箱瀬の滝 この日も日陰になってしまった箱瀬の滝。 ちょっと奥まっている滝なので、 日当たりのいい時間は限られているかも。 これ、蓮氷。 鍋蓋という呼び名とおり、丸くて薄い。 できていたよ! よかったよかった。 この位置に見える。 引くと、対岸の氷が分離して 鍋蓋に形作られているのかも、と 思った。 2015年の土砂崩れ直後の画像と比較すると、 かなり土砂が取り除かれているのが分かる。 努力の甲斐なのかもしれない。 (2015年のレポはこちら) 大禅の滝 右岸より撮影。 見事に落ち口からつながっている。 太いでしょ、この部分。 ここまで太くつながったのは、 初めて見た。 正面より。 こんなに太陽が当たるのに、 凍るんだね、この滝は。 橋の下より。 右岸より。 なんて綺麗な青なんだろう。 左岸より。 こちらの松かさは、 一つ一つが大きい。 こちらも綺麗な水色。 小禅の滝 二週間前に比べると、 なんとなく幅広くなっている。 でも、滝壺付近には崩れた氷がたくさん。 川の流れが瞬間冷却だ。 犬ころの滝 建物とクルマをギリギリ見えなく撮影。 滝壺が白く凍りかけているのが分かる。 上から滝つぼを見下ろしている。 ほぼ凍っている。 落ち口付近。 滝壺付近。 無数の小さなクラゲがたくさんついている。 立岩の滝(上段) 日陰になりがちな谷なので、 雪も溶けずに真っ白な感じだ。 立岩の滝(下段) 水流も多く、氷というよりは流れのほうが 目立つ気がする。 ザバザバ流れている。 でも、岩盤には氷のオブジェ。 そして、切りそろえたような氷。 おみかの滝 白いんで氷なのか流れなのか 分からないと思うが、凍っている。 3つある白いラインの真ん中が水流。 Y字に凍っている。 これはトンネルののぞき窓から撮影。 滝見台より滝壺の下流を撮影。 こちらは覗き窓より滝壺を撮影。 これも覗き窓より滝壺付近の氷を撮影。 |
2025/2/23 箱瀬の滝(10M) 大禅の滝(30M) 長野県北相木村 犬ころの滝(10M) 立岩の滝(15M) おみかの滝(24M) 南相木村 実は2週間前の2月9日に三滝(大禅の滝、小禅の滝)に来ている。 この冬はこれ以上凍らないだろう、と行ってみたのだ。(2月9日のレポはこちら) ところが、その後最長寒波というやつがやって来た。 しばらく落ち口から松かさまでが凍っていなかった大禅の滝がついに氷の柱で落ち口まで凍ってくれた。 こりゃ、行かなくちゃ。 今後、この姿を見られる確率はかなり低いと思う。 とんでもない寒波が来たとしても、長続きしてくれないと落ち口と松かさがつながることは無いだろう。 今期二度目となるが、北相木村に向かうことにした。 ただ、前回は日曜日で翌日が仕事だったために、三滝のみの訪問だったが、今回は翌日もお休み、ぜひとも南相木の氷瀑も見ておこうじゃないか。 なかなか完全結氷は望めない南相木の滝だが、ここまで居座る寒波があれば、けっこう凍っているんじゃなかろうか。 ということで、二週間前と同じルートで長野入りする。 巡る滝が多いので今回は道の駅八千穂高原にはトイレのみの立ち寄り。 途中、お約束の箱瀬の滝に立ち寄る。 全回と景色は変わっていないだろうな、と思っていたが。 よーく見ると、なんと蓮氷の姿を発見してしまった。 滝の左岸、崖下になる部分になにやら丸い白いものがいくつかあるのか見えた。 最初、滝壺の底の石か岩に雪が乗っているのかと思ったが、いや、なんだか動いているぞ。 カメラのズームで確認してみると、おおっ、蓮氷じゃないか。 平成26年3月に起きた崖崩れ以降、もう「鍋蓋」と呼ばれる丸い蓮氷は見られないものと思っていた。 いったいどんな条件があの氷を生むのか分からないが、今回はきっちりとできていた。 箱瀬の滝、鍋蓋とともに健在だ。 今回はもう、これだけで嬉しくて仕方ない。大収穫だ。 でも、目的は完全に上までつながった大禅の氷瀑である。 午前中のうちに駐車場に到着。 おっと、前回と違って、10台近い自動車がとまっている。 さすがに情報が伝わっているようだ。 支度をして歩き出す。 積雪はなく、階段も歩きやすい。 ファミリーとおぼしき観光客と何組かすれ違う。 