2020年滝初め
袋田の滝、生瀬滝



袋田の滝
エレベーターに乗る前、
滝見スペースからの圧巻の姿。
この位置からの袋田の滝も好きだ。


こちらが現在の定番、
エレベーターに乗って一番上まで行った
滝見台からの写真。
日光の当たり具合が悪い時間帯だ。


一番上の段。
凍っていないね〜。


上から二段目の一番太い流れ。


その流れの落ちるそばに
ぽっこりとボットホール。
この穴にむかって水が落ちることがあるのかな。


これは吊り橋からの姿。
最下段が目の高さに見える。


で、川には蓮氷。
やっぱり寒いんだけどね。
滝を凍らす寒さではないんだね。


トンネルの出口から吊り橋方向を見ると
こんな感じ。


川の蓮氷。
ってか、なんか、フカヒレみたいな氷だわ。


こちらは生瀬の滝への遊歩道より撮影。
袋田の滝の上流部分。
刷毛ですいたようなきれいな縞模様だ。



生瀬滝
今回はハートを2つ並べた形には
見えなかったなぁ。
凍った時のほうがかわいい形かも。


滝見台からはこんなに遠くに見えます。

2020/1/2  袋田の滝(120M) 生瀬滝(10M)
                茨城県大子町

2020年がめでたく明けた。
新しい10年の始まりであり、オリンピックイヤーでもある。
そんな新年一発目の滝はどこに行くのがいいだろう。
んがお工房的にはめでたい時に行きたい滝は2つある。一つは華厳の滝。なんか、理屈抜きに華厳様はめでたい。
もう一つは袋田の滝。この滝については、なぜか新年に行ってばかりである。というのも、凍る滝であるため、冬に訪れることが多く、新潟からだと距離があるのでお休みの重なった時がいい。そうなるとお正月の連休が一番いい時で、さらに、この近くの道の駅では新年にいろいろ振舞ってくれて、印象がすこぶるよい。
今年はどっちに行こう。
そんなに悩むこともなく、なんとなく袋田の滝に決めてしまった。
いや、理由はあるのだ。
2018年のお正月に来た時に、近くの月居山に登りかけて途中挫折した苦い思い出がある。これを払拭するには、登頂する以外に手はない。(2018年のレポはこちら)
滝初め、山初め。一挙にできてお得じゃありませんか。
さらに、私の中では昨年の台風の被害は関東だったくらいしか覚えがないのだが、ダンナは北茨城でも大きな被害があったという。訪問してレポすることも復興の一助になるというのだ。
と、いうことで、正月2日。比較的穏やかなお正月を迎えた新潟を出て、びっくりするくらい雪のない磐越自動車道を通って福島を抜けて大子町に入る。
まず、印象のいい道の駅大子に入り、さっそく配られていたお汁粉をいただく。白玉がたっぷり入っていて、おいしかったです。

  
白玉たっぷりのお汁粉。

お昼少し前だったが、ここで昼食にすることに。
奥久慈しゃもというのがあるらしく、親子丼などが名物らしい。
ので、ダンナはその親子丼。
私は奥久慈しゃも親子コロッケが食べたかったので、それが乗ったカレー丼というのを頼んでみた。
カレー丼というから、どんぶりにカレーが入っているんだと思っていたら、一文字見落としてました。
カレーう丼だそうで。写真ではわからないだろうけど、ごはん、うどん、カレー、コロッケが乗っかっているとんでもなく重いどんぶりでした。美味だったけど、半分も食べられなかったぞ。ガッツリいきたい人にはオススメだ。

