2011年滝初め@七つ釜五段の滝2011年滝初めA
丸神の滝





丸神の滝
展望台からの姿だ。
滝までの視界をさえぎる樹木を伐採して
滝をよく見渡せるようにしたと思われる。
この時は冬なので枯れっぽいが、
秋などは紅葉が綺麗だと思う。



滝直下の広場から見上げる。
一番下の段の三分の二くらいしか
見えていないんじゃなかろうか。




大きさ比較。
広場の手すりの角にダンナが立っている。
こういう写し方だと、なんか滝が
小さくみえちゃうなぁ。




ほぼ滝つぼまで下りて撮影。
これはこれで、綺麗だ。




展望台から見た
一番上の段。
きゅっと水がすぼまって
落ちていくのが可愛らしい。




こちらは二段目。
この段だけが両側にきれいな
氷のフリルをつけていた。




あずまやから見た滝。
一番上の段が見えなくなるが、
下の段の水流が美しい。

2011/1/2 丸神の滝(76M)  埼玉県小鹿野町

実は、丸神の滝には2002年、つまり滝めぐりをはじめたばかりのころ訪れている。その時もたしか七つ釜五段の滝とセットで雁坂トンネルを利用していたはずだ。
ところが、その時は本当に滝めぐり初心者で、せっかく行ったのに丸神の滝の下の部分だけ見てそれだけが滝だと思い込んでしまった。
実は上にも滝があって、3段になって流れ落ちる姿が美しい滝なのだと戻ってから気がついたのである。
しかし、埼玉県というのは、新潟から近いようで遠く、遠いようで近い中途半端な場所なばっかりについに8年も訪問の機会が無かったのである。
ずっと8年間半分しか見ていない丸神の滝のことが気になっていたのだが、やっと今回見に行くことができた。
さて、2時45分頃に西沢渓谷の駐車場を出た我々、ナビにまかせっきりで丸神の滝を目指した。きっちり710円を払い雁坂トンネルをくぐり、埼玉県に入る。県道37号から県道367号に入り、小森川沿いに走って行くと、ああこんな感じの道を前も走ったなぁとおぼろに思い出した。
あの時は工事中で川の中の仮設道路を走ったっけか。
結局その工事でどう道路が変わったかよく分からなかった。前と同じく細いなぁと感じる道と、すごいことするなぁと思える採石場らしい削られた山。しかし、8年たってもあの山は消えてなくならなかったなぁ。
15時50分頃、ようやく丸神の滝の東側の入り口に到着。
トイレを工事しているとかで、駐車スペースは工事中のフェンスで半分くらい仕切られていた。とりあえずトイレは仮設のトイレが設置してあった。
真冬のことゆえ、午後4時前の山中はすでに薄暗い。
急いで小森川の向こう側のキャンプ場に行く。
キャンプ場の受付棟らしい建物の裏にもトイレがあるというので、そこを利用してから、滝に向かって歩き出した。
  
東側入り口。大きな看板がある。

  
キャンプ場の管理棟?この裏にトイレ。滝へはこの建物と炊事場の間くらいにある道を進む。
それにしても丸神の滝への道はこんなに登ったっけか。
西沢渓谷を歩いた後なのでちょっと疲れていたのか、とにかく登りがキツかった。
丸神の滝の下流の沢を渡り、整備されている遊歩道を登る。
    
  
滝への遊歩道はおおむね整備されている。
  
  
沢沿いなので、水の音を聞きながら歩ける。
    
  
けっこうな登りを登ると先に滝が見える。滝前広場はベンチもある。
キャンプ場の建物から15分ほどで丸神の滝前の広場に出た。
以前はここまで来て、この先に進まなかった。
見上げれば確かに綺麗な滝で、ここで見えるだけでも充分なんだが。しかし、これで諦めたらここまで来た意味が全くない。
足はかなりだるかったが、さらに登る展望台まで行かなければ。
って、おいおいおいおい、ものすごく登るんですけどぉ。
振り仰ぐと、ジグザグに急斜面を登って行く遊歩道が見える。
    
  
展望台への道はこの杉の間の斜めの手すりにそってガッツリ登った先。
   振り返ると、冬枯れした木々の向こうに意外にも斜度がある滝の下段が見える。

ひいひい言いながら登って行くと、5分ほどで山道と展望台への分岐に出る。ふと先を見ると、あずまやがあるので、そこが展望台と思いきや、あずまやの手前にさらに上に登る道が分かれていた。
  
赤が展望台へ。青はあずまやを経て西側入り口へ。
まだ登るのぉ、とくじけかけたが、ここから先は1分も登らない。
しかし、登ってみると、登らないと見えない一番上の段が見える。やっぱり展望台まで登らなければならないのだ。
登ってみてよかった。
丸神の滝がこんなに大きな滝だったとは思わなかった。
滝の直下のさっきの広場から見た滝と同じ滝とは全く思えない。
ああ、これが丸神の滝の本当の姿だったのだ。
やっと8年来の宿題が終わった。
ひとしきり撮影してから下る。下りは西側の遊歩道から下ることにした。
途中にあるあずまやから滝がどんな具合に見えるか見てみたら、一番上の段が見えなかった。
ぼちぼち16時半になりかけて、薄暗くなってきている。
西側の遊歩道は林の中をただ単調に下っていくだけの遊歩道で、薄暗いどころか怖いくらい陰気になってしまった。
  
薄暗い杉林の下り道。
10分ほど暗い中下って行くと、ようやく前方下方に小森川が見えた。
さて、ここは自動車のおいてある東側の入り口からどれくらい離れているのだろう。
県道に出て歩き出す。5分も歩かずに東側の入り口に到着した。
  
やっと県道が見える。

  
これが西側入り口の看板。
ほぼ午後5時。
できればもう少し滝を回りたかったが、今回はこれで終了だ。
あとは新潟に戻るだけである。
だが、今年の滝初めは、2つの百選の滝の真冬の姿を見ることができた。宿題も片付けることもできて、大満足の滝初めになった。これで、2011年はいい滝めぐりができる年になるかな。
交通
  丸神の滝  一番近いICは、上信越自動車道花園IC。インターを下りて、国道140号線を山梨方面に進む。
行きかたとしては色々あるが、一番迷わないのは、国道140号のまま秩父市内を抜け、三峰口のあたりで県道37号へと右折して、しばらく走り、案内にしたがって大きく左に曲がりこむ感じで県道367号に入る。
この県道367号は時々すれ違い困難になる細い道なので注意が必要だ。
けっこう長い間この細い道を走ると、やがて左手を流れる川の対岸にキャンプ場が見えてくる。
このあたりまで来ると、丸神の滝あと何キロという案内が出てくる。
駐車スペースは5台ほど。我々が行った時はトイレを作っている途中で工事中だった。
滝へは川を橋で渡り、キャンプ場を抜けて行く。
本文のとおり、東側から滝に行くと沢沿いの道になる。西側から滝に行くと林の中を地味に登る。
どちらも30分かからずに滝にたどり着ける。

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