2019年滝初めA
2019年滝初めその@九十の滝へ小豆の滝、蛇木の滝



小豆の滝
コンパとに写ってしまったが、
大きな滝だ。
大きく上段と下段に分かれていて、
我々が行った時には、
下段だけが凍っていた。



その下段部分。
全体が凍ったら、ドレスのスカートみたいに
なるんじゃないかな。



ね、近寄ったら本当にスカートだ。



ちっさいくらげがたくさん。



これから成長するんだね。



白っぽい氷に雪がちょっと積もっている。



落ち口。



凍っていない上段。
上段の真ん中あたりが
色がちょっと虹色。
小豆の滝の名前の由来は、
小豆みたいな色だとか、
小豆を転がしたような音がするからとか、
諸説あるらしいが、
上段の色はちょっと珍しいかも。



滝つぼ。
ってか、氷じゃん。
それほど深くはないようだ。



下流から撮影。



滝前のたたずまい。
横に広い空間がある。



これ、大きさ比較。
左下にダンナがいるのがわかるかな。



これも大きさ比較。
滝の向かって右にダンナがいます。



これは、帰りに滝の名前が書いてある
あたりから振り返って撮影。
いや〜、いい滝です。






蛇木の滝
うーむ。滝か・・・。
下の図を見てもらうとわかるが、
どう見ても堰堤の端っこである。
一応水流が落ちている場所は自然の岩で、
堰堤ができる前は、
もしかしたら大きな滝だったのかも。



この堰堤がデカいんだ。
かなり広くなっていて、滝部分は
幅で言うと五分の一くらいしかない。
何度見ても堰堤の端っこから
水があふれている風にしか見えない。







2019/1/13  小豆の滝(25M?) 群馬県神流町
            蛇木の滝(15M?) 群馬県上野村

道路に案内があった、というだけで小豆の滝を目指すことを決めてしまった我々。
国道に戻り、国道299号と462号が同居する標識を見ながら恐竜センターを通り過ぎる。もし案内を見落としたらそれはそれで仕方ないね、と言っていたのだが、見つけてしまった。
なにせ、神流町の案内はかなりしっかりしているのだ。ここを曲がればどこに行くのかちゃんと分かるようになっている。注意さえしていれば見落とすことはまずない。
案内に従って道に入る。
道はほぼ林道だ。細くて、ところどころすれ違いが困難な場所もある。標高をどんどんあげていくので、路面に雪が固まった滑りやすい個所も多く出てきた。
時々別の道が分けるが、概ね上に登る道を選べば大丈夫。途中分かりづらいスーパー林道との分岐にはしっかりと案内がある。本当に神流町は滝に行くのに迷わない。
かなり標高を上げたところに集落があった。橋倉という集落だ。こんな高い場所に住んでいるんだね〜と話しながらさらに上に続く道を走る。するとまた、民家が。
道が急にきゅっと細く、しかもとんでもない勾配で民家の間を登る形になった。え、ここが道なの?と怖くなるくらいの場所である。だが、他に道はない。これが八倉の集落。八倉の大杉というのがあるらしいが、道が細すぎて見ている余裕がない。
ごく小さな集落を抜けるとまた林道らしい道になった。
八倉の集落を出て少し林道を走ると、沢を跨ぐ橋があり、そのたもとに小豆の滝という案内があった。おお、ここから10分歩けば小豆の滝か。
案内のもとに木の枝でできたストックがたくさん立てかけてある。ちょっといやな予感がする。だが、ここまで来て行かないわけにいかないでしょう。
今回はちゃんとスパイク付長靴を履いて、ストックを持って出発。
落ち葉が積もった遊歩道を歩き出した。

