んがお工房の桜めぐり
2009年福島の桜めぐりA
2009年5月6日(祝) 2009年桜めぐりもついにラストとなった。 ずっと以前に会津五桜をめぐった時に蕾も固かった大鹿桜。いつか咲いている姿を見てみたいものだとずっと思っていたのだ。 GWの最終日、この桜が見ごろだという情報を得た。 そうとなれば、行かない手はないでしょう。 これが今年の桜めぐりの最後と決めて、磐越自動車道に飛び乗った。 |
大鹿桜 猪苗代町指定天然記念物。 翁桜とも呼ばれる。 千年以上前の村上天皇の時代に 勅使が京都から持ってきたものの 子孫だそうである。 桜のそばには小さなお堂があった。 オシベが緑化してぴょんと出ている。 葉っぱが花の中心から出ているように見える。 見ての通り2本、もしくは3本ある。 どれが大鹿桜なのか、 全部が大鹿桜なのかは分からない。 花の色が白から鹿の毛の色に変わるから 大鹿桜と呼ばれるそうだ。 鹿の毛の色ってば、茶色? |
地元新潟では夏日直前の暑さが続いていたので、とても軽装で会津に向かったら、途中で立ち寄った磐梯山SAで思わず震えた。空気が冷たい。 ちょっとうす曇だったせいかしらん。 とりあえず、今日の目的地の大鹿桜に急ぐ。 大鹿桜は、猪苗代磐梯高原ICで下りて、猪苗代スキー場近くにある磐椅神社にある。 2004年に会津五桜めぐりをした時に場所だけは把握していた。(その時のレポはこちら)(ちなみに、大鹿桜以外の五桜のレポはこちら) 前の時と同じく猪苗代スキー場に行く道の突き当たりにある土津神社の駐車場に自動車をとめようと思っていたが、その手前に町営駐車場、無料、と書かれた空き地があるのを発見した。 では、そこに駐車しよう。距離もそれほど離れていないし。 自動車を降りると、やっぱり寒い。 ダンナが予備に持ってきていた上着を借りて羽織った。 土津神社を左に見ながらぐるっと回る感じで道路を歩くと、磐椅神社の入り口がある。途中にも桜が咲いていてなかなか綺麗だ。 ここからでも実は神社まで歩いて5分以上かかる。意外に距離があるのをすっかり忘れていた。 道は狭く、自動車のすれ違いが難しいがけっこう神社まで自動車で行っている人たちも多いのである。 我々が歩いているときにも2,3台の自動車が通った。タクシーまで通った。 しかし、この道もけっこう草花が咲いていて歩くにかったるい道ではない。 散歩気分でここは歩いてみたほうがいいかもしれない。 キリシタン殉難の地とかだれそれの墓だとかの案内もある。 道のほぼ突き当たりに神社があるが、神社よりも先に大鹿桜が目に入る。 おお、咲いている。 この桜は八重桜なので他の桜よりも開花が遅いのである。 時折はらはらと花びらが舞う。 そろそろ満開を過ぎたのかもしれない。 杉などの木々に囲まれたややうすぐらい空間に、ほんわりとピンクの花が咲いている。 ソメイヨシノのように樹木全体にこんもりと咲く桜ではないが、神社という空間に似合っていると感じた。 この桜の周りは、意外にも山野草が多い。 エンレイソウなどは本当に沢山咲いていた。 イチゲやニリンソウなどもあり、手近に春を楽しめる場所といえるだろう。 磐椅神社。 ちょうど大鹿桜を背中にした位置で撮影。 神社の横に「宝の水」と書かれた湧き水らしい水があった。写真では奥が「宝の水」。ためしに手前の水と奥の水を飲み比べてみたら、はっきり水の味が違った。水源が違うのかもしれない。 |
オマケ。 桜とはいえ、もう散って葉桜になっているが、同じ、磐椅神社にある「縁結びの桜」。 なんと杉の巨木の途中から生えている桜である。 咲いている時に見たら、きっと奇妙な光景に見えるだろう。 上の欄の、磐椅神社の写真の右側にたっている杉の途中からにょっきり生えている。 |