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常虹の滝





常虹の滝
すすす、すいません。
これが今回の精一杯の常虹の滝です。
向かって右側が常虹の滝。
右側は夫婦滝。
夫婦滝の上に葉っぱに隠れているが不動滝。
そして、それらの下流に五色滝がある。



夫婦滝。
水量の多い時は二条になると思う。



常虹の滝。
昭和初期の代議士が訪れた時に
数条の滝にかかる虹を見て感激して、
常に虹がかかる滝として
常虹の滝としたという。
それまでは、伝説の大蛇が住んでいた
蛇歯見ケ池が崩壊してできた滝なので
蛇歯見の滝と言われていたらしい。



崩落したらしい夫婦滝の右岸。
この崩落のせいで、
一条になってしまったのかどうかは、
わからない。



遊歩道の橋の下流から
五色滝の落ち口が見えた。



滝がよく見えなかったので、
蝶ばっかり追っていた。


アカタテハ。


ウラギンシジミ。
新潟ではあまり見ない蝶だそうだ。


こっちもウラギンシジミ。


キタテハ。


2019/8/14  常虹の滝(25M) 富山県富山市
段瀑日本一の落差の称名滝を見たあと、富山の滝といえばどの滝を見ればいいだろう。いくつか候補はあったが、前々から見たいと思っていた滝があった。
常虹の滝だ。
この滝は、実は入り口は何度も通ったことがある。富山県から岐阜県に通じる国道41号は東海北陸自動車道が開通するまでは新潟から東海地方に抜けるルートの一つだったのである。
しかし、常に通過する場所であり、入り口がわかっていながらついに今まで尋ねることがなかった滝なのだ。
称名滝からは一筋ルートが違うので、富山市内まで大きく戻ってから国道41号に乗ることになるが、とんでもなく遠い場所というわけでもない。
富山の滝めぐりをするにはいい場所だろう。
他にも近くにいくつか滝がある。拾って歩いていけばいいではないか。
はい、そのつもりでした。
だけどね。暑かったのよ。言い訳をすれば災害級の猛暑だったのよ。
だもんで、事前に白状します。マトモなレポではありません。申し訳ありません。

ナビに案内してもらうと、思ったより早めに国道41号に乗れた。あとは岐阜県方面に向かって進めばよい。国道からの入り口はわかっている。案内もすぐにみつけられて、迷うことなく林道に入って行く。ここからどれほど進むのかな。
坂道を登る感じで進めていくと、あ、駐車スペース。ここにとめるのか。いや、滝はどこよ。入口がないではないか。
もうちょっと先に進んでみよう。と、ほどなく左手の崖下に下る感じで階段が設置されているらしく、常虹の滝と書かれていた。
あらら、ここには駐車スペースはないし、Uターンできる場所もない。
もう少し先に進んで戻って来よう。
と、道端に動くものが。猿だ〜。いるんだ、猿。
猿をやりすごして、少し先の道幅の広い場所で自動車を回転させて、駐車スペースまで戻る。
駐車スペースには一台すでに自動車がとまっていた。
坂を少し登れば入り口なのだが、とにかく暑い。その少しが辛い。
ひいひい言いながら登って、入り口にたどり着き、階段を下る。

  猿がお出迎え。


  駐車スペースを出て少し坂を登る。


  川がわに張り出した入り口。


  分かりやすい看板。


  由来が書かれている。


  分かりづらいが、冷たい水が岩盤から湧き出している。

階段の下は滝を見るために設置されたような場所になっていて、休憩できるスペースや、冷たい沢水が岩盤から湧き出している場所もあった。
休憩スペースには地元のお年寄りらしいご婦人が二人お弁当を食べていた。駐車スペースにあった自動車はこの人たちのものか。
さて、滝だが。
まず目に入ったのは、滝よりも遊歩道入り口に作られたバリケードだった。

  ほぼバリケード。

え、何これ。
一応、滝は見えるのだ。
正面に二本、きれいな流れが落ちている。
しかし、生い茂った緑の向こう側でほぼ見えないと言ってもいい。
バリケード状態の通行止めから覗いているだけでは、本当にただストレスを感じてしまうだけのものでしかない。
休憩スペースの向かい側には常虹の滝の説明看板があって、地元の人が大切に祀っている不動尊があるという。どうも、お弁当を食べているご婦人はその滝を守る人たちなんじゃないか。
だれもいないなら、自己責任のもと、バリケードをまたぎ、遊歩道を下って滝前に行ったと思う。いや、よい子はまねしちゃいけないことですが。
しかし、大切にしている人の目の前でそれはできない。
しかも、お弁当食べているので、長時間ここにとどまっているだろう。
ああ、見えそうで見えない滝を前にバリケードに阻まれて佇むしかない。
きっと落石があったのだろう。
遊歩道自体は崩れてはいないのだが、不動滝がわの右岸が崩れている様子で、滝つぼあたりに大きな岩があった。
仕方がない。諦めるしかないだろう。
いったい何年たったらあの滝前の橋まで行けるようになるのかわからないが、そうなった時にまた来いということだ。
ああ、なんだかどっと疲れた。
でも、このままじゃ消化不良だ。
他によさそうな滝がないだろうか。
実はないではないのだ。国道41号をさらに先に進むと岐阜県になる。国道360号に入り、さらに進んだ先にニコイ大滝があるのだ。
ニコイ大滝。響きがいい。
こんな場所にはめったに来ないので、立ち寄る価値はあるのではないか。
行きましたよ。なにか大きな滝を拾いたかったのよ。
しかし、である。
林道がね〜。
あまりのショックに証拠写真を撮るのを失念してしまったが、国道360号からニコイ大滝に向かう林道に入り、かなり山道を登ったあたりで、工事のために通行止めになっていましたとさ。しくしくしく。
これはものすごくショックで、もう滝巡りどうでもよくなってしまった。
実は国道41号沿いにはいくつか滝があって、立ち寄るつもりだったのだが、すっかりその意欲がなくなってしまった。
せっかく富山まで来て収穫はほぼ無いと言ってもいい。あ、いや、ニコイ大滝は岐阜だけど。夏滝、今年はハズしたなぁ。
あとは、温泉に入って帰るだけだ。
ちょうど国道41号を神通川沿いに走っている時にみつけた「楽今日館」という温泉で入浴。地元でも人気らしく、とろっとしたお湯のいい温泉でした。それだけが救いの富山の滝めぐりを終了した。


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交通
  常虹の滝  北陸自動車道富山ICを下りて、国道41号を岐阜方面にひたすら南下する。道の駅細入を通り越したあたりで、道の左側をよく見ていると、常虹の滝と看板がある。国道360号を右に分ける交差点に出てしまったら行き過ぎ。
看板に従って林道入ってそれほど坂を登らずに左側に小さな駐車スペースがある。それを通り越すとすぐに左側に下に下りる階段が設置されていて、常虹の滝と案内がある。
階段より先には駐車スペースがないので、戻る必要があるので注意。滝は階段を下りてすぐ。
ただし、2019年8月現在は滝前に行く遊歩道は立ち入り禁止。樹木の向こうで滝はよく見えない。

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