番所大滝 今年の番所大滝はこんな感じ。 想像よりは凍っていた。 左岸のファルコン。 お、今年はくちばしを広げているぞ。 右岸のイーグル。 なんか、にわとりの全身みたいに見える。 中央の氷。 今年はやたら青かった。 左岸の取り巻いている氷も 今年はとても青かった。 善五郎の滝 予想よりは凍っていたけど、 やっぱりかなり崩れてしまった感じだ。 水流がほとんど見えている。 滝前に人がいる。 誰もいなくなったのでパチリ。 いつもならクライマーが取り付いている氷。 これでは怖くて登れない。 でも、青いくらげはたくさんいましたよ。 大きさ比較。 右側の氷柱も小さいかな。 亀裂。 いつ崩れるか分からない。 こっちにも亀裂。 親子滝 今年も車用より撮影。 ぶれてます。 今年は凍ってなかったな。 |
2023/1/14 番所大滝(40M) 善五郎の滝(22M) 長野県松本市 氷瀑のシーズンである。 この冬は、果たして気温的には滝が凍るのによい気温なのか。 実はけっこうあったかい冬なのだ。 12月の半ばに新潟県ではとんでもない大雪に見舞われ、とても厳しい冬の印象が強いのだが、時々来る寒波以外は10度に近くなる日もあり、暖冬と言わざるを得ない感じだった。 そうなると、氷瀑を求める身としては、標高の高い場所に行くしか手がなくなる。 標高の高い場所、ということで、今年も来ましたよ乗鞍高原。 我が家からはちょっと遠いが、確実に氷瀑を見ることができる場所である。 午前7時過ぎに自宅を出発。 高速道路上から珍しく妙高山を含む山並みが右から左まで全部見通せる。 長野は青空ならいいな。 真ん中の一番高いのが妙高山。左に黒姫、飯縄がみえる。右側に真っ白くて分からないが火打山も見える。 右にパンしてみる。真っ白いのは、もしかしたら、北アの端っこかも。 期待に反して、長野は雨だった。 雨~?最悪じゃないの。歩くにはちょっと条件が悪い。 しかし、標高を上げるに従って、だんだんと雨は弱くなってきた。 このお天気なら、三本滝まで行けるんじゃなかろうか。 実は、今年、スノーシューを購入した。どこかでそれを履いて歩いてみたいという気持ちがあった。 ダンナはよく知った善五郎の滝のコースであれば、試して歩くには丁度いいだろうと考えていたようだ。 しかし私は、あのコースは急な下り坂や鉄製の階段があって、スノーシューには不向きだと思っていた。 なので、三本滝のコースであればそれほどの階段もなく、大丈夫なんじゃないか、と思ったのだ。 ということで、どこまで除雪されているか進んでみることにする。 休暇村までしか除雪されていないという案内はあったのだが、あわよくば三本滝のレストハウスまで除雪していないかな。除雪してあればそこから歩けるんだけどな。 あわよくありませんでした。 さすがに登山道を利用してすずらん橋から歩くつもりにはならず、ではいつものコースにしよう、と引き返す。 まずおなかがすいたので、番所大滝まで引き返し、いつも通り滝前のあずまやで昼食。 それにしてもあったかい。 いや、冬だからそこそこの寒さではあるのだが、滝が凍る肺がチリチリするほどの寒さは全くない。 滝前のこのあずまやでも、寒くてガチガチ震えながらカップラーメンをすする、という状況でも全くない。 そこそこ凍っている番所大滝を撮影し終えて、善五郎の滝へ。 おや、さっき通った時には、雨の中、スノーシューを装着して歩き出そうとしている人がいたんだけど、駐車スペースには1台も駐車していなかった。 雨っぽかったからなぁ。 ダンナは初スノーシュー。 私は長靴で出発した。 なんでかたくなにスノーシューを拒否したかというと、スパッツをもって行っていなかったから。 長靴にはピンがついているので、スノーシューを履くことができなかった。 歩き始めて早々にスパッツなくて失敗だったと後悔。 気温がいつもより高い上に雨が降っていたものだから、雪がぐずぐずなのだ。 このコースは長靴でも全く困らないくらい雪がガチガチになっているコースなのだが、今回に限っては、そのいつもの概念は通じなかった。 3歩歩いては長靴の上の近くまで雪にズボっと埋まる状況だ。 できるだけ踏み固められた場所を歩くことにする。 ダンナはといえば、むしろそのズボっと明けられた足跡の穴にスノーシューがはまって斜めになって苦労している様子だった。 いっそ雪原を歩きたまえ。 ほどなく急な下り坂。スノーシューのダンナは大苦戦。 さらに鉄製の階段。こっちもスノーシューは笑えるほど登れない。 簡単に脱ぎ履きできればいいのにね。 さあ、今年の善五郎さんはいかがな凍り具合かな。 ああ、かなり滝の流れが露出している。 氷も少なくて、あちこち亀裂が入っている。 滝前の氷などは、どこが滝つぼでどこが氷なのか分からない状況で、怖くて乗ることができない。 もちろん、この凍り具合ではアイスクライマーもいない。 あれ、我々の貸し切りと思っていた滝前には数人の人がいた。 彼らもスノーシューを履いている。 どうやらすずらん橋のほうから下って来たようだ。 彼らが去って、貸し切りになった善五郎の滝をしばらく堪能して、さあ戻ろうか。 登りの坂道は、スノーシューのヒールリフターというかかとを上げて足を水平近くにする装置を使って想像より楽に登れたようだ。 途中からパラパラっと雨が降り出したが、それでもほぼ濡れずに駐車スペースに戻れた。 今回は氷瀑を見に来た、というよりは、スノーシューを試しに来たというのが当たりかもしれない。 それでも、毎年表情を違える定番の滝たちは、季節の楽しみになっている。 また来年ね。 来年はガチっと凍っていてね。 |
交通 善五郎の滝 長野自動車道松本ICをおりて、国道158号線で上高地方面に進む。スイカの名産地波田町を通り過ぎると、道の駅「風穴の里」があるので、そこで情報収集をするとよい。 途中、トンネルとトンネルの間で左折して乗鞍高原に向かう道に入る。県道84号である。乗鞍高原、と必ず道案内があるので、見落とさないようにすれば間違わない。 国道158号線がわから行くと、最初に番所大滝に出る。JAなどがある建物が立ち並んだ場所であるが、看板があるのですぐにわかる。一応有料駐車場になっているが、管理人などはいない。トイレはとても綺麗で、暖房が入っているので、冬場はありがたい。ぜひ利用したい。県道84号をさらに進み、いくつかのカーブを曲がったあたりに右側に善五郎の滝の駐車スペースがある。ここから行くと滝前に出られる。もう少し進んで、すずらん橋の手前左がわにもかなり広い駐車スペースがある。ここのすずらん橋がわからも善五郎の滝に行ける。こちらからはかなり高い位置にある滝見台に行くことができる。 冬場は休暇村までしか除雪されていない。 |