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月待の滝、袋田の滝、生瀬滝





月待の滝
安産祈願の二十三夜の月を待ったことから
月待の滝の名まえがあるとか。
これは蕎麦屋のがわから見たもの。



水量はとても少なかった。


裏側に回って撮影。
このままツララになることもあるのかしらん。。



こちらはりんご園がわから見たもの。
どちらかといえば、こっちのほうが正面と思う。



右岸がわの複雑な部分。
蕎麦屋がわからだと、
真ん中の岩盤が張り出しているので
こんなに凍っているとは分からなかった。





袋田の滝
エリベーターを使って鑑瀑台から撮影。
こんなに素晴らしく見えるとは
正直期待していなかった。
よくぞこの鑑瀑台を作ってくれた。



こちらはトンネルの鑑瀑台から。
この袋田の滝も迫力があって大好きだ。
凍っている部分も多いが
流れている部分も多いので、
水音がする。



最上段。
今までこんなによく見ることはできなかった。



でも、エレベーターを昇って見ると、
あんなに迫力ある下段が
あまりよく見えない。



こちらは、吊り橋から。
たぶんこれが上から三段目だと思うけど。
トンネルの鑑瀑台から正面に見えるのは
この部分。



最下段はこの部分だろうなぁ。
手前の真っ白なのが川。
川ってこんなに凍るんだ、っていうくらい
凍っていた。



生瀬滝
こうやって見ると、
まるで左右2つの滝が合わさっているように見える。
一応、一つの滝ですが。



この下流に袋田の滝がある。
で、川も凍っている。
しかし、生瀬滝って、
ハートが2つ並んでいるように見えるなぁ。



遠望なのがちょっと惜しい。
2012/1/2 月待の滝(15M) 袋田の滝(120M) 生瀬滝(10M)            茨城県大子町

東北の高速道路が土日祝に無料になることで、福島の滝をめざした我々。しかし、目的の乙字ケ滝を見たら、2時間かからずに行けてしまう茨城の滝に向かうことにしてしまった。国道118号線をひたすら南下するだけで、百選の滝、袋田の滝に着いてしまうのである。
須賀川からさらに海岸方面に進むので、道路の状態などが心配だったが、事前に調べて通行止めなどが無いことがわかっていた。
袋田の滝に近づき、そういえば、袋田の滝よりも手前に滝があったはずだよなぁ、とおぼろな記憶で道に案内がないか探す。しかし、みつけられないまま袋田の滝の近くになってしまった。では、道の駅奥久慈だいごで情報収集をしましょう、と立ち寄ることに。
すると、あらまあ、お正月特典。ただ今餅つきの真っ最中で並べば無料でつきたての餅をもらえるらしい。空腹も手伝って、喜んで並ぶ。たった今杵と臼でついたできたてほやほやのお餅を2つも。あんこときなこでいただいた。ものすごく美味でした。御礼かたがた、店内の野菜を買ってしまった。安かったです。
さて、無事に周辺マップを入手。来た道を戻って月待の滝に行くことにした。
私のいいかげんな記憶で、この滝には来たことがあると思い込んでいたのだが、どうもはじめての滝らしい。
道の駅奥久慈だいごから戻る感じなので、右折で県道33号に入る場所にちゃんと案内があった。我々が探していた方向からは分かりづらいのだ。
ところで、看板にいちいち、日本一「やさしい」裏見の滝、とあるのは何故だ?
  日本一やさしい裏見の滝の看板、

  駐車スペースから滝の入り口の坂道。
  
色々な滝好きさんのサイトでこの滝のそばには蕎麦屋があるのは知っていた。案内どおりに進んで行くと、坂道の途中に駐車場があった。みごとに蕎麦屋の駐車場だ。お正月2日なのでお休みにきまっていると、そこに駐車。坂道をさらに登って、看板が指し示す方向へと下って行くと、ログハウス調の蕎麦屋があった。あら、営業中だったわ。
もちろんおにぎりを持って来ているので蕎麦を食べるつもりは毛頭ない。
そ知らぬ顔で店を通り過ぎ、まるで店の庭みたいな感じになっている滝を見た。
え、凍っているぞ。
完全に凍りついているわけではなく、か細い水流があるのだが、滝つぼには水を受け止める感じで氷がもりあがっている。
  
