2007暖冬の軽井沢その@へ2007年暖冬の軽井沢A
   浅間大滝、魚止の滝 



浅間大滝
落差はそれほどないが、
大滝と名乗るに足る水量と、
美しさを持っている滝である。



大きさ比較。
赤丸の中にダンナがいる。
滝までの距離は10メートルもない。



2本ある橋のうちの上流がわの橋から撮影。
滝もさることながら、川そのものの表情も
趣があって綺麗だ。



落ち口。
スパっと横一直線になっている。



分岐する水が美しい。
岩盤の黒さもよい。



これは、下流がわの橋から撮影。
橋のすぐ上が段々の水流になっている。。




魚止の滝
階段で河原まで下りて撮影。
一番上の段にあたる部分が見えない。
あちこちに流れる水の紋様が
とにかく綺麗だ。



大きさ比較。
ご覧の通り、一段の落差はそれほどでもない。
川は浅いので、長靴なら充分に
中まで入って撮影できる。



階段の途中からだとかろうじて
一番上の段まで見える。
4段になっているのが
わかるだろうか。
2006/2/10 浅間大滝 (落差12m)、魚止の滝 (全長20m?) 群馬県長野原町

長野県の軽井沢にある白糸ハイランドウェイの滝を2つ見ただけでは、午前中で終わってしまった。
国道146号線に戻り、同じ軽井沢でも北軽井沢、つまり群馬県に向かうことにした。
途中の万山望という場所で2月だというのにぽかぽかと暖かい日差しの下でお昼にする。といっても、あいかわらずカップラーメンなんだけど。
かなり高い標高を走っている国道146号線の中軽井沢と北軽井沢を結ぶ区間の、眺望のよい場所になっているはずの万山望なのだが、冬なのに木々で眺望が得られず、山もほとんど見えなかった。もうちょっとなんとかしろ、といった感じだ。
それはともかく、群馬県に入り、県道54号に入って浅間大滝を目指した。
県道からの入り口には看板があり迷うことはなかった。
が、その看板からの道が泥だらけ、道の終点にある駐車スペースに至ってはぬた場状態になっていて、下手をすると自動車がハマりそうだ。
できるだけ地盤が固そうな場所を選んで駐車した。
広い駐車スペースには我々のほかに先客が1台いるきりだった。このぐちゃぐちゃの駐車スペースを見たら、恐れをなしてしまうかもしれない。
自動車から降り、先ほどの竜返しの滝の失敗を踏まえて長靴に履き替える。ついでに、真っ白な遊歩道を見て、簡易スパイクも装着した。
さて、滝へ、と歩き出そうとしたら、遊歩道の左手下の方からとてもいい水音がする。覗き込んでみると、立派な段々の岩盤を落ちる水流が見えた。ふむ、あれが浅間大滝の下流にあるという魚止の滝か。
とりあえずかなり俯瞰になるが、駐車場の端から見下ろした写真を撮った。
  

   駐車場から見た魚止の滝の上段。
上から見る滝は形にならない。
よくよく見ると、その下流もがくんと落ち込んでいて、かなり落差がありそうに見える。下まで下りて行ければその落差も見られるんだけどね、と河原をたどってみると、どうも下りて行く道がついているようだった。白い雪がその部分だけ土が露出していて、道になっているのが遠目でもわかる。
よし、浅間大滝を見てから、あの道を下りてみよう。
簡易スパイクをつけた長靴は浅い雪の上では絶大な効果を発揮して、すいすいと歩けた。途中、先客とすれ違ったが、かの人たちはストックを持っての重装備だった。
  
遊歩道入り口。看板があるので迷わない。

  
橋を渡って、滝前に行く。
歩いてほんの3分で橋に出た。この橋を渡って対岸に行っても、渡らずに少し上流にあるもう一つの橋を渡っても滝前に行ける。
細くてか弱そうな橋の上には雪が積もっていて、少し怖かったが、問題なく渡れた。その橋の上から浅間大滝を見ることもできる。
滝前まで行ってみると、滝の周りには氷の塊があり、おもしろい紋様を作っていた。この季節でなければ見られないものである。
  
あちこちに氷のオブジェがある。
分岐する滝の水の白さと岩盤の黒さ、それに氷の紋様。予定になかった浅間大滝の訪問だったが、来てよかったと思った。

さて、下流の魚止の滝である。
駐車スペースまで戻り、川の下流に向かう道に進む。除雪はされていないが、積雪もたいしたことはないし、人が歩いた跡もある。
この道の入り口に小さな木の看板があり、ようやく魚止の滝と書かれているのが読み取れた。
自動車でも通れそうな道を少し下り、階段のついている場所から河原に下りる。
  
滝前まで下りる階段。
階段の途中で魚止の滝の全容が見えるのだが、これがすごい。
駐車場から見えた水流を含めて大まか4段になって落ちている段瀑である。だが、その4段も単純な直瀑の連続の4段ではなく、分岐している水流が複雑に絡み合っている4段だ。
それぞれの落差は小さいが、全てをあわせると全長はゆうに20メートルは越えそうな大きな滝である。ある意味、渓流瀑とも言える。
一番下まで下りて見上げると、駐車場の下の最上段は角度が違っていて見えなくなってしまう。
それでも複雑な表情を見せる水流を間近に見ることができた。
浅間大滝が有名な分、この滝の存在が薄れてしまっているのが可哀想なくらいいい滝である。夏なんか、水遊びできそうだし。
なんだかお得な滝を見られた気がした。

今回は見たかった滝(千ケ滝)は見られなかったものの、本当に厳冬であればちょっと行くのは厳しかったかもしれない滝たちを見ることができて、意外にも充実した滝めぐりができた。
帰りは湧き水を求めて長野に戻り、小諸の湧き水を採取、さらに戸倉上山田温泉に入って温まった。(湧き水と温泉のレポはこちら
暖冬のおかげかもしれない、のんびりした滝見ドライブとなった。
交通
  浅間大滝、魚止の滝  最寄ICは関東方面からなら碓氷軽井沢IC。国道18号線中軽井沢交差点から国道146号線に入り北上。群馬県に入る。
群馬県に入るとややして、右折すると県道54号という標識が出るので、54号に入る。
さほど走らずに左手に写真つきのたて看板で浅間大滝入り口の案内があるので、その道に入って行く。未舗装の道だ。
突き当たりに駐車スペースがあり、川の上流がわへ進む遊歩道(ここにも写真つきのたて看板が立っている)が浅間大滝への遊歩道。ゆっくり歩いても3分だ。
下流方向に進む林道を少し下って、河原へと下りて行く階段(といっても、土に木で段差をつけただけのもの)を下りて行くと魚止の滝前に出る。

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