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不動滝 





不動滝
この暖冬の年でこれだけ凍っていれば充分。
もっとカチっと凍る時もあるのだろうか。
幅広でごく間近まで近づけるので、
上品な風貌のわりに迫力はある。



落ち口。
この感じからすると、
やっぱり凍りそうですねぇ。




大きさ比較。
赤丸の中にダンナが立っている。
遊歩道から滝前におりる前に撮影。
ダンナの後方にあずまやがあります。




大きさ比較そのA。
ダンナがごくそばまで行っている。
実はダンナが立っているのは、
凍りの上なのか地面なのか
よくわからなかったりする。




滝つぼはかなり広い。



厳密に言えば、
滝つぼはこの部分かも。
もっと寒いと氷で覆われてしまいそうだ。





あちこちに氷のオブジェ。


滝の中央部の氷。
かなり芸術的だ。

2009/2/7 不動滝(15M) 長野県長和町

さて、全く凍っていない横谷渓谷の滝たちを見終えて、本来であれば白樺湖に向かい、氷燈祭りを見て温泉に入って帰る予定だった。
だが、前のページでも書いたとおり、我々は氷燈祭りが屋外で開催されていると勘違いしている。つまり、暗くならないと綺麗じゃないと思い込んでいる。
時刻はまだ3時を回ったばかり。どんなにがんばってゆっくり走っても、まだ日の高いうちに白樺湖に着いてしまう。どこかで時間を潰さなくてはならない。
え、そんなこと言ったって、まったく他の予定を考えていないぞ。待てよ、ちょうど滝の本を持って来ている。このあたりにある近い滝を見ればいいじゃないか。
ええと、ええと、あった。白樺湖を通り過ぎて少し走ると長和町になる。そこに不動滝というのがあるじゃないか。
少し距離があるかな、と思ったが、少なくとも1時間以上時間をつぶさないとないので、遠くてもいいことにしてそちらに向かって自動車を走らせた。
ちょうど白樺湖を通り過ぎるので、氷燈祭りの入り口も確認できた。
峠を越えて国道152号線大門街道を下って行くと、どんどん雪がなくなってくる。しっかりとした場所も確認していないので雪がある場合は行けるかどうかよくわからない滝だったが、これなら安心だと思った。
原始古代ロマン体験館という施設を通り過ぎて右折。細い道に入って行くと、なんと、作業中のため通行止め、とある。げ、せっかくここまで来ておきながら、不動滝には行けないのか?しかし、ゲートが閉められているわけでもないので、自動車で行ける場所まで行ってみることにした。通行止めの看板が立っていた場所からだいたい4キロで不動滝。歩くにはちょっと4キロはきつい。せめてもう少し近づけば徒歩でも行けるかもしれない。
少し道を登って行くと、作業というのは、林道保全のための伐採作業だとわかった。道の左右の木々を切ったり枝打ちしたりする作業で、重機などがあり、道にもたくさん木の皮や枝が散乱していた。だが、重機は動いていない。
土曜のため、休工中かもしれない。
もし作業をしていたとしたら、上から木が落ちて来る可能性もあるので、道路工事なんかよりずっと危険である。でもシーンとしているし。
進んじゃいました。
結果、不動滝への林道に着くまで作業している様子はなく、休工中らしかった。
林道への入り口には大きな看板があり、そこから1キロとあった。橋を渡りさらに自動車で進めるらしかったのだが、雪が積もっていて、その先がどうなっているのかわからないので、ここで自動車からおりて徒歩で行くことにした。
  
遊歩道への入り口。

  
川を渡って、右側の坂を登る。
少し登って行くと、川にかかる堰堤があり、その一部が凍っていた。あらまあ、このあたりでも凍るんだ。ちょっぴり不動滝に期待してしまう。
  
堰堤も少し凍っていた。
もう少し登ると、駐車スペースらしい広場になり、不動滝まで600メートルの看板があった。ここまでくらいなら、我が家の自動車でも来れたかも。
ここから先は夏場でも徒歩になる。遊歩道というには広い道で、なだらかに登っているが息がきれるほどの登りでもない。
5分も歩いたら右手に見えている川の上流に不動滝が見えた。幅広の堂々とした滝である。
    
  
ここから先は徒歩。道は広くてなだらかだ。
  
赤い矢印の先に滝が見える。
遊歩道の突き当たりから少し下ると、不動滝の前まで行くことができた。滝の前は広場のようになっていて、あずまやなどもある。
滝は、この氷瀑が期待できない年のわりには凍っていたような気がする。横谷渓谷にフラれた分、ようやく氷瀑らしい氷瀑を見られたような気になった。
広い滝つぼ、というか、滝前の淵は、薄いながらも氷で縁取られているし、滝の両側やなかほどにも氷の白いオブジェがある。
この滝は、もっと寒くなる年であれば、もっと綺麗に凍るんだろうなぁと予想できた。
滝前を右に左に移動して撮影できるのも嬉しい。
急遽、時間つぶしの目的で来た滝ではあったが、今回の滝めぐりでは一番ヒットの滝になった。
帰り際、滝の周辺の岩盤にくっついているのは、コケだろうか鉱物の何かだろうか、なんて見上げていると、バスケットボールよりも大きそうなスズメバチの巣を発見。どひゃ〜、夏場にここに来る人は充分に気をつけてください。
  
蜂の巣は写っていないんですが。こんな岩盤だ。
そんなこんなで、うまい具合に夕暮れ時になり、白樺湖に戻る。
氷燈祭りの会場に行ってびっくり、屋内の施設じゃありませんか〜。こんなことならウロウロ時間つぶししなくて済んだのに。(氷燈祭りと温泉のレポはこちら
でも、おかげで不動滝が見られたからいいか。
交通
  不動滝  最寄インターは上信越自動車道東部湯の丸IC。国道18号線を経て国道152号線で白樺湖方面をめざす。ただし、我々は横谷渓谷から行ったので、反対方向から向かっている。
東部湯の丸から行く場合は、国道152号線と国道142号線の分岐からほんの少し白樺湖方面に進むと左側に大きな看板があるのでそこで左折。とても分かりやすいと思う。
白樺湖方面から行く場合には大きな看板が見えづらいが、古代ロマン体験館を通り過ぎて注意していると右側に小さな青い文字の白い看板があるので、そこで右折する。
あとは、道なりに走って行けき、本文中の写真の大きな看板のある場所で左折。坂を400メートル登ると駐車スペースがある。
その後600メートルなだらかな登りを歩いて滝前。

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