2020年西沢渓谷
七ツ釜五段氷瀑を求めて@
西沢渓谷(七ツ釜五段の滝)


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七ツ釜五段の滝
滝見台の上から撮影。
水墨画ですな。


滝つぼ。
写真ではよくわからないが、
澄んだきれいな水だ。


上流の釜の連続部分。
水の青さが際立たない冬なので、
地味に見えてしまうのが残念。


晴れてはいたけど、青空ではなくて、
なおさら水墨画の世界。
でも、けっこう常緑の木も多かった。


釜と釜の間の流れも、
単体でも立派な滝である。


ちょっとだけ凍っていた。
カチって凍ることがあるのかなぁ。


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なれいの滝
橋の上から見ると、
雑木のほうが目だってしまう。
綺麗ないい滝なんだけど。
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大久保の滝
ただでさえチロチロ流れる沢滝で、
目立つ要素がないのに、
雪景色にすっぽり埋もれてしまっていた。
流木まであって、残念な感じに。

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三重の滝
ようやく出現した本流の滝。
でも、どれが三重の滝だかわからない。
この滝より下流にある滝見台より下の滝のほうが
ずっと落差があったから、
きっとそこも含んで三重の滝だと思う。

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人面洞
どういう理由で人面洞というのか
よく分からない。
人の顔には見えなかったなぁ。


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竜神の滝
滝よりも滝の上流の岩盤の氷がすごい。
これは冬じゃないと分からない魅力だ。


ちょっとアップで。
氷はズドンと川に落ちているみたいだ。

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貞泉の滝
写真ではあまり大きな滝に見えないし、
実際現地でも大きく見えなかったのだが、
写真の右がわ中央あたり、
滝の落ち口のすぐそばに若者三人の姿があり、
大きさ比較になっている。
けっこうでっかい滝だとわかった。


ね、そんなに大きく見えないのに。
ちょうど上の写真の若者たちの位置からの
写真になる。

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恋糸の滝
大久保の滝よりもさらに目立たない。
こっちは樹木が前にあって、
写真にも撮りづらい。


こんな感じで遊歩道から川をはさんで
対岸を伝い落ちている。
いっそ凍っていたら見栄えするのにな。

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母胎淵
奥に石が抱かれていて、
あれが卵と想定しての母胎かしらね。
ツララが下がっていた。

2020/1/25  七つ釜五段の滝(50M)  山梨県山梨市

2020年は滝に対しても貪欲になろうと決めた。というのも、昨年の滝巡り総括を作っていたら、ほぼ百選の滝に行っていないことに気がついた。
これはマズい。滝巡りのサイトでありながら、滝に行っていないとはどういうことだ。
ということで、ダンナと私のお休みが合致した連休の1月25日、どこに行くか迷った。なにせ、この冬は暖かい。雪が降らないどころか、気温が下がらないのである。
となると、氷瀑を狙っても仕方がない。例年であれば、1月は氷瀑でしょう、と行き先を決めるのは比較的簡単なのだが。
どうせ行くなら、百選の滝がよい。真冬に行けて、ここしばらく行っていない日帰り可能な百選の滝はどこだろう。
私は長野県の田立の滝はどうだろうかと思った。あの滝たちなら運がよければ凍ってくれているかもしれない。
一方、ダンナは七ツ釜五段の滝はどうだろうと提案してきた。
おお、その手があったか。
七ツ釜五段の滝であれば2011年の1月に行った実績がある。(2011年1月のレポはこちら)
田立の滝は、真冬で行けるかどうか、定かではなく、自治体に確認するか行ったことのある人のレポを探すかしないと確実ではない。
当日の天候次第ということになったが、晴れの確率も七ツ釜五段の滝のほうが高かった。
と、いうことで、1月の連休は山梨に向けて自動車を走らせることになった。

前回もこのルートで行ったのだが、関越自動車道花園ICを下りて国道140号を山梨に向かう。そして前回もそんな目に合ったのだが、とにかくスピードの遅い自動車の後ろに着いてしまう。なんでか分からないのだが、この道は超安全運転の人の後ろについてしまう確率が高い。
ともあれ、イライラしながらも道の駅みとみに着いたのはほぼ正午。真冬のこと、大きな施設なのにほとんど開店休業状態で駐車している自動車も数えるほどもない。ここに先に来たのはトイレを利用するためだ。七ツ釜五段の滝に向かう西沢渓谷の遊歩道にはトイレはあるものの冬期閉鎖中。利用できないことを前回で学んだ。
持参したお昼を食べるスペースがないかと探したが、さすがにバーナーに火をつけてお湯を沸かせるスペースはなく、前回と同じく駐車場で食べることにした。
駐車場には3台くらい自動車が駐車していたかな。その一角に駐車して、手早くカップラーメンとおにぎりの昼食にした。あとで気がついたが、国道から西沢渓谷の入り口に曲がる角の近くにあるトイレの向かい側にあずまやがあって、そこで食べることができる。次回は利用しよう。

