 番所大滝 本年の番所大滝は、凍っているというよりは 雪に覆われているという感じ。  左岸に青い氷が多少見えたくらい。  左岸のファルコン。 只今成長中。  右岸のイーグル。 こちらもまだ子供。 こいつらが幼いので、滝壺に 白蛇が姿を見せたのかもしれない。  善五郎の滝 久々のモノトーンの善五郎さん。 アイスクライマーのカラフルな姿がない。  こちら、最初に見えた場所からの善五郎さん。 モノクロの世界だ。  青空だったんだけどね。  いつも水流が残っている部分。  雪が多くて、水流が落ちる穴が見えない。  大きさ的にはこんな感じなんだけど。  左岸の氷のオブジェ。  水流脇の松笠。  右岸の逆さにょろにょろ。  全体的な大きさはこんな感じ。 手前の黒いのがダンナです。  親子滝 今年も車窓より撮影。 まったく凍っていないじゃないの。 |
2025/1/2 番所大滝（40Ｍ） 善五郎の滝（22Ｍ） 長野県松本市 ２０２４年の年末から２０２５年の年始までのお休みは、曜日の関係もあって、奇跡の九連休と言われる長いお休みを得ることができた。 地方の製造業でさえ、この曜日の並びじゃあ、九連休にせざるを得ないだろう、という感じである。 ということで、私もダンナもたっぷりあるお休みを温泉に行くわ登山をするわ、そして滝に行くわと堪能していた。 さて、お正月も元日を過ぎて、どこに行くかと迷っていたが、ダンナがもう善五郎の滝がいい具合に凍っていると調べあげた。 善五郎の滝といば、毎年行っている氷瀑なのだが、さすがに正月には行ったことがない。 ホントに凍っているの? 今期の冬は、実は雪の多い冬である。 青森などでは平年の２倍も積もっているのだとニュースで報道されている。 が、我々の住む新潟の平野部ではそれほどの積雪もなく、また、気温も平年より高めだった。 まだ滝は凍っていないだろう。 いや、凍っている。最近行った人の写真を見せられて、ホントに凍っていると分かった。 ならば行きましょう。 多少遠い乗鞍の値であっても、長い連休である。帰りが遅くなってもかまわない。 そんなこんなで、例年の通り午前７時少し過ぎに自宅を出発し、１１時少し前に番所大滝の駐車場に到着した。 駐車場には２台の自動車がとまっていて、先行者がいるらしかった。 暖房付きのトイレをありがたく使用させてもらって、支度をして出発。 と、先行者らしき男性がかえって来た、というより戻って来たらしい。 道の様子を見て、行けるかどうか悩んでいたのか。 なにか尋ねられたら行けると思うと答えたが、なにも尋ねられなかったのでそのままスルー。 なにせ、冬季は番所大滝への遊歩道は通行禁止なのだ。 行くのは自己責任。あまりオススメはできない。 我々はスパイク付きの長靴で安全対策はしている。 さて、今年の番所大滝への長い下りは、実はそんなに危険ではなかった。 いつもはガチガチに凍り付いていて、つるっと滑るシーンもあったのだが今年は主に雪。 雪の下に氷があるかとヒヤヒヤしたが、そんなこともなかった。 もっさりと雪を積んだ滝見台にたどり着く。  遊歩道の積雪はこんな感じ。凍ってもいない。  滝見台の屋根の上の雪がこの日の積雪量。 あらら、滝ってば、ほとんど凍っていないわ。 あ、でも、今年は面白い造形があるぞ。 滝壺に張り出た雪の塊。 あれがなんだか蛇の頭に見える。 白い蛇がにょろっと滝から頭を出しているように見えるじゃないの。 今年は巳年なので、とりあえず、縁起のいいものを見たと満足することにしよう。  ほーら、滝の岩盤から何かがにょろっと出てきているでしょ。。  白蛇の頭に見えるでしょ。こじつけでもいいのよ。 いつものようにちょっと早いがここのテーブルでおにぎりとカップラーメンのランチ。 すると、上のほうからきゃーきゃー言う声が聞こえて来た。 あらまあ、若いカップルがほんのスニーカーでここまで下って来たじゃないか。 着ているものも、そのへんの街歩きといった感じである。 よくそれでここまで来たね。とつい言ってしまうくらいだ。 我々はこれから善五郎の滝に行くと言うと、自分たちはさっき行ってきた、という。 