イエローフォール 今回も青空が味方してくれた。 でも、滝そのものは日陰。 この滝が凍っている時に太陽が当たるのは、 ほんの短いひと時だけだと思う。 大きさ比較。 私が滝前についている踏み跡の 一番滝に近づいているものの場所まで行っている。 今回は、一度溶けて、 一週間で急激に凍ったためか、 やや色が薄い。 急速冷凍の赤いクラゲだ。 ほぼ雪に埋もれた感じ。 最初に確認できた時の図。 雪がちょっと色ついているかな〜っ、 くらいにしか見えない。 このくらいの距離で滝が確認できる。 でも、手前の木の向こうで、 はっきりとは見見えない。 赤い矢印の先が滝。 今回装着したスノーシュー。 |
2023/1/28 イエローフォール(10M) 福島県北塩原村 この冬、実はスノーシューを手に入れた。 このニューアイテムを使いたくて仕方がない。 しかしスノーシュー、いったいどこで有効に使えるのか分からない。 ところで、んがお工房の我々、スノーシューは初めて装着するわけではない。 2006年の冬にどうしても見たくて、ガイドツアーに申し込み、レンタルを利用して見に行った滝がある。 イエローフォール。 冬季限定の赤い氷の滝である。(2006年のレポはこちら) あそこならスノーシューで行けるんじゃないか。 調べてみると、しっかりとスノーシューのコースとして裏磐梯スキー場のHPで紹介されていた。 コースになっているなら、ガイドなしでも大丈夫だろう。 2006年のレポでさんざん個人で向かうのは経験者以外はやめたほうがよい、と書いておきながら、17年ぶりの我々は行けると判断してしまった。 ただ、17年前はGPSも持ち合わせていなかったし、冬季の山に対する経験もなかった。 行けると判断するには、それなりの根拠もあったのである。 と、いうことで、午前6時過ぎに自宅を出発。9時過ぎに裏磐梯スキー場に到着した。 スキー場では、スノーシュートレッキング目当てのお客さんは、正面の駐車場ではなく、少し下がった場所の駐車場に案内される。我々はその一番手だった。 支度をして・・・といっても、これがスノーシュー支度なので、やたら時間がかかる。 いや、ここからスノーシューを装着するのではないけど、上下の冬支度を着たり、スノーシューをリュックにくくりつけたり、とジタバタしている間に2台の自動車が隣に駐車。さっさと支度をして、先に歩いて行った。 なので、我々もジタバタしながら彼らについて行く。 ついて行くと、あれ、直接リフトに行くぞ。 いやいや、我々はトイレに行ったり、ちょっとおなかがすいたので、小腹を満たしたいと思っている。 方向をレストランの方に切り替え、建物の中に入る。 2階のレストランで、とりあえず肉まんとコーヒーでいっぷく。 窓からゲレンデが見え、小さい子供がソリなどで遊んでいる姿が見える。 本当に見える範囲だけのスキー場で、なんだか安心できる広さだ。 お腹も膨れたので、さて、行きますか。 1階のリフト券売り場でスノーシュートレッキングをしたいのだ、と言って、2本のリフトの往復を購入。 このスキー場には3本のリフトがあり、ゲレンデに向かって立って、左がわに小さいリフト。右側に2本連続のリフト。我々は右側に歩き、ゲレンデのてっぺんへと向かう。 スノーシューはリュックにくくりつけて、リュックはお腹がわに持つ。スノーシューの人は一人ずつ乗ってくれとのこと。なんか、係の人にやたら心配されながら、ドタバタとリフトに座った。 おお、ゲレンデの中ほどに松の木があり、そこにブランコがつけられている。 大きく揺れるブランコに人が乗っていて、真っ白いゲレンデに映えている。 リフトに乗り込む。右写真はゲレンデ上のブランコ。 お日様が出ているので、リフトでも寒くない。 ほどなく、1本目が終了。すぐに2本目。 この先のゲレンデは斜度が急になり、まるで崖みたいになっている。 そこにスノボの若者たちがかっこよく滑り降りて来る。 あんなに滑ることができたら、気持ちいいんだろうなぁ。 と、思っていたらすぐに到着。 ゲレンデの頂上には何もない。せめて荷物を置けるスペースがあるといいのにな。 いや、ベンチを設置しても雪の下になっちゃうか。 リフトから少し離れた場所でスノーシューを装着する。 えーと、どうするんだ? どっちが右でどっちが左だ? ここでもすったもんだして、かなり時間をかけて支度をする。 2本目のリフトを下りるとこの看板の場所に出る。はるか下に檜原湖が真っ白に広がっている。 さて、歩き始めよう。 どっちに向かうんだ? リフトを下りるとすぐにスノーシューコースという小さな看板が矢印を掲げているのだが、その先が真っ白。 よーく見ると、踏み跡と、ピンクのリボンがあった。 ほかになさそうなので、そっちに向かって歩き出す。 慣れるまでジタバタしたが、それでもサラサラの雪に足が潜っていくこともなく歩ける。 なかなか楽しいぞ。 15分ほど歩くと、看板が出現した。 「銅沼と磐梯山」とある。