2026年氷瀑を求めて@
赤城の小滝の氷瀑





赤城の小滝氷瀑
茶色い。
写真ではまだ白く見えるが、
肉眼ではもうちょっと茶色かった。




全体像。
上のほうも横のほうも崩れていなくて、
氷瀑の規模としては大きいと思う。




ずっと上のほうまで、
しっかり岩盤にへばりついていてくれている。




大きさ比較。
右下に先行の人が写っている。




風の具合か、
氷がピョンと突き出て凍っていたりする。




途中で見える小滝。
うむ、茶色い。




途中の尾根まで下りて見下ろす小滝。
やっぱり茶色い。



2026/2/11   赤城の小滝の氷瀑 群馬県前橋市

026年の冬は、大雪に始まった。
元旦から除雪車が出て雪かき。その後、週末ごとに不要不急の外出は控えるようにアナウンスされる雪となり、おいそれと自動車で遠出というわけにはいかなくなってしまった。
我々の住む平野部は一度で積もる量はたいしたことはないのだが、それがずっと続いて、結果、例年よりも多めの積雪。雪かきに追われる毎日になった。
そんなこんなで、あっという間に氷瀑を追い求めるのによい1月は過ぎてしまった。
そして2月。いよいよ真冬の到来と思っていたら、いきなりあったかくなってしまった。
最低気温こそ平年並みだが、日中は10度に届いたり、20度近くになったり。
桜の咲く季節の気温を通り越して、ゴールデンウィーク並みの気温になってしまったのだ。
これでは、滝は凍らない。いや、凍ったとしてもとけてしまっている。
氷瀑巡りをするのに最悪な冬になってしまった。
まだ氷瀑を見られるとしたら、標高の高い場所である。
そんなこんなで
国民の祝日である2月11日に向かったのは赤城の小滝。ここは標高、高いぞ。
この日は新潟は雨模様の天気で、インターを下りるまで群馬県に入っても曇天だった。
さらに、前日の暖かさをひきずって、インターのあたりで気温6度。まだ午前中なのに。
さすがに赤城山に入って標高を上げていくにつれ、どんどん気温は下ったが、それでも0度とまりだった。
いつもは圧雪状態で怖い山道もすっかりアスファルトが出ている。
さて、大沼を通り過ぎて、いつもそこでトイレを借りている赤城のビジターセンターに入ろうと思ったら、なんとセンターそのものが無い。なんでも周遊拠点施設赤城ランドステーション建設に伴い閉鎖したとのこと。
2026年秋にスノーピークさんの施設が開業するらしい。
あらまあ、一気に派手になるのね、赤城。
さておき、トイレだ。
こりゃ、大沼のお店のあたりのトイレを借りるしかないだろう。
仕方なく大沼方向に戻って、公共トイレに入る。
小沼のトイレが冬季閉鎖じゃなければ、こんな苦労しないのにね。
仕切りなおして、午前10時少し過ぎに小沼の駐車場に到着。
そういえば、登山番組で大沼、小沼のことを「おの」「この」と呼んでいたが、地元の通称だろうか。
案内表示のアルファベットにはちゃんとオオヌマ、コヌマとなっていたけどね。
駐車場には思ったほど自動車は止まっていない。
週の半ばの単独の休日だからなのか、もはや春の行楽地のほうに興味が行っているのか。
いやいや、オリンピック見ているのか。
支度をして歩き出す。
県道を下って、沼のほとりに出る。
出る?
え、こんなに平らになるまでデコボコしてたっけか?こんなに遠かったっけか?
どうも30年に1度の少雨のこの年、赤城の小沼の水も少なかったらしい。
氷ではなく、積雪でもない場合、たぶんここは湖底だったんじゃないか、という石ころゴロゴロの場所を歩いて、やっと氷の上に出た。
うん、氷だよな。
実は積雪していて、真っ白で、雪原にしか見えなかった。

    
  小沼へと下って行く。で、石ゴロゴロの場所を通る。氷まで遠い。

駐車場の自動車が少ない分、沼の上にいる人たちも少なく、下手したら我々しかいないくらいの状況なのだ。
この雪ではアイスバブルなんて見られないかも。
いや、ちゃんと他の人が雪をかきわけて氷の表面を出していてくれた。
アイスバブル、見れましたよ。

