2009年滝初め@松木渓谷へ2009年滝初めA
地蔵滝、華厳の滝、涅槃滝 



地蔵滝
両腕を前で組んだような氷ができている。
滝つぼの回りも氷で縁取られている。


道路からはよく見えないのだが、
右の本文中の写真の
コンクリートの小屋脇の手すりまで行くと
奥に滝があるのがわかる。
これが小屋脇から見た滝。
滝つぼが見えない。



大きさ比較。
赤い矢印の先にダンナがいる。
こうやって見ると、意外と大きな滝だ。



流れている部分のアップ。
途中に岩の割れめ状の小さな滝つぼがあって
それに流れが当たるので、
特徴的な凍り方をするらしい。



しかし、この滝の特徴はむしろ
綺麗な緑色の滝つぼだと思う。
青ではなくて本当に緑色だった。





華厳の滝
こちらは毎度おなじみ、
上の鑑瀑台からの画像。



で、こちらが有料エレベーターで
100M下った鑑瀑台からの画像。
伏流の滝である十二滝がほぼ目の高さだ。
ただ、ここからだと右岸の土砂が
どうしても視界の多くをふさいで
気になってしまう。



霧散する滝。
これが氷を作る。




涅槃滝
初めて肉眼で確認。
明智平上の展望台からも
岩盤が邪魔して見えないのだ。
華厳さまのすぐ下では誰も気にとめて
くれないのだが、
滝としてはかなり立派だと思う。
2009/1/11 地蔵滝(10M)華厳の滝(97M) 栃木県日光市

午後3時、銅親水公園であっさりと雪田爺さんとなんちゃんと別れ、日没と競争で華厳の滝へ向かう。
その前にちょっと寄り道。
足尾と日光を結ぶ日足トンネルの足尾がわの入り口に地蔵滝というのがあるのを地図で発見していた。事前に雪田爺さんに駐車スペースはあるかどうか聞いて、トンネル手前の橋の手前左側にとめられると教わった。
どうやら凍っているらしいので、これを見ない手はない。
途中コンビニであったかい飲み物を買ったり猿に遭遇して騒いだりして、地蔵滝に着いたのは、3時半少し前。
トンネルのすぐ脇から見ると、おお、本当に立派な滝があるじゃないか。
しかも、両腕を前で組んだような形で凍っている。なかなかおもしろい。
でも、ちょっと遠いなぁ、と思っていると、おやまあ、トンネル入り口のコンクリートの小屋みたいなのの裏側に遊歩道があるじゃありませんか。
鉄パイプを組んだような遊歩道が岩盤に貼り付くようにつけられていて、滝の落ち口まで向かっている。
登り口がちょっと雪と氷で怖かったが、かまうこっちゃない。
  
足尾がわから見た日足トンネル。赤い矢印の通り小屋の裏側にまわると遊歩道だ。

  
これが遊歩道。冬に通る道じゃないなぁ。

  
岩盤に貼り付けられた鉄骨である。
駆け足で登って、駆け足で滝に近づく。
登り口と滝の落ち口の中間くらいが一番滝をよく見ることができる場所らしかった。
念のため落ち口まで行ってみたが、その先は踏み跡は無かった。なんか滝っぽい雰囲気もあったのだが、雪で岩の様子も分からないので、そのまま撤収。
またしても急いで自動車に戻った。ジタバタ撮影しているわりに5分と地蔵滝にかけていない。
さあ、これから先は華厳さまだ。日足トンネルを出るといろは坂はすぐそこである。
さすがにこの時間ではいろは坂を登る観光客はそういないだろう、と思いきや、思いっきりノロノロの関東ナンバーの自動車がいて、時間をくってしまった。
実は明智平からロープウェイに乗って、展望台から白雲の滝を見るつもりでいたのだが、すでにロープウェイは本日の営業を終了。仕方がないのでまっすぐ華厳の滝に向かう。
滝のそばの駐車場に自動車を入れたのは、午後4時丁度。あたりはすっかり夕暮れだ。
さすがに標高1200メートル以上の場所だけあって積雪もしていた。キシキシ言う雪に滑りながらやっぱり小走りで滝まで行く。滝までの公園のような場所には、スノーシューを持った人や雪遊びする子供たちがいたが、我々はまっすぐ華厳さまの方向へ。
いつものとおり、エレベーターは利用しないで滝を見下ろした。
神々しいまでの華厳の滝と、雪で白くなった十二滝のつららが見事だった。が、日が傾きすぎているので、どうしても寂しい感じがしてならない。
  