  今泉橋を渡った向こう側の左に入口。

  小豆の滝という案内に枝で作ったストックが。

  左手に沢を見ながら歩き出す。

  沢の岩が巨大。

5分ほどほぼ水平に歩くと、道は川に向かって下って行った。あれ、と思うくらいあっけなく川に到着。
しかし、その先が分からない。
踏み跡も見えないし、ピンクのリボンやペンキのマークがあるわけでもない。
落ち葉で道が隠されてしまったかしらん。
とにかく上流に行くしかないではないか。
ダンナは右岸から岩を登りつつ、私は比較的行きやすいとみた左岸から落ち葉を踏みながら遡行する形になった。
遡行と言っても岩の間にちょろちょろと水が流れている程度なので怖くはない。
ただ、九十の滝よりも氷が薄いので、気楽に氷の上を歩くわけにはいかない。
しかも、先に行ったらしい人の足跡なども全くなく、自力でルートを探しながら行くしかない状況になっていた。
それにつけても、岩がデカい。
岩と岩が重なってそこに落ち葉が積もっていて、どこに穴があるのかさっぱり分からない状態になっているのだ。
下が氷でさらにその下が水である可能性もある。
よじ登っては足場を特定しつつ、なんとか滝に近づいた。

    
  なんか、木が倒れているし。岩はデカいし。落ち葉多いし。

  沢はちょっと凍りかけ。

  とにかく上流をめざす。

  小動物の足跡が氷の上に。でも、その小さい足跡が氷を踏み抜いて落っこちてやんの。人間が乗れる厚みではない。

  滝ををめざして、岩をよじ登る。

さあ、滝だ。
凍っている。
最初、凍った部分だけが滝かと思っていた。が、さらに上のほうに凍っていない部分があった。
すごいなぁ。
あまり期待していなかっただけに、この立派な滝にはしばらく言葉がなかった。
上段の中ほどの岩盤が色が少し薄くなっていて、ちょうど太陽光が当たってまるで虹のように見える。
下段は凍っていなければ綺麗に分岐する滝だと思うが、大部分が凍っていて、これはこれで美しいドレスのようだ。
九十の滝とちがって、白っぽい凍り方は、きっと太陽光を浴びるせいなのだろう。
積雪もあったのか、全体的にもっさりとした感じに見えた。
標高や向きや谷の具合によって、氷瀑もさまざまに成長する。
これが全部凍ったらさぞ立派だろうなぁ。
しかし、この姿はこの姿できれいだ。凍っていない時期にまた来てみたいと思わせられる。
いやぁ、標識を見ただけで予定でもないのに来てみてよかったなぁ。
右に左に滝を眺めて、さんざん堪能した。
さて、戻るぞ。
滝を背にして戻る方向を見てみたら、左岸の上のほうになんだか道っぽい跡が見えた。
あれ、あそこが実は遊歩道なんじゃないの?
川に下って岩をよじ登って来た我々のルートは間違いなんじゃないの?
そっちのほうに行ってみたら、ちゃんと道がありましたとさ。しかも、小豆の滝、と名前のついた看板も立っていましたとさ。

  小豆の滝と書かれた看板。左岸にあります。

おいおい、どこで間違ったんだ、私たちは。
道を進んで、というか、戻って行くと、また「小豆の滝」と書かれた案内がある。つまり、間違いなく河原ではなくこっちのちょっと上の方を歩く道が遊歩道なのだ。
どこで間違えたのか。
さらに下って行くと、通った道に合流。え、ここ?
まったく上に登れという案内もない場所に出た。しかも、どう見ても遊歩道として直進する道のほうが広い。いくら落ち葉で隠れていたとしても、それを差し引いたって、絶対全員が間違う。ここには案内看板出そうよ。そうでないと、河原の岩で骨折する人が出るかもしれない。

  遊歩道途中の案内看板。

    
  遊歩道を下って行く。右写真が合流点。見ても分からないでしょうが。

  
  これ、滝に向かって歩いている視点で撮影した遊歩道と我々の間違えた道。まっすぐが我々が行ってしまった道で、右の岩のあたりから斜め後ろに登って行くのが正しい遊歩道。こんな写真じゃ分からないと思いますが。

九十の滝といい、今回の小豆の滝といい、どうも最後の最後でちょっと不親切な案内にしなくていい苦労をさせられた気がする。まあ、滝めぐりはほぼ自己責任だから案内が不親切というのに怒っても仕方のないことなのだけれど。

自動車に戻って、国道から小豆の滝へ行く林道に入ってややしてから見かけた名もなき氷柱に立ち寄ってみた。しとしと落ちる沢水が凍ったものなのか、けっこうでっかい氷柱である。それだけこのあたりは寒いっていうことか。

