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夏の新滝、清滝




新滝
夏の光を受けて、白い飛沫が綺麗だ。
綺麗に氷瀑となる滝の常として、
水量はそれほど多くないが、
大粒の霧状の飛沫が散って、
夏の暑い日に心地いい。


滝つぼ。
と言っても、つぼらしいものはなく、
岩に水が打ちつけるだけである。
向こう側に見える緑の苔が美しい。



少し上のほうから滝つぼを覗く。
ちょうど虹がかかっている。。



虹のある流れの向こう側に
伏流になって落ちている流れも見える。。



虹のアップ。
直射の暑い時には、この上ないご褒美だ。



落ち口を見上げる。
いいお天気だった。



こちらは滝の横顔。
この滝は、あちこちから撮影可能だ。
色々な表情を押さえられる。


新滝の氷瀑の様子はこちらから。




清滝
一枚の岩盤にうっすらと水の膜がかかっている。
そんな感じの落ち方をしている。



これが滝の全体の様子。
すぐそばに滝行のための建物などがあり、
滝を単独で撮影するのは難しい。
手前の橋や建物も含めて、
一つの風景とも言える。



問題の滝つぼ。
見事なまでにコンクリート。
もうちょっとなんとかできなかったかなぁ。

これのおかげで滝行を行いやすいのかも
しれないけれど。



橋を渡って、新滝へ向かう遊歩道から撮影。
滝つぼらしい滝つぼは殆ど無く、
コンクリートの足場が水を受け止める。

清滝の氷瀑の様子はこちらから。
2008/8/15 新滝(落差30m)清滝(落差30m) 長野県王滝村

本日の昼食
木曽御嶽山にかかる名瀑百間滝を遠望ではあるが見終えて、ちょうど昼食時になった。さて、お昼をどこで食べようか。
御岳に来たからには、実は見ておきたい滝があった。
氷瀑状態では見たことのある新滝と清滝である。あの滝たち、流れている姿を見たことがないのだ。それはそれで滝に失礼な感もあるし。
百間滝から新滝と清滝に行くには、同じ御岳でも筋が違う道を行く。いったん麓まで下って、王滝村に入らなければならないのだ。
よくよく調べてみると、新滝、清滝のある道をどんどんと登って行くと、なんと御岳の7合目まで自動車で行けてしまうことがわかった。その一番終点に田の原天然公園という公園があって、そこでは手軽に高山植物が見られるらしい。
思えば、今年はけっこうたくさん高山植物を見てはいるのだが、なぜか蝶の当たりがよくない。そこに行けばなにかしら蝶が飛んでいるかもしれない。ついでに、公園であれば、バーナーでお湯を沸かしてラーメンを食べられるくらいの場所はあるんじゃなかろうか。
そんな思いで黒沢口登山道6合目の中の湯駐車場を出発した。
普通であれば、そのまま来た道を戻り、霊神碑の間を通り抜けて県道20号に合流するコースを利用するのだが、6合目から比較的すぐに御岳ロープウェイに行く道がある。これを利用すれば、もしかしたら、うねうね曲がった道を下るより早いんじゃなかろうか、という気がして、そちらにハンドルを切った。
これまた、けっこうすぐにロープウェイ、というかゴンドラのロープのすぐ下に出る。ここにはヤマハハコやカンゾウが咲いていてなかなか綺麗で見通しがよく、走りやすい。
  
冬はスキー場なので見通しがいい。

    
  
ヤマハハコは群生していた。
すぐに下がわの駅、鹿ノ瀬駅になり、そこから御岳ブルーラインという道に入った。この御岳ブルーライン、地図の表記上は県道ではないので色がついていないが、観光道路なので走りやすい。でも、思ったより距離が長い。ブルーラインから県道20号に入って、白川氷柱群の前を通り過ぎて太陽の丘公園のある場所まで行ったのだが、果たして、来た道をそのまま戻ったほうが早かったのかどうかはよくわからない。ただ、距離は長いが、うねうね曲がった林道ではないので、走りやすいことは確かだ。
さて、思ったより長い間走ったので空腹になってしまった。
ちょうど目の前に公園があるじゃないか、ということで、太陽の丘公園に立ち寄り、そこで昼食にしてしまった。
  
太陽の丘公園。いいお天気だったのよ。
実は、子供が遊具で遊ぶような普通の公園で、カップラーメンすするような場所ではなかったのだが、かまうことなく木陰のベンチで道具を広げ、昼食。ここでも標高1000メートル以上はあるんだろうね〜などと話ながら空腹を満たした。

田の原天然公園
昼食のあとは、県道20号を黒沢交差点まで進み、県道256号に入って御岳を登って行く。
新滝、清滝には過去1回来たことがあるのだが、こんなに登ったっけ?と思うくらいに走る。ようやく清滝が現れるが、我々はとりあえず、田の原天然公園を目指して、上から下ることにした。
まもなく新滝を通り過ぎ、そこから先もかなりの時間をかけて田の原天然公園に到着。登山口の一つでもあるそこは、かなり広い駐車場があり、駐車の協力金の箱がおかれていた。べつに管理人がいるわけではないのだが、よくぞここまで自動車が通れる道を作ってくれたという感謝をこめてお金を入れる。
標高2000メートルを越えるそこは、下界とはちがって、寒いくらいに涼しかった。
  