  
  アイスバブル。

    
  こんなふうに人が氷を出してくれている。ね、足跡がついているでしょ。氷に積雪している。

ところで、我々は長靴にスパイクピンのついているもので歩いていったのだが、これが氷の上にうっすら積雪している場所はものすごく歩きづらかった。
ピンの間に雪がみっちりとついてしまって、それが上手い具合に氷の摩擦を減らして、つるんつるんと滑るのだ。
こりゃ氷の上はやめたほうがいい。
できるだけ早く上陸しよう。
ということではあるが、上陸できる場所は山の神の鳥居のあたりくらいなので、結局いつもの場所から上陸。
ようやくまともに歩くことができた。
赤城の小滝までの道のりは、おおむね下りである。
長七郎山への分岐を過ぎて、踏み跡を下って行く。

  
  長七郎山への分岐。ここをまっすぐ林に入る。

意外に下りは早く歩けて、こんな短かったっけか、という感じだったので、つい小滝に下る道を見落として行き過ぎてしまったくらいにして。
慌てて戻って、小滝へと下る。
小滝の前には2組ほどの先客がいた。
それにしても。
小滝、なんか茶色い。
昨年見た白い姿ではなく、茶色い氷の滝と化している。
濁流が凍った感じである。
これも、雨が少なかったせいかなぁ。よく分かんないけどなぁ。
人が少ないので、喜んであちこち歩いて撮影。
それでも、気温が高くなった日もあるから、崩れずに凍っていてくれてありがたい。
茶色い滝ではあるが、これはこれで今年の小滝である。
さんざん堪能して、さて戻ろうか。
来る時が下りであれば、帰りは登り。
これがけっこう息が切れるのだ。
行きに短いな、と思った道を、こんなに遠かったっけ、と思いながら登って行く。
ようやく沼に着いたが、滑る沼に行くのはちょっとためらわれた。
ので、沼の脇についている周遊道路を歩くことにした。
こちらにも踏み跡がついているので、歩くには困らない。
困らないが、時々吹き溜まりになっていて、雪がとんでもなく深くなっている。
小さいながら雪庇まである。
長靴なので多少踏みぬいても大丈夫なのだが、沼の氷の上を歩くのと苦労は同じくらいだった。

    
  帰りついた小沼。脇の道を進むと、小さな雪庇ができていた。

    
  県道から振り返った沼の脇の道。もちろん自動車通行止め。

県道に戻ったが、昼食を食べる時間になっていた。
駐車場を通り過ぎてもう少し長七郎山のもう一つの登り口のほうに行ってみたら、ベンチでもないかしらん、と歩いてみたが、ちょっと広い見晴らし台があったくらいでベンチはなかった。

    
  見晴らし広場からは、大沼と神社が見えた。おお、カケスがいたぞ。

仕方がないので、沼のほとりに戻り、テーブルがどこかに行ってしまったらしい崩れかけたベンチに陣取り昼食にした。
午後になって、多少人も多くなってきた。
我々はこの後久しぶりに温泉にでも入りたいね、と話ていたので、早々に帰路につくことにした。
帰りには道の駅富士見の温泉に入って、ちぢみほうれん草買って帰りましたよ。

 交通
赤城山 小滝 最寄りインターは関越自動車道赤城IC。
我々はナビの案内する通りに、からっ風街道と呼ばれる道を走り、県道4号に出て赤城山山頂方向に向かった。県道4号は大沼にぶつかるので、右折。県道70号に乗る。しばらく大沼沿いに走り、赤城山スキー場、覚満淵の入り口、ビジターセンターなどを通り過ぎ、少しすると右斜め後ろに曲がる小沼への道になる。
この先を登ると、右側に小沼の駐車場がある。
駐車場は広いが、冬季でも満車の可能性が高い。
さらに、冬季なので、ここのトイレは使えない。
ビジターセンターに立ち寄ってすませておいたほうがよい。(ビジターセンターは 2026年2月現在使えないので、大沼のトイレかスキー場のトイレを利用するとよい)
小滝は本文で案内したとおり、小沼を右周りに歩いて、長七郎山に登るコースへと入る。
途中、長七郎山は左に曲がる案内標識があるが、そこを直進。踏み跡なりにしばらく(私の足で10分ほど)歩いて行くと、右下を見通せる場所があり、そこから見える。
滝前に行くにはそこからちょっとだけ歩き、下る道がある。
ただ、降雪時などは踏み跡が見えなくなったりするので、初めて行く人はだれかに案内してもらったほうが無難だ。
スノーシューではなくて、長靴でもまったく問題は無かった。

んがお工房の日本百名滝めぐり  滝レポートトップ