![]() オシンコシンの滝 ウィキペディアによれば、 オシンコシンとはアイヌ語の 「オ・シュンク・ウシ」 川下にエゾマツが群生する所 から転じた言葉らしい。 松があったかどうか、よく見なかったなぁ。 ![]() フキはたくさんあった。 この図は一番北海道の滝らしいと思う。 とにかく、フキ、でっかい。 ![]() 大きさ比較。 階段のほぼ入り口あたりから撮影。 階段の一番高い場所あたりまで 飛沫が飛んできている。 ![]() 正面から撮影。 川は、このまま左に流れて、 オホーツク海にそそぐ。 ![]() 階段の途中にある看板。 この前で記念撮影せよ、と、 木彫りのサケを抱かせてくれる サービスがあった。 ![]() この日は少なかった 向かって左側の水流。 ![]() 滝つぼはない。 すぐに流れになる。 ![]() フレペの滝 花と緑に彩られた「乙女の涙」。 手持ちのライトマップルには、フレペの滝ではなくて 乙女の涙として表記されている。 ![]() こーんな立地関係です。 岬の上に灯台があるんだけど、 分かりづらいですね〜。 滝は右端に落ちている。 ![]() がんばって滝の前景を撮影。 ギリギリで滝つぼまで 写っている。 ![]() 落ち口。 上流に川の流れは見えず、 伏流した水が いきなり出現しているのがわかる。 流れの向こう側も苔で緑だ。 ![]() 滝つぼ。 といっても、すぐに流れになっているので、 滝つぼらしいものはない。 ![]() わかるかな〜、 鳥が何羽も滝前を飛んでいた。 ツバメと思っていたが、 セグロカモメかも。 ![]() 三段の滝 これは下二段。 この上の奥に落差のある直瀑が 緑に隠れて落ちている。 ![]() 大きさ比較。 太鼓橋の上からダンナが見ている。 左端の上のほうに白く見えるのが 上の段。 ![]() 太鼓橋から滝の距離感は こんなもん。 太鼓橋と並行して国道の橋があり、 その向こうはもうオホーツク海。 ![]() 上段。 緑の中に隠れて、 さっぱり分からない。 ![]() 中段。 落差はないが、表情豊か。 ![]() 下段。 意外と滝つぼがきっちりとある。 流木がささっていた。 |
2013/8/14 オシンコシンの滝(50M) フレペの滝(60M) 三段の滝(25M) 今年の夏は北海道に行こう。 4月に出版していただいた滝のムック本の原稿料が入り、ちょっとだけ懐が温かくなった。6月に病気の猫が他界して、留守番させても心配のない健康な猫だけになった。条件はそろったのだ。 北海道にはダンナの実家の墓がある。あまりに遠いために、もう6年も墓参りしていない。ご先祖さまにこれ以上不幸なこともできないではないか。 今回は楽天トラベルにてパックツアーを予約。航空機代と宿とレンタカーがセットになった、我々にはうってつけのものである。 今回の北海道の目的は墓参りとオシンコシンの滝を見ること。北海道の百選の滝で、このオシンコシンの滝だけがとんでもなく遠い場所にあるので、見残していたのである。ぜひ見ておかなければならない。 ところが、墓は石狩にある。さあ、北海道の地図を広げてみよう。石狩は日本海がわ、オシンコシンの滝はオホーツク海がわ。で、飛行機が到着する千歳は札幌のやや南。 今回もまた、マトモな飛行機のチケットがとれずに、行きは午後12時半発。2泊して、帰りは午後4時発(帰り便が午後なだけ6年前よりマシなのだが)。本気か、この滞在時間でこの移動距離。 考えただけでぞっとするが、やるしかない。 そんなこんなで、8月13日の午後、我々は機上の人となった。 ![]() ものすごーく久しぶりに飛行機に乗るので、予約システムが進化しているのを全く知らなかった。メールで送られてくる二次元コードをかざせばチケットがなくても出発ロビーに進めてしまう。このぺらんぺらんの印刷物が、この小さい碁盤の目みたいな四角が非常に重要なものだと空港で知った。いかん、滝の資料と一緒にどこかにやってしまいそうだ。 とにもかくにもANAとAIR DO共同運航というワケのわからない飛行機は無事に千歳空港に着いた。あらやだ、北海道、あんまり涼しくないじゃない。しかも曇りだしぃ。 お盆休みで大混雑の千歳空港からレンタカー店まで満員の送迎バスで行き、これまたごった返すレンタカー店で実にすみやかにレンタカーの手続きを済ませる。 我々にあてがわれた自動車は、ハイブリットカーのアクア。コンパクトカーという契約だったので、ハイブリットカーは意外だったが、ガソリンがかからないのでものすごくありがたい。思わずレンタカー店を拝む。 さて、初日の予定は墓参りオンリーである。とはいえ、千歳から石狩までは札幌を通り越して日本海まで行く、結構なドライブになる。 