背後の白い雲の向こうに御岳がある。
売店のある広場から御岳に向かって延びている、御岳神社の遥拝所までの道の両側がどうやら天然公園らしく、木道がつけられている。
ところが、この木道、修理はしている、と貼り紙されているのだが、そこいらじゅうで抜けていたり折れていたりしていて危ないったらありゃしない。
その危険きわまりない木道を歩いてみたのだが、どうも花という花はみんな終了してしまって、1つたりとも咲いていない状況だった。
これじゃあ、蝶も飛んでいない。
しかも、綺麗に見えるはずの御岳は見事に雲の中だし。
  
ぜんぜんお花なんかありゃしない。
駐車代、払わなきゃよかったと思うくらいに残念だった。ここまで来たガソリン代と時間ももったいなかったし。
いや、季節をはずした我々のほうが絶対に悪いんだけどさ。
仕方がないので、それほど時間をすごさずに、来た道を戻った。

新滝
そんなこんなで新滝の入り口に着いたのは、午後2時半を回ったあたりになってしまった。
ここには真冬にしか来たことがなくて、入り口から少し歩く遊歩道がこんな感じだったっけ?と疑いたくなるくらいの道のりだった。
そういえば、凍結している道はとても危なくて、手すりにすがりついて登って行く人もいたくらいだ。夏場でも登るのには汗くらいかく坂道になるのは当たり前のことである。
  
入り口。

  
  

  

  
新滝の下流の沢。滝状の流れが随所に。意外と山道っぽい。
    
  
この木の橋を渡るとすぐそこに新滝が見える。杉の向こうは、もう滝のスクリーンになっている。
滝に着くと、白装束を着て拝んでいる人がいたので、滝行でもするのかと思ってたら、ただ携帯で写真を写しているだけ。ならば邪魔にはならないだろうと、あちこち移動して写真撮影した。
ちょうど滝に日が差し込んで、高い位置からだと虹が見える。新滝は高い場所に行って見ることができるので、虹を写しこんでの撮影も可能だ。
これこそ夏にここに来た甲斐があるというもの。大喜びで虹つきの新滝を撮影した。

清滝
続いて、それほど離れていない清滝へ。
    
  
入り口。実は、道路からもう清滝は見えている。
    
  
とてもよく整備された道である。
  
滝行のための建物などがある滝前。
氷瀑の時は、この滝はソフトクリーム状になる姿が面白かったのだが、今回、行ってみて愕然とした。
なんと滝つぼが人工のコンクリートで固められていたのである。
滝のすぐそばまで滝行のための建物が近づいているし、岩盤に薄く落ちている水流も下手をすると写真に撮影した時には水が落ちていないんじゃないかと思わせるくらいになってしまう。
新滝とは谷が違うために、この時間でも太陽は当たっていない。虹も望めなかった。
と、いうことで、写真撮影もあっさりと終わってしまった

帰宅
そんなこんなで、もう午後3時を大きく回っている。家に帰りつくことを考えると、そろそろ木曽を後にしなくてはならない。
木曽にはまだまだたくさん滝があるのだが、急遽決めた日程では目標を絞った行動しかできないのは仕方がないだろう。
帰路はまた高速代を惜しんで、豊田飯山インターから国道117号で飯山市街に向かい、国道292号を利用して新潟に戻ることにした。
ところが、インターを下りようとしているあたりで、ものすごい豪雨に遭遇してしまった。高速道路上の自動車が自主徐行しなくてはならないくらいの大雨である。高速道路を下りて飯山市街に向かってもバケツをひっくり返したような雨は収まらず、対向車が来るたびに悲鳴をあげたくなるほどの跳ね返りを受ける。結局新潟県に入るあたりでようやく雨は小降りになった。
雨のために予定変更をよぎなくされて、長野入りするなり大雨に遭い、幸いなことに滝めぐりの最中は晴れ間さえ見られる天候だったのが、最後にはまた大雨になってしまった。
本当にもう、2008年のお盆休みは天候に振り回されっぱなしだった。
だが、そのおかげで、当分見に行けないだろうと思っていた百間滝を見に行けてしまったわけだけど。
それがお天気という神様の采配だったのだな、と納得した夏休みだった。

交通
  田の原天然公園  中山道国道19号の景勝地寝覚めの床を通り過ぎ、少しすると「元橋」という信号に出る。ここを左折すると県道20号になる。意外に小さな交差点なので注意が必要だ。県道20号に入って少しすると道の駅があるが、これを通り越してもう少し走ると黒沢という交差点になる。これを左折して、王滝川を渡る橋を渡り、もう一度橋を渡って、御岳湖を左に見ながら走って行く。
やがて王滝村の中心部に入ると、ちょっと道がややこしく右左折するが、とにかく田の原方面やおんたけスキー場方面に向かうようにしよう。中心部をぬけると道は1本なので、そこだけ注意すればいい。
道の一番終点が田の原天然公園で、広い駐車場がある。

  新滝、清滝  田の原天然公園に至る道の途中にある。とても分かりやすいので迷わないが、駐車スペースがどちらも10台分も無いので、どっちか空いているほうから回ったほうがいいだろう。曲がりくねった細い道なので、路駐はしないほうがよい。

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