華厳さま、落ち口。

  
華厳さま、滝つぼ。
ロープウェイに乗らなかったんだから、エレベーターで下まで下りてみようか、ということになった。
滝好きで滝めぐりをしているわりにはヘンな所で経済してしまって、私は華厳の滝を有料エレベーターを使って見たことがないのである。
だって、530円は高い。せめて300円くらいにしてくれないと、乗る気になれない。
だが、まあ、今回は正月だし。
エレベーターで100メートル下まで下りてトンネルを少し歩くと華厳さまの正面に出た。
おお、十二滝が目の高さ。
華厳の滝が一番下では霧のように拡散しているのがよくわかる。
しかし、そこまで行って感動したのは、滝よりもむしろ滝の右手上から迫るように伸びている柱状節理だった。
華厳の滝の横って、こんなふうになっていたのか。
  
湾曲した柱状節理が左岸の上にある。
上の観瀑台はちょうど柱状節理の上になるのだろう。この状況は全く見えない。
さらに、十二滝が華厳の滝の両側のみならず、かなり広い範囲で落ちているのも分かった。こんなにたくさんの伏流水が中善寺湖から染み出ているのか。よくもまあ無くなってしまわないものだ、中禅寺湖。
  
分かりづらいが、華厳の滝のすぐ下流。いくつも伏流水の滝が流れ込む。
観瀑台は横の岩盤にあるので、下流の様子を見ることもできる。
滝と伏流の水を集めてちょうど観瀑台の下でもう一つの滝になって落ちている。
あれが涅槃滝か。
涅槃滝は下流からの写真でしか見たことがないが、観瀑台からみると勢いのある細い滝に見える。もしかしたら岩盤で全体が見えないのかもしれない。
下から見てみたいものだが、華厳渓谷は立ち入り禁止だ。観光客でしかない我々は上から想像するしかできない。
それにしても、530円するからといって、今まで下に下りてみなかったのを少し悔やんだ。近づける方法があるのなら、少しお金がかかっても行ってみたほうがいい。必ず発見がある。今回はロープウェイが終了していたおかげで、華厳の滝の色々な面を見ることができた。

さて、あとはいろは坂を下って行き、途中のカーブから見える方等滝と般若滝を見て今回の滝めぐりは終了だ。
と、思っていろは坂を下って行ったところ、さあ、このあたりのカーブのはずだぞ、という場所でものすごくトロい自動車に捕まってしまい、その処理で大事なカーブをパスしてしまった。
逆走のできないいろは坂である。日没にはもう少し時間があったが今回は方等滝と般若滝はあきらめなくてはならなかった。

そんなこんなで、無名の氷瀑を見るハイキングと日本三名瀑の一つ華厳の滝を見るという両極端を1日で味わった滝初めは終了した。
あとは、来た道をそのまま戻り、国道122号線で群馬入りして、群馬の温泉で冷えた体を温め、赤城インターから関越道に乗って新潟に戻った。
心配していた新潟の雪は、帰り道にはほとんど積雪していなかった。反対の上り車線の大渋滞を見ながら、これに懲りずに新潟にスキーに来てね〜、と手を振ってスイスイと走る。
家に着いたのは午後10時前。
盛りだくさんの一日だった。
交通
  地蔵滝  最寄インターは、日光宇都宮道路清滝IC。本文中では、足尾側から説明しているが、清滝ICから下りると反対側からになる。清滝ICを下りていろは坂方面に進み、細野交差点で左折、国道122号線に入り足尾に向かう。すぐに日足トンネルになる。トンネルをぬけるとすぐ右側だ。
駐車スペースはすぐ右側の滝のそばにも1台くらいとめられるのだが、トンネル出口すぐの橋を渡った右側にもう少し広いスペースがあるので、そこにとめて戻るのが無難。
  華厳の滝  清滝ICからいろは坂を登る。途中、明智平という場所からロープウェイが出ている。これに乗ると、中禅寺湖から滝が落ちる様子が見られる展望台に行くことができる(710円)。(2003年1月に行った時のレポはこちら
明智平を通り越し、いろは坂の終点まで行き、左に曲がると中善寺湖、右に曲がると華厳の滝だ。市営駐車場があるのでそこに駐車。
滝は、エレベーター乗り場の向かって右側あたりからちょっとだけ下に下る滝見台から見ることができる。ここからだと見下ろす図になる。
有料(530円)のエレベーターで100メートル下ると滝前に出ることができる。下流には草木の無い時期であれば涅槃滝がよく見える。ただし、こちらは見下ろす形だ。

リンク  日光観光協会

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