雪が膝まであって大変だったと、なんか嬉しそうに話してくれた。 うーむ、滝が凍っていたことより、雪が膝まであったことのほうが印象に残ったんだ。 ここってこの滝だけですか、と聞かれてしまった。目的も分からずに下って来たのか～。 とにかく、雪の下に氷がある可能性があるから、十分に注意して歩いてくれ、と釘を指して、我々は先にその場を離れた。 若いうちに色んな経験はしておいたほうがいい。命だけは大切に。 駐車場に戻ると、今度は我々よりもかなり先輩の男性が支度をしていた。 滝まで行けるとか言われたので、滑り止めがあれば大丈夫。と答える。 足腰も弱いから、と、ダブルストックを取り出したが、それよりも手すりをしっかりつかめる手袋がいい、とアドバイスした。 手すりがあることも知らないで冬の乗鞍高原の滝に来ているのか。 しかも正月２日に。 先輩たちのパワーもすごい。 さて、では善五郎の滝に行きましょう。 滝の遊歩道の入り口には数台の自動車が駐車中。 ちょうどスノーシュートレッキングをしてきたらしい一行が戻って来た。 あの若いカップルの話で、雪がすごかったらしいので、今回は私もスノーシューを装着。 今期初のスノーシュー。動きづらい。 いつもの通り、遊歩道はよく踏まれて、たぶんスノーシューでなくても困らないくらいだった。 あいつら、きっと道を外れて遊んだに違いない。 だとしたら、ひざ丈では済まない雪だっただろうけど。 スノーシューで安心なのは、階段のはずなのに積雪で坂道になってしまった場所。 グリップがきいて滑らずに登ったり下ったりできる。 スノーシューで困るのは鉄製の階段。 どーやって登るんだ、こんな場所。 ほぼアクロバットの足使いでなんとか登り切った。  ダンナのスノーシュー。  青空が広がってきた。  この先の坂が急で怖かった。  橋の欄干も見えている。  この鉄の階段が、スノーシューではホントーに登りづらいし下りづらい。 いっそ、雪で全部埋めて斜面にしてくれ、と思ったりして。  うさぎかな～、足跡たくさんありましたよ。 そして、その先に凍った善五郎の滝が見えた。 おお、もっさりと雪を被ってはいるが、見事に凍っている。 もしかしたら、暖冬だった昨年の２月よりも凍っているかもしれない。 しかも、なんとアイスクライマーがいない。 あのカラフルなクライマーたちのアクセントのない善五郎の滝はものすごく久しぶりだ。 先行していた男性一人が去ると、私たちの貸し切りになってしまった。 静かだなぁ。 いや、凍っていない部分がドワドワと出ているので、静寂ではないが、なんというか、氷瀑独特の時間が止まったような静けさがある。 雪でどこまでが凍っている場所かわからないので、踏み跡のある場所だけ選んで滝に近づいて撮影した。 とりあえず、今年は滝で１年を始めることができた。 番所大滝で白い蛇を見ることもできたし、よき年でありますように。 そう願いながら、慣れないスノーシューに苦戦しつつ、遊歩道を戻った。 |
| 交通 善五郎の滝 長野自動車道松本ＩＣをおりて、国道１５８号線で上高地方面に進む。スイカの名産地波田町を通り過ぎると、道の駅「風穴の里」があるので、そこで情報収集をするとよい。 途中、トンネルとトンネルの間で左折して乗鞍高原に向かう道に入る。県道８４号である。乗鞍高原、と必ず道案内があるので、見落とさないようにすれば間違わない。 国道１５８号線がわから行くと、最初に番所大滝に出る。ＪＡなどがある建物が立ち並んだ場所であるが、看板があるのですぐにわかる。一応有料駐車場になっているが、管理人などはいない。トイレはとても綺麗で、暖房が入っているので、冬場はありがたい。ぜひ利用したい。県道８４号をさらに進み、いくつかのカーブを曲がったあたりに右側に善五郎の滝の駐車スペースがある。ここから行くと滝前に出られる。もう少し進んで、すずらん橋の手前左がわにもかなり広い駐車スペースがある。ここのすずらん橋がわからも善五郎の滝に行ける。こちらからはかなり高い位置にある滝見台に行くことができる。 冬場は休暇村までしか除雪されていない。 |