んがお工房の桜めぐり


2026群馬年桜追い@

2026年の春は、全く読めない状況で進んでいた。
1月に大雪になり、これはきっと雪解けが遅れて春も遅くなるに違いないと思っていたのに、2月3月と比較的気温の高い日が続いた。
あっという間に雪も消え、いつもより1週間も早くあちこちで桜の開花の宣言が出された。
我々の住む新潟も、当初の予想よりもかなり駆け足の開花宣言が出されてしまった。
開花宣言どころか、速攻で満開になった。
この週末は身内の不幸があり、桜を追う予定はなかったのだが、どこかの桜を見ないと今年は春を捕まえ損ねてしまう可能性が出てきてしまった。
慌てて今見ごろの1本桜を探す。
むむむ、群馬県沼田市の御殿桜が見ごろだぞ。
この桜は見たい見たいと思っていたが、なかなか見る機会がなかった桜だ。
週末、雨模様の予想だったが、沼田市方面はまだ午前中なら雨は降らないらしい。
よし、沼田市に行こう、そうしよう。
と、いうことで、今年の桜追いの手始めは、群馬県の桜になった。





上津の姥桜
県指定天然記念物。
樹齢約500年の江戸彼岸桜。
ものすごく大雑把に伝承を紹介すると、
名胡桃城主の姉で絶世の美女の姫が
時の帝に見染められ、この地で皇子を産んだ。
その姫がこの地に戻って来た記念に植えた。
とのこと。





花。
満開。しかも満開になりたてほやほや。





幹。
どうやら主幹が無くなっているようだ。
周りの幹たちが大きくなって、
力強く花を咲かせている。
しかし、スカスカの部分も見てとれて、
何かしらの治療をしてあげたい感じだ。



足元にはいわれの書かれた石碑。
他に祠などもあった。



これが一番初めに目に映る方向から見た図。
家と比較すると大きな木だと分かる。


4月4日
群馬に行くにあたって、沼田市方面であれば、発地の桜が有名桜じゃないですか。
どこをどう勘違いしたのか、その発地の桜も見ごろらしいと思ってしまい、まず発地地域に行くルートを考えた。
すると、ダンナがそれであれば月夜野インターで下りたほうが早い、と提案してきた。
沼田市で月夜野インターなのか。
だがしかし、実は月夜野地域にも1本桜はあるのだ。
月夜野で下りるならさ、樹齢500年の県指定桜があるんだけど。
と、いうことで、上津の姥桜に挨拶に行くことにした。
毎度のことなのだが、住所のわかっている桜でも、その住所がナビに入っていないことがある。
さらに、その住所が読めない場合もある。
この桜もそうでしたわよ。
上津村主ってどう読むんだよぉ。
なんとか上津という地名を見つけてそちらに向かう。
なにせ代表地点しかナビに入れていないので、不安このかたないが、ふと、目にピンクの大きな塊が飛び込んできた。
あ、絶対あれ。あれに違いない。
ちょうど「村主りんご園」の看板から入った道である。

  
  月夜野インターを出で国道17号線を水上方面に進む。
  上津大原交差点で左折。県道36号の案内が出てきたら、そちらへ右折。
  すると、上写真のように「村主りんご園」の看板がある。
  矢印方向に桜はある。
  ナビに桜が入っていなければ、「村主りんご園」を探すとよい。


村主、すぐり、と読むとリンゴ園の看板が言っている。
そういうフィギアスケート選手いたよね。
ともあれ、咲いていてくれたおかげで目視でたどり着けた。
おお、満開だ。
見るとちゃんと案内看板も立っている。
さすが県指定の天然記念物である。
住宅が立ち並ぶ静かな場所に立っている。
そのため、どうしても背景に住宅が写ってしまうのが難点だ。
しかも、自動車を停めておく場所がないので、道路の脇に停めるしかない。
騒がず、慌てず、しかし迅速に鑑賞する。
樹齢500年の重みのある幹が、しかしさすがに弱っているのが分かる。
こんなに半分無くなりかけているのに、花々は豊かでみずみずしく咲き誇っているのだ。
桜って、本当にすごいなぁ。
路駐だし、のんびりもしていられない。
今年最初の桜に感謝して、次の桜に向かおう。