家からポータブルのナビ「ドラ見」ちゃんを持ってきて、またもやレンタカーのナビとツインで案内させた。 幸いなことに渋滞もなく、日没前には墓苑に到着。無事墓参りという第一目的を済ますことができた。 ![]() ここから次なる目的地であるオシンコシンの滝を目指すことになる。 が、まさか夜っぴいて自動車を走らせるほど我々は若くない。途中で宿泊することになるのだか、パックの宿泊可能なホテルがあって夕食を食いっぱぐれないある程度の都市となると、千歳しかなかった。結局千歳まで丸々戻って千歳市内のホテルで宿泊。なぜか全国チェーン店の居酒屋で夕食をとって、翌日の大ドライブにそなえて、早々に就寝した。 翌、8月14日。 朝6時から朝食が出るというので、一番に出してもらい、バタバタと出発。ナビの案内してくれるままに道東道に乗る。 2つのナビに出発前にオシンコシンの滝、と入れて案内させて、到着時間を見たならば、アクアのナビは午後4時過ぎ。7時発なので、なんと9時間。 ![]() ところが我が家から持参のナビ「ドラ見」ちゃんの予想した到着時間は午後2時過ぎ。こいつ、いったいどんな近道を知っているんだ。あとで発覚したのだが、「ドラ見」ちゃんのデーターではまだ道東道が足寄までつながっていなくて、途中下道を走ることになっている。それでなおかつ2時間も短い到着時間ってば、どういう計算じゃ〜。 ともあれ、対面通行がほとんどだが、かなり速度を出してくれるのでそれほどストレスのない道東道をひたすら東を目指して走る。 今現在は道東道は足寄までなので、ここで高速道路と分かれる。9時半に道の駅あしょろに到着。トイレ休憩のついでにゆでたトウモロコシを食べた。 ここからは国道241号を阿寒湖方面に進む。この道は少し外れるとオンネトー湯の滝などがあるし、白藤の滝の看板なんかも国道沿いにあったのだが、なにせオシンコシンの滝に何時に着けるのかわからない。どんなに魅力的な誘惑があっても寄り道はできなかった。 阿寒湖の手前で国道240号に入って今度は北上。女満別空港の表示が見えたがそこまでは行かずに美幌で国道334号に入る。そのあたりで昼食だったので、できれば道東の名物豚丼を食べたかったのだが、見当たらなかったために、適当な蕎麦屋で昼食。 ついに午後1時、海に突き当たった。私にとっては、初オホーツク海である。 あとはオホーツク海を左に見ながら進み、13時20分、オシンコシンの滝に到着した。 おお、結局「ドラ見」ちゃんの到着予測よりも早く着いたぞ。休憩や昼食を含んでのこの到着時間は、北海道時間と思ったほうがいい。しっかり安全運転をした場合は、きっと午後4時の到着なのだ、ということにしておこう。 さて、オシンコシンの滝は国道を挟んで海と反対側の斜面にある。自動車からでも落ちているのがよくわかる。 ![]() 駐車場は道と斜面の間の細いスペースで、がんばって両側に止めれば4〜50台くらいは止められそうなのだが、それでもいっぱいになっていた。ただ、出る自動車も多いので、すぐに駐車できた。 売店の向こう側に階段があり、その先にオシンコシンの滝が落ちている。 ![]() ![]() ![]() うわぁ、こいつのためにはるばるやって来たんだよ。 ちょっと頭の中のイメージとは違う感じで落ちているのは、水量が少なくて、向かって左側の水がほとんど見えないせいだろう。それでも階段を上って行くにつれ、とても涼しくなってきて、マイナスイオンたっぷりという感じだった。 階段の終点、滝のごく近くまで行くと、水しぶきが降ってきて、カメラが濡れてしまうくらいだ。 てっきり海に向かって落ちているとばかり思っていたのだが、向きとしては、海とは90度違うがわに落ちている。滝から90度曲がって川が海に向かって流れて込んでいるのだ。 ![]() 滝の前には巨大なフキがわらわらわらっとあって、きっとコロポックルが下で遊んでいるんだという気にさせられた。 念願かなって、やっと見ることができたオシンコシンの滝だが、見られる場所が1か所なので、それほど時間がかかるわけではない。 予定よりもかなり早い時間で見ることができたので、余裕があれば見ることにしていたフレペの滝まで行くことにした。 フレペの滝へは知床自然センターから行くことができる。 夏場の特定期間は、自家用車はここまでしか通行できず、カムイワッカ方面などにはバスが出ている。 ![]() フレペの滝へは自然センターの裏手の遊歩道を歩くことになる。 思ったよりもたくさんの人たちがフレペの滝遊歩道を歩いていた。 入り口にはここはヒグマの生息地であることや、ヒグマに人の存在を知らせるように歩け、と書かれていたが、これだけ人数がいたら、熊鈴を鳴らすのも妙な感じだ。 だが、小さい子供をつれたお父さんは子供に時々手をたたかせて、熊避けさせていた。