2019年滝初め@
逢瀬の滝、九十の滝2019年滝初めそのA小豆の滝へ





逢瀬の滝
ほぼ真上から見た図なので、
やや角度がおかしい。
一応、間物沢川本流がそのまま落ちていて、
水量は豊富だ。
でも、雑木に阻まれて、よく見えない。



大きさ比較、というか位置関係。
右が国道299号。
左が間物沢川。
滝は目線よりかなり下だ。






九十の滝
冬場の姿です。
凍っていない姿は見たことがないのだが、
推測するに、細い直瀑なんだろうなぁ。
谷を駆け上がる冷風が
滝水を凍りつかせるのだろう。



こちらは、ほぼ滝の直下まで行って撮影。
まだ凍り始めの1月なので、
氷も薄い感じがする。



大きさ比較らしい写真がない。
これが多少滝に近づいているダンナの図。
中央の右よりにダンナがいる。



落ち口のあっふ。
まだ凍りきっていない。



それにつけても、
透明度の高い氷だ。



角度によっては真っ青に見える。
こんなに透明な氷瀑も初めてだ。
たぶん、条件的なものだと思う。
積雪したら、わからなくなるしね。




吊橋(渡登橋)から見ると、こんな感じ。
よく見えるが遠望。
橋のたもとから滝までの半分くらいまで
伐採された木がきれいに横に
並べられていた。



ちょっと近づいて見ると、こんな。



ぐぐっとズームでこんな。
夏場はかなり緑が濃くなりそうだ。




何の植物の綿毛かなぁ。
冬の太陽に照らされて光っていた。

2019/1/13  逢瀬の滝(10M?) 九十の滝(30M)
                        群馬県神流町

2019年がめでたく明けた。
平成最後のお正月である。これから4か月はずっと「平成最後」が枕詞のようについてくるだろう。
と、いうことで、平成最後の滝初めである。最初なんだか最後なんだかよくわからない。
我が家では、昨年の末に滝納めとして思いつきだけで養老の滝に行ってしまった。つまり、年末年始のお休みに使える資金のほとんどを使い切ってしまったので、滝初めはあまり遠くには行けない。
さりとて、せっかくの滝初めである。そんなにしょぼい滝でも困るし、県内の立派な滝はほぼ雪で行けない。氷瀑もまだ凍り始めたばかりで見栄えがするほど成長していない。
どこに行くよ。
今シーズンの冬は、我々の住む新潟の平野部はずっと暖かい気温が続き、時々氷点下になったかと思ったらまた10度近い最高気温になるなど、わけのわからないお天気だった。ただ、県境ではまとまった雪が降り、一部では大雪になった場所もある。県外に滝を見に行くにはもちろん大雪の県境を通らないとならない。
新潟県民にとっては、実は1月初めは滝を見るにはなかなか難しい時期なのだが、今年は平野部の雪がほとんどないので、ちょっと楽かもしれなかった。
さて、今年の滝初め、結局雪の情報などを考慮して、行くのは群馬方向に決めた。この少し前に袋田の滝が9割がた凍ったとニュースで見たのでかなり心が動いたが、遠い。残念ながら諦めた。
群馬といっても、どこがいいだろう。
昨年、2月に上野村の中止の滝と神流町の早滝を見に行ったが、あのへんなら凍っていないかしらね。
調べてみたら、行ったことも名前も知らない滝が一つあった。
九十の滝。
手持ちの滝本には紹介されていない。
どうやら凍るらしく、駐車スペースから3分で遠望ながら見られて、滝つぼにも行けるらしい。
よしんば、凍っていなくても、お初の滝だし、行ってみてもいいんじゃない?
ついでにひさしぶりに南牧村の象ケ滝とか見てくれば、たくさん滝が見られるじゃないの。ぱっと行ってぱっと帰って来られる滝めぐり、という想定が出来上がった。
うむ、現地に行くまではそういうつもりだったのだ。
いつもいつもこのパターンだよな、我々は。

三連休のなか日である1月13日、午前9時少し前に自宅を出発。真冬に他県に滝めぐりに行くのに、この出発時間はかなりナメている。が、道路状況はすこぶる良好で、高速道路には雪はまったくなく、凍結もない。もちろん除雪による渋滞もない。
とりあえず、目標においた道の駅上野に到着したのは、正午過ぎ。道の駅で「いのぶた丼」を食べて、九十の滝に向かった。
手持ちの資料によれば、九十の滝は、国道299号線を埼玉県両神村方向に進んで行き、間物の集落あたりから林道に入って、駐車スペースから徒歩3分で見える。
ということで、道の駅を出発して、恐竜センターの先で右折。思った以上に細い国道にちょっと引く。
とにかく、この道沿いにある恐竜の足跡を過ぎて、埼玉県まで行ってしまったら行き過ぎだね〜と言っていると、左手になにやら看板が。
「逢瀬の滝」と矢印がある。
どうやらずっと左側を流れていた川が滝状になっているらしい。
こんな場所に滝があったとは知らなかったが、行きがけの駄賃である。自動車を路肩にとめて矢印の先を覗き込む。
あ、あった。うーーむ、川がすぼまって綺麗に直線で押し出されている滝なのだが、見えない。雑木と枯れた枝たちが前に被さって、さっぱり見えないのである。
矢印のすぐそばに広い場所があって、小さな鳥居がある。そこからなら見えるのかしらん、と思って行ってみても、その位置では滝の上流になってしまい、滝の姿はわからない。滝下に下って行く方法も無いではないようだが、そこまでして見に行く滝でもなさそうだ。
とりあえず証拠写真だけ撮影して、先を急いだ。
    