滝つぼには氷のオブジェ。
とてもよく晴れていて、雪国のわれわれにとってみれば、暖かく感じるのだが、滝は凍るのだ。この先、厳冬期に入って氷がどれほど成長するかは分からないが、立派に凍る滝である。
この滝は看板が示すとおり裏見の滝で、裏にもぐりこむことができる。
ただし、お店からの注意書きがあった。
  
手書きの注意書き。
いわく、つららの落下に注意せよ。大きいものは10メートル四方飛び散ることあり。事故の責任は終えない。
日本一やさしいんじゃなかったのか〜。
ともあれ、裏側から見てみると、さわさわと落ちる水の向こうに青空が見えて、狭いながらも裏見の気分を味わえた。
  
裏から見た風景。
ふと気がつくと、対岸がわになにやらあずまやのようなベンチが並んだ施設が見えた。あそこでならおにぎりとラーメンの昼食を食べられそうじゃないの?
滝をあとにして、駐車スペースから坂を下り、お蕎麦屋の対岸にあたる場所まで行ってみたら、なんとそこはりんご刈りとバーベキューの施設。ただし、さすがにお正月で休業中だった。
中まで入り込んで、バーベキューの施設で昼食するのは、ちょっと不法侵入のニオイがするし、どうも丸見えのお蕎麦屋さんと経営が同じらしいし。
駐車スペースからすぐに月待の滝の下流の川になり、階段状に護岸されていた。その場所がぽかぽか日当たりがよくて、とてもいい日向ぼっこの場所になっていたので、そこを借りて昼食にしてしまった。
ついでに、不法侵入のニオイをダッシュでかき消して、お蕎麦屋の対岸まで行って、月待の滝の正面の姿を写真撮影した。
気が小さい滝好きなので、りんご園が営業中の時にはできない所業である。
おなかも膨れたので、袋田の滝に向かおう。
袋田の滝については、とにかくどこにでも案内があるので、まず迷わない。が、問題は駐車場だ。町営の無料駐車場というのがあるが、滝から1.25キロもある。歩いて15分くらいかかってしまう。しかし、ここから先はお土産屋などの駐車場でどこもかしこも有料もしくは何か購入の必要がでてくるのだ。
体力がなく、財布に余裕があればだんごでもほおばりつつ滝に向かうのも手だが、我々は体力があって財布に余裕がない。
一度町営を通りすぎてしまったが、すぐに戻って町営駐車場に自動車を入れた。
  
滝に向かって進むと右側に町営駐車場はある。
途中の川が凍っていて、あら、もしかしたら袋田の滝も凍っているかもしれない、と期待する。
実は真冬に来たにもかかわらず、袋田の滝が凍っている可能性をカケラも思っていなかった。まだ冬も浅いし、凍ってもすぐ崩れると聞いているし。完全結氷のニュースも聞いていないしなぁ。
しかも、何度も書くが、新潟から来た我々には日光がさんさんと当たっているこの土地は暖かく感じて仕方がないのである。
だが、トンネルの手前で、人工的な氷の壁を見て、ちょっと期待しはじめた。
  滝川のほとりには歩道が。

  人工の氷の壁もある。帰りはこの壁がわから帰って来た。
  
袋田の滝は、最近、滝の上部から見ることができる鑑瀑台ができて、そこにエレベーターで昇るのだ、と聞いた。
とすると、トンネル通行料プラスエレベーター代もかかるのかしらん、と思っていたら、料金値上げはなくて大人一人300円のままだった。良心的だ〜。
気分をもりあげてくれるトンネルを歩いて行くと、いよいよ袋田の滝だ。
  
トンネル。
おおお、凍っているじゃないの。
さすがに完全に凍っているとは言いがたいが、新潟の人間にしてみれば、これだけ凍っていれば氷瀑と言っても充分だ。
トンネルの壁の黒い影と水よりもさらに白い氷の滝。感動的な図である。
  
