2022年GW徳島弾丸滝めぐり長い前置きへ2022年GW徳島弾丸滝めぐり@2022年GW徳島弾丸滝めぐりA雨乞いの滝へ
轟の滝





轟の滝
水しぶきでレンズもびしょびしょだ。
大きな岩と岩の間からしか見ることができない。
どうやら真ん中に岩があって、
水流を分けているらしいのだが、
肉眼ではとにかく水しぶきがすごくて、
確認することも難しい。



この写真だと2つに別れた水流が
分かるかな。



公式には落差58メートルとあるが、
見た目ではそんなに落差はないように見えた。
これより上の段があるのかなぁ。



滝つぼ。
というか、滝つぼの手前、下流の淵。
水が透き通っていて、美しい。



「「轟神社荒魂鎮座」の碑。
滝の右岸の岩からも細い水流が落ちている。



最初に滝が見えるのは
この石碑より手前の位置。



上の写真の右手の岩盤を
水の伝う岩を足場にさらに滝に近づくと、
岩と岩に挟まれた滝が見える。



この日見た草花

  
これがユキモチソウ。
四国の人たちは、
かわいいと思うのか、不気味と思うのか。

  
ガクウツギ。

    
タイトゴメ?


タニギキョウ。

  
  きれいなツツジ。



2022/5/1  轟の滝(58M) 徳島県南陽町

さて、午前中までは順調に予定をこなし、剣山登山を終了した我々。
そこからナビに轟の滝と目的地を入れた。
そしたら、なんと午後4時に到着と予定が出た。
え、まだ12時前なんですけど。
さらに、助手席ナビの私が予定していたルートとは違うルートを表示。それに気がついたのは戻るには遅い場所だった。
結果的にはこの最初のルート違いは正解だったのだ。ってか、最終的には全行程ナビに任せておきゃあよかったのに、ということになってしまった。
ここから先は思い出すたび三半規管が唸りだす、とんでもない道のりになる。

剣山の登山口である見ノ越を出発して、ナビは再び国道438号を貞光川沿いに下り、美馬市街へ戻って行った。ホントは逆方向、神山町に向けて走るつもりだったのだが。美馬市街に戻って正解だったと思ったのは、こちら側に出ない限り、見ノ越で昼食をとらない場合、飲食店はおろか食料を調達できるお店が1つもないルートになっただろうこと。
国道192号に出て、適当なラーメン店に入りとりあえずの空腹を見たし、どのルートで轟の滝を目指すか再構築する。
ナビは大きく徳島市、阿南市を経て太平洋沿いに海陽町に出てから国道193号を北上せよ、という。
とんでもない迂回に思える。
うちのナビったら、古いナビだから、通れる道ができていても認識していないのよ。
と、いうのが私の見解である。
手持ちの地図では、わざわざ海沿いに行かなくても、国道193号は美馬市からストンと南に下って太平洋に出ているのだ。これを使わないのは、いくらなんでもおかしいだろう。
判断ミスでした。
海に出たほうが、絶対に絶対に間違いなく100パーセント早くて楽だったと思う。
地図上の道路はちょっとうねうねした峠道くらいにしか書かれていない。
しかし、国道193号線、なんなら、あの太くて快適だった国道192号線の次の番数の道が、よもや林道より細いんじゃないか、という道だと、本州の平野部に住んでいるの人間が想像するだろうか。
とにかく、林道だった。
曲がっても曲がっても次の見通しの悪いカーブが続き、登っているのか下っているのか分からない状況。
さっき通ったんじゃないか、というカーブが延々と続く。
本当に無限に続く。
目印になるような集落もないし、道路標識もない。
ダンナはキレそうになるし、私は車酔いしそうになった。
途中百選の滝である「大釜の滝」や名瀑の「大轟の滝」の横を通る。
ここですでに二人はかなり疲弊していた。
もし「大釜の滝」で駐車スペースが空いていたら、速攻で写真だけ撮って、という考えもあったのだが、あの細い道に2台自動車が止まっていて、他に駐車スペースもない。
諦めざるを得なかった。
なんか、林道にもこの状況にも無性に腹が立った。
国道193号から轟の滝へ向かう県道148号に入ったら、むしろこっちのほうが道が太いし、曲がりくねっていない。
しかし、すでに時刻が押し迫っていた。
宿は、もしものことを考えて、雨乞いの滝のすぐそばの温泉宿を取ってある。しかし、雨乞いの滝までだって、とんでもない距離があるのである。
ここまで来る間に、轟の滝は諦めるか、行くだけ行って主瀑だけでも見ようか、色々迷って、駐車スペースに到着したのは、午後4時少し前。うーむ、最初ナビのいう通りの時間になったじゃないか。
ともかく、今度は雨乞いの滝へのルートをナビに入れて到着時間を算定する。
う。午後7時。滝を見たら午後8時くらいになっちゃう。
主瀑だけ駆け足で見るしかない。
で、宿に電話したら、7時半まで夕食の時間です、お待ちしています、とのこと。
はい。急ぎます。
幸いなことに、轟の滝は主瀑が一番近い。
轟九十九の滝となると、一番遠い滝で駐車スペースから30分、つまり往復で少なくとも1時間かかってしまう。
宿のことがなければ、まだ日没前なので強行することもできたが、さすがにこの先の道のりを考えると、九十九滝のほうは諦めなくちゃ。
ということで、支度もそこそこに滝に向かう。
我々は最初に見えた右手の緑地の駐車スペースに自動車を入れたが、道路をさらに先に進んで建物の横にも数台の駐車スペースがあった。
そこにバイクで来ている人が一人、これから滝を見に行くようだった。
彼も初めてらしく、最初の橋の所でどっちに行くか迷っている。
九十九滝は、橋を渡らずに進むらしく、主瀑は橋を渡って行くらしいですよ、と答えた。
歩いて3分もたたずに、鳥居が見えた。
バイクの人がしっかりお参りしているのに、我々は急いでいるもんだから、サクサクと滝に近づく。