  左に滝の名前が書いてある小さい看板。広場は歩道の段差があって、自動車では入れない。右は手書きで逢瀬宮と書かれた鳥居。

先を急いでいるわりに、恐竜の足跡の看板を見つけて立ち寄る。え?どこにあるの、足跡。行く手の右側になった川にさざ波石という岩があって、そこにポツポツと小穴があいていて、それが恐竜の足跡なのだと説明看板にはあったが、ここでも枯れ枝が前を阻んでまったく見えなかった。

  恐竜の足跡前の駐車スペース。この時期、トイレは閉鎖されていた。

  川沿いのフェンスに恐竜の足跡の文字。

  でも、見えたのはこんなもん〜。

恐竜の足跡は期待外れだったが、我々の目的は九十の滝である。しばらく自動車を進めて行くと、「間物」という集落になったと看板があった。この集落のあたりに滝に通じる林道があるはずである。
ゆっくりと自動車を進め、どんどん坂を登る。いよいよ集落が終わりかかったあたりで、右側に案内標識があった。諏訪山登山道、九十の滝、とある。
ちゃんと案内があるじゃないの。
標識に従って右折。林道に入って少しすると駐車スペースがあるはずだ。細い林道を走って行く。すれ違いがあったら困る程度の道で、うっすらと雪がある箇所もあった。しばらく走ると、あれ、行き止まりだ。4、5台駐車できそうなスペースがあり、その先に道はない。
自動車を下りて見回してみる。堰堤である。しかし、何の案内もない。ここが滝の見える道なのか、登山道なのかさえ分からない。
堰堤の上に登れそうな階段があったので、とりあえず登ってみる。さらに階段。これも登る。しかし、その先にも道は続いていたが、何の案内もなく、滝っぽさもない。滝は橋の上から遠望できるらしいが、橋なんか見えないし。

  突き当りの駐車スペース。

自動車で滝に続く道を見落としてしまったかもしれない。
そういえば途中にかろうじて1台くらい駐車できそうなスペースに木製の案内図みたいなのが立っている場所があった。あそこが滝の入口かもしれない。
自動車まで戻って、ターンして案内図の場所に行く。木に彫られたような案内図はものすごく見づらくて、現在位置がまず違うようだし、駐車スペースに見えたのは脇道でこれまたすぐに川につながって滝らしくない。
案内図にはちゃんと九十の滝とあって、どうも諏訪山の登山道から見えるらしいので、とにかくまたさっきの林道終点の駐車スペースに行って、登れるだけ登ってみようということになった。

  林道の途中にあった案内板。

再び堰堤の上まで登る。この階段がけっこうキツいのだ。
上まで登ってみて、あ、と声を上げた。さらに上に吊橋があるのだ。
実はさっき登って来た時はものすごい逆光で上のほうがほぼ見えなかった。よくよく見れば吊り橋の存在もわかっただろうに、無駄な往復をしてしまった。
ってか、あの案内図、どうして林道の終点の駐車スペースにないんだろう。意地悪でしかないみたいな気かがする。

    
  駐車スペース脇の階段を登り、堰堤のそばに出る。

    
  堰堤の脇をさらに登り、鑑定の上に。すごい逆光だが、この先に道が続く。

  
  逆行でなければ、堰堤の上に出たら見上げれば吊り橋はちゃんと見える。

  
  立派な吊り橋なので、渡るのも怖くない。

とにかく、橋はあった。
橋の半ばに立って上流を見ると、おお、滝だ。
立派な滝が8割かた凍っている。
だが、遠い。
実は、ぱっと見てぱっと帰ることを想定していた私はこの遠望でやめるんだろうな〜と思っていた。が、滝つぼまで行けるという資料があった。行けるんなら行く。あ、行くんだ。そうか〜。
行くにしても、どうやって滝まで近づくんだろう。橋から川まで下りて、岩を伝いながら遡行する手もあるだろう。現に滝までの川の両側に林業で伐採された木々がきれいに並べられていて、川に下りて作業しているだろうのは見てとれる。
だが、途中から角度が急になっていて、そこから先は伐採された材木もない。あそこを岩を頼りに登るのは危険じゃないか。
さっきの案内図で、滝の落ち口より上流を登山道が渡っていた。つまり、滝に近づく感じで登山道は続いているのだ。どこかで、滝にもっとも近づける場所があるんじゃないか。滝つぼに行かないまでも、そこから近い位置での滝を見られるんじゃないか。
登るんだ〜。
ほぼ諦めの境地で歩き出す。
諏訪山は九十の滝経由の尾根道で60分で山頂であると案内があった。行かないわよ、山頂までは。

