2020年桜ついでの滝
銚子の口滝



銚子の口滝
いろいろ調べてみたのだが、
落差が分からない。
見る場所によって滝も表情を変えるので、
推測も難しい感じだ。



上の写真はこの一番上流の
滝見台から撮影。
ネームプレートもある。



落ち口。
岩盤の黒さ、エッジの鋭さがよい。



上の観瀑台から見た滝。
左側に上流の滝見台とダンナが写っている。



で、これが上から見た全体図。
くの字に曲がって落ちているのがわかる。



上の観瀑台をさらに上の
あずまやから見下ろすと
こんな感じ。



あずまやから見ると、
落ち口から上流がちらっと見える。



これは帰りに撮影した、
落ち口を上流から見た図。





遊歩道の入り口には
早春の花々。
ショウジョウバカマ。


ミズバショウ。


遊歩道の途中のカタクリ。
まだ蕾だ。

2020/3/28  銚子の口滝(?M) 

新型コロナウィルスの流行が深刻化して緊急事態宣言が出る少し前。まだ切迫した危機感のない我々は福島県で一番早く満開を迎える桜を見に矢祭町までドライブしてきた。
せっかくなので矢祭町の滝を拾って行こう、と、ざっくり検索。
矢祭町には滝川渓谷という渓谷があるという。ならば滝もあるはずだ。渓谷を歩いて、体をほぐして、さらに茨城県に突入していくつか桜を巡ろうという計画を立てた。
首尾よく福島の戸津部の桜を見終えて(レポはこちら)時刻はほぼ正午。渓谷で手持ちのおにぎりとカップラーメンのランチができるじゃないか。
国道349号線を滝川渓谷に向かって走って行くと、ほどなく左側に看板が見えた。
「滝川渓谷山頂、滝川の里、11.3キロ」ここか?
左折してみたが、どうも違うみたいな感じだ。
前もって調べたところ、そんなに国道から離れていない場所に入り口があるはずなのだ。ということで、少しだけ走ったところでUターン。
もう一度国道349号に戻り先に進む。
そうしたらちゃんと滝川渓谷遊歩道入り口300メートルという看板が出てきた。300メートル先にはちゃんとした道路標識で滝川渓谷が案内されている。
やっぱりさっきの道は間違っていたね、と案内の通りに左折。
少しだけ田んぼの間の道を走ると、右側に大きな駐車場が見えた。
が。
なんと鎖で閉鎖されていた。
いや、コロナウィルスのためではない。
滝川渓谷は4月1日から営業開始なのだそうだ。
なんてこった〜っ。仕方がないので、鎖の前に自動車をとめて、広大な駐車スペースの向こう側に見えているあずまやまで行って昼食にすることにした。ここしか考えていなかったんだもん、仕方ないだろう。

  ガランとした駐車場。

お昼を食べたあとに駐車場から渓谷に入る入り口に出ている看板を見て、あらまあ、この渓谷ったら、ちょっと簡単に見ておこう、という程度の渓谷じゃなかったのね、と気がついた。
全長3キロ、高低差300メートルのコースに大小さまざまな滝がある、と書いてあり、コースタイムはこの駐車場からだと終点まで1時間55分。往復となると4時間ちかくかかる。
さらに案内看板にはその終点が来る時に間違いだと思って引き返した道の先にある滝川の里であり、コースの中で一番落差のあるらしい滝はその終点からほど近いと判明した。
ここまで来て滝の一つも拾わずに帰るわけにはいかない。
腕組みして看板を見上げていたら、別の観光客とおぼしき男性がやって来た。彼も戸津部の桜を見に来て、ついでにこの渓谷にも立ち寄ったらしい。
簡単に行けそうもない渓谷ですね、行くなら上のほうから下って、一番大きい滝だけ見るのが楽ですかね、とお互い悩みながら言う。
彼はそのまま自動車に戻って道を引き返して行った。
我々はさらにコーヒーなんぞを飲んでから出発。
さて、さっき間違えた道にまた入るが、11.3キロ先って。
なんか、途方もなく遠くないか?
あとで地図で確認してみた。なるほど、道路の距離はぐるっと迂回する形なのでかなり伸びるのである。
昨年10月の台風19号の影響か、樹木がなぎ倒されたような跡などを見ながら道の端々にある案内通りに滝川の里を目指す。
あったよ。
思ったより時間がかかったが、滝川の里に到着。こちらも営業はしていないが、トイレは使えた。
さて、遊歩道はどこ?
しっかりした案内がないが、そばに川が流れている。
この川が滝川渓谷になるとしたら、川沿いが遊歩道だ。
読みどおりに遊歩道が出現。
あら、ミズバショウが咲いている。かわいいショウジョウバカマもあるぞ。
いよいよ遊歩道の入り口になって、そこに看板が立っていた。
どうやら協力金を徴収していたようだが、しばらくの間無料開放すると貼り紙がしてあった。