枠いっぱいに滝が迫る。

  日本の滝百選の碑に滝と私が写っていた。
我々はこの袋田の滝は何度が見たことがある。が、この先の袋田の滝は見たことがない。滝に背を向けて少し歩いて、エレベーターに乗る。けっこうなスピードで鑑瀑台まで昇って、扉が開いた。
目の前に滝がある。
鑑瀑台は三段くらいになっているので、とりあえず一番上から見てみることにした。
わあ、すごい。
最上部が見下ろせてしまう。
今までの鑑瀑台からだと一番上の段はほんのちょっとしか見えなかったのだが、ここからだとかなりの落差があるのだとよくわかる。
幅広の滝なのだという袋田の滝のイメージから落差の大きなスケールの大きい滝であるというイメージに変更される。
ただ、今まで一番間近で見ていた下段部分が樹木の陰になってよく見えない。滝つぼというか、川になって曲がる部分までは見通せない。惜しいと言えば惜しい。
写真を撮っては一段下り、さらに一段下り、と見え方の違いを楽しんだ。木々に葉っぱがあって、紅葉などしていたら、段ごとに彩りが変わって楽しいかもしれない。
午後も1時をとおに過ぎ、まだいくつか滝をまわるつもりだったので、先を急ぐことにした。が、この上流には生瀬滝がある。
茨城県まではよほどのことがない限りめったに来ることはないと思うので、ぜひとも見ておきたい。
トンネルの途中から出て、吊り橋を渡って遊歩道に入り込む。
吊り橋の上からは袋田の滝の最下段が凍った川に落ちている様子がよくわかった。
さて、遊歩道だ。2002年4月に来た時にもこの階段はキツいと思ったが、今回もキツかった。この寒いのに数組の人たちが階段を登って行くのだが、我々はもしかしたら一番ヒイヒイ言っていたかもしれない。10分ほど階段をガッツリ登り、生瀬の滝を遠望できる場所に着く。
    
  
足攣りそうな階段を10分強登ってゆるやかになった先に滝見台。
生瀬の滝も半分凍っていた。
滝の下流の川も凍っていて、なんとも言えない寒々とした光景だ。
ゼイゼイ言って登ったわりにさっさと写真撮影を済ませて逆戻り。
戻る時に、対岸に新しい鑑瀑台が見えて、あんなに高い場所なんだ、と再認識できた。
階段を下りきって、遊歩道に戻り、滝見台と矢印のあるお土産屋のほうに進む。
この位置からだと滝を見るのは無理でしょう、と思ったのだが、見てみると、吊り橋を含んで、トンネルの鑑瀑台の正面にから見える段を斜めから見る感じで滝が見てとれた。これもきっと紅葉の時期なんかは綺麗なんだろうなぁ。今は氷の滝である。
  
手前の吊り橋が影になっちゃってよく見えない。
そこから20分弱かけて町営駐車場まで戻り、午後2時半少し前。冬の太陽はもう傾いているように見えた。
しかも、階段登って足がガクガクだしぃ。
まだこの先、常磐自動車道のインターに戻る方向にある河鹿沢にある滝をいくつか見るつもりでいたが、もう新潟に戻ろう。体力使い果たした。
すっかり戻るモードで自動車を駐車場から出した。
交通
  袋田の滝  新潟から行く場合、一番近いICは、常磐自動車道高萩ICになるが、東京方面からであれば東北自動車道那珂ICが一番分かりやすいと思う。こちらからだと、国道118号を北上すればイヤでも案内があるので、迷いようがない。
滝は大人一人300円のトンネルを通って鑑瀑台に行く。エレベーター代もふくまれている。
  生瀬滝  袋田の滝のトンネル途中から行ける吊り橋から遊歩道に入る。トンネルを通らなくても、お土産屋の並びから滝川を渡らずに直進すると吊り橋に行くことができる。
鉄製の階段をひたすら、ひたすら登って行く。マジで15分登り続ける覚悟が必要だ。滝見台から見える滝は、遠望である。
  月待の滝  国道118号から県道33号に入る。道の駅奥久慈だいごがわから北上すると案内があるので分かると思う。線路を渡り、坂道を登って行くと、蕎麦屋のもみじ苑の駐車スペースがある。そこからもみじ苑に向かって案内どおりに歩いて行くと蕎麦屋と滝がすぐにある。滝の右岸から滝を見たい場合は坂の下がわ、同じもみじ苑のりんご園のバーベキューする場所から見ることができる。

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