  
  これ、曲がり角、つまりリンゴ園の向かいくらいから見た図。

  
  桜の真ん前に案内看板。あまり意味ないと思う。

さて、月夜野地域にまだいくつか一本桜がある。
そのうちの2本が近くにあるらしいので、それも探すつもりでいた。
ところが、ホントーに見つからなかった。
うろうろしたのだが、ダメだった。
今回の主な目的の桜は月夜野の桜ではないので、さっさと諦めてしまった。
機会があれば、もう少しよく調べて探してみたい。


どこでどう勘違いしたのやら。
群馬県でも比較的遅い開花の発地地域の桜たち。
それが開花していると思い込んで、我々は月夜野から発地地域に向かった。
月夜野から発地地域に行くには、利根沼田望郷ラインを利用する。
一つ峠を越える感じの道なのだが、なかなか快適で、思ったよりもすぐに発地地域に着いた。
着いたが、しかし、上発地の桜はどこ?
ちゃんとナビは案内している。しかし、ずっと前に来たことがあるが、こんなものすごく細い道通ったか?
とにかく、農家の庭先に入るみたいな細い道を通って、クルマ1台なんとか通れそうな危うい橋を渡って。
あれれれれれれ、桜、咲いてないじゃん。
田んぼの向こうの高台に、ちょっと濃いピンクの枝が見えるが明らかに咲いていない。
こりゃ、ダメだ。
ということは、発地の桜も咲いていないだろうな。
とにかく、一応この地域に来たことは来たので、証拠写真だけ撮って、すごすごと戻ることにする。
いいんだ、今回のメインは御殿桜なんだ、と言い聞かせて。

  
  上発地の桜。つぼみ固し。

  
  発地の桜。上に同じ。

  
  天照寺のしだれ桜。一応ピンクの濃いつぼみは分かるんだけど。






上古語父の枝垂桜

市指定天然記念物。
樹齢約150年の枝垂桜。
空が曇ってしまって花が目立たないが、
しっかり咲いていてくれている。



それほど背の高い木ではない。
家並みに飲み込まれそうだ。





下に潜り込むと、降るように花が咲いていた。

どうせ沼田市街に向かうには道すがらになる、ということで、上古語父の枝垂れ桜も拾っていこう、と探した。
なにせ、「上古語父」、読めない。
クルマのナビに入力できない。
手持ちの地図にその地名が載っていたので、とにかくそっちに行ってみる。
これについては、どこをどう行ってたどり着いたのか、全く記憶にないのだが、もう見つけられないものと思っていたら、ほんの道端に枝垂桜の古い木が1本だけあって、それがまさに上古語父の枝垂桜だったのだ。
これは、私じゃなくて、ダンナが呼ばれた。
あれじゃないか、と見つけたのはダンナなのだ。
あとでGoogleマップで調べてみたら、どうも沼田市消防団第六分団第三部の向かいらしい。
あ、いや、たぶん、ナビで探すなら、リンゴ狩りの中林りんご園のある通りと思ったほうが探しやすいだろう。
さすがにもう葉っぱも出かかった状態ではあるのだが、まだ花は残っていてくれた。
ちなみに、説明看板にあったが、「上古語父」は、「かみここぶ」と読むそうです。はい。
ところで、2009年にもこの桜に来ている。
その時は沼田市のHPの案内でたどり着いたらしい。
その時よりは多少花が多く咲いていたようだ。
それにつけても、2009年にも見ているという記憶が欠落している。
初めて見る桜として今回も見ている。
ザルのような記憶力は、しかし、毎度新鮮な感動を得られるという利点もある、ということにしておこう。
小さなしだれ桜は、地元に根付いているマスコットみたいな感じに思えた。
巨木もいいが、手のひらに収まりのいい桜も魅力的である。




御殿桜
樹齢約400年以上のエドヒガン桜。
写真では小さく写っているが、かなり大きな桜だ。
この桜の後ろ側は崖っぽくなっていて、
はるか眼下に街並みを見下ろせる。
ここから見えるのは、
信濃川の対岸の街並みだと思う。
信濃川の巨大な河岸段丘の上に
沼田城はあり、
御殿桜はそこから町を見下ろしている。


