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玉垂れの滝
緑の苔も美しい湧水の滝。
本流以外にもあちこちから水がわき出て
落ちている。


大きさ比較写真なんですが。
右端の真ん中あたりにダンナが立っている。
うーむ、岩盤と同化している。


滝の水は、暑い日だったので、
かなり冷たく感じられた。



岩盤の途中から
水がどんどんと湧き出でている。



滝の上流はきれいな森。


右岸の滝の中間くらいまで
登れる場所から滝つぼを見下ろす。



同じ場所から滝の横顔。


沢を少し下って、
滝を含む空間を撮影。
雨で暗かったが、
晴れた日であれば気持ち良い場所だろう。
2012/9/1 玉垂れの滝(7M) 群馬県嬬恋村

最初に断っておく。玉垂れの滝は群馬県の滝で信州の滝ではない。しかし、信州の滝に行くついでに立ち寄ってしまったので、どうしても夏の信州Aになってしまう。決して勘違いしているワケではありません。

7月、夏風邪のために夏山登山を諦めて、お手軽な池の平湿原に足を向けたのだが、その夏風邪の後遺症に9月に入ってからも悩まされていた。
9月に入ったとはいえ、特別暑い夏がまだまだ続いていて、地元の新潟県内では涼しくて体力がなくても歩ける場所が思い当たらない。そんな時に思い出すのが湯の丸高原で、今回は駐車代金もかからないし、比較的簡単に登れてマツムシソウなどの花も見ることができる湯の丸山に登るつもりでいた。
今までは湯の丸高原の地蔵峠に行くのに上信越道東部湯の丸インターを利用して行っていたのだが、よくよく調べたら長野須坂インターから菅平高原を通って、ちょっとだけ群馬をかすめて反対側から地蔵峠に行ったほうが早くて安いんじゃないか、ということに気がついた。
と、いうことで、長野が目的地ではあるが、ちょっとだけ群馬にも入ったのである。
そこで全くノーチェックだった「玉垂れの滝」の看板を通りすがりに見つけたのだった。そう、この滝、立ち寄るつもりはさらさらなかった滝なのだ。看板があって、本当によかった。
きゃあ、これ、みんなキャベツだよ、と、高原を一面に埋め尽くすキャベツ独特の水色っぽい緑のじゅうたんを見ながら、湯の丸高原に向かう県道に入ると、なんだか空模様が怪しくなってきた。それまではまぶしいくらいの太陽と青空だったのに、山の上は真っ白な雲の中だし、瞬く間に青空はなくなってしまったし。
それでも、まだ雨は落ちていなかったので、玉垂れの滝の駐車スペースに自動車を入れて歩きだした。
まず、小さな吊り橋がある。それを渡って、あずまやと小さな池の向こう側に伸びている遊歩道を歩く。
    
  
駐車場から看板方向に進むと吊り橋がある。
    
  
吊り橋を渡ると池があり、遊歩道が伸びている。
両側から樹木が覆いかぶさっているような空間で、ただでさえ雲がたちこめて暗いというのに、なんだか真っ暗な感じになった。
沢を左手に見ながら歩き、橋で沢を渡ると、もう滝が見えた。
あらまあ、なんて楚々とした滝でしょう。
見るからに湧水の滝とわかる緑の苔の上を涼しげな水が幾筋も垂れている。ああ、玉垂れの滝って、よく名付けたなぁ、と思うような滝である。
岩盤のそこここから水がわき出ているのも見てとれる。
沢が浅いので、沢を渡って滝を右から左から見ることもできる。
少し下流にはトリカブトも咲いていたりする。
だが、しまいに雨がポツポツと当たりだした。空は真っ暗である。もちろん滝前も真っ暗。清らかで美しい滝なのに、このお天気では暗い滝の印象しか残らない。
雨が本格的になる前に自動車に戻ろう、ということで、滝をあとにした。

で、ここから少し標高を上げると湯の丸高原の地蔵峠になる。その駐車場に自動車を入れたあたりでは、もう本格的な雨になってしまっていた。
嘘だろ〜。新潟はめちゃくちゃ晴れていたぞぉ〜。このあたりが雨になるなんて、天気予報は出ていなかったぞぉ〜。
体調がスッキリしないなか、雨具を着て湯の丸山に登るつもりにはなれない。だが、せっかくここまで来てすごすごと戻るのも、なんだかもったいない。
せめてマツムシソウが見たい。
と、いうことで、7月にシャトルバスで行った池の平湿原に行くことにした。9月なので自動車で駐車場まで行ける。1台500円の駐車料金ですむのだ。
広い遊歩道と木道なので、傘をさしても歩けるだろう。
幸いなことに、池の平湿原では小雨程度で花を見るのに困るほどの雨にはあわなかった。マツムシソウも咲いていたし。
    
  
お目当てのマツムシソウ。ヤナギランもまだ咲いていた。
  
  
すでに草紅葉?の鏡池。
    
  
エゾリンドウとイワインチン。
    
  
ウメバチソウとヤマラッキョウ。
湿原をぐるりと一周して、ちょうどお昼時だったので、そういえば玉垂れの滝にはあずまやがあったと思い出して、もう一度玉垂れの滝に戻った。あずまやで雨をしのぎながら昼食にした。

さて、まだお昼を過ぎたばかりだが、この先どうしよう。とりあえず滝にも立ち寄るつもりであったので、雨の様子を見ながら菅平高原近くの滝と峰の原高原近くの滝へ行くことにした。           2012年夏の信州B浄水の滝へ
交通
  玉垂れの滝  最寄ICは、上信越道長野須坂IC、もしくは、上田菅平IC。我々は新潟からだったので、長野須坂ICを利用。
国道406号入り、菅平高原を通過。左手に菅平ダムを通り越して標高を下げ、菅平口という交差点でUターンに近い左折をして鳥居峠、嬬恋村方面に進む。嬬恋村に入り、田代交差点で県道94号に入り、湯の丸高原を目指す。
長野県に入る手前、左側に看板が出ているのですぐにわかる。

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