2022年桜ついでの滝
姿見不動滝



姿見不動滝
意に反して、小さく写ってしまった。
国道から5分も歩かないのに、
かなり落差のある滝である。



岩盤、右岸。
写真の左側の杉の向こう側の横穴に
修験者が寝泊りしていたとか。



直瀑というより、細い分岐瀑だな。
厳冬期には凍るというのも分かる。



滝つぼは浅い。
その浅い滝つぼを縁取って、
ネコノメソウがたくさん咲いていた。



これは滝より下流の流れ。


2022/4/16 姿見不動滝(落差20M)  長野県阿智村

実は、この姿見不動滝、前にも一回来ている。
2007年に飯田市周辺の桜を回った際に駒つなぎの桜まで来ていて、咲いていない桜に落胆しつつ、近くの古代東山道を歩いた。
駒つなぎの桜に来る前にまず姿見不動滝に立ち寄り、それから歩いて暮白の滝まで行った記憶はある。
桜のレポにも「滝のレポは製作中」とある。
しかし、どうも製作中とは仮の文言でそのまま作るのを忘れてしまったらしい。
おいおい、いい加減だぞ、2007年の私。
姿見不動滝については、道路からちょっと歩いた先にある真っすぐな滝という記憶がある。
暮白の滝については、畑の中っぽい道をのんびり歩き、滝見台から滝を見た記憶はあるが、肝心の滝がどんな滝だったかさっぱり思い出せない。
今回は、駒つなぎの桜が満開時だったため、桜まで自動車で行くことができずに、だいぶ手前で駐車しなくてはならなかった。
暮白の滝にも行くつもりはあったのだが、歩く距離が長くなって、他の桜を見ることができなくなるので、こちらの滝は割愛することになってしまった。
言い訳がましいが、そんな理由で、今回の桜ついでの滝は姿見不動滝のみである。

新潟からだと、中央道の園原インターは利用することができないので、手前の飯田山本インターから駒つなぎの桜のある阿智村清内路地区に向かう。
ちょうど花桃の季節で、白濃いピンク薄いピンクの花桃だらけの昼神温泉あたりを通り越し、清内路地区に近づくと、右手に案内看板があった。
看板のすぐそばには駐車できないが、少し進んだあたりに道路が広くなっている場所があるので、そこに駐車。
看板まで戻って滝まで歩く。
右に沢を見ながら5分も歩かないと思う。正面の岩盤に真っすぐに落ちる滝が見えてきた。
記憶ではそんなに大きな滝ではなかったような気がしたが、見上げると、意外と落差のある滝だった。

  
  案内看板。

  
  滝に向かう道も平坦だ。

  
  右手に沢を見ながら進む。

滝の手前になにやら案内看板がある。
明治の頃の文面で、読めるのだがなんて書いてあるのかよく分からない。
どうもこの滝で修験の行をした人が大日不動尊が左右に童を従えた姿が滝の中に現れたのを見た、と書かれているらしい。
その隣にも貼り紙がある。
平成に入ってからの滝行の写真と、滝の脇の岩盤にある穴に寝泊りして修行したという旨が書かれている。
修験の地である、ということだ。
この滝は、真冬には凍結するという。
でも、桜や花桃の咲くこの季節は、ツツジやネコノメソウで彩られた、穏やかな滝だった。

  
  この季節は、山には紫色のツツジが咲いていた。

  
  沢のそばにはネコノメソウがたくさん咲いていた。

この後は桜めぐりに突入する。
この日の桜についてのレポはこちらから。


交通
  姿見不動滝  本文中にも書いたが、一番近いICは、東京方面から行った場合は中央自動車道飯田山本インター。中京方面からであれば、もっと近い園原インターが利用できる。
我々は新潟からなので、飯田山本インターを利用。インターを出たら、とりあえず昼神温泉方面に向かう。
途中、国道153号から国道256号になるが、とにかく昼神温泉方向だ。
昼神温泉を左手に見ながらさらに進むと、右側に「清内路一番清水」という湧き水があり、さらに進むと右側に本文中の写真のような看板がある。
自動車はもう少し先まで進むと広くなった場所があるので、そこに駐車。
滝まではゆっくり歩いても5分くらいだ。



んがお工房の日本百名滝めぐり  滝レポートトップ  掲示板