2019年夏休み滝めぐり@2019年夏休み滝めぐりA常虹の滝へ
称名滝





称名滝
これは滝見台の一番上の段から撮影。
前に見たのは2003年なので、
16年ぶりの称名滝だ。



こちらは、滝前の橋の上から撮影。
しかし、一番下の段ってば、
あんなに飛び出していたっけか。



滝名を入れて撮影。
観光客がひっきりなしに
記念撮影していた。



一番上の段。
一年に10センチ後退するという。



二段目。



一番下の段の落ち口。
岩盤がこんなにきれいとは
思っていなかった。
意外に侵食されたような丸みはない。



















夏の花がたくさん咲いてましたよ。
2019/8/14  称名滝(350M) 富山県立山町
2019年のお盆休みはとりたてて計画をしていなかった。特に理由があるワケではないが、とにかく暑かったのだ。
新潟県には珍しく連日35度を超える気温が続いていた。
蓋を開ければ、実は夏休みの最中こそ、最も暑い40度越えを2日連続で喰らってしまったのだが。
で、その県内40度越えをした当日、新潟県を脱出して富山県に行ってきた。
まあ、懸命な方ならわかるだろうが、日本海側の新潟県から日本海側の富山県に行ったところで、暑さに大差はない。同じフェーン現象のもと、ものすごく暑い一日だった。

話は前後するが、夏休みに称名滝に行こうと決定したのは、8月に入ってからである。計画はたてていなかったが、長い休みにせめて1つくらいは滝遠征したいと思っていた。何も決めないまま直前になって、どこに行くが決めるにあたって、1発で二人の意見が一致した。
称名滝。
これを決める少し前にNHKの番組で日本一の落差の滝は、という質問に那智の滝、と答えていた。滝好きは即座にブーイング。しかし、すぐに日本一の段瀑は称名滝で季節滝を入れればハンノキ滝が日本一と説明があった。滝好きは納得。
そんな番組を見ていたせいもあるし、数年前のやはりNHKの番組で称名滝は1年に10センチ削られて後退している、というのを見た。前にこの滝を見たのはもう15年以上前だから、我々が見た時の落ち口よりも1メートル以上後退した姿になっているはずだ。
にしても、思考回路の似た夫婦で、同じ情報をインプットされると同じ答えを出してしまう。意見が一致したなら、そこに行かない理由はないだろう。

8月14日、午前8時ころに自宅を出発。北陸自動車道をひた走り、午前11時過ぎに立山町の称名滝の駐車場に到着した。
夏休みということで、混雑しているだろうと予想していた。
途中通り過ぎる立山アルペンルートの富山側の入り口である立山駅周辺がものすごい自動車の数だったので、称名滝の駐車場も入れるかどうかちょっと心配になった。
しかし、道の終点でもある駐車場に入るのにとりたてて並びもしなかった。
さすがに一番近い駐車場は満車だったがすぐ向かい側の駐車場にすんなり入れた。
拍子抜けしたが、結果オーライではないか。
車外に出て歩き出そう。
歩き・・・。
ドアを開けて、ひるんだ。
とんでもなく暑い。
え、ここだって、標高1000メートル以上の場所のはずだぞ。
見事に晴れ上がった空から、殺人的な太陽光が降り注いでいる。
なるほど。これは、災害級の暑さというヤツだ。不要不急の外出は控えなくてはならない。
立山駅からさらに標高の高い室堂などに避暑に行くのに殺到するのはいいとして、滝を見に行くのは不要不急の外出にあたいするのだろう。
さもありなん。
滝前に行くにはここから30分程度歩かなければならない。なだらかではあるが登りである。
ちなみに、滝好きには猛暑の日に滝に行くのは不要不急の外出ではない。
飲み物をもって、つばの大きな麦藁帽を被って、さあ、歩き出そう。
勇ましいことを書いてはいるが、実は私は滝前に行くのに30分近く歩かなければならないことをすっかり忘れていた。もうちょっと近いと思っていた。登りの道が辛いのはなんとなく覚えていたのだが、まさか30分も歩くとは。
ジリジリと太陽が照り付け、滝に向かう人たちも、滝から戻る人たちもみんな真っ赤な顔をしている。時々わずかな日陰があると、そこにしゃがみ込んで休む人もいる。
いやぁ、なんだろう、この行進は。何かの罰ゲームかなぁ。