とてもいい学習路だなぁ、と感じた。 遊歩道は、まず林の中をゆるやかに下って行く。木々がとぎれて、草原のような場所に出る。まるで高山にいるような感じで黄色い花(たぶん、キオンだ)がゆれる向こうに羅臼岳が見えたりする。海が近い感覚は全くないが、突き当たった先がいきなりスパンと途切れて崖になっていて、その先が青い海だった。 ![]() ![]() ![]() 林の中の長い下りから笹の草原へ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 滝見台は左側、フレペの滝は右側の崖から落ちているのだが、左側の滝見台に登らないとよく見えない。 滝見台に登って、振り返るような感じで覗き込むと、ぐいっと奥まった崖の奥に滝は落ちていた。 うわー、あれが涙としたら、号泣じゃん、乙女。 確かに女性的にさわさわと落ちているのだが、涙というのとはちょっと違うと思う。なにせ何条も筋になっているし。 しかし、おもしろいのが、滝の上流も十分に見通せるのだが、滝の上には川も沢もない。いきなり滝が出現しているのが、滝見台からとてもよく見える。 つまり潜流瀑なのだ。 あれ、湧水なんだ〜。 燕らしい小さな鳥が滝の前をたくさん飛んでいて、乙女の涙なんて悲しい名前に似つかわしくなく、楽しい感じに見えた。 滝見台の一番端っこから首を伸ばしてみるとなんとか滝が海に着いている場所が見てとれる。だが、落差がわからない、全体が見通せない、そんな神秘的な見え方のほうがこの滝は綺麗に見えるのかもしれない。 行きにゆるやかに下った分、今度は緩やかに登りながら自然センターまで戻る。うーむ、北海道で汗かいてしまった。看板に所要時間40分と書かれていたが、本当にそれだけかかった。 ![]() たぶん、羅臼岳だと思う。 ![]() ![]() もっとも、ロングドライブで縮こまった体にはちょうどいい運動になったけど。 あとは宿に向かって走るだけだが、途中でチェックを入れておいた三段の滝に立ち寄ることにした。 立ち寄る、と言っても、334号線沿いにあるので、徒歩0分だ。 自然センターからウトロを通り越して進み、確かこの辺だったという実に分かりやすい駐車スペースに三段の滝はある。 滝を見るためにわざわざ作ったのかなぁという感じの太鼓橋が滝の前に渡されていて、そこから滝を見上げられる。 とはいえ、滝はそんなに大きくない。 というか、くの字にに曲がっていて、3段あることもよく分からない状態だ。夏場のこと、木々の葉っぱが流れを隠していてなおさら落差を分からなくしている。 ダンナがなんとか橋の下に行って最下段を下から見上げられないかと覗き込んでいると、どうも釣り人らしい人が国道の橋と太鼓橋をくぐって駐車場に出て来た。が、ウェダーをつけていてウェダーが膝上まで濡れている。どうも濡れずに橋の下に行くのは難しいらしい。 仕方がないので、橋から見上げたが、三段の滝らしい姿にはならなかった。 むしろここでは蝶など撮影して楽しませてもらった。 ![]() ![]() ![]() 時刻はすでに午後4時前。本日の宿は、御根湯温泉のすぐ近くにある塩別温泉だ。道東の広大な畑の向こう側に斜里岳がそびえるのを見ながら国道39号線を走り、塩別温泉に着いたのは、午後6時過ぎだった。 ![]() たぶん斜里岳なんだろうなぁ。トウモロコシ畑、広いっ。 塩別つるつる温泉って、旅館の名前かしらん、っていう温泉で、日帰り温泉施設に宿泊施設がくっついたような場所だったが、お湯も料理もとてもよくて大満足だった。 つづきは、 2013年夏の北海道A(銀河・流星の滝)へ |
交通 オシンコシンの滝 道東自動車道のこの時点での最終インター足寄まで行き、そこから先は幾通りか行き方はあるが、我々はナビの案内する通りに国道241号で阿寒湖の手前まで行き、国道240号で美幌町へ。そこから国道334号をひたすら東に走り、オホーツク海に出て知床を目指した。本文にある通り、ナビの示す到着時間よりも比較的早めに着く。ただし、安全運転は心がけましょう。 フレペの滝 オシンコシンの滝からさらに知床の先のほうに向かって走ると、ウトロという漁港と温泉のちょっと賑やかな場所になる。そこを通り越してさらに走るとほぼ自動的に知床自然センターに着いてしまう。その駐車場に自動車を入れて、センターの裏手にある遊歩道を歩いて20分ほどで滝見台になる。道はなだらかだが、ハイヒールやサンダルはやめておいたほうがいいだろう。なお、ヒグマの生息地であるので、注意したほうがよい。 三段の滝 オシンコシンの滝とウトロの間くらいにあったと思う。海とは反対側になぜか太鼓橋があったら、そこに三段の滝がある。駐車場も広いので、見つけるのは難しくないだろう。 |