絵葉書写真どうぞ。
手前にある小さな高台から、
そこに咲いている桜ごしに御殿桜が
眺められる。


花。
かなりズームして撮影せざるを得ない。


幹。
意外に細い。400年以上の樹木だけれど。
桜っぽくない樹皮が歴史を語っているかな。


後ろ側にまわる。
主幹が大きく傾いていて、
立派な鉄骨で支えられている。
鉄骨は茶色く塗装されていて、
景観に配慮されている感じだ。


こんな感じで支えられている。


枝は大きく広がっている。


例えば江戸時代あたりなら
下のほうの枝も健在で、
もっともっと樹勢が豊かで
沼田城下の人たちも
この桜が咲くのを楽しみにしていたのかな、
なんて妄想できる桜だ。



御殿桜二世
と、杭に名前が刻まれていた。
いつ頃植えられたのか、
いや、自然発生なのか。
その説明もなかった。


樹勢は豊かで、枝張りもすごい。
柵に囲われていないので近づける。


これが御殿桜二世と書かれた杭。


空を覆う枝。


満開の花たち。

上古語父のしだれ桜から国道120号に出て、最後の予定である御殿桜を目指す。
御殿桜は探すまでもない。
沼田城址公園の中にあるのだ。
ただ、問題は桜祭りの最中であるということ。
土曜日だし、お祭りなんかやっていたら、駐車できないかもしれない。
そんな心配をしていた。
しかし、杞憂であった。
実はポツポツと雨が降り始めていたのだ。
ナビが案内してくれたのは、公園の裏側のグラウンド側の駐車場。
何の苦労もなく、半分くらいしか埋まっていない小さな駐車スペースに入れることができた。
裏手なので、案内がイマイチだが、どうやらグラウンドを横切った先が公園らしい。
土手上のようになっている駐車場からグラウンドに下って公園内に入る。

  


グラウンドにもキッチンカーがあったが、人はまばら。
桜祭りだから、きっと屋台なんかが出ているだろう、そこでお昼にしてもいいな、と思っていたが、本当に人の数は少なくて、屋台は少しは出ていたが、客がまったくいない状況だった。
これ、ちょっとお昼という雰囲気じゃないな。
しかも、雨、けっこう降って来たし。
池の前を通り、広場を突っ切ると、正面に鐘楼が見えた。
そちらに向かって歩いて行く。

  


  


桜はどこだ?
鐘楼前の広場に出て、ぐるりと見回すと、あった。
思っていたよりもずっと巨大な桜木がピンク色に染まった枝を広げている。
あれだ、御殿桜。
近づいてみる。
あ、柵。
御殿桜はちょっと高くなっている場所にあるのだが、桜をぐるりと柵が取り囲んでいて、その高い場所に行くことはできない。
柵の前には堀のようなくぼみがあり、手前にやはり桜と同じくらいの高さのちょっと高くなっている場所がある。
堀の手前か、そのちょっと高くなっている場所から桜を遠巻きに見る感じである。
ちょっと観察すると、桜の咲く高台の横に通路があり、別方向から桜を見ることができるようなので、行って見た。
階段になっていて、城址の下のほうまで続いている。
桜を下から見あげることはできるが、桜の直下に行く道は通行止めになっていた。
どうも、石垣の崩落が懸念されているらしい。
見ると、桜は枝を支柱で支えられているようだ。
その支柱は桜下の通行止めの通路に立てられている。
石垣が崩れたり、もしかしたらあの枝が落ちてきたり。
公園なので、来る人たちの安全も守らなければならないのだろう。
それにしても。
今まで見た桜の中で、この御殿桜ほど近づけない桜もない。
柵にさえ触れないくらい遠くから見るしかないのだ。
大きな桜なのでストレスではないのだが、やっぱり遠いなぁ、と思ってしまった。

  
  御殿桜の前にある柵。桜の保護のため立ち入らないでください、とある。

  
  こちらは桜の裏手。枝の落下や石垣崩落の危険があるので立ち入り禁止。

  
  御殿桜の説明看板。しかし、桜というよりはお城の説明しかない。

手前の高い場所には二代目の御殿桜が立派に育っていた。
ひこばえなのかなぁ。
姿や花の色はあまり似ていなかったけどなぁ。
ほどなく雨が本降りになってきた。
あまり長居はできないようだ。
屋台でお昼も諦めて、午前中だけの桜めぐりを終了、新潟に戻ることにした。
ちなみにお昼はサービスエリアでしたよ。










































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