2017年夏、白山市の滝めぐりその@2017年夏、白山市の滝めぐりそのA綿ケ滝へ

ホワイトロードの滝たち





ふくべの大滝
落差86メートル。
標高900メートルの場所にあるそうだ。
それでこの迫力はすごい。
左端に写っているのは、
道路の基礎部分。


岩盤も美しい。
パンフレットによると、
周辺の岸壁を「蛇谷金襴銀襴壁」
と呼ぶ人もいるそうだ。



姥ケ滝
落差111メートル。
今度こそ、老婆が振り乱した白髪に見える。
2006年の時はちょっと水量が少なくて、
振り乱したようには見えなかった。


鑑瀑台の一番上から撮影。


河原に下りて撮影。
こっちのアングルは初めて。
一番下の段だけでもかなりの落差がある。


白髪が流れ込む川はとても澄んでいてきれいだ。



岩底の滝
落差30メートル。
あらまあ、木々が邪魔でよく見えない。


沢はかなり上の方から
ストンストンと滝の連続になっているようだ。



かもしか滝
またの名を「五色滝」
落差40メートル。
蛇谷大橋からすぐそばに見られるが、
落差40メートルもあるようには見えない。
ってか、橋の下のほうまで滝だと思う。


一番上に見える流れ。
つるっとした一枚岩に見える。


中央あたりの釡。
落石や流木で流れが変わっているようだ。



しりたか滝
落差100メートル。
上の段は向きが違って見えないそうだ。


滝つぼのすぐ下流が
あまりにも直線的で人工の堰かと
思ったが、拡大してみても
自然なのか人工なのか
よくわからなかった。



赤石の滝
またの名を「三味線の滝」
落差50メートル。
よかったよ、ちゃんと三本あったよ〜。


ほぼ同じアングル。
だって、近くに駐車スペースがないんだもん。
 
2017/8/13   白山白川郷ホワイトロードの滝たち

2017年の夏休み、いつもより長めのお休みになったのだが、諸事情で宿泊するほど遠出できない状況だった。
せっかく遠征できる機会なのになぁ。朝早く行って、夜遅くなってもいいから、見ごたえのある滝はないかなぁ。
そんな都合のいい希望は、意外に叶えられるものである。
姥ケ滝。
百選の滝でもあるこの滝には久しく行っていない。調べて見たら、あららら、もう10年以上前のことだ。(2006年のレポはこちら)
当時はまだ東海北陸自動車道が白川郷まで通っていなくて、日帰りは厳しいかな、と思える場所だった。
が、今や中央道までつながって琵琶湖を見なくても名古屋に行けるようになった。
いや、琵琶湖はどうでもいい、日帰り圏内が広がった、ということだ。
そんなこんなで、今年の夏は1回でちょっとおいしい白山スーパー林道の滝たちにしよう、ということになった。うん、2006年の記憶だからね、まだ白山スーパー林道と思っていたんだよ。

