![]() 不動滝 鶴仙渓のある大聖寺川にそそぐ 小さな沢の滝だ。 ごくごく小さな滝で、 ごくごく小さな不動様が岩盤にいらっしゃる。 ![]() しかし、赤い傘のかかった川床があると、 とても風情のある滝になる。 盛夏の折など、散策する人に 一時の涼を与えてくれるだろう。 ![]() こちらは、近くのあやとり橋から見下ろした 川床と不動滝。 ![]() 仏御前の滝 今回もロープをくぐって撮影。 ただし、一番下の水流は一部しか入っていない。 いいお天気だったが、午後からでは ちょっと日陰になってしまう。 ![]() こちらはロープの内側から撮影。 一番上が見えない。 なんとか最上段の落差が見られる位置は ないものかなぁ。 ![]() 遊歩道の途中から。 赤い丸のなかにダンナがいる。 滝の規模は実に雄大なのだが、 どうしても直下からしか全体を見ることが できないので、あまり大きく感じられないのが 仏御前の滝のかわいそうなところだ。 |
2011/10/9、10 不動滝(5M?) 石川県加賀市 仏御前の滝(100M) 福井県大野市 毎年秋は何かと忙しく、ロクな滝めぐりができない。今年も日帰りで近場の滝で済ますつもりでいたのだが、おもいがけずに旧友から温泉旅行のお誘いがかかった。場所は石川県の山中温泉。 ほぼ現地集合現地解散なので、解散後に1つや2つ滝を見ることができるぞ。 そんな欲張った根性で10月9日のよく晴れた秋の日に集合場所の加賀温泉駅へと自動車を走らせた。 新潟から石川は富山県を挟んでご近所の県で、我が家からは3時間半で行くことができる。お昼には懐かしい顔に再会し、実に早い時間に宿にチェックインしてしまった。 幸いなことに山中温泉は鶴仙渓という渓谷のほとりにある。その遊歩道や温泉街をそぞろ歩いて時間を潰そうということになった。なにせ、いい歳したおじさんとおばさんの一行である。とりたてて観光をするつもりはさらさら無いのだ。 で、宿のすぐそばから鶴仙渓へと歩いて行った。ものの1分でこおろぎ橋。 ![]() 宿が渓谷の上流がわにあるので、一番上流のこおろぎ橋からの出発ということになるのだ。 少し歩くと川辺に出る。川を左手に見ながら遊歩道を歩いて行く。 渓谷、とあるが、別に奇岩や名勝があるわけでもない。なんとなーく川のそばを歩くと気持ちいいでしょ、といった感じの遊歩道だ。 ![]() しかも、まだ夏の名残があって木々の葉っぱが濃くて川面がよく見えなかったりする。采石巌という岩の案内板には、「さしたる岩ではないが鶴仙渓の一名勝である」とまで書いてあって、おいおい、と突っ込みを入れたくなる。 歩いてしばらくすると、赤い傘がいくつか広げられた場所に来た。 これが川床で、夏から秋にかけて設置される。お茶やお菓子などをいただけるようだ。緑の中の唯一の色彩、といった感じでとにかく傘の赤が鮮やかだ。 ![]() そして、滝好きには拾い物の喜びがあった。 ちっちゃいながらも滝があったのだ。大瀑布好きには滝とカウントしてもらえないような滝ではあるが、立派に不動滝、と名まえがついた滝である。(いや、実は私も無名の滝でしょう、と思っていたのだが、あとで遊歩道の案内看板の写真をよく調べたら不動滝と名まえがついていました。) これが、赤い傘と川床の木の床と合わさってなかなかに風情があるのである。浴衣を着た美人が座っていてくれると、温泉のパンフレットに使えそうな場所だ。 大喜びで写真を撮影。 そこからさらに遊歩道は続いていて、鉄骨のぐにゃっと曲がった感じのあやとり橋に出た。実はもっと遊歩道は続き、石橋の黒谷橋などを見ることができるのだが、中年連中はここで歩くことに挫折。あやとり橋を渡って温泉街に出た。 ここには、菊の湯という総湯や足湯、飲泉ができる場所などがある。試飲ができる酒店や大吟醸酒のソフトクリームなどもあり、大人がぶらぶら歩いてもかなり楽しめる。 ![]() ![]() あやとり橋と菊の湯の男湯。 ![]() 秋の早い日没であたりが薄暗くなったころに宿に戻り、温泉三昧。翌日には、意外に近いおとなり福井県の東尋坊、日本最古の天守閣のある城、丸岡城をちょっと見て旧友たちとは解散になった。 ![]() ![]() 東尋坊と丸岡城。 滝好きにはここから先が本番なのだが、解散したのが午後1時を回っていた。 福井県であれば龍双ケ滝、石川県であれば姥ケ滝、という名瀑があるので、ピンポイントで巡ることもできたのだが、なぜか我々が選んだのが岐阜県の阿弥陀ケ滝である。大きな「?」マークがつくとは思うが、実は丸岡まで下ってしまったら、東海北陸自動車道まで一般道で行ってそこから新潟に戻ることも可能になるのだ。 一般道の途中には落差100メートルのフォトジェニックな仏御前の滝もある。これは魅力的なルートだ。 がんばれば日没までには阿弥陀ケ滝に着くことができるはずだ。 と、いうことで、がんばって午後2時半前に仏御前の滝の駐車スペースに到着。あとのことがあるので、駆け足で滝を見た。 ![]() ![]() 相変わらずの長い長い階段を登り、ゆるやかな遊歩道に出る。実は上の右写真の木々の向こうにすでに滝が見えていて、この位置だと上段の落差が大きいことがよく分かるのだが、とにかく葉っぱが邪魔して肉眼でさえ確認が難しい。 この遊歩道を作ってくれたことには感謝したいのだが、なんとか落差100メートルが実感できるいい観瀑台を遠くてもいいから作ってくれないものかなぁ。もったいないなぁ。 そんなことを思いつつ、仏御前の滝をあとにして、滝めぐりのメインイベトンである、阿弥陀ケ滝に向かった。 そのA阿弥陀ケ滝へ |
交通 鶴仙渓 石川県加賀温泉郷の山中温泉にある。北陸自動車道加賀ICから国道8号線を経て国道364号で永平寺方面に向かうと山中温泉だ。山中温泉HPはこちら。 ちなみに、不動滝は、あやとり橋のすぐそばにある。 川床は夏から秋にかけて開催されるが、詳しい時期に関しては要問い合わせ。 仏御前の滝 最寄ICは、北陸自動車道福井ICか、東海北陸自動車道白鳥ICから油坂峠道路を通るかである。ほぼ中間点なので、観光内容や出発地点によってどちらから攻めるか選ぶといい。我々は福井市側から国道158号線を九頭竜湖に向かって走った。 福井側から行くと、やや看板が見えづらいのだが、「佛御前の滝」とかかれたスノーシェッドがあり、その先に左にカーブして仏原ダムの上を琴洞橋が渡っているのが見える場所になるので目印は多い。橋を渡ってしまい、川が右側になったら行きすぎである。駐車スペースに自動車をおき、徒歩10分で滝前。遊歩道の前半は階段である。 |