  川沿いに木の道。

  
  遊歩道の入り口には料金表と無料開放の貼り紙。

歩いて行くと、気持ちのいいなだらかな川の流れ沿いの道になった。
川床が一枚岩なのか、全体が滑滝に見える。
木道が敷かれていて、雨のあとはちょっと滑りそうな感じだった。
やや行くと美泉水と書かれた湧き水があった。魅力的な名前じゃないの。
どう見てもミドリガメの亀岩という岩もあった。

    
  木道が取り付けられている、気持ちのいい遊歩道。

  美泉水。飲んでみなかったけど。

  
  川の反対側にあるのが亀岩。どう見てもミドリガメ。

思っていたよりもすぐに銚子の口滝に着く。なにせ川上から行くので、滝を見るには落ち口から下らなくてはならない。
しかし、しっかりした遊歩道なので怖くはない。
張り出した滝見台なども設置されていて、本当によく整備された道だ。

  
  滝見台に下って行く道と上の観瀑台に行く道の分岐。

滝は、思っていたよりも落差のある滝だった。
固そうな岩盤をクキックキッと曲がりながら落ちて行く。
上流から下って最初の滝見台は滝としては真ん中からやや下あたりに設置されているので、全体の落差がイマイチわかりづらい。
先を見ると、さらに上の観瀑台があるのがわかった。
こっちからだとさっきの滝見台よりも下流が見えて、全体の形がよく分かる。
下流は幅が広くなってくの字に曲がって落ちている。
さらに上を見るとあずまやが見てとれた。
そこからも滝は見えるだろうか。
行ってみた。
滝を見ながら休憩するにはいい場所だな、という感じ。
全体を見るにはさっきの観瀑台が邪魔になってしまう感じだった。

    
  あずまやに向かうルートはこんな感じ。右があずまや。

  
  あずまやから見た滝はこんな感じです。

この先まだまだ遊歩道は続き、滝もいくつもあるのだとわかっているが、さすがに歩くわけにはいかなかった。
もう少し桜も見たいし、さらには新潟まで帰らなくちゃならない。
今日はここまでだ。
戻りながらここはカタクリの群生地があるのだと思い出して探してみた。
まだ葉っぱが出たばかりだったが、ちゃんとありましたよ、カタクリ。
これだけ整備された道なら、安心して歩けるだろう。
開業したら滝川の里では10割そばも食べられるそうだし。
いずれ、なにか機会があったらゆっくり歩きに来よう。

  

  滝川の里に戻る。建物の裏には桜の木もあって、咲いたらきれいだろう。

交通
  銚子の口滝  我々は新潟からなので東北自動車道須賀川ICをおりて、国道118号をひたすら南下。矢祭町で国道349号に入って、あとは上の本文の通り、道路左に立っている案内の通りに遊歩道を目指した。
最初に大きな縦看板で山頂の滝川の里の案内がある。銚子口の滝はこちらからが近い。一番下の大きな駐車場に行って、遡行する形で渓谷を山頂まで歩きたい向きは、さらに国道349号を進んで行くと左側に滝川渓谷遊歩道の入り口がある。道路標識もあるので迷わない。

ただし、現在は営業自粛や営業時間の変更などもあるので、必ずHPで確認してから行くといいだろう。

矢祭町のHP 滝川渓谷のページに詳しい。

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