  
奥久慈しゃも親子丼。

  
奥久慈しゃも親子コロッケは半熟たまごが中に丸ごと入っているのだ。うどんの下にごはんも入っているカレーう丼。

さて、腹も満たされたので、滝に向かおう。
正午ちょうどあたりに町営駐車場に着いたが、おやまあ、満車。今まで何度か来ているが、ここが満車だったことはない。
満車とはいえ、軽自動車なら潜り込めそうだったので、入って行ったら、ちょうど出る自動車があったので、入れ違いに入ることができた。
何かテレビで紹介されたかしらね。
ともあれ、徒歩で滝に向かう。滝の近くのお土産やさんの駐車場も活気にあふれていた。のんびりしたムードだった一昨年やその前に来たときとはだいぶ違う感じだ。
そういえば、外国人が多い。
ここにもインバウンドが波及しているとみえる。
大人300円を支払ってトンネルの中に。なにやら夜はライトアップのイベントがあるらしく、暗いトンネルの中にもイルミネーションらしきものがあったが、日中は点灯されていなかった。トンネルの中なら夜も昼も同じだもん、点灯していればいいのに、とちょっと残念に思ったりして。
いやしかし、メインは袋田の滝である。
滝を望める場所から、いっぱいに落ちている滝の水は、何度見ても圧巻だ。

  
この風景はいつも息を飲む。

さすがに凍ってはいないが、それはそれで岩盤と水が織りなす縞模様はなんともいえず美しい。
海外のみなさん、じっくり見て行ってね。
エレベーターで上まで上がり、大きく段になって落ちる滝を見下ろす。
新潟から日帰りとなると、いつもこの時間帯に見ることになる。今回も見事に日陰になった姿である。真向から日光を浴びた袋田の滝はどんな感じなのかなぁ。いや、谷間だからそんなに日光を浴びる時間はないのかなぁ。
ほぼ凍った場所はないので、恋人たちの聖地をうたっているハートマークは、さらにどこにあるのか分からない状態になっていた。
いや、あんまりどこだか分からないと言うと、しまいに滝の中にハートのイルミネーションでも設置しかねないのでやめておこう。

さて、我々の目的は袋田の滝だけではない。
エレベーターを降り、吊り橋を渡って、前は恐怖のスチール階段を登って月居山へ向かったが、今回はちょっと勉強した。
月折山に登るなら、この階段から登るより、もう少し先の売店のそばにあるらしい登山口から登ったほうがずっと楽で時間も短いのだ。
そっちらか登って、下る時に生瀬の滝がわに下ってスチール階段から降りればよい。

と、いうことで、月折山の登山については、こちらからどうぞ。

無事に月折山にも登頂し、生瀬の滝へ向かう遊歩道まで戻って来た。
意外にもこちらに向かってくる観光客もチラホラいる。
生瀬の滝に着いたのは、14時半少し前。やっぱりたの滝も日陰になっている。
とてもいいお天気なのだが、なんだか暗く感じてしまう。
生瀬の滝もほぼ凍っていなくて、そのおかげで滝つぼに写る流れがきれいに見えていた。

  
生瀬の滝の滝見台へ。

  
  
滝見台のそばの岩盤、うっすら凍ってました。

  
  
左欄の写真の大きさ比較。水面からはちょっと距離があるけど。
  
  
  
オリンピックの聖火リレーののぼりがあちこちにあった。

ひとしきり写真を撮影して、袋田の滝方向に戻る。
お正月気分でついスチール階段を登って来てしまった人たちがひいひい言っているのとすれ違い、お土産屋の前に戻り、あ、オリンピックの聖火、ここも走るんだね、とのぼりを見ながら話しながら町営駐車場に戻ったのは15時少し前。
1月のこと、なんだか夕方みたいな明るさになっていた。今日は楽な道をとったとはいえ、登山もしたし、このまま新潟に戻ろう。
やるべきことは果たしたぞ、という気分になった2020年の滝初めの一日だった。
交通
  袋田の滝  新潟から行く場合、一番近いICは、常磐自動車道高萩ICになるが、東京方面からであれば東北自動車道那珂ICが一番分かりやすいと思う。こちらからだと、国道118号を北上すればイヤでも案内があるので、迷いようがない。
滝は大人一人300円のトンネルを通って鑑瀑台に行く。エレベーター代もふくまれている。
  生瀬滝  袋田の滝のトンネル途中から行ける吊り橋から遊歩道に入る。トンネルを通らなくても、お土産屋の並びから滝川を渡らずに直進すると吊り橋に行くことができる。
鉄製の階段をひたすら、ひたすら登って行く。マジで15分登り続ける覚悟が必要だ。滝見台から見える滝は、遠望である。

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