磐梯山の噴火についてと銅沼についての説明がされている。 どうやら銅沼のほとりに到着したようだ。 この先は銅沼だ。 おお、踏み跡は銅沼のど真ん中を通っている。 沼の上を歩くんだな。 遮るもののない白いまっ平な雪原だ。 とにかく踏み跡を追う。 ちょっと登りぎみの林の中を進。磐梯山と銅沼の看板の場所が銅沼のほとり。 あの三角が磐梯山かな。右写真はモクモクと吹きあがる噴煙。一か所ではなかった。 10分も歩かずに右手を見ると、もくもくと煙が登っている場所をみつけた。 噴気孔だ。何か所があり、磐梯山が活動中の火山であることが分かる。 銅沼がいったいどこまでなのか、雪原なのでよくわからない。 しばらく歩くと低くて細い木というか草というかが並んでいる場所になり、とんでもなく風が強くなった。 サラサラの雪なので、今まで跡を追って来た踏み跡があっという間になくなってしまった。 よーく目をこらすと、うっすらと雪がデコボコしているかな、といった感じの跡は分かる。 それを追うしかない。 銅沼の上を踏み跡が進。細いブッシュに突入したあたりが銅沼の終わりかな。 いよいよ完全に沼を出たと思ったら、大きな岩の積み重ねらしい場所に出た。 あの岩の上に行けばイエローフォールが見えるかな。いや、見えない。 意外と岩の重なりは続いている。 それをクリアすると、あれ、踏み跡が右と左に分かれているぞ。 どっちがイエローフォールなのか分からない。 ダンナがアプリを開いて、やや右寄りにまっすぐ進む踏み跡が滝に向かう跡であると分かった。 便利な世の中になったなぁ。危うく左に行くところだった。 というのも、2006年に滝に向かった時は、左手に滝が見える方向から滝に近づいたのだ。 どうやら今回は銅沼からまっすぐに滝に向かうルートだったらしい。 ちょっとだけ雪原を歩くと、あらまあ、イエローフォールが見えているじゃないか。 さっき迷った踏み跡が分かれている場所からも実は滝は見えていた。 滝のすぐ前に木が立っていて、そいつが見事に滝を隠していたのである。 滝前にはだれもいない。滝を独り占めできる。 つい一週間前に気温が上がり、一度崩れかけたそうで、やや規模が小さいい気がした。 2006年の時には右岸よりの岸壁に透明な氷の滝もあったのだが、今回はない。 そういえば、色もやや薄い。 でも、白い雪と青い空にその赤い色の氷は特別な色彩を放っている。 そう。青空。 天気予報では曇りだったはずの裏磐梯。風は強いものの、ここに来て青空が覗くようになったのだ。 赤い滝には青空が似合う。 貸し切りなので喜んであちこち動いて滝を撮影。 でも、やっぱり寒くなってきたので、戻ることにした。 おや、なんだかこちらに近づいてくる人がいるぞ。 一人じゃない。おお、10人くらいの団体さんだ。 ちょうど入れ替わりでよかった。 あの団体が歩いて来たのだから、踏み跡が消えていることもないだろう。 戻り道ではけっこうたくさんの人とすれ違った。 犬をつれている人、スキーで歩く人。冬を様々な形で楽しんでいる。 下りのリフトでも、係の人にやたら心配されて、下りる時にも抱きかかえるくらいの介助をしてもらいながら乗り降りする。そんなに危なっかしいか、この私。 下山時はよく晴れて、木々も美しい。下方の檜原湖も輝いている。 下りもリフトを利用。レストランで油淋鶏丼いただきました。 レストランに戻って、昼食を食べたのは12時半頃。十分に遊んだ。 まだ早いのでほかに立ち寄ってもよかったのだが、新潟の雪も心配なので早めに帰ることにした。 初めてのマイスノーシューによるトレッキング。 お目当ての滝があるとなると、楽しく歩けるものである。 冬の滝をめざす、いいアイテムを手にいれたな、と思った。 |
交通 イエローフォール 目指すのは、裏磐梯スキー場である。 最寄りインターは磐越自動車道猪苗代磐梯高原IC。インターを下りて、左折。国道115号線を北上する。しばらく走ると、左折すると459号線という交差点になるので左折。459号線に入ったらしばらく道なりに山を登る感じで走る。 すると、五色沼、裏磐梯ビジターセンターなどがある観光エリアになる。ここを通り過ぎ、檜原湖湖畔に突き当たる。 両側にリゾートホテルがある。 左手に裏磐梯高原ホテルが見え、それを通り過ぎるとすぐに左折する細い道がある。 道案内がしっかりと裏磐梯スキー場、と書いてあるので迷わない。 ただ、この道は本当に細くて、除雪も今までの道よりもしっかりしていないので注意が必要だ。 この道を走って突き当りがスキー場。 あとは係の案内に従って駐車しよう。 リフト券を購入後、リフトを2本乗り継いでスキー場の頂上。 頂上からイエローフォールは、スノーシュー初心者の我々で、なおかつ晴れていてやや風の強い時で、1時間弱で到着できる。 リフト代は、我々は山頂往復券で一人1500円。 リフト1回500円で2本乗り継ぐので、往復券はちょっと割引。 裏磐梯スキー場 |