子供もちゃんとこんにちわって言ってくれるんだね。 ねって・・・。こ、子供ぉ〜っ。手にもっているのは何だ〜っ。 立派なつらら状の氷をなめなめ階段を下ってくる。 いや、見覚えがあるぞ。 それはつららじゃないな。 そいつは、氷筍だな〜〜〜っ。 形が違うのだ。つららは先っぽが尖っているが、氷筍は先っぽは平らか丸い。 あの形、あの大きさ、間違いなく小禅の近くにある氷筍だ。 とほほ。 やられたか。 もっと大きくなっているかな、と楽しみにしていたが、子供の餌食になっていたか。 いや、柵で仕切られているような場所じゃないし。 我々だって、子供の頃はつららと見たらポキッと折って遊んでいたじゃないか。 ごくごく自然の行為なのだ。咎められるものではない。 ひきつった笑いでこんにちわと返して、とにかく大禅に急いだ。 大禅。 下の方からもよく見える。 ちゃんと落ち口まで凍っている。 すごいぞ、落ち口までの氷の柱があれほど太いのは見たことがない。 完璧じゃないか。 下流より遠くに大禅を望む。真っ白に光っている。 意外にも観光客はそれほど多くない。 我々のほかには2人のカメラマンがいるくらいだ。 三脚でしっかりと撮影している人たちの邪魔にならないように右岸から見て回る。 横から見てもしっかり凍っている。 石仏たちの手前にある氷も分厚くなっている。 本当に見ごたえのある氷瀑になってくれた。 たった2週間しか違わないのに、前回とは大違いだ。 下に下って、さらに左岸に回る。 松かさの一つ一つがくっきりと出来上がり、太陽の光を浴びて青く光っていた。 右岸の石仏と大禅。 さて、次は小禅だ。 もう氷筍は期待できないけど。 またしてもひいひい言いながら階段を登り、見上げると。 うわわわ。 小禅、でっかくなっているぞ。 前回でさえ完全に凍っているな、と思っていたけど、今回はさらに大きくなっているような気がする。 自立型の柱になる氷瀑が成長するのは分かるけど、岩盤にガッチリと貼りつくタイプの氷瀑も、どんどん大きくなるんだ。 はてさて、氷筍はどうだろう。 落ち葉をかき分けて石の割れ目のほうに下って行く。 と、ありましたよ、氷筍。小さいのが形成されつつありました。 大きくはなっていなかったけどね。 目だったのは取られてしまったんだろうね。 でも、次々できるものなんだね。 とりあえず、ホッとした。 分かりづらいけど、氷筍。育っている。 続いては南相木の滝に向かう。 南相木の滝たちはガチっと凍る滝は無い記憶があり、しばらく来ていない。 ので、記憶にある3つの滝だけチョイスする形である。 まずは、一番奥にある犬ころの滝に行こう。 その前にさすがにお腹が空いた。 北相木から南相木に向かうには、大鰭トンネルを抜けて行くのが一番の近道なのだが、そのルートはおおよそ店舗がない。 飲食店はおろか、コンビニさえない。 唯一、ダンナが南相木村にダムカレーを出すお店があるらしい、と調べていたので、それに賭けてみるしかなかった。 それがみつけられなかったら、犬ころの滝の温泉施設に入って食べるしかないだろう。 それはそれで楽しみかもしれないが。 トンネルを抜けて、南相木村に入り、とにかく犬ころの滝を目指す。 お店なんだから、きっと目立つだろう、と思っていたら、まったく分からなかった。 が、道の左側に沿って流れる川の向こう側に一般の民家のわりに窓が大きく、窓の中の明かりが多い家が気になった。 あれ、なんか、窓辺にお客さんらしい人がいるぞ。 そこがダムカレーを出すお店でしたとさ。 通り過ぎたが、すぐに戻って、店のそばにある橋を渡り、店内に。 とても静かな店で、お客さんも2人きり。 彼らがいなければ、飲食店であることさえ分からなかった。 なにせ、店の人がいない。 仕方がないので、大声で、すみませーん、2人いいですかー、と中に向かって言うとやっとお店の女性が出てきた。 とんでもない古民家をリノベした店らしく、天井を見上げると立派な梁などが見える。 そんなに広くない店内に工夫された位置のテーブルがいくつかある。 ダムカレーは犬ころの滝の先にある南相木ダムのダムカレー。 