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阿弥陀ケ滝



阿弥陀ケ滝
10年前に感じた、「滝の正直者」という
印象は、今回もそのまま。
実に見事な直瀑だ。


滝の写真としては倦厭されそうだが、
この名碑を入れた図が一番この滝らしい。


で、この写真が私の撮影した写真の
ベストショット。
もう少し秋が深まれば、もっと綺麗かも。
阿弥陀堂の歌碑のそばから撮影。


滝を含めた空間。
ちょうど岩盤に生えた植物が黄色くなり始めていて、
秋の装いになっていた。


落ち口。


水流が岩盤を離れる直前。


滝つぼ。
そんなに深く見えないし、
そんなに広くも見えない。


左岸の岩壁には洞窟があって、
そこまで人が行けるようになっている。
赤丸の中に女性が2人立っているので、
洞窟から滝までの距離が分かると思う。


洞窟付近から見上げた
滝の横顔。


滝の裏側の岩盤の植物。
どうも花が咲いているらしいが、
何かはよくわからなかった。


洞窟のそばから見下ろした滝つぼ。
水流がだいぶ岩盤から離れて
落下しているのが分かる。
2011/10/10 阿弥陀ケ滝(60M)  岐阜県郡上市

仏御前の滝を出て、国道158号を東へ、九頭竜川沿いに走って行く。油坂峠道路を白鳥西まで無料で利用して、阿弥陀ケ滝に到着したのは午後3時40分。秋の短い日ではもう夕方のような明るさだ。
阿弥陀ケ滝の駐車スペースにも自動車は数えるくらいしかなくて、売店の人も手持ちぶさたのように見えた。
  
駐車スペースとトイレ。

  
流しそうめんの売店。
前回の訪問は滝めぐりをはじめて間もない頃で、なんと10年も前の話である。
滝の印象は、見事なまでの直瀑として記憶しているのだが、途中の記憶がバッサリと無い。滝の詳しいレポを残すようになる前のことなので、思い出すすべも無い。
売店を通り越すと、遊歩道の入り口があり、左右に分かれていた。順路的には登るほうに進むらしいが、人が川の右岸から戻って来る。本当にこっちでいいのかしらん、と思いつつ歩きだした。
    
  
遊歩道入り口。遊歩道はよく整備されている。
 
左手に川を見下ろしながらとてもよく整備された遊歩道を歩いて行くと5分ほどで阿弥陀堂になる。
阿弥陀堂の隣には川に流れ込む沢が綺麗な水流になって駆け下っている。
    

  阿弥陀堂とすぐ脇にあった水流。
阿弥陀堂からはもう木々の間から阿弥陀ケ滝が見えていて、こんなに大きな滝だったかしらん、と思うくらいの落差に息を飲む。
特に歌碑のあたりからの眺めはとてもいい。
秋にはもうちょっと紅葉して、さらにきれいな空間になるのじゃなかろうか。
阿弥陀堂にはもともと白山信仰の霊場としての滝「長滝」で法師が祈念していたところ阿弥陀如来が現れたので「阿弥陀ケ滝」というようになった、という旨の説明が書かれていた。
もう少し歩くと、阿弥陀ケ滝の直下に行くことができる。
遊歩道は滝の前を横切っているので、滝の真正面から見ることができる。
また、滝の左岸がわには滝の岩盤に穿たれた洞窟まで行く道があり、石像などが並んでいる暗がりを見ることができる。
そこまで行くと滝は本当に目の前で水しぶき浴びたい放題だ。ちょど滝の横がわから見るので、直瀑の別の表情を見ることもできる。
  
洞窟への道。

  
水がしたたり落ちる洞窟。
滝の名まえの看板の手前にはあずまやもあって、そこまで行って滝を見てみたのだが、イマイチ、木々が邪魔してよく見えなかった。この木が紅葉でもすれば絵になるかもしれないけれど。
    
  
あずまや。そこから見える滝の感じはこんなもん。
滝前をうろうろして、かなりの時間、滝に見入っていた。
帰路は滝の前を横切って、右岸がわから下ることになる。
こちらもとても整備された道で、ほとんど苦労することなく歩ける。
終盤には綺麗な滝状になった水流も見ることができる。
  
滝としてカウントしてもいいかも。
ゆっくり歩いて滝前で滝を堪能しても30分ほどのコースである。

10年の時を経て再訪できた阿弥陀ケ滝だが、色々な滝を見てきた分、すごい滝だと実感できた気がする。こんなに見事な直瀑でこんなに美しい空間を作っている落差の大きな滝はそう無いだろう。しかも、楽に見られるし。
再訪できてよかったなぁ。
その後、高鷲インターから東海北陸自動車道に乗り、自宅にたどり着いたのは午後8時過ぎ。旧友と親交を深め、白山を大きくぐるっと回って滝をつまみ見た秋のドライブは終了した。いやはや、ご苦労さまでした。

  
交通
  阿弥陀ケ滝  最寄ICは、東海北陸自動車道白鳥ICもしくは、高鷲IC。国道156,158号(重複路線)に入って道の駅白鳥方向に進む。県道314号に入ってしばらく細い道を上って行く。要所要所に案内版が必ずあるので、見落とさないようにして進めば迷わずに到着することができる。
遊歩道はとてもよく整備されていて、10分たらずで滝前に行ける。
駐車スペースにトイレはあるが、男女はほぼ分かれていない。

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