鈴ケ滝、2015




小滝
いつ来ても麗しい小滝姫。
いつか手前のモミジが色づいた頃に
見てみたいものだ。



小滝の横顔を下流から撮影。
けっこう角度がついて落ちている。




鈴ケ滝
小さく見えちゃうな〜。
いつもながらに豪快さんだ。
遊歩道の途中から撮影。


滝前にて撮影。
滝の両脇の岩盤にも
よく見ると花がたくさん咲いている。



林道より撮影した鈴ケ滝の横顔。
緑が濃くて、滝が埋もれそうだ。
2015/7/4 鈴ケ滝(55M) 小滝(38M) 新潟県村上市

この週末は雨がちな予報だった。
確かに土曜の朝起きた時には空はどんよりとしていて、今にも泣きだしそうだった。
素人が山歩きをする天候ではない。
さりとて、こんなオンシーズンの土曜日に家に閉じこもっていられるだろうか。
と、いうことで、今年も行って参りました、鈴ケ滝。土砂降りでさえなければ、傘をさしても行けるという判断だ。
例によって天蓋山へ向かう途中の公園で昼食をとってからの訪問だ。
この日は公園近くで猿の一家が道路を歩いているのを見てしまった。おにぎりを食べているところを襲撃されたら怖いと思っていたが、猿よけのバーンという爆発音がする装置が定期的に音をならして猿を追い払ってくれていた。ただし、間隔があるので、いちいち人間も驚かされてしまうのが難点だが。
幸い、それほどお天気は悪くならず、曇りのままである。
高根集落を過ぎて林道に入ると、またもや工事車両のでっかいトラックとすれ違って、ひやひやさせられた。この道はホントに土曜日はちょっと怖い。
薄暗い曇天の日なのだが、鈴ケ滝の駐車スペースには1台自動車がとまっていた。
あれ、こんな看板、あったっけか。真新しい木の柱に黒々と鈴ケ滝と書かれた道標がある。昨年の8月に来た時にはたしかに無かった。おやまあ、少しは鈴ケ滝に力をいれるつもりがあるのかしらん。
  
真新しい入り口の表示。
仕度をして遊歩道を下る。
まず、小滝。
おお、今日も麗しい小滝姫。
もみじの緑をまとって、末広がりにさらさらと落ちている。
小滝を撮影して、さらに遊歩道を進む。
すると、小滝の下流にある橋の床板が一部新しくなっていた。
山奥の滝は、一度遊歩道を作ったきりであとは全く面倒をみなくなって、橋や階段がボロボロになるにまかせていることが多いのだが、鈴ケ滝は気を使ってもらっているらしい。ちょっとだけうれしくなった。
駐車スペースにあった自動車の人たちらしい2人組とすれちがったので、滝前は貸切だと分かる。
さらに進むと吊り橋になるが、あらまあ、吊り橋の床板もリニューアル。全部きれいになっているじゃないですか。さらにうれしくなった。
吊り橋を渡ると、間違えやすい右に曲がる踏み跡に迷い込まないようにロープで通せんぼしていた。橋を直す際に気になったのか、わがサイトの昨年のレポートを見てくださったのか。さらにさらにうれしくなった。
  
ダンナのいる部分が新しい床板。

  
昨年は板に穴があったのにね〜。

  
右に行かないようにロープしてある。
さあ、鈴ケ滝だ。
昨年と変わらず、いや、ほんのちょっとだけ水量が多いかな〜という姿で落ちていた。
ごくごく最近草刈をしたらしいので滝まで下る道もくだりやすい。
この季節の鈴ケ滝の楽しみは花で、時期的にはちょっと遅いかもしれないが、ヒメサユリやキスゲが見られるかもしれないと期待していた。
そんな気持ちで見まわしてみたら、あら、オレンジの花が咲いているわ。キスゲかしらん。
滝前にある巨大な岩の上にチラホラとオレンジ色の花が見える。前に見た時はキスゲは滝の左岸がわに咲いていたと思うんだけど。
よーく見てみたら、おお、イワユリじゃありませんか。
この花の滝は、イワユリまで咲くのか。
よく見ると、ヒメサユリが咲いていたあたりにもオレンジ色が見てとれた。
滝があまりに大きいので、あの大きな花が目立たなくなってしまっているが、滝とならんで咲き誇っている。
  
最大望遠です。
ホントにすごいなぁ、この滝は。
滝前まで行くと、水しぶきがすごくて、石がとても滑りやすくなっていた。
ダイモンジソウが咲いていた滝つぼのそばの岩にはオオバギボウシが咲いている。
たぶん、この鈴ケ滝もお姫様なんだろうなぁ。そりゃあ、小滝よりも豪快さはすごいものがあるが、こんなに花に愛されている滝はないと思う。たぶん、滝も花を愛しているのだ。豪快なのに、鈴ケ滝なんて可愛い名前があるのも、そう思えば頷ける。
滝をあとにして、今度は駐車スペースより先の林道を歩くことにした。
ロープを跨いで、歩いて行くと、林道の半分近くをふさぐ大きな石が落ちていた。これでは自動車は通れない。だいぶ時間がたっているようだったので、我々が昨年来てからこっち、自動車は入り込んでいないようだ。以前は鈴ケ滝より上流の鈴谷に釣り人が来ていたり、さらに先に何かの大きな工事が行われていたものだが。
道は荒れていたが、そのかわりに花はたくさん咲いていた。
  
道をふさぐ大岩。
キリンソウやアカバナノシモツケ、トリアシショウマ、オオバギボウシが群生していた。
鈴ケ滝は、もしかしたら、毎月来てもいいくらい花が咲き続けていてる。
この滝が百選の滝でよかったなぁ。百選に選ばれていなかったら、来ることもなかった滝だもの。
この滝が我が家の一番滝であることがますます誇らしくなった。
交通
  鈴ケ滝  行き方は鈴ケ滝のレポに詳しい。
ただし、現在は林道が鈴ケ滝より先が通行止めのロープが張られていて、まるでそちらがわが遊歩道に見えてしまう。
遊歩道は看板に向かって立って左手、下に向かって下って行く徒歩でしか行けない道なので注意。
また、遊歩道途中の吊り橋から先が左右に分かれているように見えるが、遊歩道は左である。右側は釣り人用の踏み跡で、川に向かって途切れている。
吊り橋より上流がわも小さな滝になっているので、渡渉して行こうとは思わないように。
この日の鈴ケ滝周辺の花々
      

      

      


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