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三段の滝





三段の滝
それほど大きな滝とは写っていないが、
かなり大きな滝だ。
なにせ、落差50メートルの滝のほぼ直下に
行くことができる。
少し凍っていたので、
迫力ある水流ではなかったが、
水の豊富な時であれば
大迫力だろう。



大きさ比較@。
赤丸の中に私が立っている。
碧石の登山道を少し登って、
踏み跡にしたがって滝に近づいた。



ほぼ滝つぼから撮影。



こちらは、遊歩道上にある三段の滝の
標識から撮影。
この位置からが一番「三段」っぽく見える。



大きさ比較のA。
赤丸の中にダンナが立っている。
岩だらけでほぼ滝つぼは無い。
岩づたいに左岸に行くことができる。



こちらは大きさ比較@の私が撮影した
最上段と二段目の写真。
両側が見事に白い。



こりゃ、厳冬期には氷で覆われるな、
といった感じの最上段である。
2010/1/2 三段の滝(50M)  群馬県南牧村

象ケ滝と熊倉不動滝を見て、そのまま戻りがてら三段の滝に行くつもりだったが、もう正午になっていた。
もともと群馬で湧き水を汲むつもりで調べておいたのだが、熊倉不動滝の落ちる林道の先になんもく村自然公園というのがあって、そこに湧き水がある。キャンプ場にもなっているので、そこでお昼を食べることにした。
林道は若干積雪はあったものの、比較的広い舗装道路で凍結に注意さえすれば充分に自動車で通ることができた。
それに、轍もあるし。あるし・・・・。どう見ても二輪の轍だなぁ。こんな凍結道路、二輪で登ったのかなぁ、と思っていたら、その轍の持ち主が下って来た。郵便配達の赤いバイクだ。よろよろと下って来る。
仕事とはいえ、大変だなぁ。この先に民家でもあるのかなぁ。年賀状の配達かなぁ。と思いつつ、丁寧に会釈してしまった。
かなり標高を上げて、なんもく村自然公園に着いた。もちろん、冬季閉園中だ。ついでに、湧き水も冬季閉栓中だった。せっかく来たのにぃ。湧き水なら自然に流しておいてもいいだろうに、どこからか引水しているらしく、バルブを通して流しているようだった。
仕方がないので、園内のベンチをみつけて、そこで昼食。ちょうど晴れ間だったので、雪の中だったが、凍えずにすんだ。

昼食後、今来た道を戻って、県道108号に復帰。少しだけ下仁田方面に戻って公衆トイレと駐車スペースのある三段の滝の遊歩道の入り口に到着。
駐車スペースに入るには三段の滝橋という小さな橋を渡るのだが、その橋にうっすら積もった雪にはまったく轍の跡がなかった。と、いうことは、1月2日ではあるが、たぶん、今年初めて三段の滝に行くのは我々、ということになる。もちろん、足跡さえ無い。
ついでに言えば、ちょっとあてにしていた公衆トイレも閉鎖中。冬はこういうことがあるから要注意だ。
ともあれ、身支度をして遊歩道に向かった。
遊歩道は、碧岩大岩登山道と一緒になっているらしい。登山届けのポストもあった。まず、猫の額ほどのグラウンドの脇を通り、熊倉川に注ぎ込んでいる支流の居合沢へと左折する。トイレの脇に大きな文字で行き方が書いてあるので、まず間違わない。
  
トイレの脇の案内看板。

    
  
写真のトイレと建物の間の道が遊歩道への道。右写真が小さなグラウンドの横。
そこから先はほぼ登山道と思っていい。
ただ、ちょっと違うのは、木道が多いこと。木道といっても、ハシゴを下に敷いたような道で、尾瀬あたりで見る木道とはちょっと違う。それと、やたら橋が多い。ハシゴを敷いたような橋で何回も居合沢を右に左にと渡りながら上流に進む。
    