プレートのカレーで色々なものがてんこ盛りでちょっと重い感じだったので、ダンナはただのカレー、私は日替わりランチを頼んだ。 これがまあ、綺麗なランチでして。 美味でしたよ。 南相木の滝を巡る際にはここはオススメかもしれないです。 これ、日替わりランチ。この日はチキンステーキ。あと、ごはん味噌汁付き。 「PachaMaMa」 県道2号を南相木ダム側に進み、南相木村役場を過ぎてちょっとだけ走り、川の向こう側を注意深く探すと一見民家のお店があります。 お腹も満たされたので、犬ころの滝に行こう。 途中、立岩湖でワカサギ釣りをしているテントなどを見ながら、「滝見の湯」に到着。 第二駐車場に自動車をとめさせてもらい、犬ころの滝の階段を下った。 温泉施設から丸見えの遊歩道を下る。 滝は水音も激しく、凍り付いているという感じではなかったが、滝壺が白くなっていて、けっこう氷の世界になっている。 滝見台まで下って行ったが、うーむ、どう写真にしても必ず温泉施設の建物が入る。 それどころか、温泉施設の名前の入った自動車が落ち口の真上に見える場所にデンととまっている。 仕方ないけどね。 そりゃ、滝より温泉だし、温泉から滝が見えるのは、売りだよね。 などと、なんとか形になる図を探しながらジタバタする。 ジタバタした甲斐があったのか、なかったのか、とにかく撮影し終えて、自動車に。 滝見台。 温泉施設と滝。ある意味、これがこの滝のベストショットかも。 滝見台から河原に下りることもできる。夏には水遊びができそうだ。 次は通りすぎてきた立岩の滝である。 ほんのちょっとだけ広くなった路肩に自動車をとめて、遊歩道を下る。 路肩に駐車して、看板のそばの遊歩道まで行く。 上段の滝が見えてきた。 南相木川の本流がそのまま落ちている滝なので、さすがに凍り付くことはない。 が、周りに氷のオブジェをたくさん作っているのが立岩の滝のきれいな所だ。 その中に、あらまあ、猫っぽい氷があるぞ。 今日は2月23日。 昨日は2月22日、ニャンニャンニャンの猫の日である。 なんか、ちょっと嬉しくなった猫好きだ。 ね、猫みたいでしょ。私にはそう見えたのよ。 下段の滝に向かう遊歩道。 柵の向こうから撮っているけど、許して。 さらに下って下段の滝見台に出る。 凍っているというよりは、雪に覆われているような感じの造形になっている。 水流が激しく、周りの岩盤はしっかり凍っているのだけど。 遊歩道は滝見台でストップしているのだが、先人の足跡が岩の前を下って滝前まで行っている。また、岩の向こうに見える何かの倉庫の敷地に行けそうなのも分かった。 滝前は危なそうだし、倉庫の敷地は不法侵入になっちゃうし。 とりあえず、滝見台でやめておこう。 さて、最後のおみかの滝。 南相木小学校前におみかの滝の駐車場があったのをここに来る前に見ている。 そこに自動車を入れて、ここから下るのかしらん、と滝見台の方に行ってみた。 あれ、それほど下らずに滝見台になっちゃったぞ。 あれれ、ここからは滝はよく見えないぞ。 しかも、「ここから滝に降りることはできません。滝に降りる場合は諏訪神社降口をご利用ください」と書いてあるし。 小学校前の滝見所。 そこからは、こんな感じにしか滝は見えない。 諏訪神社といえば、もう少し上流寄りにある。 けど、滝見所からその下る道が見えるのだが、とんでもない道のりみたいなのだ。 あれは行きたくないなぁ。 そういえば、前は自動車で滝下まで行ったはずだし、駐車場の看板にも「滝下まで車で下りる方は500m先左折」と書いてあったし。 迷わず500m先左折を選んだ。 で、これが小学校前にある案内の看板。 まあ、この500m先左折も細い急坂を下り、ここでいいのか、という細い道を進んで行くのだが、辻々に案内は出ているので行きつくことができる。 前に来た時にあまりに細くてひやひやした滝前の橋のそばまで行く道はやめておいて、手前のちょっと広くなった場所に駐車した。 先客がいるらしく、1台だけ自動車がとまっている。 ああ、そういえばこんな場所だったな、と滝に続くトンネルをくぐる。 階段を登り、 トンネルに入る。 トンネルは自動証明。 あ、つららができている。 これ、途中にある覗き窓。 