三本きっちりと見ることができ、では標高を下って行こうと、自動車に戻った。
11時05分。
県道を下り、善五郎の滝を上から見下ろせる場所があるはずだと探しながら進む。
たしかすずらん橋の近くから入ると思っていたのだが。
私の足の状態では善五郎の滝を滝下から見上げる遊歩道は無理だろう、というので、上からご挨拶しようと思っていたのだ。
しかし、ついにみつけることができずに、結局いつものルートで善五郎の滝まで向かうことにした。
足、大丈夫か?
ま、大丈夫だろう。ゆっくり行けば。
雪のない状態の遊歩道を行くのはもしかしたら初めてだったかもしれない。
新鮮な気持ちで歩き出す。11時27分。
意外にも何人かの人が滝を見にこの遊歩道を歩いていた。
なかなかこの中途半端な季節に滝を見ようという人はいませんよ。
11時40分 滝前到着。さすがに善五郎の滝は凍り付いてはいなかったけど、ちょっとだけ周りの樹木に氷がついていた。


    
  11時27分、遊歩道に入る。空と木は同じ色。でも地面が出ている。
  滝まえのこの橋も雪が無いのは新鮮。橋の下流にも滝状の流れ落ちがあると初めて知った。


  結局、滝上から見る滝見台にも行きました。

    
  落葉後は何も見るものもないと思っていたが、ドライフラワー化した花や黄色や赤の実などがある。

さあ、あとは最後の番所大滝だ。
ちょっと遅くなったが、いつも番所大滝前のあずまやでランチと決めている。
急坂を下らなくてはならないが、ちゃんと階段になっているので、私の足でも大丈夫。
それに、まだ凍り付いていない。安全に行けるはずだ。

  周囲の山々はカラマツの紅葉で見事なまでのまっ茶色。

    
  12時14分 遊歩道を歩き出す。カケスかな、野鳥発見。

  すっかりモミジも散って、カサカサしていた。

誰も来る人もなく、いつもの場所でいつものカップラーメンとおにぎりという昼食をすませて、さわさわと落ちる番所大滝に別れを告げたのは午後1時を少し回ったころ。
あとは長距離を走って新潟に戻らなくては。
それにしても、晴れてあたたかい晩秋の乗鞍だった。こんな週末は本当に宝物である。



交通
乗鞍高原 長野自動車道松本ICをおりて、国道158号線で上高地方向に進む。スイカの名産地波田町を通り過ぎ、梓湖を右に見ながら進むと、道の駅「風穴の里」があるので、そこで情報収集をするとよい。
親小滝トンネルをぬけて、案内に従って左折。直進すると上高地方面になるので行き過ぎない。
左折すると県道84号だ。
道なりに標高を上げ、乗鞍高原のペンションなどが目立ってきたら、まず番所大滝、さらに進み、スキー場を通り過ぎて善五郎の滝。さらに進み、休暇村乗鞍高原を通り過ぎると三本滝になる。マイカーで行けるのは、三本滝までになる。

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