  
駐車場。ここは上から2番目の場所。

  
滝へ歩いて行く。

  
滝見台まであと700メートルとある。

  
大日岳登山口というのがあった。

  
まだまだ滝は見えない。

  
この橋は、八郎坂の入り口の橋。

  
やっと滝前の橋が見えた。

駐車場を出て35分、やっと滝前の橋まで来た。
うひゃ〜、滝しぶきがここまで来る。まるで雨のように降り注いで、とても気持ちいい。濡れるのを厭わずにわざわざ橋の上で休んでいる人もいる。
いやだけど、この水しぶきじゃ、カメラのレンズがびしょびしょだ。
前に来た時は、この先の滝見台が落石のために閉鎖されていて、行くことができなかった。見上げると、けっこう高い位置まで登る広い滝見台だ。
涼しい橋の上から離れて、滝見台へ登る。

    
 
滝見台への階段は狭い。一番下の段にはベンチがある。

  
上の段には屋根のある休憩所がある。

下の段にはベンチやテーブルなどがあって、正面にハンノキ滝の跡を見ることができる。残念ながら真夏の今はハンノキ滝は出現していない。
ただ、この段には屋根がないので、太陽が照り付けていて、ほとんどだれも足をとめていなかった。
上の段には広い屋根付きの休憩所がある。
ちょうどお昼時だったので、おにぎりをほおばっている人などがいた。
上の段の一番滝に近い場所からさらに上に登る階段があって、そこが滝見台の最上階になる。
一番近い高い場所ではあるが、ここまで来ると左岸の岩盤の張り出しがキツくなって、滝つぼがまったく見えなくなる。最上段から次の段までの流れも分断された見え方の角度になるので、実はあまり見栄えがする場所ではない。
一番きれいに見える場所はどこかなぁ。
最初に見える橋からの滝は、真ん中あたりが分断されて見えてしまう。
滝見台の一番下から二番目が実は一番いいんじゃないかなぁ。
もっとも、この滝見台よりずっと下流にある八郎坂から山を登って、そこから見える称名滝がベストだろうというのはなんとなく推測できる。
だけど、この暑さで、登山の用意もなく八郎坂を登る元気があろうはずがない。
高原バスで滝見台まで行く手もあるが、立山駅のあの混雑を見たらその気も失せる。
と、いうことで、滝前の滝見台であっちうろうろこっちうろうろといい角度を探しながら撮影するしかなかった。
ちょうど正午あたりだったので、太陽がいい具合に当たっていて、虹が見られるかもしれないと思っていたが、虹の姿はなかった。

  
滝下流の流れ。すごく透明な水だ。

  
橋の近くの休憩スペース。

  
  
駐車場近くのお土産屋には写真中央のような電動シニアカーを貸し出す場所も。
  お値段は出ていなかったが、これを借りれば足の不自由な人でも滝が見られる。


さて、腹も減ったし、日本一の落差の段瀑に別れを告げよう。
このあとは、岐阜県堺の常虹の滝に行く予定である。
ナビに案内してもらうつもりだが、ルートとりによっては、飲食店のない道になりそうな気配だ。それでは困るので、立山駅から称名滝に行くまでの道路でみつけたログハウスのカレー店に行ってみることにした。
この時間、この立地では入れないくらい混雑しているかしらん。
いや、まったく混んでいませんでししたとさ。
店主によると、この時期でこんなに空いている称名滝は珍しいとのこと。やっぱり暑すぎるせいだと思う。
ちょうどカレーを食べている時にダンナのスマホに新潟県上越市で40度超えの気温とニュースが入ったのを店主に教えてあげる。
災害級の気温は観光地にも影響するのだ。

  
  
「Magic-bent」というログハウスのカレー屋さん。

  
  
チキンカレープレート、1350円。色々な豆のサラダやヨーグルトなど一つのお皿に盛られている。カレーうどんなどもある。プレートは楽しくて美味、美味。

めでたくおなかも満たされて、さて、次は常虹の滝だぞ。

                      2019年夏休み滝めぐりA常虹の滝へ

交通
  萱滝  北陸自動車道立山ICを出ると、ちゃんと案内が出ているので、案内に従えば迷うことはない。
県道6号に出てひたすら立山を目指す。かなり走ると、右側にアルペンルートの入り口である立山駅が右手にある。それを通り過ぎてさらに進む。
道は右に分けると一般車通行止めの立山道路になるが、そっちには行かずに直進。終点が称名滝の駐車スペースである。
左右かなりの台数とめられる駐車場がある。駐車は無料。
滝は、そこから徒歩で30分程度登った先にある。完全に舗装された道路なので、サンダルでも大丈夫だ。

んがお工房の日本百名滝めぐり  滝レポートトップ  掲示板