そう、我々はふる〜い記憶で行動している。
せっかく高速道路がごく近くまで通っているなら、そこから林道に乗ろうと思った。が、以前我々がこの地に来たときは、白川郷は世界遺産なんかじゃなかったのだ。ものすごくお気楽に考えて白川郷インターを下りて、すぐにどっぷり渋滞にハマった。
何の渋滞であるのかも、ハマった当初はまったく理解できなかった。事故かね〜、とか言ったりして。いやいや、世界遺産の駐車場に入る渋滞でしたとさ。
しかも、白山スーパー林道に行きたいのに、ホワイトロードなんて聞きなれない言葉の道案内があるし。
かなり渋滞にハマり続けて、ガソリンも無いのでスタンドに入って道を聞いてから白川郷の渋滞から離れた。
教訓、ただホワイトロードに乗って滝を見たいだけなら、石川県側から入って、ふくべの大滝で戻るべし。
ようやくホワイトロードに乗れた。
どうやら、2015年に公募で名前を変更したらしい。料金もほぼ半額になっている。
ホワイトだって、ヘンな名前つけたね〜。白川郷と白山だからね〜。などと話しながら、ハタとお昼ご飯を食べる場所がないのに気がついた。
この道、途中に休憩する場所があったっけ。
なにせ、観光道路である。観光客がカメラ片手にうろうろする場所でおにぎりとカップ麺のお昼を広げるのは勇気がいる。
たしか登山道の入口みたいな場所があったはずだよ、と、三方岩の駐車場へ。ここもかなりきれいになっていて、とてもお昼を食べる雰囲気ではなかったが、幸いなことに人が少なくて、ベンチもあった。よし、ここでお昼だ。
いつもいつも貧乏旅行はお昼を食べる場所に苦労するが、外で景色を眺めながらおにぎりをほおばるのはとても幸せな気分になる。
いつか登りたいねと言いながら、三方岩岳にはチャレンジしないで、滝を目指す。
と、トンネルを潜り抜けて下り坂になったら、2か所ほどベンチとテーブルのあるお弁当スポットがあった。こっちまで来ていたら、人目を気にして食べなくてもよかったね。次はここを利用しよう。
岐阜県側から入ったので、一番先に現れるのは、ふくべの大滝だ。
しかし、石川県側から登る形で通るとバーンと目に入ってくるのが早い滝なのだが、岐阜県側から下る感じで走って行くとどこにあるのかまったく分からない。
駐車場の表示でそこが滝の駐車場だと初めて気がついて、自動車をとめてから、あ、滝がある、と分かるくらいだ。
この先、いくつか滝があるのだが、見落とさないようにしないとマズい。
ふくべの大滝は以前来た時よりも水量が多く、迫力満点だった。
よく見ると滝の下流の緑の中にたくさん花が咲いている。ああ、オオバギボウシだ。滝を見ながら揺れている。なんだか涼しげな眺めだなぁ。

  


ふくべの大滝の駐車場からさらに下ると地図上では水法の滝があることになっている。注意してみていたが、水流が時々あって、どれが滝なのやらさっぱりわからない。途中、駐車スペースも路肩もほとんどない場所でものすごい量の水流があったので、それが水法の滝だと思うが、なにせ自動車を止める場所がなかった。水法の滝はあきらめよう。
ほどなく蛇谷園地の駐車場になる。ここから姥ケ滝に行くことができる。姥ケ滝まではちょっと歩いたという記憶はあるのだが、どんな道だったかはすっかり忘れてしまっている。
まず急な階段を下る。こんな階段だったっけ〜?

  

それから緑豊かな川沿いの道になる。こんな場所通ったっけ〜?

  

  

しまいにトンネルをくぐる。こんなのあったっけ〜?

  

そうして、ようやく姥ケ滝が見えたのだが、ついたてみたいなのがあって、右に行けば露天風呂、左に行けば足湯、展望台と書いてあった。

  

露天風呂を覗くのはやめておいて、左側に進む。
階段を上って展望台の最上階へ。
おお、おばあさんの白髪が見事に振り乱している。今日のおばあさんの白髪は量が多いなぁ。
見下ろすと以前我々が来たときには露天風呂とされていた湯船が足湯になっていた。ということは、お風呂のほうは別に新しく作ったのかしらん。
足湯は座る場所もないほど満員だったので、近寄らなかった。

  

  

と、観光客の男性がつるつるっと上流方向に歩いて行く。何かあるのかと目で追うと、あらまあ、河原に降りる道がある。そうか、行けるのか。行けるのなら行かざるを得ない。
河原には男性2人ほどが川の流れで足を洗っていた。足湯の温泉、硫黄くさいかしらね。

  

河原からは姥ケ滝を見上げる感じになる。
これはこれで新鮮な眺めだ。
道はさらに上流まで続いているようだったのでたどってみたら、鎖で通行止めにされていた。木々でよく見えなかったが、温泉の源泉でもあるのか、もうもうと湯気がたっているようだった。
先まで行ってみあげたら、もしかしたら姥ケ滝と対峙するように落ちているという水法の滝が見られるかと思っていたが、ちょっと残念。
ふと気がつくと、遊歩道の傍らに大きなウバユリがあった。もう少し時期が早ければもっと咲いていたような感じである。
姥ケ滝にウバユリか。なかなか。

