鈴ケ滝、2013



小滝
相変わらず美しい小滝だ。
実は鈴ケ滝よりも絵になる滝かもしれない。


滝つぼ付近まで下りて撮影。


上の写真を撮影するダンナ。
どこにいるかわかりますか〜?



モミジを前にして、
とても涼しげだ。



鈴ケ滝
久しぶりの鈴さま。
秋のわりに水量はやや多いほうだ。



遊歩道から鈴ケ滝全体が見える場所より。
この位置が一番鈴ケ滝が大きく見えるかも。



あれ、思ったより鈴ケ滝が
小さく写ってしまった。
手前の岩によりかかって、
ダイモンジソウ撮影中のダンナがいるのだけど。


2013/9/23 鈴ケ滝(55M) 小滝(38M) 新潟県村上市

2011年、新潟県と福島県の県境で集中豪雨があり、あちこちで被害が出た。
県の北に位置する村上市でも林道に被害が出て、鈴ケ滝に行く道が崩落してしまった。当初、いつ復旧するのか分からない状況だったが、今年の夏に復旧して、鈴ケ滝まで行かれるようになったとの情報を得た。
ならば、行かねばなるまい。
今回は近くにある天蓋山を登ってからの訪問になった。(山のレポはこちら
そのために午後に遊歩道の駐車場に着いたのだが、あらまあびっくり、この林道の果てにある秘境ムードたっぷりの場所に自動車が3台も止まっている。
細い林道でも数台にすれ違ったし。
この先に行かれる場所はないので、つまりみんな目的地は鈴ケ滝。
ええー、鈴さま、けっこう人気のスポットになったの〜?
まあ、9月になってもずっと暑い日が続いて、涼しい滝前に行きたくなる連休のなか日だ。鈴ケ滝に人が多く行っていてもおかしくはないだろう。
多いと言っても、せいぜい1日に20人程度だろうけど。
遊歩道を下って行くと、小滝の前の橋に新しい看板が立っていた。前にはこんなのはなかったはずだ。
  
こんな看板、前にはなかった。

  
小滝の滝見台?
小滝の前にも滝見台的な張り出しがつけられている。
できれば滝下に下って行って欲しくない感じだった。ダンナは滝下まで行って撮影したが、私は遠慮しておいた。
小滝前でもほかの見学者がいたが、その先ずっと下って吊り橋になる前に河原に出て遊んでいる家族もいた。
こんなににぎやかな鈴ケ滝もめったにないなぁ。
看板が新しいのがあったので、吊り橋も整備されていると思いきや、底板が腐りかかっていて、穴があいている部分もあったりして。
この吊り橋は怖い。床が信用できない橋、安心して渡れるわけないだろう。
  
穴が開いているのよ、吊り橋。
とにかく渡りきって、登って行く。
おお、鈴ケ滝が見えた。
雄大な山々の中、雄大に落ちている。
最初に見えるこの姿が一番素晴らしいのかもしれない。
滝前に下るのはちょっと大変だった。
地面が崩れているうえにぬかるんでいる。
階段があったはずなのが、斜めになったり外れたりしているので、自分で足場を確保しなければならない。ついでにトゲトゲの植物も生えている。
なんとか頑張って滝前にたどりついた。
この季節にはダイモンジソウが咲いているのは知っていたが、滝前の岩の上にかわいらしく咲いているのをみつけてうれしくなった。
歩くと分かるのだが、鈴ケ滝は花の滝である。たくさんの花が咲いている。9月のこの季節の主役はダイモンジソウだ。
    
  
滝に揺れるダイモンジソウ。
昼食を食べてしまったあとなので、いつものように岩の上で滝を愛でながらのんびりするでもなく、戻ることにした。
途中で我々よりもかなり先輩のご夫婦らしい人とその息子さんらしい人とすれ違った。
奥さんがいい滝ですね、滝の前まで行けますかと尋ねて来たので、看板のある場所までが無難です。滝前まで行けることは行けるのだが大変だと教えた。
あとから来た息子さんがなんだか地面を覗き込んで写真を撮っているので何かと尋ねたら、あららららら、火炎茸。
「これって、もしかして、とんでもないキノコなんですよね」
「猛毒っていいますよね」
なんて会話をした。
  
触っただけでもただれるという火炎茸。
駐車スペースまで戻り、林道の先を歩いて鈴ケ滝の横顔を見てみることにした。
滝を上から見ても滝らしくないのだが、鈴ケ滝の場合は横から見下ろすことができて、高度感を味わうことができる。
見ると、さっきの老夫婦と息子さんが滝前まで行ったらしく、遊歩道に復帰するために泥だらけの道をよじ登っていた。やめとけっと言ったのになぁ。でも、滝前に出て、飛沫を浴びて、滝を実感できただろうなぁ。
  
  
鈴ケ滝さまの横顔。別の滝みたいですね〜。
林道の脇にはリンドウの花も咲くことがわかった。本当に花の滝だ。
    
ちなみに、林道が崩落した場所は鈴ケ滝にかなり近い場所で、懸命の復旧作業の様子がよく分かる。仮におかれたガードレールがある場所は路肩が危ういので近寄らないほうが無難だ。
数年前に行った時よりも全体として舗装部分が多くなっていて走りやすくなっていた。とはいえ、細い林道のこと、気軽には侵入しないほうがいいのも事実。
より多くの人に見てほしい鈴ケ滝だけど、安全にだけは留意してほしい。火炎茸にも触らないようにね〜。
交通
  鈴ケ滝  行き方は鈴ケ滝のレポに詳しい。
ただし、現在は林道が鈴ケ滝より先が通行止めのロープが張られていて、まるでそちらがわが遊歩道に見えてしまう。
遊歩道は看板に向かって立って左手、下に向かって下って行く徒歩でしか行けない道なので注意。


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