    
  
右手が緑地の駐車スペース。少し進むと案内看板。

    
  
観光案内所「とどろきの館」この手前の橋は轟神社に向かう橋なので渡らずに、川を右に見ながら進んで行く。

    
  
するとまた橋が現れるので、これを渡る。右は橋から見た川の流れ。

    
  
橋を渡ると「左に行くと二重滝、右に行くと本滝」というがんばって解読しないと読めない案内がある。
  今度は川を左に見ながら進む。前方に石碑などが見える。


    
  
たくさんの石碑と赤い鳥居。鳥居をくぐると、滝の水しぶきがあたりを満たす。

おお、すごい水しぶきだ。
にしても、滝はどこ。
滝は、岩の向こうだった。
奥ゆかしいというか、なんというか。
岩と岩の間から、とてつもない水量の滝がドウドウと落ちていた。
この水量を受け止めて、よくもまああの岩は浸食されないでいるものだ。
本当の意味での滝つぼは、岩の向こう側なのだろうが、岩の手前も広々とした滝つぼ状になっていて、透き通った冷たい水がたたえられている。
さらに下流の水流の間にドデンと大きな岩があり、上に「轟神社荒魂鎮座」と書かれた石碑が立っている。
滝、というよりも、この鳥居の内側の空間そのものが百選の滝なのだな、と思う。
滝が見える場所までは岩にしがみついて細い足場を通る必要があるので、バイクの人が来れないといけない。
ってか、宿に行きつかなきゃいけない。
ある程度の写真で我慢して、駐車スペースまで戻った。

さて、四国に来て、新潟では見られない草花を見たいと思っていた我々。
剣山はさすがに標高が高すぎてまだ少ししか花がなかった。
ここで、ちょっとだけ見たことのない植物を見ることができた。
特に初めて見るおもしろい草がユキモチソウ。マムシグサとかウラシマソウとか、そういう類の草なのだが、真ん中にお餅みたいな突起があって、かわいらしい。
急ぎ足のわりにそんなものには寄り道しましたよ。



さあ、宿に向かおう。
さすがに迷惑もかけられないし、できるだけ早く到着しなくちゃ。
午後4時30分少し前に駐車スペースを出発。
ええ、さすがに国道193号線を戻ろうとは思いませんでしたとも。
今度ばかりはナビの案内通りの道を進んだ。
よく覚えていないのだが、国道55号に出て紀伊水道を眺めながら、多分県道33号を経て国道438号に乗ったのだと思う。
がんばりましたよ、ダンナ。暴走したワケじゃないけど、午後7時ちょうどくらいに道の駅神山のすぐそばにある宿に到着。
いやはや、疲れた一日だった。あとは温泉で癒されよう。


本日の宿は、神山温泉ホテル「四季の里」
日帰り温泉も併設されていて、宿泊者は無料で利用できるのだが、惜しいかな、日帰り温泉のほうはタイムアウトで入ることができなかった。
お部屋からは川の向こう側の四季の里創造の森という施設の水車などが見えたりして、なかなかよい環境でしたよ。

  
  ボリューム満点の夕食。間に合ってよかった。

  
  部屋から見えた水車。風情あるわ。


                  2022年徳島弾丸滝めぐりA 雨乞いの滝へ
交通
  轟の滝  交通については、本文をぜひとも参考にしてほしい。
間違っても、徳島自動車道脇島インターで下りて、徳島県の真ん中を南下する国道193号を利用しようとは思ってはいけない。
徳島自動車道徳島インターで下りて、国道55号を海陽町まで進み、そこから国道193号を北上するのがたぶん一番早くて一番楽なルートだ。
主瀑の轟の滝までなら徒歩5分もあれば充分。
九十九滝をめぐるつもりであれば、手持ちの資料だと往復だけで1時間、撮影の時間も含めると相応の時間が必要になる。

んがお工房の日本百名滝めぐり  滝レポートトップ  掲示板