  

さんざん姥ケ滝を堪能して、ひいひいうめきながら遊歩道を戻る。あとは道路沿いにある滝たちを見落とさないように走るだけだ。
と、思っていたら、きゃ〜、かもしか滝、通り越しちゃった〜。
ってか、駐車スペース皆無じゃん、かもしか滝。
蛇谷大橋を渡ってUターンする場所を探していると、あっという間に岩底の滝の駐車スペースに着いてしまった。
とりあえず、岩底の滝だ。
駐車場のいちばん端っこの柵のある場所から草木の隙間を覗くような感じで岩底の滝が見えた。ありゃ〜、夏草のすごい時期はこんな見え方しかしないのか。もうちょっとだけきれいに草を刈ってくれないかなぁ。
文句を言いつつ自動車に戻り、逆戻り。今度はかもしか滝を通り越して少しした場所にあるやや路肩の広い場所に自動車を止められた。あとで自分のページを見てみたら、2006年の時もここに止めている。
徒歩で滝に行き、あの時は水量が少なくて残念だった滝を間近に見上げた。
うーむ、水量は多いのだが、なぜかきれいじゃない。岩盤が白っぽいので、水流が目立たない。連続する釡も意外に青くない。曇りがちだったからかなぁ。期待していただけに、これまた残念。
とぼとぼと自動車に戻り、最後になるしりたか滝と赤石の滝に向かった。
こちらの2つの滝はしりたか滝の駐車スペースから見ることができる。赤石の滝からはちょっと遠いが赤石の滝前には駐車スペースが無いのだ。それに、まあ、徒歩で近寄ってまで見るこたぁないな、と判断。
2006年に来た時には1本しかなかった赤石の滝の水流がとりあえず3本あって、別名の三味線の滝どおりだったことに一安心。今年も一弦だったらどうしようと思っていたよ。

スタンプラリーのようにパンフレット上の滝を見てまわり、最後のしりたか滝を見終えて、ホワイトロードのドライブは終了。
石川県がわに出た。
このあと、白山市の滝を2つまわる予定だ。時刻は午後3時少し前。迷わなければ日没には十分間に合うぞ。

            2017年夏、白山市の滝めぐりそのA綿ケ滝へ
交通
最寄ICは上記本文に書いた通り、一番ホワイトロード入口に近いのは東海北陸自動車道白川郷IC。しかし、このインターは白川郷観光の自動車で連休などは混雑必至である。滝を見るだけの目的であれば、北陸自動車道白山ICか小松ICからホワイトロードを目指すのがいいだろう。白山ICからは国道157号、小松ICからは国道360号で手取川の上流を目指す。
料金は片道利用で普通車1600円で、途中で引き返す場合は片道料金でよい。
  白山白川郷ホワイトロードのサイトはこちら
おおむね滝の近くには駐車スペースがあるが、赤石の滝、かもしか滝、水法の滝には直近に自動車を止める場所がない。赤石の滝はしりたか滝の駐車スペースから見える。かもしか滝は石川がわから行った場合蛇谷大橋を渡りきってかもしか滝を左に見て通り過ぎると、路肩がやや広くなっているスペースがあるので、そこに駐車。自動車に十分気をつけて徒歩で蛇谷大橋まで戻って見るとよい。水法の滝はよほど注意していないと分からない。実は我々もよく分からなかった。
姥ケ滝は蛇谷園地の駐車場から遊歩道を歩いて行く。階段と整備された道なので、スニーカー程度でも大丈夫だ。15分ほどで滝前に着く。帰りは登りになるので、もう少しかかるかも。

2017年、白山市の滝めぐりそのA綿ケ滝へ

んがお工房の日本百名滝めぐり  滝レポートトップ  掲示板