鈴ケ滝、2014



小滝
この日も清楚な姿を見せてくれた。
本当に綺麗な滝である。



鈴ケ滝
夏の終わりの鈴ケ滝。
遊歩道の途中から撮影。


こちらは、看板のある場所から撮影。
左岸側の巨大岩と、
その横の三角の岩の間に
カメラマンが2人いるのが分かるかな。




看板のある場所に立つダンナ。
つまり、上の写真を撮影中のダンナ。
ここから滝前まで下れるが、
今回はパスした。



遊歩道の途中から、
鈴ケ滝とその下流を含めて撮影。
滝つぼから水は、
左岸がわの巨大岩の向こう側をまわって、
下流に流れているのが分かる。



鈴さまの横顔。
緑が濃くて、水流がよく分からない。
比較的水量は少なかったかな〜。
2014/8/23 鈴ケ滝(55M) 小滝(38M) 新潟県村上市

夏風邪をひいた。
だというのに、天気予報とは裏腹のとてもよく晴れた土曜日の休日になってしまった。
熱はないので、多少なら歩ける。
さりとて、咳込む状態なので、無理はできない。
どこかいいところはないかなあ、ということで、鈴ケ滝に行ってみることにした。
実はこの数日前に掲示板に遊歩道が水没していて、鈴ケ滝まで行けなかった旨の書き込みがあったのである。
遊歩道が水の下になるくらいの水量の鈴ケ滝に興味があったし(こらこら)思い出してみても、鈴ケ滝に行くまでの道で水没しそうな場所はなかったので、検証してみたかった。
ここ数年、山には集中豪雨があって、沢が姿を変えることもしばしばある。
鈴谷もそんなことになっているかもしれない。
高根集落から川沿いの林道に入ると、いきなりコンクリートミキサー車と鉢合わせた。すれ違い困難な道だったが、わずかにバックしただけでなんとかすれ違える場所になった。ああ、そうか、土曜日だから工事があるんだ。
って、この先の林道、ずっとあんなんとすれ違うかもしれない危険が伴うのか。
幸いなことに大型ダンプとはそれきりすれ違わなかったが、工事関係者の自動車と数台すれ違った。
毎度ながら、鈴ケ滝への林道はちょっと怖い。
ゴールドパークへ抜ける道との分岐から少し登ったところで、外国人らしき2人組が歩いて登っているのを追い越した。え、鈴ケ滝へ行くのかなぁ。ここからだとかなり距離があるけど。ってか、どこから歩いて来たんだろう。
鈴ケ滝の駐車スペースに着くと、自動車が2台駐車していた。
遊歩道に下りようとした所で、腕に腕章をつけた保全員らしき人が戻って来た。
ちゃんと見まわっているんだなぁ。全く何も言っていないところを見ると、滝にはちゃんと行けるらしい。
歩き出すと、すぐに小滝が見えた。
いつもながら、清楚で可憐な印象のある素晴らしい滝だ。
このもみじたちは、黄色く色づくのか、赤くなるのか。いつもいつも紅葉したら素晴らしいだろうと思いながら、秋には来ていない。
穴の開いた木の橋を渡り、しばらくすると、吊り橋になる。
この吊り橋も床板はそろそろ張り替えてよ、と思うくらいに傷んでいるが、通るのに困難なことはない。
    
さて、掲示板の情報によると、吊り橋を渡って少ししたら遊歩道が川の下になっていたとか。
あれ、すぐにアルミの梯子がつぶれた感じの階段になって、登るぞ。
ということは、水の下にはなりようがない。吊り橋よりも遊歩道のレベルのほうが高い。
別段、崩れているふうでもなく、いつも通り遊歩道を歩くことができて、目前に豪快に落ちる鈴ケ滝が見えた。
あ、カメラマンが滝前に陣取っている。
近づいて行くと、どうやら本気モードのカメラマンらしく、本格的な三脚をしつらえてじっくり滝を狙っているらしかった。
看板のある場所から滝前に下るには泥だらけになるしトゲトゲの痛い草も生えているし、ついでに咳も出てきたし。
カメラマンの邪魔にならないように、われわれはここで引き返すことにした。
吊り橋のたもとまで来て、あ、と気がついた。
遊歩道と反対方向にも踏み跡がある。
つまり、滝に向かって歩いた場合、吊り橋を渡るとすぐに遊歩道は左に行くのだが、右側にもくっきりと踏み跡があるのである。
これをたどってみたら、見事に川に向かっていた。
たぶん、釣り人がつけた踏み跡だと思う。
我々は何度も鈴ケ滝に行っているので、遊歩道を見誤ることはないが、初めての人は右側に見える踏み跡に入り込み、川に向かって伸びている道に愕然とするだろう。道が水没していると思っても不思議はない。
おそらく、投稿してくれた人はこっちに行ってしまったんじゃないかなぁ。推測でしかないけれど。
吊り橋を渡りきった場所にも矢印看板があるといいんだが。
小滝まで戻って行ったら、なんと林道で追い越した外国人2人が下りてくる所だった。は、早いっ。こんな短時間で歩いて来たんだ〜。なんだか楽しげに写真を撮影していたので、歩くのは苦じゃないと見た。
駐車スペースに戻って、ロープで侵入禁止になっている林道を少し歩いてみることにした。
まだダイモンジソウは咲いていなくて、クサボタンのうす紫色だけが目立った。
鈴ケ滝の横顔をハギの花が見下ろしていた。
  

  
あまり体調もよくないので、自動車に戻り、高根集落まで行って、今度は天蓋山方面に進む。
そこまで行くと公園があり、のんびりとすることができる。
よく晴れた土曜日なのに、綺麗な公園にはだれもいなくて、じつにゆったりと昼食をとることができた。
紫の菊系の花がたくさん咲いていて、それに吸い寄せられた蝶もまたたくさんいた。
もうちょっと使ってくれる人がいるといいのにな、この公園。
などと思いながら、ゆっくりと土曜日の晴れを満喫することができた。
  


  

  
交通
  鈴ケ滝  行き方は鈴ケ滝のレポに詳しい。
ただし、現在は林道が鈴ケ滝より先が通行止めのロープが張られていて、まるでそちらがわが遊歩道に見えてしまう。
遊歩道は看板に向かって立って左手、下に向かって下って行く徒歩でしか行けない道なので注意。
また、遊歩道途中の吊り橋から先が左右に分かれているように見えるが、遊歩道は左である。右側は釣り人用の踏み跡で、川に向かって途切れている。
吊り橋より上流がわも小さな滝になっているので、渡渉して行こうとは思わないように。


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