2018年桜ついでの滝
竜門の滝



竜門の滝
落差は15メートルだが、幅が50メートルという
ものすごく幅広い滝である。
ちなみに、この数字は滝本の数字だが、
現地の看板には、高さ20M幅65Mとあった。



滝のすぐ上に橋が架けられていて、
しっかり写ってしまう。



大きさ比較@。
中洲の右側のほうにダンナが立っている。



大きさ比較A。
もうちょっと上から撮影。
今度は右側の中洲に人がいるのがわかるかな。



飛び石状の橋の上から撮影。
岩盤が板状になり、
それに当たった水流がきれいに分岐する。



これ、右端の水流。
中段から落ちているんだろうな。



男釡、女釡というのが中段にあるというが、
そもそも中段がどこかよくわからない。



上野写真の右端の水流の一部のアップ。
甌穴はたしかにいくつかあった。

2018/4/14  竜門の滝(15M)  栃木県那須烏山市

県外の滝は、百選の滝以外はよほどの美瀑か落差のある滝くらいしか頭の中に入っていない。この竜門の滝も実はさっぱり知らなかった。
それもそのはずである。
栃木県に滝を見に行こうと思ったら、日光の滝群やら那須塩原の滝やら魅力的な滝だらけで、そちらにばかり行ってしまうのだ。
そもそも、那須烏山市って、どこ?すみません、失礼な奴で。
ところが、この滝を知る機会を得た。
いや〜、こっぱずかしいことだが、このトシで実は仮面ライダー見てます。その仮面ライダーの(この年は仮面ライダービルドです)サブキャラの仲間が息絶えた名シーンがその滝の前で撮影されたのである。
うわ〜、立派な滝じゃんっ。どこどこ?
すぐにオープニングのテロップをさぐり、那須烏山市の協力があったことを確認。滝本で竜門の滝と特定した。(滝好きドラマやCMで使われる滝がどの滝であるか、知りたがります)
立派な滝だ。見に行きたい。
しかし、この那須烏山市、遠い。
新潟と那須烏山市の間にはそれこそ日光や那須塩原があり、そこの名瀑をスルーする勇気があるのか、我々に。
あった。
いや、この時は桜がメインと割り切っていたので、ばっさりと日光の滝を切り捨てる勇気が出たのである。(桜のレポはこちら
ただ、問題は、我々には栃木県の地図ができあがっていない。日光から那須烏山市がどれほどの距離があるのか、ちっともわかっていない。
ああ、遠かったです。
どこに向かっているのかな〜とうんざりするくらい知らない道を走った。
ナビの案内するままに行ったので、もうちょっと近道があったのかもしれないが、とにかく延々と走った気がする。
いよいよ滝に近づき、滝駅という駅のそばに来た。ナビは案内を終了したが。あれ、竜門の滝の駐車場って案内が右側にあったぞ。
あったけど、そのまま通り過ぎてしまったぞ。
どこかで戻らないと。
ターンする場所を探してゆっくり走っていると、あれ、滝水辺公園入口という案内があるぞ。
じゃあ、こっちなんじゃないかな。ナビにはごく近くに滝の文字があるし。
案内通りに自動車を走らせ、細い坂道を下る。
下りついた場所がもう公園の駐車場だった。
10台以上とめられそうな広い駐車場だ。トイレもある。
左手に川を見ながら滝に向かって歩く。
緑の芝生が整えられ、椅子やテーブルがいくつかある、気持ちのいい公園である。
桜も植えられていて、満開の時はさぞきれいだろう。

  
駐車場の端からもう滝が見えている。

  
もう少し早ければ、桜が咲いていた。

  
今は山吹が滝を見ている。

5分も歩かないうちに滝前に出た。
おお、幅広の滝とは知っていたが、本当にものすごい幅広い滝だ。
あ、きっとあの中洲であのシーンは撮影されたんだな。
この駐車場から楽々と滝前に来れる滝であれば、ドラマの撮影も楽だろうな。
ものすごいミーハーな気分で中洲まで行く。
滝前に飛び石風の細い橋が渡されているので、中洲にも対岸にもこれまた楽々と行けるのである。

  
滝の手前に見えるブロックが橋。

  
こんなふうに対岸まで続いている。

しかし、中洲まで行って、ちょっと残念になった。
水が汚いのだ。
なんだか生活排水の臭いがするのだ。
滝の流れで作られた泡が消えずにいつまでも浮いているのだ。
うーむ。
久しぶりだな、滝のしぶきを浴びたくないと思った滝は。
しかし、さすがに幅広の滝、滝前にいる限りかならず水しぶきが来るのだ。
ちょっといやだな、と早々に対岸に避難。
階段状の遊歩道が上に伸びている。
登って行くと、滝を撮影しているダンナと後から来た人が中洲にいるのが分かった。
やや上から見ているので、より滝の大きさがわかる。
大きくて、見事な滝なんだけどな。どうして水が汚いかな。もったいないな。

  

  対岸には「江川」「竜門の滝」と書かれている。


もう少し登ると、竜門の滝の名前の由来が書かれて看板があった。
いわく、滝の中断に大きな釡があり、男釡、女釡という。その男釡にものすごい主が住んでいると言われていて、近くのお寺の和尚が姿を現してくれと祈祷して21日目に暗雲掻き曇り大蛇が現れた。火を噴きながらお寺の山門の屋根に7周半巻きついたが、まだ体が男釡に残っていた。そのことから竜門の滝というようになった。とのこと。
どーして和尚は主の姿を現したかったのかしらねぇ。
滝をよくよく見てみたが、どこが中段なのやら、どれが男釡なのか女釡なのか、まったく分からなかった。滝つぼそのものもあまり深そうじゃなかったしね。
階段の遊歩道の周りには色々と草花が植えられていて、今はニリンソウがきれいに咲いていた。

  


ちょっと水がきれいじゃなくて残念だったが、ドラマで見たよりずっと規模の大きな滝で十分に見ごたえがあった。
時々百選や有名滝をスルーする勇気も持たないといけないかもね。
交通
竜門の滝  最寄ICは、たぶん、東北自動車道宇都宮IC。なにせ、我々は日光から行ったのでさっぱり方向が分からない。
地図を照らし合わせると、宇都宮ICから県道73号、10号を使って東に向かい、那須烏山市入りする。
滝入口交差点で右折。そのまま南下。烏山線滝駅近くの踏切を渡り、少しすると右側に竜門の滝駐車場という案内がある。
この案内は滝上の駐車場。
我々は利用していないので、ここからどうやって滝に行くのかわからないが、駐車場から那須烏山市の竜門ふるさと民芸館に行くとよいらしい。ここから階段を下ると滝前にも出られる。
滝下、つまり我々が利用した滝水辺公園に行くには、道をそのまま進み、滝水辺公園入口という小さな案内のある細い道に入って行く。右側の坂道を下る感じである。道はそのまま駐車場に入って行く。
公園なので、サンダルでも十分楽々滝前まで行ける。

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