  
  吊橋の先に登山道のみちしるべ。九十の木経由諏訪山山頂の方へ歩く。
  コースはほかに谷コースもあり、こちらは道が崩落しているらしい。


    
  登山道らしく登って行く。

階段を登り、落ち葉を踏みながら登山道を行くと、8分ほどでベンチのある場所に着いた。ここから滝が近いのかな。
滝はよく見えない。が。
下に下る踏み跡があるじゃないですか〜。
ふわわわわ、本当に滝つぼに行くルートがあるんだ。

  目じるしのベンチ。

  自己責任で登山道をはずれる。

  雪のない場所が踏み跡。ジグザグに下って行っているのが、わかるかしらん。

さくさくとダンナが進む。
落ち葉を踏んだ感じでジグザグに高度を下げて、踏み跡は川の岩に到着。ここからの滝で十分なんじゃない?
だが、滝がかなり近くなっていて、川の岩も思っていたほど大きくなく、行けそうな雰囲気なのだ。しかも、どうも先に行ったらしい人の足跡が雪に刻まれている。足跡をトレースすれば危ないこともないだろう。
はい、行きます。

     
  ここからは岩を登って行く。川の水も凍っている。

川の氷はけっこう厚く、大の大人が乗っても割れることがない。
ただ、私は登山道から滝を見るだけのつもりだったので、トレッキングシューズだし、ストックも持っていない。つるっつるの氷がものすごく怖い。途中でよさそうな木の枝を拾ってストック代わりにしたが、代用品なので信頼できないし。
スパイク付長靴のダンナは氷の上でもどんどんと進み、滝の直下に到達した。ベンチのある場所から15分弱なので、それほど長い時間悪戦苦闘したわけではないが。
滝を見上げる。
なんとも綺麗に凍った滝だ。
綺麗というのは、凍った姿への言葉ではない。
氷そのものが綺麗なのだ。
こんなに透明度の高い氷の滝はなかなかお目にかかれない。
氷瀑を作り上げるクラゲのひとつひとつがまるでガラスでできているように透明なのだ。滝つぼ付近に散らばっている落ちてきた氷のかけらたちも、持ち帰ってウィスキーに浮かべたいくらい透明だ。
遠望ではこの美しさはわからなかったなぁ。

  とても透明度の高い氷が落ちている。

よもや2019年の1発目の滝めぐりで岩を登り枯葉をかき分けて滝つぼに来るとは思っていなかったが、おかげでとても素晴らしいものを見ることができた。
さて、戻る。
戻るのが登るのよりずっと怖いのよ。氷が滑るし。キャーキャーびぃびぃ叫びながらなんとか登山道に復帰した。
予想外に運動して消耗してしまった。あとはもう、道路沿いにある滝くらいにしておこうよ。
ところが。ダンナが途中で小豆の滝という矢印を見たと言い出した。
小豆って、なんだかおめでたい名前の滝じゃないか。
とりあえずスマホで調べてみると、駐車スペースから徒歩10分の滝で氷瀑になるらしい。標高は九十の滝よりやや高いので、これより凍っている可能性もある。
行くか。
徒歩10分なら、ぎりぎり許容範囲だろう。
ところが。判断するならいろんな角度から情報集めようね、と後で思うことになるのだった。

      2019年滝初めそのA 小豆の滝、蛇木の滝につづく
  
交通
  九十の滝  我々は上信越道下仁田ICで下りて、県道45号湯ノ沢トンネルを経て上野村から神流町入りしたが、関越道本庄児玉ICから国道462号で神流町入りする方法もある。
国道299号は秩父と神流町を結んでいるが、この途中にある間物集落を目指す。
地図上の目標になるものは、「さざ波岩」「恐竜の足跡」である。これより神流町に近いほうに逢瀬の滝がある。道端に小さな赤い鳥居があるので、見落とさない。さざ波岩より両神村に近いほうに間物集落があり、間物集落の両神方向のはずれあたりに九十の滝に向かう林道がある。
群馬県から埼玉県に向かう方向で走っている場合は右側である。間物集落のはずれで注意して右側を見ていれば案内があるので見落とすことはないと思う。
九十の滝、諏訪山登山口、猪野平第2ダム、と案内があると思う。その林道に入って突き当りになるまでずんずん進む。
突き当りに5台程度自動車がとめられる広場がある。
あとは、階段を登り堰堤の上に出て、さらに上に登って行けば3分でわたど橋という吊り橋になる。
この吊り橋から上流を見れば滝が落ちている。
滝つぼへは橋を渡りきって登山道の九十の滝経由という尾根コースを登って行く。ここも案内があるので間違わない。
8分ほどでベンチのある場所に出る。ベンチの先の左手にジグザグに川に下って行く踏み跡がある。ベンチから川に下り、岩伝いに滝に近づいて行く。我々の足で10分かからずにベンチから滝つぼに着けた。ただし、これは正式な登山道ではないらしいので、滝に近づくのは自己責任である。特に凍結時は氷の塊が落ちてくる危険性も十分に考慮すること。

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