2020年No.1
夫婦滝

2020年は誰にとっても変則的な一年だったのではないだろうか。
新型コロナウィルスという目に見えない脅威が迫り、緊急事態宣言も出された。
できるだけ外出せず、人にも触れず、ウィルスから自分自身と周りの人の命を守らなければならなかった。
2021年の初頭でもまだその戦いは続けられている。
そんな制約の多い中、我々は人とあまり接触することがない滝めぐりという趣味を持っていたおかげで意外に自由に趣味を満喫できた。
ただし、主に県内ということになる。
そんな変則的な一年の中で最も印象に残ったNo.1の滝は、久しぶりに訪問することができた錦秋の夫婦滝である。
やはり、新潟県屈指の映える滝だ。
県内の名瀑は数あるが、この滝を訪問したからには、文句なくNo.1に選出である。

2020年に巡った滝たち
百選の滝
  袋田の滝(茨城県)
  七ツ釜五段の滝(山梨県)
  鈴ケ滝(新潟県)
  苗名滝(新潟県)
  惣滝(新潟県)

2020年の初めにあたって、前年にあまりにも百選の滝に行っていないので、今年はとにかく百選を中心に滝めぐりをしようと決意していた。
それで正月に袋田の滝に行き、1月ちゅうに七ツ釜五段の滝まで足を延ばしていた。
コロナ禍が深刻になったのは、3月頃だったろうか。
思えば、この年頭の決意がなかったら、今年は本当に県内の百選の滝のみということになっていたのである。
決意したら即行動、というのが大事だな、というのを、こんなことで思い知った。


 
  2020年のお正月の袋田の滝は、ほぼ凍っていなかった。

  
  真冬にも行ける、七ツ釜五段の滝。


  
  梅雨の雨を集めた苗名滝。

  
  遠望でも豪快な惣滝。
新潟県の滝
  湯の沢大滝(柏崎市)
  善根不動滝(柏崎市)
  今井不動滝(糸魚川市)
  ひすい滝(仮)(糸魚川市)
  不動滝(上越市)
  鈴の小滝(村上市)
  本城の滝(魚沼市)
  大尾不動滝(阿賀町)
  もみじの滝(魚沼市)
  雷電様の水の滝(魚沼市)
  白玉の滝(新潟市)
  いすずくらの滝(上越市)
  菖蒲高原の滝(上越市)
  裏巻機渓谷の滝たち(南魚沼市)
  仙の滝(南魚沼市)
  旭滝(阿賀町)


コロナ禍で滝めぐりも県内に限定することにした2020年の4月以降。
久しぶりに行ってみようという滝に行くことができた。こんな機会でもないと、なかなか県内の滝へは再訪することはないのである。
さらに、新しい滝との出会いもあった。
もみじの滝、裏巻機の風鼻の滝、そして仙の滝。
新潟はまだまだ目にしていない名瀑をたくさん隠しているのだと確信することができた1年だった。


 

  このツーショットはとにかく見事だ。
  今井不動滝と糸滝。


  
  ヒルを避けて真冬にしか訪問できない旭滝。


  
  下流もきれいなのよ、大尾不動滝。
  
他県の滝
  西沢渓谷の滝たち(山梨県)
  麻苧の滝(群馬県)
  善五郎の滝(長野県)
  番所大滝(長野県)
  銚子口の滝(福島県)

  大瀬の滝長野県)
  蛇淵の滝長野県)
  澗満滝長野県)
  アイヨシの滝(福島県)
  玉簾の滝山形県)
  開運出世の滝(山形県)

  

県外自粛をうたっていたわりに、県外の滝が並んでいるのに自分でもけっこうびっくりしている。
が、半分は3月以前、そのほかはほぼ車窓より、ということで勘弁してね。

  
  フリルのドレスみたいに凍る麻苧の滝。。

  

  あまり凍ってないね、2020年の善五郎さん。

  

  
  桜ついでだったばっかりに、レポのUPが桜の時期が過ぎるまで延ばされてしまった銚子口の滝。

  
  我が家の滝納めの定番になりつつある玉簾の滝。
    

2020年の印象に残った滝たち
ダンナとRそれぞれの印象に残った滝を5つピックアップしました。
紹介する順番はけして上がより印象が深かったわけではありません。
写真をクリックすると、レポにとびます。

