2024年氷瀑を求めて
番所大滝善五郎の滝



番所大滝
今年の番所大滝の凍り具合。
現地で見た時は、昨年より凍っていたと
感じていたのだが、
それは岩盤の全体がうっすらと
凍っていたためだった。
氷自体は昨年のほうが多い。


水流のある部分の後ろにも
白い氷が見える。


岩盤を覆ううっすらとした氷。
でも、すぐに溶け落ちる氷だ。


滝つぼ。


こっちは昨年より凍った部分が
多かったかな〜。


左岸のファルコン。
ちっさ〜。


右岸のイーグル。
インコに見えちゃう。




善五郎の滝
思った以上に凍っていてくれた。
滝つぼはほとんど見えず、
ガッチリと凍っている感じだ。


たくさんのアイスクライマーでにぎわっていた。
モノクロの世界にカラフルなウェアが
綺麗に映える。


いつも水流が残っている部分。


水流が霧状に噴き出ていた。


左岸の氷柱にも
アイスクライマーが。


右岸の氷のオブジェ。


滝見台から見た善五郎さん。
乗鞍岳がすぐ後ろに
乗鞍岳が真っ白く光っている。




親子滝

今年も車窓より撮影。
後続車がいたので車のスピードが出ていた。
ブレブレですみません。
けっこう凍っていたのかな。


2024/2/4  番所大滝(40M) 
           善五郎の滝(22M)  長野県松本市

2024年の1月は、我々夫婦が2人とも熱でダウン。
ほぼ出掛けることができないまま過ごしてしまって、あっという間に2月になった。

氷瀑のシーズンである。氷瀑が2024年の滝初めになってしまった。
しかし、この冬は本当に暖冬だった。
昨年も同じ感じで氷瀑の心配をしていたのだが、今年はそれ以上に凍っていない滝が多かった。
いつも行く氷瀑たちはほとんど中途半端にしか凍っていない。
望みを託せるのは、標高の高い滝だけだ。
そんな中、乗鞍高原の滝は安定して凍ってくれているだろう。
と、いうことで、今年も行ってきましたよ、乗鞍高原。

いつもの出勤時間くらいに家を出て、午前11時少し前に番所大滝の駐車場に到着。
少し早いがいつも通りに滝前のあずまやで昼食にしよう。
少し前から冬季は閉鎖と書かれた遊歩道に自己責任で入り込む。
遊歩道は積雪も少なく、日陰は凍っているものの、それほど危険もなく階段を下ることができた。
さて、滝は?
おお、全体が白くなっているぞ。
雪ではなく、淡い氷が滝全体を覆っている感じだ。
ダンナは氷部分は昨年より少ないんじゃないか、と言ったが、私としては、その白い氷のおかげて昨年より凍っているように思えた。
この滝全体をうっすらと覆う淡い氷はすぐに溶け落ちてしまう。
タイミングが合わないとなかなか見られないのだよ。

  
  冬季閉鎖の遊歩道を自己責任で進む。

  
  滝見台のあずまやにも積雪はほとんどない。。

  
  今回は性能のいい水筒でバーナーなし。お湯は熱々でしたよ。

お腹も満たされたので、次に善五郎の滝に向かう。
見事なまでの青空が広がり、善五郎の滝の駐車場からは真っ青な空に真っ白な乗鞍岳がくっきりと光って見えた。
10台近く駐車できるスペースはほぼ満車。
今まさに歩こうとしているスノーシューの人たちもいる。
端っこになんとか駐車して、我々も支度をした。
ただし、昨年スノーシューで苦労したので、今年はピンつきの長靴である。
気温はキリリと低いわけではなかったが、晴れてそこそこ気温が下がった朝だったので、雪はうまい具合にしまっている。踏み跡をたどる分には長靴でも大丈夫だ。
遊歩道の途中では、道から外れた斜面でスノーシューで歩いたり滑ったりしている家族などもいた。

  
  青空に真っ白い乗鞍。

  
  青空に白樺。

  
  橋の上にも雪はほとんど無い。

  
  うっすら雪が積もっている程度。

  
  橋の下流のマカロン岩のそばに野生動物の足跡。

  
  氷瀑はインバウンドにも人気らしい。英語表記の注意喚起。
   滝つぼは氷を踏み抜いて転落する恐れがあると言っている。


雪は少ない。
滝の下流の橋は、欄干も全部出ていて、歩くのが怖くない。
その先の階段もガチガチに凍っているわけではないので、果たして善五郎の滝が凍っていてくれるのか、心配になってしまった。
だが、階段を登ってすぐに見える滝に安心する。
なんともカラフルなアイスクライマーたちの姿がたくさん見えたのだ。
あんなにたくさんいるということは、登っても大丈夫なくらい滝は凍っているのだろう。
確かに、昨年よりは氷の厚みはあるようだった。
右岸よりの水流の出ている部分も、滝つぼのあたりも、昨年より凍っている。
ダンナがアイスクライマーの一人に写真を撮ってもいいか確認してからクライマー込みの滝を撮影した。
このカラフルな感じが真冬の善五郎さんのいい所だと私は思っている。
冬が冬らしい証拠である。
すっかり滝を撮影し終えて、遊歩道を戻る。
途中から滝見台のほうに曲がって、上から見てみた。
上からだと、あまり人が氷にとりついている姿が見えない。
その代わりに滝の奥の青空の下に乗鞍岳の真っ白な姿が見える。
ただ、時間帯によって、滝が日陰になってしまうので、写真で撮影しても目で見た感じよりも綺麗にならない。それがちょっともったいない。
青空と白い山と氷の滝を撮影するなら、時間帯を選んだほうがいいんだろうな。

ようやく氷瀑を堪能することができたので、満足だ。
まだ時間的には早かったが、新潟は遠い。
暖冬の氷瀑めぐりの強い味方である乗鞍高原に別れを告げ、早々に新潟に戻ることにした。

  
  頑張ってコントラストをいじって、やっと滝と乗鞍を両立させてみた。

交通
善五郎の滝  長野自動車道松本ICをおりて、国道158号線で上高地方面に進む。スイカの名産地波田町を通り過ぎると、道の駅「風穴の里」があるので、そこで情報収集をするとよい。
途中、トンネルとトンネルの間で左折して乗鞍高原に向かう道に入る。県道84号である。乗鞍高原、と必ず道案内があるので、見落とさないようにすれば間違わない。
国道158号線がわから行くと、最初に番所大滝に出る。JAなどがある建物が立ち並んだ場所であるが、看板があるのですぐにわかる。一応有料駐車場になっているが、管理人などはいない。トイレはとても綺麗で、暖房が入っているので、冬場はありがたい。ぜひ利用したい。県道84号をさらに進み、いくつかのカーブを曲がったあたりに右側に善五郎の滝の駐車スペースがある。ここから行くと滝前に出られる。もう少し進んで、すずらん橋の手前左がわにもかなり広い駐車スペースがある。ここのすずらん橋がわからも善五郎の滝に行ける。こちらからはかなり高い位置にある滝見台に行くことができる。
冬場は休暇村までしか除雪されていない。


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