2015年桜ついでの滝@2015年桜ついでの滝めぐりAへ
黒山三滝





天狗滝
いやぁ、幽玄な雰囲気の写真になったこと。
曇天とはいえ、午後三時前でこの暗さである。
滝の半分が見えないのが、なんとも神秘的で
いかにも修験の霊場の滝らしい。



遊歩道の上がわから撮影。
って、わけのわからん写真になりました。
左下の青いのがダンナで
滝は、ずっと奥の白い筋。
と、いうことで、上の写真の撮影位置は、
意外と滝からは離れている。



上の写真の白い筋にしか見えない滝を
アップにしてみた図。
岩の向こう側までは見えない。




男滝・女滝
上が男滝、下が女滝。
これは、滝壺前まで下りて撮影。
楚々とした夫婦滝である。


滝前にある夫婦橋から撮影すると、
女滝の滝壺を見下ろせる。


男滝
説明看板の裏から階段を上がると
男滝が全部見える。
下から見るより落差を感じられる。
滝の向こう側の岩盤に
鏡餅が供えられていた。



落ち口。
ピュッと飛び出していた。



途中で飛び出した水流と下の水流が
合わさる部分。



滝つぼ。
椿の花がたくさん落ちていた。



薄紫の花がアクセント。


女滝
ストン、と落ちる素直な滝。


どっちの滝にも立派な石碑がある。


大きさ比較。
右端にダンナがいます。



これが夫婦橋を入れた滝の図。
2015/4/5 黒山三滝
  天狗滝(13.6M)男滝(11.2M)女滝(4.5M) 埼玉県越生町

4月に入ると、桜追いを始める我が家。2015年の春は早く、例年よりも桜の開花も急いでいるようだった。
ところが、どうも週末の天候がよろしくない。
桜色の花には青空がいいのだが、どこもかしこも小雨か曇天の予想だ。
どこに行こうか思い悩んでいた時に埼玉県北本市の石戸蒲桜が満開であるという情報があった。蒲桜は五大桜の一つで、桜追いを自負しているわりにまだ見たことのない桜だった。というのも、有名桜は混雑が必至で、どうにも行くきっかけを失っていたのである。しかし、予想は雨もしくは曇り。と、いうことは、あまり人出もないんじゃないか。そんなこんなで埼玉県に行くことにしてしまった。
  
石戸蒲桜。散り始めで花びらの絨毯。
めでたく桜も見終えて、どこか近くに立ち寄る滝はないか、ということで、行くことにしたのが黒山三滝である。
実はここにはなぜだかあまりいい印象がない。
暗いイメージと虫がいっぱいいたイメージだ。
なんでまたそんなイメージが植えこまれたのかというと、24年前に来たことがあるのだ。うひゃ〜、にじゅうよねんまえ〜。
その頃はまだ東京在住で、将来滝をめぐるHPを立ち上げるなどとは想像もしていなかった頃である。滝は好きではあるが、好んで見に行くほどの趣味でもなかった。
ではなぜ比較的マイナーな黒山三滝に行ったのだろうか。今となってはまったく分からない。しまいに、暗くて虫だらけのイメージしか抱いていないのだ。
さて、24年後の今年、行ってみたら全く覚えていなかった。おいおい。
ナビの案内するままに着いた場所は「こんな所だったっけ〜」というくらい記憶にない場所だった。
    
  
駐車スペースはこんな感じ。宿の庭には、コブシらしい白い花が見事に満開。
  
  
関東ふれあいの道だそうだ。
  
  
いわなの塩焼きののぼりはあるが、まだやっていなかった。
さらに曇天の午後になってしまったので、山の中に入ったらホントにうす暗くになってしまった。また暗いイメージがついちゃうよ。
さすがに滝を見るにはまだ肌寒いシーズンである。駐車スペースにもほとんど自動車はない。
廃業したらしい無人の宿の脇を通り、左に小川を眺めながら歩いて行くと、左側に道案内があった。
  