ダンナ編 R編


袋田の滝

2020年の滝初め。百選の壮大な滝は、
何度見ても良い。


袋田の滝
あ、蓮氷。
滝が凍る条件にいつも悩む滝です。


七ツ釜五段の滝
真夏の久々の百選。
行程が難儀だけれど。


七ツ釜五段の滝
なんたって、西沢渓谷が最高です。
その主役の滝だもん。


鈴ケ滝
県内の百選。
花をまとう、壮大な美瀑。


風鼻の滝
対岸の沢滝のなかでなぜこの滝にだけ
名前がつけられたか不思議だけど、
実は紅葉はこの滝が一番だった。


夫婦滝
久しぶりの紅葉時期の訪問。
相変わらす映える滝。


夫婦滝

とにかく綺麗。
全国にちょっと歩くけど、きれいだから
見に来て!と宣伝したい。


仙の滝

初滝で、苦労して見つけた甲斐があった。


仙の滝

何が印象的かって、
小さな手掛かりから地図を広げての
アドベンチャーがすごかった。
実はそんなアドベンチャーが
必要ない滝だったんですけどね。



宿題の滝
2020年までに行きたいのに行けなかった滝等をピックアップ。
 新潟県内の滝
  七滝       内の倉ダムの上流にある滝。だれか、情報ください〜。
  苗名滝上流の滝  2009年に行くつもりだったんだけどな〜。
  惣滝のそばの雪解け滝  スノーブリッジが怖すぎて。
  その他、まだ見知らぬ滝たち


 新潟県外の滝
  そりゃ、まだ行ったことのない百選でしょう。まだまだたくさんあります。

この項目、ここ数年ひとつも変化ありません〜。今年もやっぱり変化ありません〜。
ってか、自由に県外の滝に行きたいです。あっちこっち訪問したいです。

  


2020年滝めぐり総括

2020年はとにかくコロナの一言に尽きる。
日常生活のありとあらゆるものが制約を受け、マスク、うがい、手洗い、人との距離をとる、ということが当たり前になってしまった。
我々も県外、外食、外風呂を自粛。
幸い、滝めぐりも登山も屋外なので密集することはなく、困ったことといえば、夜遅くなっても自宅でごはん、汗まみれになっても自宅でお風呂、となったことくらいだ。
ただ、前にも書いたが、2020年は年頭に百選の滝をたくさん巡ろうと決意していた。昨年の滝めぐり総括にも体力と記憶力があるうちに積極的に滝を回るのだと書いている。
それが県外自粛でできないという結果になってしまった。それが惜しい。
惜しいながら、今自分のできることを模索して、県内の滝や山に足を向け、新しい滝を探す気力を掘り起こした。これは、我が家の近年にはない積極的な姿勢である。
その姿勢を持たせてくれたコロナ禍。マイナスばかりではなかったのだと考えたい。
2020年の一番の出来事といえば、やはり仙の滝の発見だ。友人宅で見たパンフレットのうろ覚えの記憶から地元観光課やネット記事などありとあらゆる手段で場所を探し、結局自分の足でやらなくてもいい遠回りと藪漕ぎをしてついに見つけた。
滝めぐり当初の宝探し的な興奮と感動を覚えた。
そうか、滝は、我々にとっては隠された宝物なんだな。
だから滝めぐりを始めた頃は地図を片手にあちこち歩いて、時間を忘れるほど楽しかったんだな。
そんな初心を思い出させてくれた。
いい年をした夫婦が草の種まみれになりながら、滝の写真の詰まったカメラを持って、おもしろかったね、と言いながら帰路につく。なんて幸せなんだろう。
そんな時をくれた2020年のコロナ禍の一年。
きっと、特別な思いで思い出すに違いない一年となった。

  
  遊歩道が無くなって、ススキで覆いつくされた仙の滝への道。熊が出そう。

    
  友人とのドライブで車窓より見たアイヨシの滝。すんごい紅葉だった。

      
  ひっさぴさに訪問することができた県内の三滝。左から不動滝、いすずくらの滝、ひすい滝(仮)。
  県内縛りがなければ、そうそう足を向けることがない滝たちだ。




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