    

12時20分頃に駐車場を出発。ちょうど我々が出発するのと同時くらいに駐車場にやってきた若者三人組があとを追ってくるのがわかった。軽装だけど、渓谷に行くのかな。
過去3回西沢渓谷を歩いているが、見事に細かい部分を忘れている。困った脳みそではあるが、毎回新鮮な驚きを感じられるのだから、それはそれでいいとしよう。
遊歩道入り口に令和元年、つまり昨年にユネスコエコパークに登録された、とあった。
ユネスコエコパークとは、説明看板によると、「生態系の保全と持続可能な利用の調和」を目的とする取り組みだそうで、日本では10地域の登録があるとか。とにかく、国際的な取り組みの地域に登録された、ということだ。

以下、写真でルートを紹介します。
文中の滝名のリンクをクリックすると左欄の滝の写真に移動します。移動後は自力でもとの文に戻ってくださいませ。
時刻は写真を撮りながら、氷に足をとられながらの我々のペースの時刻なので、参考程度に考えてください。

    
  12時20分駐車場出発。右・ユネスコエコパークの看板。

    
  12時26分、ゲート。自動車も通れる林道を歩いて行く。

  
  12時37分、なれいの滝。こいつの存在をすっかり忘れていた。
  橋の欄干に名札がかかっていて気がついた。
  前も右岸の岩をあまりに直線的なので人工物だと錯覚したが、今回も同じく無粋だなぁと思いつつ撮影。よくよく見て、自然の岩だと気が付いてびっくり。

    
  12時40分、ネトリ広場。ここのトイレは冬期閉鎖で使えない。
  12時44分、甲武信ケ岳登山道入り口。標高2475mの三百名山だ。

    
  12時50分、西沢山荘。前回はここのトイレは使用可能だったが、今回は未確認。
  この先は徒歩のみ可能の遊歩道になる。

    
  ところどころにキツネのイラストがかわいい看板がかかっている。
  「あー痛い、痛みも怪我も自己責任」とのこと。然り。
  12時55分、二俣吊り橋。

    
  二俣吊り橋の途中に10分の2の表示。これにもキツネのイラスト付き。
  上流には堰堤と、たぶん鶏冠山。

    
  坂を登る感じで掛けられているスチールの橋。凍っていると怖い。
  これを渡り終えると西沢渓谷の看板がデンと立っている。
  手前に東沢渓谷を経て鶏冠山を登るコースの入り口があるが危険を伴うコースなので、エキスパートのみ行けるコースだ。

    
  二俣吊り橋の先はちょっと登り、落ち葉ザクザクの道を左に渓谷を見下ろしながら進む。
  いや、真冬はここも積雪しているはずなんだけど、今年は雪、無かったです。

    
  13時04分、大久保の滝の見える階段。ジグザグに登って高度を上げる。

    
  途中で駐車場で一緒だった若者三人組に追い越してもらった。
  スニーカーで1月のこの渓谷によく来たと思うぞよ、おばさんは。
  13時05分、三重の滝に到着。

    
  フグ岩、うなぎの床など、無理やりだろう、という感じの名所を通る。
  むしろ渓谷よりも反対側の岩盤が凍っていて、美しい。
  13時21分、人面洞。どこが人面なんだかわからないなぁ。
  人面洞を通り過ぎると、なだらかな河原になり、つららを楽しみながら歩く。
  しかし、すぐに急な登りが出現。登りきると竜神の滝が見える。
  13時28分、竜神の滝。すごい氷が滝に向かって落ちているように見える。

    
  またしても登る。眼下の渓谷は、氷の壁になっている。
  13時34分、恋糸の滝は鎖のかかる遊歩道から林ごしに見える感じで、あまりよく分からない。
  鎖に捕まって急坂をグングン上り、登っただけ降下すると、その先が貞泉の滝だ。
  13時39分、貞泉の滝。若者三人組はここで滝を見ながら休憩中。我々と入れ違いに歩き出した。