トンネルを出て、滝見台に向かう。 滝見台から振り返ると、橋が見える。 途中の覗き窓みたいな場所から滝が見えるのだが、あれ?一人男性が滝前の滝見台にいるぞ。 いるけど、何か細いものを滝に着き出しているぞ。 さては、ゴープロで撮影中かしらん。 いや、釣りだぞ、とダンナ。 待て待て、凍りかけた滝で釣りなんかできるか? とにかく、滝前の滝見台まで行ってみた。 釣ってた。 ちょっと怖くて声をかけづらかったが、彼のいる場所からでないと滝がよく見えない。 仕方ないので、こんにちわ、何か釣れるんですか、と声をかけた。 釣れますかね、と濁された。 手前の河原でもたくさん足跡があったから、何人か釣りに入っているみたいだ、と言っていた。 上流の立岩湖でワカサギを釣っていたけど、というと、ワカサギか、いるかもね。と言っていた。 いや、釣り人の心境は分からない。 ホントに獲物を狙っていたのか、それとも、もっと別の何かと戯れていたのか。 ともあれ、邪魔はしないようにさっさと撮影。 もう一度覗き窓からよくよくおみかの滝を見た。 実はここが一番滝の全体が見える場所なのだ。 Y字に落ちる滝は、あまり凍ってはいなかった。 いや、凍ってはいるんだけど、中央の水流のほうが勝っているという感じだ。 その凍ったY字の水流の上に雪が積もって、もっさりした感じになっていた。 身を乗り出せばなんとか滝壺に落ちる水が見える。 見ると、まだあの男性は釣り糸を滝壺にたらしていた。 何か釣れるといいね。 これにて北相木と南相木の氷瀑巡りは終了だ。 あとはよく晴れた長野の空のもと、気をつけながら新潟に帰ろう。 浅間山の雄大な姿を眺めながら。 高速道路上から見えた浅間山。噴煙かな、あの白いのは。 |
交通 三滝 上信越自動車道の佐久小諸JCTで中部横断自動車道に入り、2023年2月現在の終点である八千穂高原ICで降りる。案内にしたがって国道141号方向に進み、141号に出たら右折、小海駅に向かう馬流という信号まで走る。ここで左の橋を渡って駅方向に出てしまうと、駅前の込み入った場所に入り込むので、もう少し進んで小海大橋という交差点で左折、小海大橋を渡って、トンネルをぬけて、道なりに進んで行く。しばらく走ると北相木村に入る。そこで県道124号北相木村方面に進む。124号をしばらく進むと、箱瀬の滝がある橋などを通る。 その橋を渡り、少しすると(三滝何キロという看板が随所にある)、右手にでっかい看板で三滝と書かれた矢印がある。ところが看板に見合わず左折する道は細い。細いうえに民家と民家の真ん中にあるので、道であるかどうか分からなくなったりする。とにかくこの看板のすぐそばの道に入るのである。 この道は林道で、すれ違いに困難な箇所のある道をしばらく走る。 しばらく走ると50台ほど駐車できる広い駐車スペースに出る。トイレあり。ただし、男性用は凍っていて流れないらしい。 この駐車スペースから徒歩で10分も登らずに大禅に出る。小禅は、この遊歩道の途中から行くことができる。登るが分岐からはすぐである。 南相木村には、北相木村に行くのと同じ行程で国道141号で小海町まで行く。同じく小海大橋から県道124号に入り、少し進んで、右折する形で県道2号に入る。あとは道なりで南相木村になる。 南相木村に入って一番手前にあるのかおみかの滝。 県道2号沿いの南相木小学校の向かいに駐車場がある。ここの滝見所からでも滝は見えるが滝前に行きたい場合は少し上流にある諏訪神社から下る。 その体力がない場合は、500メートル下流側にある道から滝前まで自動車で行ける。トンネルなどを通って徒歩5分ほどで滝前の滝見台に行ける。ただし、坂がキツくて細い道なので、自動車の運転が心もとないひとは覚悟すること。 県道2号を南相木川を遡る形で南相木ダム方向に進むと、立岩の滝の看板が右側にある。その看板をちょっとだけ通り越すと、路肩が広くなっているので、そこに駐車して遊歩道に入る。 やや坂がキツいが、5分ほどで滝前に行ける。 さらに南相木ダム方向に進み、温泉施設「滝見の湯」のほぼ真下に犬ころの滝がある。 第二駐車場が遊歩道に近いので、そこに駐車させてもらおう。 |