  
滝まで920m。木道は滑りやすいと書いてある。堰堤の前を渡って行く。
    
  
木道は、ハシゴを下に敷いたような感じだ。
さて、過去、レポートで何度も書いているが、私は丸木橋が大の苦手だ。そんなもん渡るくらいなら、川の中を歩いたほうがマシだと思っている。もしかしたら、前世の私は丸木橋から落とされて死んだんじゃなかろうか、と思うくらいに苦手なのである。
つまり、丸木橋ではないにしても、川がスカスカに見えるハシゴで渡渉することが多いこの遊歩道は、罰ゲームか、これは、と言うくらい過酷なものだった。
ちなみに、普通の人にしてみれば、なんのことはない橋だということは明記しておきます。
そこここで、きゃーきゃー騒ぎながら渡り、しまいに長靴なのをいいことに川に入って渡り、おしまいには橋の真ん中で身がすくんで動けなくなってダンナの助けでなんとか渡りながら進む羽目になった。だって、橋の上に雪が積もっていて、凍っていて、滑りそうだったんだものぉぉぉぉ。
私が半泣き状態なので、ちょっと歩みがのろくなったが、遊歩道としてはかなり整備されているし、途中にあと○メートルという標識もあるので、初めて訪れる人や子供でも気持ちよく滝まで行けると思う。
    
   
ほぼ登山道の遊歩道。川には小滝もたくさんあった。
    
   
何度も川を渡り、ようやく滝まで260m。
  
あれが碧岩かしらん。前方に絶壁が見える。
びいびい泣きながら遊歩道を歩いて30分弱、目の前にちょっとした氷瀑が現れた。落差にすれば3メートルもないのだが、岩が折り重なって視界をふさぎ威圧感がある。しかも、両端が白く凍っているし。
よく見ると、その岩に鉄製のハシゴがかかっていた。
うわ、細っ。
ものすごく軟弱に見えるハシゴである。
とにかくこれを登れということだ。
前衛の滝ともいうべきその滝の向こうにどうやら三段の滝らしい滝の姿も見てとれた。
ちなみに、ちゃんと縦についているハシゴなら、私、怖くありません。
    
   
前衛の氷瀑とハシゴ。
ハシゴを登り切ると、雑木の向こうに三段の滝が見てとれた。おお、白い。どうやらうっすらと凍っているらしい。
ハシゴから3分も歩かずに滝前になる。ちゃんと名まえの入った立て札もあった。
たぶん2010年で最初に三段の滝を見たのは我々である。なんだか、ちょっとしたことだけど、めでたい気分になる。
  
ハシゴを登ると、もう三段の滝。
滝独り占めといった感じで岩場をあちこちと渡り撮影した。
ふと見ると、滝の左岸のほうにピンクのリボンがついている。どんどんと登っているようだ。そうか、あれが碧岩への登山道なのだ。それを利用すれば、滝の上の方に行けそうだった。
と、いうことで、きっちり三脚を立てて滝を撮影しているダンナを置いて、私は登山道を登ってみた。
途中で登山道から離れて、滝のほうに進む踏み跡もある。ちょっと雪でゆるんでいて、すべりがちだったが、なんとか滝に近づくことができた。
高さ的には、真ん中の段の滝つぼよりちょっと上になるのか。上段がよく見える。標高が高い分、こっちのほうが凍っていて、登っただけのことはあった。雑木をよじ登れば最上段まで行けそうだったが、さすがにそれはやめておいた。
ちょうどダンナが下に見えたので、手を振って写真を撮ってもらう。豆粒にしか見えないだろうが、大きさ比較になるだろう。
右から左から上からと落差50メートルの滝を堪能して、さあ、戻ろう。
またしても雪の積もる木道の橋できゃーきゃー言いながら遊歩道を戻った。
次は南牧三名瀑の最後である、線ケ滝だ。すっかり時間も押して、午後2時半近くになってしまった。
もう少し回れるかと思ったが、どうやら線ケ滝が最後になりそうだった。

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交通
  三段の滝  一番近いICは、上信越自動車道下仁田IC。インターを下りて、国道254号で下仁田駅方面に進む。道案内にしたがって、県道45号で南牧方面へと左折。県道93号が出てきたらそちらへ進む。
蝉の渓谷などを通り、いくつか道を分けるが県道93号からはずれないように進むが、最後に勧能バス停で県道93号から離れて県道108号に入る。
県道108号に入って、右手に流れていた熊倉川が橋を渡って左手に変わって、ほんの少し進むと、その川の向こう側に公衆トイレのある駐車スペースが見える。
そこが三段の滝の遊歩道の入り口である。
入り口からは、ゆっくり歩いて30分ほどで滝前に着く。
木道は、濡れていると滑りやすいので注意するように。最後に鉄製のハシゴがあるが、概ね安全に歩くことができる。

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