道案内発見。
「天狗滝」
へぇ、三滝のほかにも滝があるのか。いや、こらこら、忘れているにもほどがある。黒山三滝はこの天狗滝と男滝女滝をあわせて三滝なのだ。
案内のある場所からでも覗き見ると細い谷の奥に滝が落ちているのがわかる。
錆びた橋を渡ると、石の階段が続いていて、滝好きにはたまらない雰囲気の遊歩道になる。
ないほうがいいんじゃないか、という感じの橋で沢を渡り、滝に近づく。
    
  
岩を彫ったような階段が続く。
天狗滝は下から半分以上を岩で隠された滝だ。薄暗いのもあいまって、本当に天狗がお出ましになるような幽玄な雰囲気に包まれていた。
ただ、遊歩道の先から滝つぼまではもう少し距離があるのだが、「ここから先は危険なので近づくな」という旨の立札がデンと立てられていた。
  
左側の木にくっついているのが立札。
いつもであれば自己責任で滝のそばまで行ってしまうのだが、どうにも薄暗く、さらに滑りやすそうだったので立札の言うことを聞いた。
24年前のアルバムを見てみたら、24歳若い私がほぼ滝つぼま行ってにっこり笑ってましたとさ。うーむ、滝○カの片鱗見たり。
滝前から遊歩道はさらに上まで伸びていたので、別角度から滝が見られるかしらん、と登ってみたが、結局木立に阻まれてあまりいい眺めではなかった。遊歩道はその先もさらに上まで行っていたが進まずに戻った。
林道に復帰して、さらに進むと、まだ営業前のお土産屋になった。その軒下をくぐる感じで道が続いてる。もしお土産屋が開いていたら、ちょっと通りづらい感じだ。
  
林道のカーブを曲がると、

  
右側の階段の先が男滝、女滝。

  
ほぼお土産屋の軒下の階段。

  
そこを抜けると、

  
男滝、女滝になる。
そこを抜けたら、それほど歩かずに男滝と女滝になった。
「こんな滝だったっけ」
あー、また覚えていないか。
ま、それはそれで新鮮な感じでいい。
お土産屋があるくらいの滝なので、もう少し人がいるかと思いきや、滝前には我々だけだ。
男女の滝は薄暗い山中をさわさわと落ちている。
滝前に橋があり、そこから見るのも、橋を含めて滝を見るのも絵になる感じだ。
上が男滝で、下が女滝。橋のたもとから女滝の滝つぼまで下ることができる。男滝へは説明看板の近くにある階段を登って行くと近づける。
    
  
男滝前に向かう階段。男滝の正面には上のあずまやに行く橋がある。
ちょうど男滝の脇に、たぶんムラサキヤシオなんじゃないかなぁ、うす紫色の花が咲いていて可愛らしかった。
それぞれの滝壺に、椿の花がいくつも落ちていて、この時期ならではの風情になっている。
人がいないのをいいことに、あちこちから滝を撮影した。
さて、戻る途中の林道で気になったのが、昨年植えられたばかりらしい桜の苗木につけられていた看板だ。
林道沿いに何本も植えられていたのだが、それを大量に盗んで行く事件があったらしい。苗木だから小さいので簡単にもって行ける。大量となると、個人が楽しむ類ではないだろう。記念樹でもあるらしかったので、なんとも心が痛くなる。
犯人には、天狗様がお仕置きしてくれるといいんだが。
そんなことを思いつつ、ものすごーく久しぶりすぎて新鮮な滝訪問を終えた。
  
  
  林道脇にはエンゴサクやキケマンが咲いていた。
 交通
  黒山三滝  えーと、完全にナビ任せで行ったもんで、今ひとつルートが分かりません。地図を見ると、最寄ICは、関越道東松山IC。県道41号で越生町に向かう。JR八高線を通り過ぎ、越生の街並みに入り、県道61号に乗って越生梅林方面に向かう。
あとは、道々に案内があるので、その通りに走ればよい。
駐車スペースから10分かからずに天狗滝の案内、そこから5分かからずに男滝、女滝になる。
天狗滝は多少滑りやすい足場になるので注意が必要だが、男滝、女滝については、ハイヒールでも行ける。

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