  下のダンナとの大きさ比較でけっこう大きいと分かると思う。

    
  国道から橋倉集落に向かって走る場合左側の川の対岸にある。ことぶきはしという橋と落石注意の標識が目印。

さて、このまま温泉にでも入って帰るつもりだったが、そういえば途中で蛇木の滝という案内もあった。たぶんこれはすぐに見られる滝だろうから見て行こう。
国道に戻り、上野村に入ってすぐくらいに簡単に看板をみつけたが、そこから入る道が細い。っていうか、ほとんど誰も利用していないような道だった。
100メートルと案内にあった通り、すぐにキャンプ場のようなちょっと広い場所になった。
自動車をとめてぐるりと見回す。
川の音がする。国道側を見てみる。
国道のすぐ下に堰堤があり、その堰堤の一部から水がどばどば流れている感じだった。あらまあ、それを滝と言っているのか。
落ち口は完全に堰堤だ。直線的な落ち口から、岩に当たって落ちている。滝っちゃぁ、滝だけど、滝なのか、これは。
広場には申し訳程度の柵があり、有毒の蛇のカマカガシがいるので注意しろ、と貼り紙があった。蛇木の滝って、ヤマカガシの滝ってことかしらん。
堰堤が出来上がる前はもう少し見栄えのする滝だったのだろうか。それとも早瀬のようなものだったのだろうか。
よく見ると広場から川に下る場所もあったが、わざわざ下る必要もないと判断。
もう夕暮れも近くなっていたので、本日の滝めぐりを終了することにした。

  キャンプ場の端っこから滝を見る。ってか、堰堤を見る。簡単な咲くにはヤマカガシがいるという貼り紙が。

  広場の滝より下流方向に河原に下りる階段もあったけど、やめときました。ヤマカガシも冬眠中だろうけどね。

上野村に入ったので、また道の駅上野に行き、日帰り温泉の情報を探したが、ちょっとだけ中止の滝の方に入った場所にある温泉くらいしかないので、そこに決定。冬季は露天風呂が閉鎖しているし、午後6時までだし。ちょっと残念だったが、代わりにすいていたのでのんびり入浴できた。

それにつけても、お気楽氷瀑めぐりのつもりだったのに、結局登山道をはずれるし、岩は登るし。
どうも2019年も我々の滝めぐりは、体力勝負にになりそうだぞと暗示しているような滝初めだった。
交通
  小豆の滝  我々は上信越道下仁田ICで下りて、県道45号湯ノ沢トンネルを経て上野村から神流町入りしたが、関越道本庄児玉ICから国道462号で神流町入りする方法もある。
神流町から上野村方向に走っている場合、恐竜センターを通り過ぎて、右側を注意していると、小豆の滝という案内がある。八倉の大杉という案内も一緒になっている。この林道へと右折。
かなり細い道で急激に高度を上げる感じの道だ。冬場は凍結に注意が必要。
橋倉という集落を通り過ぎ、さらに上に行くと八倉という集落になる。ここで道はとんでもない勾配と細さになるが、集落内だけで、少し進むとまた林道になる。
八倉を通り過ぎてややすると、今泉橋という橋があり、その橋の向こう側のたもとに小豆の滝の入口がある。
自動車はちょっとだけ先にやや路肩が広い場所があるので、そこにとめるといいだろう。
遊歩道は踏み跡程度の整備で、特に冬場は落ち葉でさっぱり分からない状態になる。
特に、入って5分かからないくらいで川より上のほうに登って行くのが正式な遊歩道だが、さっぱり分からない。つい川に出てしまう方向に進む。そうなると、自力で岩を登って滝を目指すしかない。ただ、その方向でもちゃんと10分ほどで滝に着く。足場を注意して安全を確かめつつ滝を目指そう。
もし遊歩道を見誤って岩沿いに滝に行ったなら、帰りは左岸の上のほうをよーく見ると遊歩道がみつかる。そっちから下りたほうがはるかに安全である。

  蛇木の滝  国道299号で神流町から上野村に入ってすぐあたりに右手に案内がある。すごく細い道に入るが100メートル程度である。滝はほぼ国道の真下。

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