    
  貞泉の滝の先はほぼなだらかな河原になる。
  増水時には役立つらしいアルミの1本橋はちょっと怖いけど。

    


  
  岸壁の氷たちが美しい。
  落ち葉が氷に閉じ込められて、一瞬にして凍ったんじゃないかと錯覚する。
  苔も氷にとりこまれてしまった。

    
  13時52分、母胎淵。このあたりはずっとなだらかだ。
  カエル岩など、やっぱり無理やりだろうという名所を通り過ぎる。

    
  14時07分、方丈橋。2011年に来た時は改修中だったため、仮設の橋を通った。
  というワケで今回、初の方丈橋である。
  橋を渡るとこのコース一番と思われる急登になるが、それほど長い時間ではない。

    
  14時10分。七ツ釜五段の滝の滝見台に到着。
  若者三人組が手すりにもたれてずっと滝を見ている。我々もそこから滝を撮影。

若者たちは、この先に進むかどうか迷っているらしい。
この先がどうなっているのか訊いてきたので、少し登ってあとはトロッコ道を下るのだと教えてあげた。ただ、ちょうど滝見台からトロッコ道の橋が上のほうに見えるのだが、スカスカの床板が無いような感じだったので、行けるかどうかは分からないと言っておく。
彼らは悩んでいるようで、その上の釜の部分を撮影すべく先に進む我々を見送っていた。
釜を撮影し終えた我々にどうして戻って来たのか尋ねて来たので、私たちの目的は滝だと答えたら、実は上の橋に人が見えたのだと言った。じゃあ、行けるんじゃないかなぁ。
よし、行こう。と三人は先に向かって歩き出した。
うむ、若いうちはチャレンジしたまえ。三人いるから死にゃあしないだろう。
我々はそのまま来た道を戻る。だって、トロッコ道、つまんないんだもん、滝好きにとってみれば。

  

14時27分、方丈橋。14時39分、母胎淵。14時47分、貞泉の滝。14時51分、恋糸の滝。
14時54分、竜神の滝。14時59分、人面淵。15時06分、三重の滝。15時13分、大久保の滝。
15時21分、二俣吊り橋。15時28分、西沢山荘。15時38分、ネトリ広場。15時57分、駐車スペース。

若者たちの地図ではトロッコ道を行ったほうが距離が短い、と言っていたのだが、そんなことはない。安全で歩きやすいだけだと思う。もしかしたら、若者たちのほうが早い到着かと思っていたが、彼らの自動車はまだ駐車場にあった。
途中で事故にでもあわなきゃいいが、軽装だったもの、と心配したのだが、道の駅でトイレに行って帰路につくときに西沢渓谷の入り口から彼らの自動車が出ていくのが見えた。よかった、無事だった。ほんの10分くらいの違いだったのだな、トロッコ道を行くのと、ピストンの差は。

そんなこんなで、氷瀑狙いではなかったが、氷の芸術をあちこちで見ることができた。
冬ならではの滝めぐりを堪能した一日だった。
交通
  西沢渓谷  我々は今回は関越自動車道から向かったので、最寄ICは、花園IC。(山梨市街からだと、中央自動車道勝沼IC) あとは、国道140号を雁坂トンネル方面に進めばよい。
途中、皆野寄居バイパス(普通車430円)を利用すれば、観光地長瀞をパスすることができる。
しかし、雁坂トンネルまではかなり時間がかかるので、そのつもりで。(パンフレレットには花園ICより130分と書いてある)
雁坂トンネル(普通車740円)を抜けると、半ループ橋の西沢大橋になる。それを下るとすぐに左がわに入り口がある。
国道140号のまま入り口を通り過ぎてややすると道の駅みとみがあるので、混雑時には拠点にするとよい。
国道140号沿い、西沢渓谷の入り口のすぐそばにもトイレがある。
駐車場から林道を15分でトイレのあるネトリ広場。ただし、ここのトイレは冬季閉鎖。そこからさらに10分で西沢山荘。さらに5分で二俣吊り橋。
吊り橋から先は本格的な山道になる。
ここから写真を撮影しながら1時間で七つ釜五段の滝だ。
なお、この遊歩道は基本的に冬季閉鎖である。
心得があるものには比較的安全な遊歩道ではあるが、気軽に入渓できる季節ではないことは肝に命じておいてほしい。

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